北海道旅行・ゲームショップ1983編 | MSX研究所日記

北海道旅行・ゲームショップ1983編

続いてパート2、ゲームショップ1983訪問記です。ゲームショップ1983さんは2年前に開店した割と新しいお店で、小規模ながら特色ある店作りに成功しており、業界でも知る人ぞ知る存在になりつつあります。

札幌と言っても、JRの札幌駅から市営地下鉄で南北線の終点である「麻生(あさぶ)」駅まで行く必要があります。8番出口から左に出て、少し歩くと見えてきます。札幌駅からだと電車で15分+駅を出て5分くらいでしょうか。観光客には結構遠いです。

ゲームショップ1983の外観。町のゲーム屋さんです。

最近、本屋でも商品点数が増えすぎてしまい、店員さんも売ってる本の中身を知らないということが問題として言われるようになりつつありますが、テレビゲームは一本一本のプレイ時間が長いこともあり、昔から売ってるゲームの中身を知らないのが当たり前でした。ということは、店舗間の競争の方向性は価格、あるいは在庫の有無くらいに絞られてしまいます。こうなると大型店舗のほうが有利に決まってますので、今はどんどん小さい店舗はなくなっているわけです。

1983さんでは新旧様々なソフト・ハードを扱っていますが、なかなか絞り方が上手です。店長さんが自分で遊んだ上でオススメを設定して、多少古いソフトでもいいソフトは在庫を持ちつづける努力をしているそうなので、恥ずかしながら首都圏在住の私も見たことないようなソフトがたくさんありました。それも古くて見たことないのではなく、新しいのに見たことないソフトたちです。店長さんに「手っとり早く遊べて時間のかからないゲーム」というので一本選んで貰ったソフトがまさにそれでした。

D3パブリッシャーのGBA用「THE いつでもパズル」。定価2960円。

3年前のソフトです。まず「こんなのあったっけ?」ってな感じで全く記憶にございません。
「星座をまっすぐにしろ!」という意味不明なストーリーはさておいて、簡単なルールながら判断力の問われる熱いゲームです。

2003年発売とちょっと古いので、今見ることはほとんどないでしょう。GBA以降のソフトには「クラブニンテンドー」でオンライン登録することでポイントが貰えるシリアルNO.を印刷した紙が入っているのですが、なんと有効期限が切れていました。そんなソフトですが、問屋さんなどから捜し出しては在庫しているそうです。ゲーム業界はベストセラーはあってもロングセラーというのが構造的に存在しづらいようで確保に苦労されているようですが、1983では地味ながら長く売れるそうです。

さて店内には新品の他に中古も充実、というかそっちのほうが多いです。
セガ空間。ドリームキャストがいっぱい。左はメガドライブ、右は全然見えないけどサターン。

上の黒いのは「トライジール」ドリームキャスト版販促ポスター。1983さんの提案で作られたという伝説の一枚。

レジの下のケースはいろんなハード。上はGBAやDSの新品。

ちょっぴりだけど、MSXもありました!20本弱ですが…。

ファミコンなどは本数は少ないものの、首都圏ではかえって見かけないものがポロポロと…。他にも写真が撮れませんでしたが、PCエンジンも結構な本数がありました。割と売れるそうです。

写真で見るとそこそこ広そうに見えますが、実際は物凄く狭いです。その分、ギチギチに詰め込んであります。マジメに全部見ようとすると1時間くらいはかかるんじゃないでしょうか。実際、写真を撮ろうにも狭すぎて撮れない場所がかなりありまして、微妙に消防法とか気になっちゃう程です。

しかしゲーム好きが札幌に行くならちょっと足を伸ばしてでも行く価値はあります!
非売品ながら面白いものもいろいろ展示されていますよ。

これが言えるお店は日本に何軒あるだろう。

でもね、「お気軽にご相談ください」と言いつつ中国語版ドラクエを下に展示するセンスはどうかと思いました。指摘したところお客さんと一緒に笑っていたので、別に狙ったわけではないらしいのが恐ろしい。天然ですか店長。

いろいろ書いていたら、1983の店内でお話ししたKONAKENさんのことを書けなくなったので、また明日!