逆立ちしてもありえないと思っていました。

Mother tree事務局・広報のSです。

Sの身の上話シリーズ、最終回です。

ここまでお付き合いいただきありがとうございます。

・第1回「ある朝突然、通勤電車に乗れなくなってしまいました。」

・第2回「「漠然とした悩みや不安」の正体は何者なんだろう？」

・第3回「休日は遊びや勉強に向けるエネルギーなどなく、眠り続けていました。」

・第4回「おじいちゃんの呪い」

・第5回「自分ではこれといった努力もせず、拍子抜けするくらい簡単に解決してしまいました。」

・第6回「悩みを解決したはずなのに、どんよりした気分で月曜の朝を迎えていました。」

・第7回「借りていたマンションを引き払って実家に戻りました。」

前回の記事で「陽当たりの良いところで生活する」という希望を叶えられたというお話をさせていただきました。

残る希望は２つ

「毎日満足いくまで眠ること」

「一人の時間を十分に確保すること」です。

ただ、会社という組織で働いている以上、その２つを実現するのはとても難しいことでした。

リモートワークとはいえ始業・終業時間は決まっていましたし、

同じ空間で仕事をしていなくても、チャットや電話、ビデオ通話など、常に他の社員や取引先とのコミュニケーションは必要でした。

この会社で働いている限り、残り２つの希望は実現できない。

１つの希望は叶えてもらったし、これまで着実にキャリアを積んできたし、妥協してこのまま働こうか…

それとも、もっと希望を叶えられるような会社を探して、転職しようか…

再び悩み始めたわたしに、思ってもみないお話が舞い込みました。

それが今のお仕事、Mother treeの広報です。

提示された勤務条件はわたしの理想どおりでした。

リモートワークO K、コアタイムなしのフレックスタイム制、休暇のタイミングは基本自由…

しかも本拠地は九州、日本の中でも日照時間が長い地域です。

声をかけていただいたことはとても嬉しかったし、条件も魅力的だったのですが、正直なところ不安もありました。

会社勤めという「安定」を手放すこと。

新卒からお世話になった会社を離れること。

何のスキルも資格もない小娘が、フリーランスの世界に飛び込むこと。

でも、その不安以上に、せっかく見出すことができた「自分の心から望むこと」を実現してみたい、という気持ちが大きくなり、思い切って転職することを決めました。

かくしてわたしは、Mother treeの広報として働くことになったのです。

再び千葉の実家を離れて福岡県に引っ越し、陽当たりを重視してマンションを借りました。

Mother treeは固定のオフィスがないので、自宅で一人静かに仕事をすることが多いですが、

たまに人恋しくなったときは、カフェやシェアスペースに出向いて作業したりしています。

また、フレックスタイム制（というか業務時間の規定がない）なので、好きな時間に寝起きする生活が叶いました。

最近は毎日だいたい10時間くらい寝ています。

通勤電車に乗れなくなり、駅のホームで立ち尽くしてからおよそ２年。

まさか自分の生活がこんなに変化するとは夢にも思いませんでしたし、

ここまで希望が叶うなんて、逆立ちしてもありえないと思っていました。