望創家、蜃気楼が如く

望創家、蜃気楼が如く

夢の引きこもり生活を目指し日々修行中

ひとの数だけ例外あり

「やりたくないことをやっている暇はない」







【2018年11月現在日本で山人中】

 

 

 [ blogのご案内 ]


モウソウ-コトバ  :望創家の拾ったコトバ集

モウソウ-ザッカ  :望創家のつくる雑貨話

モウソウ-ハテルマ :望創家の波照間島生活

モウソウ-ギヤ    :望創家のお助けアイテム紹介


※ その他、身近で安価な材料を使ったお店つくり話など

※ コメントは承認制にしております

(※林業界の死傷率を下げたい思いで綴ってます。賛否両論があるのは当たり前。現場のリアルを見て、解決方法を見い出す。そういうペーペー望創家blogです!)



 

『木って、素敵』

 

(※早く木の上の生活がしたい)


世界の

 

「事実は小説より木(奇)なり。俺らの世界も木という生き物と共存しているが、どこまで彼らのことを知っているのか。大地からニョキニョキっと。地球外生物だよなぁ、最早」

 

と呟く先輩に「あなたの存在も似たようなものです」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は曇り雨。まさに、恵みの雨とはこのこと、ですが、各地方の雨の状況を見ると…加減を知らない神様がいらっしゃるのか…少々怖い雨です。

 

皆さんの地域は如何でしょうか。



『阿蘇の通勤路風景と朝陽』

 

(※木…もう都会ジャングルで暮らせない)

 

さてはて、望創家同期の10年選手が伐倒事故で亡くなり早1週間が過ぎました。

 

お葬式の翌日が健康診断で、ある意味よかったですが、その[間(ま)]が現場復帰を更に遠のかせる心情へとつながり…現場、辛かったです。

 

しかし、仲間が助けてくれました

 

「ノリ、明日、伐倒、早く起きられたら俺も行くわ」

 

と健康診断の夜にメッセージをくれ、その翌日の朝練伐倒(日中の暑さ回避のための朝6時からの伐倒の意)にちょっと遅れて登場してくれた仲間。

 

「ノリが辛そうだったから、起きられたから来たわ」

 

と笑顔で言ってくれた仲間。

 

正直、怖くて、やりたくなくて、辛かった心が、仲間の登場で少し救われ、なんとか朝練をやり過ごし、一日頑張ることができました。



『主力なクサビ3種』

 

(※先端2cm切りがなかなかよい結果に。手前の赤のテコメックは切ってません。それぞれの役割分担でクサビの消耗を防いでいます)

 



私たちの林業の世界を例えると、

 

「危険という名の大海原で、小舟に乗り、仲間と平和に釣りを楽しんでいる感覚」

 

に近いかもしれません。

 

(※最早林業=漁業ですね。漁業も毎年ひとが亡くなっています。とても危険な産業のひとつです)

 

そんな危険が大前提な伐倒で、平和ボケせずに一本一本伐倒後の退避場所を選定し、その退避路に支障物はないか、樹冠を眺めカズラ巻きや隣近所の木々と接触していないか、木の元は伐倒に集中できる足場か、周囲に誰もいないか、伐倒方向も最適解か確認し、


「コレは退避を考え、最後は右側で伐り終わりがイイのか左側がイイのか…」

 

それらも考え…いざ伐倒へ。

 

しかーし、そんな自分のペースでできる伐倒はまだイイですが、ちょっとチェンソーが慣れた頃に…

 

「重機で押すからチェンソーで伐って欲しい」

 

と[先輩]に呼ばれることが出てくるかと思われます。

 

林業あるある[高等技術][重機の用途外使用の禁止事項に抵触する恐れのある伐倒方法]かもしれませんが、コレをしない林業会社は[皆無]だと思います。

 

(※何でも禁止禁止と言わずに[高等技術]と言って欲しいです。お願いします。伐倒者の[安全のため]ということで)

 

道路沿いで何本も木を倒すときの公共事業でも、普通に重機で支えられた木をチェンソーマンが伐り、チェンソーマンが退避し終わったあとに「じわぁー」っと押し倒す姿、田舎なら特にあります。


 

『バローべ(青)は予備のまま最近は出番なし』

 

(※STIHLとテコメックがいい仕事をしてくれます。STIHLは特に神です!)

