林業、防護アイテム、考察[山人2024]-其の5- | 望創家、蜃気楼が如く

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ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」


 

『今mont-bellさんでアウトレットセールを開催中!』

 

(※新旧交代なセールです。速攻ポチりました。27.5cmのチェンソーブーツGETです。皆さんも急いで!旧型プロテクション・ロガーパンツも17,000円台です!こちらもGETしました)

(※好評につき再び登場の保護ネコの墨(スミ))


世界の

 

「防護防護って言って、どんどん防護力上げていくのはいいけど、それを普段使いさせようとするならもう少し値段抑えてくれないと…気づけばどんどん値上がりしていってるんですけど…」


と呟く先輩に、「チェンソー持たないでユンボに乗ってるだけだから無問題じゃない」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は曇り。最近の気温は春を彷彿させる勢いで、スギ花粉がもう飛んでしまうのではと懸念するぐらいであります。 

 

(※既に[飛んでる]と思います)

 

皆さんの地域は如何でしょうか。

 


 

『一応[最後]の現場も2月で終了しました』

 

(※一緒に辞めることになった相方に手伝ってもらい、一人作業の二倍以上の早さで終わった砂利敷き)

 

さてはて、皆さん、知ってますか。

 

その当時(どの当時?)、チェンソーパンツは2〜3万円は当たり前で、とても動きにくく、夏は暑かった思いがあります。

 

しかし今では大分安価に設定され快適性も上がり……と思っていたのですが……チェンソーパンツもチェンソーブーツなども値上がり…です⭐︎

 

質が上がるのはいいことですが、毎日使うものであり、消耗品であり、「あの林業!」です。

 

過酷な現場で必然的に酷使される防護アイテム。

 

パンツもブーツも手袋もヨレヨレ。

 

義務化されたチェンソーパンツ(orチャップス)は耐用年数は大体2年。洗濯回数も決まってい、メーカー保証なんて受けようと思うなら、多分多くの山人には無理でしょう。

 

夏場は普通に毎日洗うし、2〜3着をローテーションで使用したとしても、その2〜3着のチェンソーパンツは、多分2年でボロボロではないでしょうか。または、そのボロボロのままエイジングを楽しみ(違)、着続けていると思われます。

 

(※取り敢えず[履いてる安心感]を得てるだけでかなり作業中は落ち着いて仕事ができてる現状…)


 

『2回しか履かずに封印しているハスクのチェンソーパンツ』

 

(※上にオレンジのパーカーを着てるので、下にオレンジ色は…と見た目を気にして仕事する望創家。当時3万円ちょっとしたエクストリームも眠らせてます。これはテクニカル)

 

チェンソーブーツに至っては2〜7万円です。もっと安いものもありますが…こんな高価なものが2〜3年で逝ってしまう林業。

 

多分こういうことがあるから、高価なチェンソーパンツもチェンソーブーツも普及が進まない(この地域だけ?)のではないでしょうか。

 

しかし、だからこそ国?や県?など、他で[防護アイテム購入補助金]を出してるのかなとも思うのですが…今後はその補助金ありきの価格設定になっていくのではと懸念している望創家であります。

 

(※認定事業体に所属していないと購入補助が受けられなかったら…ショックだなぁ…これから個人で出発の可能性で…森林環境贈与税をすこーしばかり現場作業員に還元してくれたらなぁ…)

 


 

『コレが新旧交代な旧型チェンソーブーツ』

 

(※晴れの日だけ履き続けるのが長持ちのコツでしょうか)

(※革を柔らかくするためにミンクオイルを定期的にしてます。やはり柔らかい方が足にフィットします。初めは硬くて痛い)


そこで望創家オススメのmont-bellさんですよね。

 

国内メーカーで林業界に新規参入をしてくださり早何年でしょうか。リーズナブルで高機能なもの、出してくれていました。

 

望創家が大好きな[プロテクション・ライトロガーパンツ]…はい、値上がりました!

 


 

『股上が深い↑コチラをセールで購入』

 

(※脚が短いですが、股上が深い分Mサイズで丁度いいです。Lサイズですとズリ落ちが半端なく…今回はMサイズにしました)




デザインや色も変わり、軽量化に大成功!

