林業、mont-bell、ロガーブーツ(チェンソーブーツ:続編)[山人2021]-其の1- | 望創家、蜃気楼が如く

望創家、蜃気楼が如く

夢の引きこもり生活を目指し日々修行中

ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」


『こんなに美しかった当時のロガーブーツ』
 
(※この標準のシューレースもあっという間に切れました。この色合いが好きだったのに…長さ指定で頼めるか聞いてみよっと)
 

世界の
 
「なんでも偏見なしに使い続けないと分からないよね、その良さなんて。しかも重要なのは[比較対象物]がないとね。その良し悪しなんて一生分からないよ」
 
と他人と比べられることを嫌い、自分が正しいと思い込み、周囲の意見を聞かない先輩に「お前がよく言うわ」と感じたことのある皆さん、こんばんは。望創家ノリです。
 
本日の大分県山間部は曇り雪。全国的に大雪警戒される時化模様まっしぐらな年末を迎え、見事に雪が降りましたが、気温が低くそこまで降らずに済んだ新年を迎えました。
 
皆さんの地域は如何でしょうか。
 

『例の新居にも雪』
 
(※柚子がたわわに…明日は柚子湯だ)
 
さてはて、年末ですよ、皆さん。コロナの影響で望創家にとっては[付き合い]が減り、人間関係的にはよい年でしたが、やはり経済的にはよい年ではありませんでした。 
 
(※気づけば、ニューヨークから大分県に引っ越してきてから…この4〜5年間、一度も県外に出たことがありません。それだけここには魅力いっぱいということでしょうか)
 
ネットで見るニュース全てが他人事さえ思いましたが、専らずーっと基本的には引きこもりで過ごす2020年でありました。
 
(※本当にコロナ禍で苦労されている方々、望創家は引き続き引きこもり生活で応援しています。全国の皆さん、自分を大切にし、生きてください)
 
そんな中、望創家のストレス?!発散方法といえば…以前書いた↓の記事でもある、メンテ
とにかく…
 
「革靴のメンテが癒しのとき☆」
 
でして…革靴フェチとしてチェンソーブーツ磨きは[至福のとき]であります。
 

『泥んこ状態なロガーブーツ』
 
(※泥汚れの水洗い→軽く陰干し→ブラッシング→ミンクオイル→ブラッシング→シリコンスプレー→ブラッシングで大体メンテ)
 

『う〜ん、綺麗☆』
 
(※癒されます…2020年もありがとう。そして2021年もよろしく)
 
そんなチェンソーブーツ、mont-bellのロガーブーツ。
 
発売当初(2019年5月頃)から履き、なんだかんだと言いながら、安全スパイク足袋との使い分けで履きだしてから…結果、ほぼほぼロガーブーツのみで2020年を過ごしていました(汗


「今日は体力的に限界…ヒノキの手造材で枝葉がテンコモリ現場…ふぅ…足場が今日も悪いよなぁ…足袋で楽しようかなぁ…」
 
と思う日以外、
 
「チェンソーブーツを履いて下半身を鍛えるぞぉ!」
 
と元気モリモリで今日(こんにち)を迎えている自分がおりました。
 
 
やはり[慣れ]なんですよね…あんなに酷評した…2019年。
 
そんなロガーブーツも1年以上履き続け(安全スパイク足袋の方が勿論望創家には合っています)、重機の運転をはじめ、作業車やダンプの運転、悪天候時の現場歩行、急勾配の歩行、造材時の枝葉散乱地帯の歩行… 
 
(※ツル切りでも履いていたので、かなりの距離を歩いています)
 
そんな環境下、足首の自由性を追求し、例のDリングにシューレース(紐)を通すのをやめ、それもありロガーブーツ用のシューレースの長さもそれほど必要がなくなり140〜160cmにサイズ変更(初めは210cm)をしたり、とにかく、
 
「いかに快適にロガーブーツを履くか」
 
をいつのまにか研究している自分がおりました。
 

『画像右のDリングにシューレースを通してません』
 
(※多少のフィット感が落ちても、シューレースの劣化は大幅に減少。足首の自由性もup)
 
確かにロガーブーツはゴツくて歩きにくいです。歩きにくいといっても、平地ではとても歩きやすく(重いですが)、傾斜地の登りでは[つま先を地面に刺す]ように歩き…
 
そうです。
 
ロガーブーツを足袋のように履こうとするから不平不満が出るのです。やはり、ロガーブーツはロガーブーツであり、ロガーブーツなりの履き方を追求しなければ、結局[ツカエナイ]と感じ、終わってしまうのです。 
 