 

望創家はいつも[高等技術]と言っています。

 

この高等技術がなかったら、毎回煮干しの頭をとってから炒り、それと昆布を浸け込んでから煮出す、出汁からお味噌汁をつくるようなものなのかなと思います(ぇ

 

そのぐらいの労力を木を一本倒すごとにしていく作業が加わると思っています。

 


 

『伐倒7割、搬出2割、造材0.5割、集材0.5割』

 

(※道入れ&道入れ伐倒が加わったら身体がもう少し楽なんですが…)

 

某ごろさんも仰ってます。

望創家も申し上げております。

 

「ガガガもジャッキも伐倒補助具に過ぎない」

 

と。あくまでも補助であり、介護でいうところの[介助]に近いものです。

 

そして、重機も然りです。

 


 

『近所の立派な木』

 

(※ちょっとした山の中にはまだまだ素敵な木があります。コレはタブかクスなのかなぁ…生命力が凄いです)

 

あくまでも、伐倒とは伐倒者が残すツルありきな世界であり、そこに適正な受け口の大きさと角度、そして追い口の高さが加わり、クサビがあるわけであります。

 

つまりは[伐倒者の技術]が必要不可欠伐倒者メインの重機補助伐倒世界であり、伐倒初心者が安易に重機補助伐倒をするべきではないと思っています。

 

更に安全度を高めるために[重機補助]があると思ってください。

 

「重機は強力なクサビだと思ってください」

 

このときの重機オペレーターは[伐倒者と同等、もしくはそれ以上のスキル]を要すると思っています。

 

それにより安全度が更に跳ね上がる伐倒が行えます。

 

それなのに…「重機で押すから」と先輩に言われ、安易に伐倒者になる初心者、多いように感じます。


 

『チェンソーとの出逢いが望創家を変えました』

 

(※MS400をやはり狙ってます。ハスクバーナの564がどこまで頑張るのか、それも見てみたいですね)

 


重機補助伐倒はクサビを使う伐倒者の労力軽減(重機の力が入らない角度のときはクサビを使います)も兼ねて……います。

 

まさに望創家の口癖の[省エネ]だと思っています。

 

しかーし(※2回目)重機補助伐倒はその伐倒の早さと楽さを引き換えに物凄く危険でもあり…疲れます(汗

 


 

『近所のチェンソー屋さんに…しれっとレアが置いてあります』

 

(※「非売品です」と言われました。買う気はないです!)

 

電動マルノコ、ありますよね。


ノコギリでギコギコ切る作業を圧倒的に楽にさせてくれる優れものの電動工具。

 

多分ですね、初心者が安易に使える電動工具だからこそ、事故が多いように感じます。


一発切り損じをしたら直ぐさまに指が飛びます。

キックバックも怖いです。

 

しかし、ノコギリでギコギコとやり手を切ったとしても、よほどの勢いと力がなければ指が飛ぶことはほぼないと思います。

 

そこに見る[危険度の違い]と同じく、重機補助伐倒では、様々な良し悪しが凝縮されているので、初心者には厳しい伐倒と思っています。



 

『クサビ一本でできる伐倒、ストレス解消になります』

 

(※望創家はのらりくらりと長い時間、休み休みやる伐倒が好きです)


伐倒者と重機オペレーターとの関係性

 

初心者が重機オペレーターをすることは、ほぼないと思います。よって、そこに上下関係が生まれるケースが多いです。

 

重機オペレーター主導で作業が進むと思いますが、[先輩]なら伐倒者のことを主体に考えた作業をして欲しいですが…。

 

伐倒者が息つく暇もなくチェンソー作業をさせられたり、そのうち安全確認をはじめ、退避場所選定も忘れ…。

 

「流れ作業になってはいけません」


 