 

しかし…値上がりました…。

 

プロテクション・ライトロガーパンツ

 


 

『5,000円ぐらい上がったのかなぁ…』

 

(※出た当時の価格は…21,120円でした…お気に入りで3着持ってます…が、2着は頑張って強引に現役選手にさせている状態(涙))

(※色合いが微妙なので…前の色にして欲しかった…)

 

林業マンの懐に優しかったのがmont-bellさんだったのに…。


そこには開発費をはじめとする人件費、材料費、運搬費…諸々の時代の背景による[経費増加]もあるのかなと思うのですが、じゃぁ、林業マンの給与が上がっていっているのかというと…微妙な状況です。

 

(※今から30年ぐらい前のお給料の方が高いのです…なんかおかしい)

 

因みにチェンソーブーツも…デザインやスパイクが変わり、軽量化にも大成功!

 

しかし…値上がりました…。

 



プロテクション・ロガーブーツ(フルスパイク)

 


 

『アウトソールのカタチも変わってます』


(※アウトソール全体にスパイクあり)


プロテクション・ロガーブーツ(アーチスパイク)


 

『旧型よりスパイク数が減っています』 


(※土踏まずの部分だけにスパイクあり)
 
(※旧型より1万円値上がり。新型は52,800円&50,800円)
(※因みに…望創家blogで指摘した[D環]がNewな方は無くなっています!)


 

『新しいデザインなロガーブーツ』

 

(※D環がありません)

 


 

『旧型にはD環が』

 

(※シューレースカッターと言えるぐらいD環は要らない)

 


 

『ダナーブーツのようなスピード・レーシング・システムがイイ』

 

(※現状のシューレースの[引っ掛けるだけ]のシステムですと、薮内でシューレースが外れやすくストレスです。できれば次回のチェンソーブーツ開発時に採用してみてください)


 

『旧型のアウトソール』

 

(※ブロックパターンも変わっていますね。新型の方はやや細めでもあります)


ここで皆さん、原点に戻りませんか。

 

何もゴテゴテと特殊機能をつけていくのではなく、要は…チェンソーでケガをする人が多いので、そのケガ防止に防護靴や防護服が開発されているわけで、そのケガさえしなければいいのですよね。

 

防護服なら、チェンソーが仮に当たっても[切れなければケガをしない]わけですよね。

 

防護靴も然りで、チェンソーが足元に当たっても[切れなければケガをしない]わけですよね。

 

両者に共通なのは[チェンソーの殺傷能力を限りなくゼロに]を心掛けているわけです。

 

それに現場作業での[快適性]を付加価値として…

 

防護服なら、

 

・通気性

・視認性

・ストレッチ性

・引き裂きに強い

・突き刺しに強い

etc…


 

mont-bellのチャップスです

 

(※足首上部よりジッパーで閉じられるのが嬉しいですよね。あとはバックル留め)



そこでチャップスですよね。

 

昔から前掛けのように作業前に作業ズボンの上から着るカタチのチェンソーパンツ。着る手間が昔に比べたら大分減ったと思いますが、それでもそれが嫌な方、チャップスのズレが気になる方、そんな作業ズボン+チャップス=チェンソーパンツになる図式…ということで、はじめからチェンソーパンツを着用した方が得策ですよね…今のチェンソーマンたちには(汗汗

 

チャップスのいいイメージは毎回洗わなくてもいいっていう感じで…しかし作業ズボン+に着るので…その両者を考えると…やっぱり[チェンソーパンツ]なんですよね…今の望創家には(汗汗汗

 

多くのレジェンド先輩が着用しているチャップス。

 

慣れたひとならチャップスで十分ですよね。 

 


 

『欲しい…最早手が出せないお値段…』

 

(※ファナーは値引き幅がほぼない高級林業用品です)

 


防護靴なら、

 

・通気性

・防水性

・チェンソーで切れない素材

・鉄の先芯入り

・踏み抜き防止

etc…

 


 

『漸くNewな相棒を仕入れました』

 

(※なかなかの軽量でバランスがよくビックリ。コマ数も少なく目立ても思った以上に辛くない。いつかカシメを自分でして、お金気にせずにバンバンソーチェンを使い、木を伐りたいなぁ…)


