おじいちゃんの呪い

Mother tree事務局・広報のSです。

前回に引き続き、「棚卸ししたお悩み解決②『上司編』」と称し、

私が会社員時代に直面していた悩みと、それをどうやって解決したかについてお話します。

・第1回「ある朝突然、通勤電車に乗れなくなってしまいました。」

・第2回「「漠然とした悩みや不安」の正体は何者なんだろう？」

・第3回「休日は遊びや勉強に向けるエネルギーなどなく、眠り続けていました。」　

さて、問題の上司を一言で表すと「二面性のある人」でした。

社内の偉い人や取引先の前では、常に礼儀正しくテキパキ仕事をする一方で、

部下の前ではかなり感情の起伏が激しい人だったのです。

まっとうに仕事をしてるのに、理不尽に怒られてしまうことも度々あり…

平等に接してくれない上司に対して嫌悪感を抱くのに、そう時間はかかりませんでした。

こればかりは自分で解決できないし、上司から離れる＝異動を申し出るしかないのかな…

そう思っていましたが、講座を受けてから少し考え方が変わりました。

そもそも「嫌い」という感情は、相手に対する劣等感や嫉妬が原因になったり、

自分が決めているルールを破っている人に対して湧くものだそうです。

つまり私自身が「二面性のある人」になれない、

または「そうなってはいけない」と思っているから、

上司に対して「嫌い」という感情が湧いているということになります。

確かに私は、「相手によって態度を変えるのは良くない」と思い、

他者に対しては平等に接するようにしていました。

半ば無意識的に心がけていたことなのですが、

そうするようになったきっかけを考えてみると、

幼いころ祖父に言われた言葉がトリガーになっているようでした。

「自分の好きな人や、利益を与えてくれる人にだけ、良い顔をしてはいけない。

どんな人にも平等に接しなさい。」

子供の時はあまり意味がわかりませんでしたが、

祖父が何度も同じことを言うので（ちょっとボケてた）、

きっと脳に刷り込まれていたのでしょう。

無意識のうちに祖父の言葉通りに行動していたのです。

ということは、この「おじいちゃんの（優しい）呪い」を解くことができれば、

上司に対して抱いている嫌悪感も軽減されていくはずです。

手始めに、惰性で参加していた飲み会を断るようにしてみました。

自分が乗り気になった時や、好きな人が誘ってくれる時だけ参加し、

気乗りしない時や苦手な人がいる時はお断りするようになりました。

仕事面でも、これまで頼まれたことは基本的に断らずに引き受けていたのですが、

時間的に不利になること、明らかに自分の業務範囲外のことは、

やんわりと断ってみるようにしてみました。

結論、上司に対しての悩みは完全に解決、とまではいきませんでしたが、

「そういう人もいるよね」と気楽に捉えられるようになりました。