『矢打ち伐倒は、木と対話してる感覚になります』

 

(※重機補助伐倒は「とにかく安全に」を意識し、対話している時間がありません)

 


矢打ちで行なう本来の伐倒は[自分のペース]で行えるため、疲れたら休むこともでき、いつもの[自分の安全確保]をとる行動もできます。

 

しかし重機補助伐倒は、望創家の場合は[焦り]が生まれ、自分のペースも乱され、全てが疎かになりがちで、矢打ちの通常伐倒より危険で、短時間で体力も集中力も奪われます

 

結果、

 

「決して楽ではありません」

 

(※あくまでも望創家の場合です)

 

特に[危険な木を一気に伐る]ことも多いので[反対側のツル幅の確認]もいちいちしません。

 

そのためにも、普段から[ツル幅確認]をしません。

 

安全確認を怠っているわけではなく、漢字練習でいつまでも漢字脇に読み仮名を書いていると[読めるけど書けない]現象に陥るそれと一緒で、毎回反対側のツル幅を確認していると、いつまでも確認しないと不安がある伐倒になるので、自身の[感覚]を養うために、日頃からツル幅確認を敢えてしないようにしています。

 

(※回し伐りを行なう大径木の伐倒とは違います)

 

 

『重機の力に負けると段違いになります』

 

(※重機の力が加わる方向にチェンソーの刃が入りづらくなると追い口がどんどん下がっていきます。それを考え、はじめの突っ込み切りの位置を若干高めにし、意識を上へ上へとします)

(※大径木の伐倒にはこの[下がり]を防止する意味でもチェンソーの排気量を上げています)


ツル幅の確認作業時間を設けることによって危険な場合が多い伐倒もあるので、重機補助伐倒のときは[一気]にいき、即座に退避です。

 

不安全行動に思われるかもですが、いつまでも補助輪をつけた自転車に乗り続けるより、早い段階で補助輪を取り外し練習するタイプの望創家ですので、よほどの正確性が必要な場合以外は、反対側のツル幅を確認しません。

 

(※反対側に回れない/見られないケースの伐倒が多いのもあり、日頃の慣れが本番に必要なため、そうしています)

 


 

『抜根直径が65cmぐらいから回し切りをします』

 

(※最近バローべ(青)の代わりにテコメック(赤)にしています、なんだかんだいってポリアミド、イイです)

 

重機オペレーターから樹冠(頭上)は見えづらい

 

「先輩だから全て考えてくれてる」

 

と伐倒者は思わないことです。

 

伐倒は伐倒者が主体となり、重機が補助する姿勢で二重の安全を確保することで[重機補助伐倒]は成り立っていると考えております。

 

「先輩、この木はカズラが巻いてるので、こっちの木から先に伐りましょう」

 

伐倒者からの情報も重機オペレーターにとったらすごく大切です。

 

自分の安全は自分で考え、きちんといつも通りの伐倒をすることを心掛け、尚且つ重機オペレーターの安全も考えます。

 

「多少適当にやっても重機の補助があるからイイや」

 

と伐倒者はならずに、普段通りの伐倒を行なってください。


その重機補助伐倒の早さについていけず[短縮プレイ]を行なうと、通常伐倒時より大きな事故につながります。

 

ですので、どうにかこうにか[伐倒の主導権]を握ってください。


 

『このたった1cmぐらいのツル幅のズレが、結果何mと伐倒方向がズレます』

 

(※何本か伐って、その日の感覚のズレを見て、意識調整をします。特にガイドバーの長さを変えたときは注意です)

 

「大袈裟なぐらいが丁度イイ」

 

伐倒者の確認作業も装備品も、大袈裟なぐらいで[お釣り]が毎回くるぐらいな気持ちが必要だと思っています。

 

重機補助伐倒の安全伐倒方法(例)

 

①重機オペレーターは伐倒木の支障となるカズラや枝、伐倒木の根元を片付けられる場合は、先に行なう

 