そこで望創家なりの歩みよりを行い、ロガーブーツを履き続けたわけでもあります。
 
 
改めて、そんなロガーブーツの気づいた点を挙げてみたいと思います。 
 
・重い(片足約1.3kg)
→慣れれば(鍛えれば)大丈夫
(※筋力は確実につきます)
 
・滑る
→慣れてもやはり滑るが、以前よりは滑らなくなった。なぜなら、足袋と同じようには歩かなくなり、歩く場所も考えるようになったから
 (※材の上は怖くて歩けないから歩かなくなり、滑る場面が減った。ソールにスパイクピンも考えていますが…)
 
 
・造材時の枝葉の中は歩きにくい
→やはり未だに足袋のように足が上がらず、転び、地面の感覚がうまく取れず転ぶ
 (※重厚なブーツなため、枝葉が軽く引っかかっている程度なら気付かず…それが原因で転びやすい)
 
・安心感満載
→重い丸太やチェンソーに恐怖を感じず、安心感の下に作業ができる
(※安全スパイクでも一緒な気持ちでしたが、こちらの場合は完全に安心しきってます。それはそれで悪いこと)
 
・完全防水ではない
→やはり大雨や水溜りには徐々にしみていくが、足袋の10倍はマシ
(※構造的には完全防水だとは思うのですが…)
 
・サイズ感が難しいブーツ
厚手のインソールなどを使えばうまく快適に履きこなせる
(※これ重要。サイズが大きい分にはインソールの厚さで快適ブーツ生活が送れる)
 
・ブーツの内側に優しさを感じる
→そこはさすがにmont-bell。山の匠。
 
 
『踵の赤いところの樹脂?が弱いです』
 
(※どうしてこんなに脆い素材なのか…踵はダメージが多い箇所)

 
『つま先も若干開いてきました』
 
(※革は丈夫です。シューレースはmont-bellの140cm(ラウンド:丸紐)に付け替えています)

 
そうです。
 
どうして今回はロガーブーツネタを書こうとしたのか。 
 
実は、新たなチェンソーブーツを仕入れ、研究をしている最中で…そこで感じたのです。
 
「チェンソーブーツのようなゴツいブーツは、シューレースの長さ、インソールが重要」

と。
 
ロガーブーツを購入される際は[ワンサイズ上げて]購入された方がイイように思えた前回のblog記事の時期。 
 
ひとによって足の形が違うので、私の助言など所詮[いち意見]。 
 
例のDリングにシューレースを通すのをやめ[シューレースの劣化防止][足首の自由性]を手に入れた望創家ですが、ひとによっては[足首が固定されている方がイイ]というひともいるはずです。
 
望創家の靴のサイズは基本的に27.5cmです。手元のロガーブーツは[27.5cm][28.0cm]2足を贅沢にローテーションで履いています。
 
望創家の足にピッタリなのは、確かに[27.5cm]ですが、皆さんの知っての通り[日本の山は急勾配]が多く(単に場が悪いところにも植林されているだけ?)つま先がブーツ内で多少動き当たる場合が多々あり、それと[冬場は厚手の靴下(or二重靴下)を履くことが多く、サイズがピッタリだと更につま先がブーツ内で干渉し…でワンサイズ上げた[28.0cm]がとても足によく、それを更に更に快適にしているのが…
 
「厚手のインソール」
 
なのであります。
 
 
『このインソールはビックリ』
 
(※いつものインソール(丸和ケミカルハニカムインソール プロ 9610)と併用して使っています。インソールの併用は自己責任で!)

 
『ブーツ内でのフィット感を変える(調整)ことができます』
 
(※今のブーツを更に快適に履けるように是非工夫を!)
 

こんなにインソールひとつで[快適林業生活]ができるのなら、いつもの甲ガード付き安全スパイク足袋(I-16-8)も[28.0cm]にし(27.5cmが現存していないため現在27.0cmを着用中)インソールで調節しようかなと企み中であります。
 
先程述べた[新たなチェンソーブーツ]を履かなかったら、このmont-bellのロガーブーツの良さも分かりませんでした。そして[インソールの大切さ]にも気づきませんでした。
 
 
チェンソーブーツはとても高価です。大体3〜4万円はします。イイものであれば(ひとによって[イイ]も違いますが)5万円台も普通にあります。その代わり、メンテさえしていれば[インソール交換]、[ソール交換]や[シューレース交換]ぐらいで最低3〜5年はモツと思われます。革さえもっていれば10年だっていけるかもしれません。
 
(※使用環境が悪い林業なら難しいかもしれませんが…)
(※上記の話は合皮ではなく本革の話です。合皮は…ボロボロっと表皮が剥がれやすい気がします。しかし本革は…手入れをしなければ合皮よりモチが悪いと思います)
 