シンプルにアレコレ削ぎ落とした防護用品、出て欲しいですね。 
 
チェンソーブーツなら2〜3万円前後
チェンソーパンツなら2万円前後
 
つい先日レジェンド先輩が脚を切りました。チェンソーでどういうキックバックかは詳しくは聞いてませんが、[ふくらはぎ]です…。
 
現在、チェンソーパンツ=クラス1=タイプAです。
 


[タイプA]とは図↑の赤色の箇所しかプロテクションが入っていません。

 

(※画像はファナーさんよりお借りしております)

 


今回のレジェンド先輩の[ふくらはぎ]を防ぐには[タイプC]しか防げません。

 

このような防護力を高めたチェンソーパンツは高価で、しかも、ものによっては動きにくいです。

 

どこかでこの危険と折り合いをつけ、安全意識と[危険予測]を高め、[横着プレイ]を極力しないことを心掛けて、防護アイテム頼りにならない作業を努力して確立していくしかありません。

 

今後どのような方向で防護アイテムが進化していくか分かりませんが、いつかmont-bellさんには荘快堂さんとコラボしていただき…足袋型のチェンソーブーツを開発して欲しいなぁ…2万円ぐらいで…

 

別段ガチガチのチェンソーで切れない革仕上げでも完全防水でなくていいので、シューレースのレースアップなサイドジッパー付きで脱ぎ履ぎが楽で、踏み抜き(特に土踏まず部分)防止があり、甲ガードと先芯が鉄芯でしっかりしてる、そんなミドルブーツぐらいなスパイク付き安全足袋が欲しいです。

 

重さは1kgぐらいで…

 

そうしたら足首の悪い望創家も快適に作業ができそう…且つ、足袋ユーザーの多いレジェンド先輩たちにも[チェンソーブーツ]の普及が進むと思われます。

 


 

『新しい出発用に新しいタクティカルベストの開発中』

 

(※以前からご紹介しているタスマニアンタイガーの商品でかためています。これからの10年の安全に投資しました)

 

如何でしたでしょうか。

 

今後の林業の発展に、安全防護品の発展も欠かせません。しかしまずは己自身の安全意識、そして適正です。

 

これからの林業のために、今一度初心にかえり「どうしたら林業界の事故が減るか」を多角的に考えていきませんか。

 

4月から林業界に参入する方[自分に合わない林業]でしたら、死傷する前に辞めてください。命あっての林業です。

 

笑って作業をしている先輩たちも、それ相応の経験をしてきた猛者だと思います。是非その経験話を聞き、己の林業ライフの糧にし、日々生き抜いてください。


 

『背中にはアサルトパックが装着されています』

 

(※夏場の暑さより[落下しても安心]、[枝が落ちてきても安心]というのが作業中の更なる安全作業につながります。転倒しても痛くない)

 

2024年3月ー。

 

ここに、今の環境から卒業し、新たな世界へと旅立とうと思います。

 

新しい?ではなく、望創家なりの林業のカタチ、日本の林業に携わっていない人たちにも何か伝わるカタチ、模索していきたいと思います。

 

ペーペーなりにレジェンド先輩たちのためになるような、面白い林業、発見できたらと思っています。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

Ciao!

 

追記:

 

組み合わせるのに説明書も何もなく、頑張ってつくりあげました。

 


 

『長年タクティカルベストを使ってきたので…』

 

(※なるべく簡素で機能的に攻めたいと思いますが…薬品や蜂スプレーなど、緊急なものも装備してます。もしもな[万が一]が普通に存在する職場環境なので)


『こちらのG36がベースなチェストリグです』

 

(※もう一つ前ポケットが多いタイプがありますのでご注意を。そちらはクサビ(矢)が収納できません。このチェストリグは背面がないので、自分でオプショナルにいろいろ連結できます)

 

 

『こちらのアサルトパックが背中に付いてます』

 

(※いろいろ取り外しもでき、収納力も抜群です。急な雨にも対応できる雨具やら何やらも余裕で携帯できます)


『これがまた付け方が分からず大変でした』

 

(※このアイテムを駆使してチェストリグが連結されているアサルトパックです)


使い慣れた頃にレビューしますね。

 

とにかく例のコンドルのチェストリグは優秀です。そちらも並行して使用していきたいと思っています。

 

 

『初タクティカルベストユーザーにはモッテコイ』

 

(※腰痛や道具のロストともおさらばできます)
 


『気になる方は見てね!』

 

(※見た目より安全です)