②伐倒木に対して適切な位置に重機を位置どり、一度伐倒木に重機のアタッチメント(先端部)をあて、伐倒木に対しての力の入りを確認する

 

①、②の重機作業時には伐倒者は絶対に伐倒木の下には入らないこと。そして重機作業の近くにいない。

 

③重機の伐倒木へのアタッチメント固定が終わったら、伐倒者は伐倒方向の確認を重機オペレーターと行ない、他一連の伐倒前の確認作業を行ない、必ず退避場所の選定を行なっておく。退避路の片付けも忘れない

 

④重機オペレーターは伐倒者が受け口をつくり終わるまでは、伐倒方向に対して力を加え過ぎず伐倒木を支えてる感覚で待機

 

⑤伐倒者が合図を元に追い口を切りはじめたら、じわじわと伐倒方向に向かって力を少しずつかけていく

 

(※偏心木の場合はコレをしないとガイドバーが挟まり切れない。かといって重機の力を入れ過ぎると伐倒者の逃げる時間がなくなり危険)

 

⑥伐倒者は自分のタイミングで退避し、伐倒者の退避が遅いと感じた重機オペレーターは素早くクラクションを鳴らし伐倒者に注意を促す

 

基本的には伐倒者が退避してから重機オペレーターは[倒す]わけですが、重心によっては早め早めに攻めなければ思わぬ方向に倒れるので、それらを加味し[倒す]行為は重機オペレーター主導で作業した方が安全度は高い気がします。

 

(※大体上記のような場面では必ず安全ために[クサビ]をさします)


 

『平地の伐倒が一番楽に重機補助伐倒ができます』

 

(※そういう平和な伐倒がたまには欲しいです)

 

「重機オペレーターは重機オペレーターで自分が思うタイミングで倒して欲しい」

 

と望創家はいつも思っています。

 

追い口を切り終わるまでは[各々の見極めた安全の範囲]で行動した方が、結果更なる安全につながります。

 

[追い口=後戻りできない一発勝負]がはじまります。

 

この繰り返しが続くので、望創家は[重機補助伐倒]が嫌いです。

 

全ての伐倒工程に焦りと緊張が続き(大体抜根直径が70-120cm)、喉がカラカラに渇きます。

 

一日にそんな木々を50-60本(30本ぐらいでお腹いっぱいです)伐ってみてください。違う汁が出ます(汗

 

どこに倒してもさほど変わらない結果が生まれる現場の重機補助伐倒でしたら、気楽にできますが…。

 

とにもかくにも[伐倒者と重機オペレーターとの関係性]が重要だと思っています。

 


 

『伐ッキーはそんな重機補助伐倒の一人版です』

 

(※ですから一人で全てを負うので、本当に喉がカラカラになります)

 

なるべく皆が快適に、そして安全を考え、常に自分のこと、仲間のことを考えられるひとに一人一人がなることによって、より安全な職場環境になりうると思っています。

 

如何でしたでしょうか。

 

「大丈夫という言葉で安心せず、常に身近に危険が存在していることを感じ、それを仲間と共有し安全に努める努力を惜しまず生き抜いてください」

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

Ciao!

 


 

『普段使いが2台あると安心』

 

(※これに261があり、400を追加すれば…あぁ夢が広がります)


 

追記:

 

まだ数値的には若干悪いですが、大幅に数値改善が見られた健康診断結果でした。

 

「身体(からだ)が資本」

 

1年前の健康診断翌日から…

 

①ドカ喰いしない

→空腹ですとつい…

②菓子パンを無駄に食べない

→朝早い分お腹が空くのが早いので買い喰い…

→コンビニのプレーンの鶏肉を代わりに買ってます

③お菓子を減らす

→やめる選択肢はありません!