ペーペーの皆さんでも、取り敢えずペーペー望創家ぐらいの[最低限のメンテ]で大丈夫だと思いますが、自信のない方は[GORE-TEX系]や[ヌバック系]の購入は控えた方がいいかもしれません。まずは[合皮系]でいってみましょう。
 
チェンソーブーツは身近な環境で[試し履きが難しい]と思いますが、やはり試しに履いて、そして軽く歩き、それから購入された方がいいと思います。 
 
試し履きができない方は、望創家のように[ワンサイズ上げたブーツ]を購入し[インソールで調節]でもいいかもしれません…しれませんが[サイズが合わないブーツでの作業はストレスでしかない]と思います。特に[大きいより小さいサイズ]は全く仕事ができないと思った方がいいと思います。
 

『問題の正統派本革チェンソーブーツ』
 
(※ロガーブーツより軽く、ソールが薄いのが魅力なんですが…未だ履きこなせていないため、まずは履く段階での研究中)
 
新たなチェンソーブーツの攻略ももう直ぐ終わり、これから[天気の良い日]には試し履きできそうです。なかなかに初期状態では足に合わなく、アレコレまともに履くまでにかなり投資をしています(汗涙
 
とても素材のイイチェンソーブーツで、GORE-TEXなど最新技術などのない[正統派革靴]でして、[悪天候には履けないブーツ]ですが、その代わり[軽量化された研ぎ澄まされたブーツ]なのであります。いつか納得いく研究結果がでましたら発表をしたいと思います。
 

『カタチが可愛い新たなチェンソーブーツ…』
 
(※サイズに失敗したのもあり、なかなかに研究を手こずっております)
 
良いか悪いか分かりませんが、チェンソーブーツはチェンソーブーツであり、足袋とは違います。
 
いつもながら[安全の差し引き]を考え[最善]と感じる安全を選んで作業に取り組んでください。 
 
やっぱり私は…足袋派かな…最近全く履いておりませんが、「ここぞ」というときは[足袋]をチョイスしております。
 
私にとっての安全は[機敏性]なので、急斜面での上方向への伐倒時(下は谷で落差あり)は迷わず[足袋]を選びます。そういう[瞬時に待避場所に避難する必要性]がある場合はチェンソーブーツには不安しかありません。 
 
まぁ、若い人(筋力のあるひと)ならチェンソーブーツでいいのかもしれませんが、全ての現場に対応できる信頼できる[足]は、変わらず足袋な望創家であります。
 
だからこそ足袋は敢えて普段履かず、チェンソーブーツで少しでも足腰を鍛えています。この意味分かりますでしょうか。
 

この足袋の改良を荘快堂さんとmont-bellさんとコラボで…』
 
(※Newなヤツを期待しつつ、省エネ研究を続けます)

これからの林業を担う林業家の皆さんは[チェンソーブーツ]を標準に教えられると思います、が、もしそれで[自身が求める安全]が得られなかった場合、上の方(講師や国や県の偉い方)云々関係なしに、一度[甲ガード付き安全スパイク足袋(I-16-8)を試してみてください。
 
(※この足袋の省エネ研究も継続中です)
 
チェンソーブーツに比べたら[スズメの涙程度の防御力]かもしれませんが[素早さ(機敏性・俊敏性・行動力)]を得て活かせたら、その防御力を補うことができるかもしれません。
 
「ケガしたら(死んだら)好きな林業ができません。痛いのは自分自身であって、規約を決めているひとではありません」
 
 
自身にとっての[正しいチェンソーブーツの使い方]を学んでください。それは場数(現場数)だけではなく、観察力、そして[向上心]によって得られると思われます。
 
さて、2021年も、この林業界に属する間、何かペーペー目線でペーペーなりの視点を伝えられればと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
 
望創家、蜃気楼が如く
 
何かしますよ。
 
 
それではまた次回お会いしましょう。
 
Ciao!
 
追記:


『同じ241ですが、16インチと18インチでこうも違います』
 
(※天気の悪い日の現場。ヒノキの全伐で元が40〜60cm程度を伐っています。枝葉がビッシリなので、16インチで回して伐り、造材を楽しんでいます。16インチのチゼルだとヒノキ最強。まぁ、50ccクラスには勿論負けますが、疲れる気がしないので安全に仕事ができています)
 
「目指せ、月刊blog!」

 
今年こそは…
 
・チェンソーパンツ特集
・作業着特集
・食事特集
・足袋特集
・初心者伐倒特集
 
などなどupしていけたらと思います。
 
それと望創家特技の…フォワーダ特集も。