④栄養を摂る順番を意識

→植物繊維から

 

それに、

 

「タンパク質を意識して摂る」

 

を加えて1年生活してきました。

 

いやぁ、たった[一日2個のゆで卵と蒸した鶏の胸肉少量]を味付けなし(茹で汁や蒸し湯に塩を少量)で食べてきただけで、疲れが取れやすくなり、且つ[足のツリが激減]しました。

 

(※元々マヨネーズとかの類いも摂りません。お醤油も使わないです。料理には使いますが)

 

明らかに中性脂肪もかなり減り、肝臓数値も変わりました。

 

身体って正直ですよね。

 

望創家は仕事上と古傷のため、身体を動かす運動はできないので、食生活と林業で身体の健康維持をしなければいけません。

 

今年度の目標は、一つだけ。

 

「このまま引き続き意識した食生活と吊り輪生活をしていく」

 

現状の体重77kg(身長177.7cm)を維持しながらウェストを80cmにする!

 

(※ずーーーっと、82〜84cmです)

 

タンパク質を摂るときにオレンジジュースを飲み、ビタミンCとの相乗効果でお肌もピチピチ!

 

歳を重ねるにつれ[健康第一]という言葉は響きます。

 

身体の省エネ研究も続いています。

 

望創家はある程度の脂肪がないと体力が落ちます。筋肉量をもう少し増やして、グリコーゲン貯蔵庫拡大もと思っています。

 

まだまだ山でウィンウィンとチェンソーを鳴らしたいです。

 

機能的な背負子研究も考えています。それと携帯伐倒用簡易足場の研究も。

 

「日々勉強研究!頑張らないけど、諦めないで!」

 


 

『ジャッキ運搬法の省エネ研究が!』

 

(※ちょっと大きめの電工バケツ…のお陰で重量9-10kgのジャッキセットが楽に運搬。どうやるか分かりますか?ウフフ。もうちょっと研究しますね!いやぁー盲点でした)

 

 

『現在の望創家ジャッキ16トン』

 

(※破壊力抜群!小さな巨人です)

 

 

『何でも気軽に入れられます』

 

(※ジャッキが濡れるのを防げるので蓋付きにしてます)





 

『阿蘇の大地を眺めながら片道1時間半の通勤』

 

(※被災地の皆さん、応援しています!)

 

世界の

 

「昔から、先人が伝えたいこと、知ってはいるのに、言われ続けているのに、どうして人間は繰り返すんだろう。初めから分かっていること以上に、未だに分からないことがそれ以上にあるせいなのか」

 

と呟く先輩に「また咥えタバコで重機のシートを焦がしてる…いい加減にしてください」と思ったことのある皆さん、こんばにちは。望創家ノリです。

 

本日の大分県山間部は晴れ。最近も変わらず35度以上が続き、地域によっては少し、ほんの少しですが夕立がくるようになり、僅かながら大地の渇きが…全く足りてません。

 

皆さんの地域は如何でしょうか。


 

『いつもなら遠くに川が見えるのですが…』

 

(※視認できなレベルでちょろちょろな近所の川です)

 

さてはて、一夜経ち、少し、落ち着きました。

 

 

林業のこと、

 

「自然と共生でき、素晴らしい職場環境」

 

と思い描き、参入される方、やめてください

 

そして、外国人の方、できればやめてください。


(※国で規制解除せず、規制してください。外国人差別ではなく、異国の地で痛い思いや本国にいらっしゃるご家族に心配をかけて欲しくないので)

 

いつも望創家、言っています。

 

「林業の現場は、戦場です」

 

どこから銃で撃たれるか[分からないことが分かっている]戦場です。

 

その戦場で生き抜いて欲しく、望創家は安全対策のためや、その安全を保つために必要な[体力温存のための省エネ研究]をし、その情報で少しでも山人の皆さんがこの戦場を生き抜くための生存率を0.001%でも上げてくださればと思い[望創家が林業界から何らかの原因で離脱]するその日まで、なるべく発信しようとblogを綴り、10年目

 

 

『相変わらず伐ッキーも行なっております』

 

(※ツル幅は直径の15%(樹種:スギ)は確定しても良さそうです)

(※こういう障害物を臆することなく、あの失敗から多くを学び伐ッキーを続けてます)

(※境を明確にするために[切り株は高め]に残します)

 

林業は、全ての産業の中で[千人率]で言ったら、

 

「死傷率が高めです」

 

災害などで活躍する自衛隊の皆さんや、日々危険に立ち向かう消防隊の皆さん、地域の安全を守る警察官の皆さんなど、それらの方々と比べても[圧倒的]に飛び抜けて死傷率が高い産業です。

 

(※それでも昔に比べたらかなり減りました。重機化と防護服などのお陰でしょうか)

 

林業も

 

「全ての工程に、スキルを要します」

 

その中で一番死傷率が高いチェンソー作業[伐木関連]

 

そして重機の事故で意外に多い[木材運搬車]

 

この2つの作業。

事故率が高いです。

 

特に事故の内容を見ると[林業経験年数が浅い]方の事故が多いわけであります。

 

(※その逆の60歳以上の事故率も高いです、が、加齢による身体的能力の低下に伴う事故も然りですが、更に難しい伐倒に臨むのも原因だと思っています。林業界では70代でもバリバリ仕事しております)


 

『安全に確実に、を目指して頑張ってます』

 

(※経験値を稼いで、確立させたい伐ッキーに関する数値化)

  

望創家的に言ったら、

 

「事前に分かっていることなら、じゃぁ、初心者にはそれらの作業をさせなければいい」

 

となるわけであります。

 

そこで近年は[林業女子]をはじめ、林業界の[職場環境]の安全性を訴えてか、その危険性をオブラートに包み[林業従事者]を増やしたいのか分かりませんが、

 

「重機作業メインで、より安全な林業を!」

 

的な、チェンソー作業をほとんどしない(できない)林業従事者も増えているそうです。

 

「実際の、多くの林業会社は?」

 

(※[伐らない林業]と言って植え付けや地拵え専門でやられる方々もいます。育林造林関係です)

 


 

『伐倒…夏場の伐倒の集中力、消耗戦です』

 

(※ツルと呼ばれる画像中央の毛羽立ち部分。見えない木の中をイメージし、このツルを残すことが全ての安全作業のはじまり。コレが意外に難しいのであります)


「林業の基本は、木を伐ること」

 

つまりは[チェンソー作業ありき]なわけです。

 

チェンソーができなければ、林業がはじまりません。

 

「木は、誰でも伐ることができます」


ただ、

 

「安全且つ自分が狙った方向に全ての木を伐るのは難しい」

 

のであります。

 

経験値が上がれば、それだけ難しい木を伐っていくので、伐倒に対する危険度は経験値はあまり関係ない気がします。

 

「自分が伐った木の下敷きになり死亡」

 

こんな話を聞いて、信じられますか。


 

『樹上(樹冠)で何が起こっているか見えません』

 

(※それでも仕事なので、伐ります)

 

林業界では

 

「一人作業禁止」

 

と言われます。

 

じゃぁ、一人作業にならないようにひとが伐ってる木のすぐ近くで作業をしますか。


いえ、伐倒者の近くでの作業は禁止です。

 

「?」

 

と思いませんか。

 

伐倒者は周囲確認をし、立木が20-25mの樹高の場合、その樹高の2-3倍の半径内にその他のひとがいないか確認して伐倒を行ないます。

 

「?」

 

と再び思いませんか。

 

望創家現場では樹高が20mは普通に超えています。なので仮に20m以上あると想定して[半径50m]内に誰もいないことを確認します。

 

(※伐られた木は、動きます。その伐られた木によって他の木も動きます。そのための[樹高の2-3倍]なのであります)

 

つまりは望創家の中心とした直径100m以内に誰もいないことを確認…

 

「見えません」

 

(※林業では近接作業は当たり前です。それを禁止されたら多くの林業会社は仕事になりません)

 

木々に囲まれている状況で、鬱蒼(その他雑木が視界を邪魔します)としていたら分かりません。

 

今の望創家の現場の崖下は車通りが激しい国道が走っている、横長の現場です。

 

そして、半径50mの範囲で車を視認できません。

 

本来道を封鎖して伐倒作業をすれば、安全性が更に高まりますが、現実的には厳しいです。

 

崖下の国道の安全を保つために、道沿い2-3例の木々は伐らずに残します。残しますが、その残った木々が…伐られた木々がなくなったがために起こる自然現象に耐えられるかは未知数です。

 

そんな数々の未知数の中で林業は行われております。

 

そんな林業。

 

危険と分かっていても、その中で[敷居が低い]チェンソー作業と木材運搬車だからこそ、初心者が任されるわけであります。

 

取り敢えずチェンソーを持たせて、離れたところで木を伐らせる。

 

「あっちで、ゆっくりでいいから、木を伐って」

 

「あっちで、ゆっくりでいいから、木を出して(運んで)

 

と言われ、初心者は任されます。

 

望創家の場合は、最低三日間ぐらいは初心者に一緒について、伐りながら教えたり、伐らせたあとに切り株を見せて検証したりします。

 

しかし、これも現実問題、そのあともずっと一緒に行動は難しく、いちいち隣で言われ続けても逆に何も覚えません。考える力もつきません。

 

その教える匙加減、難しいのが現実です。

 

(※そのための[緑の雇用]制度がありますが、[認定事業体]だけの制度らしいです)

 

極論、

 

「木は一本ずつ違う」

 

経験者は伐倒前に自らの経験値に基づき算出された安全値と危険値から「絶対安全はない」と知っての行動をとられると思いますが、初心者に起こりがちな現象は「これなら大丈夫だろう」という[安全値から導き出された危険値]であり[危険値から導き出された安全値]ではない、見た目が同じに見える思考ですが、それらは全く別物であります。


 

『芯が腐っていました』

 

(※伐る前に分かる情報と伐らないと分からない情報、あります。事故が起こると[結果論]的な見解になります)

 

木と同様に、人を、仲間を信用しないでください。

自分自身の期待値と信用度は違います。

 

仲間を裏切るわけではなく、不信がるわけではありませんが、そこにヒューマンエラーと自然力が合わさると思いがけないことが起きます

 

林業界での[一人作業禁止]というのは、もし何かあったときに助けてもらえる利点がある、反面、[他者にやられる危険]も付きまとうことを忘れないでください。

 

一人作業が決して危ないわけではありません。

二人作業が決して安全なわけではありません。

 

初心者の皆さん、林業会社数はそれなりにありますが、命はひとつです。

 

仕事を怠けるのと[仕事量を抑えて休む]は違います。[休む]ことは仕事です

 


 

『受け口を少し小さめにしツル幅を多めにとった結果』

 

(※直径の15%より少し多めにツルを残し、ツルが効きすぎたのと、もう少し受け口を大きくすれば防げた裂け。こうやって理想の数値を出す省エネ研究中です)

 

望創家は基本的に重機を足代わりに使いません。荷物を持って歩きます。そこで歩かないと、鍛える機会がなくなり、自らの仕事をこなせなくなるからです。

 

なので「面倒臭い」と感じても「鍛えるチャンス」だと思い、率先して歩きます。

 

「歩いてる時間も仕事でお金が発生している」

 

と思い、喜んで歩きます。

 

そうやって暑さにも対応できる自分づくりを常日頃から心掛けています。

 

お陰で冷暖房に滅法弱いです。

 

(※ONとOFFをハッキリさせることで、身体を休めてます。仕事のとき(ON)に身体を鍛え、お休みのとき(OFF)には山に近づかずダラダラします)

 

 


 

『3つ目のファン、最高です』

 

(※胸元を開けると更に顔専用ファンな風がきます)

 

如何でしたでしょうか。

 

望創家はこの危険な林業の危険をオブラートに包みません。生ぬるい考えで来られても、こっちがケガをします。

 

日本人同士でも意思の疎通が難しい山で、外国人が入ることには不安しかありません。

 

(※そのうち無線を仕入れたいと思いますが…)

 

できる範囲で生きていける人間が続けていければいいと思います。どの産業もやがて自然淘汰されていき、今と形態が変わっていくだろうとも思いますが、それが時代の流れと解釈し、できる限り今は山人を続けていきたいと思っています。

 

「見えない危険を見える化していく努力を忘れないでください」

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

Ciao!

 


 

『アテのMCナイロンが斜めになったまま使いました』

 

(※全く余裕で上がりました。アテが折れることもなく曲がることもなく驚きでした。今度アテの固定台をつくろうと思います。アテに直接ジャッキのヘッドを当てたくないので)

 

 

『厚さ30mmの板を切って使ってます』

 

(※高価ですが、安定の活躍です。軽量の木なら折れた矢をアテでも十分です)

 



追記:

 

「生きてるだけで人生丸儲け」

 

生き地獄という言葉もあります。

 


 

『誰かの家づくりに使われたら嬉しいなぁ』

 

(※望創家が日々伐る木は熊本県に送られます)

 

「全ては自分次第」

 

分かりますが、[追い込まれている状況下]では酷な言葉であり、ますます堕ちていきます。

 

それを望創家は母の介護生活で味わいました。

 

林業で何回死んだか分かりません。

でも、山に戻ってきてます。

 

山を知れば知るほど怖くて怖くて…その日が無事に終わるまで不安で仕方ありません。

 

そんな中、Dさんの死。

 

難しい場面での伐倒だったのか、それでも10年選手な今、任せられたのかは分かりません。

 

望創家の仲間も皆結婚したての30代入口です。それもあり、望創家は率先して伐倒を買って出ます。若者にはこれからをもっと楽しんで欲しいので。

 

自分が経験してきたこと、少しずつ噛み砕き、林業とは無縁の方にも面白おかしく伝えられれば幸い。

 

「一緒に、地球を楽しみましょう!」

 


 

『アテとジャッキを合わせた高さは約22cm』

 

(※たった22cmの高さがあればジャッキは使えます。伐ッキーの安全性を高める研究はまだまだ続きますが。身体にも懐にも優しい省エネ研究!)




「立ち話もなんだから、また次に話そう」

 

そう言葉を交わし、久しぶりの同期の再会を喜び電話番号交換した2年前。

 

「あれ…Dさんの会社の求人が出てる…いよいよDさん、辞めたのかぁー。辞めるって言ってたもんなぁ…」

 

と思い確認の電話をするも通じず。

 

最期に交わした会話が「また次に…」

 

 

本日大分県内で午前中に、望創家同期のDさん(53歳)が亡くなりました。

 

事故状況は詳しくは分かりませんが、伐倒木に挟まれ…窒息死だそうです。

 

伐倒する林業マン人口で言ったら、全国で2万人(林業従事者は約4-5万人)ぐらいとも言われています。

 

望創家にとったら、きちんと[名前]と[存在]があるDさん。

 

最期の姿を鮮明に覚えています。


似合わない綺麗な作業服で、日に焼けたその顔に、ちょっと白髪が年相応に混じってきた笑顔。

 

望創家は忘れません。

 

昨日も近所の山の事故で亡くなり、連日…大分県内で死亡事故が発生しています。

 

伐倒。

 

そうやって命を懸けて伐られた木が、皆さんの身近な家に使われている、と、少しでも想ってくださったら私たちチェンソーマンも浮かばれます。

 

日本全国の山人の皆さん、最早ロシアンルーレットのように感じる、この死傷事故の多さ。

 

「ケガをするのが当たり前」

「死ぬのは時間の問題」

 

そういう風に望創家も思ってしまいます。

だからこそ[省エネ研究]をしています。

 

この山を、戦場だと思ってください。


買える安全は買ってください。

その恐怖心を捨てないでください。

 

明日は我が身。

 

だからこそ、今に生きることを忘れずに。

 

私は過去にも未来にも生きられません。

今の積み重ねで明日がやってきます。

 

今、大切にしてください。

 

長生きをしたいひとは絶対に林業の世界に足を踏み入れないでください。

 

生を忘れたひと、林業をすれば思い出せます。

 

一発で簡単に死ねます。

 

 

この大分県にDさんが存在したこと、決して忘れません。

 

合掌。