漢字の宿題が大変な理由(秩序の敏感期) | モンテッソーリな時間~バイリンガルに魅せられて~

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中2の娘とワーキングママによる2歳からのホームモンテッソーリとバイリンガル育児の足跡を綴っています。

 

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小4娘の『2歳からのホームモンテッソーリ♡ときどき英語』。

よろしければ自己紹介もご覧ください。

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平日はZoomや動画授業に忙しい娘。新4年生になってから、その日のうちにオンライン上で提出する課題が増え、気がつくとあっという間に夕方という日も少なくありません。

 

そんな中、彼女にとって最もチャレンジングな宿題が漢字の練習。

 

「ママ、どうしても季子ちゃんの季が上手に書けないの。」

 

寂しそうな声でそう訴えてくる娘。

母に声をかけてきたのは、ひとり20分近く悪戦苦闘した後のことでした。

 

「上手に書けていると思うよ。もう次の字に進んでいいんじゃない?」

 

そう言いたいのをぐっとこらえ…。

 

「大好きな季子ちゃんの名前だもんね。上手に書きたいよね。」

 

そんな母の返答に、安堵の笑みを浮かべる娘。

結局30分以上かかって、宿題を終わらせました。

 

娘は漢字が好きです。

4歳で漢字の砂文字板を投入してから、漢字に目覚めました。

不器用な母の作る手作り教具はお世辞にも美しいとは言えないものでしたが、ひらがな、カタカナの砂文字板の時と同様、字形を絵として捉え、お手本と同じに書きたいという彼女の想いは強いもの。もしかすると、幼児期に現れる『秩序の敏感期』なのかもしれません。

 

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『秩序の敏感期』とは…
モンテッソーリは、人間の子どもをよく観察した結果、その成長過程において、特に強い感受性を示す時期があることを発見した。そして、秩序(=物事の正しい順序や決まり)に関して、非常に敏感に反応する一時期を「秩序の敏感期」と呼んだ。(「モンテッソーリ教育用語辞典」、クラウス・ルーメル、学苑社、2011、203頁)

 

きっと幼児期のお子さんをお持ちのお母さんは、この秩序の敏感期に何度も遭遇しているでしょう。今日はいつものスーパーではないから左に曲がりたいのに、いつもと同じ道じゃないとダメ。いつもお父さんが座っている席をお客さんに勧めたら大泣き。いつものコップじゃないと嫌だと大暴れ。そんな大人にとってはどうでも良く感じることが、子どもは絶対。「あいまいな方式」は受け入れられないそんな時期を娘も存分に過ごしてきました(笑)。

 

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子どもにとって大事なのは、精密な定まった方針

娘の中で大切なのは、書くことではなく、捉えたままに字形を再現すること

成長と共に薄れていく秩序感も多かった中、書くという作業に関しては、未だに臨機応変にいかないようです。

 

小学校に入学して、早く字を書かなければならない現実に、悩み続けてきた娘。

けれども、モンテッソーリ教育を知り、彼女の心が少しばかり見える母としては、やっぱり大事にしてあげたいと感じています。

 

自分だけの時間軸で一画一画向き合うこの時間は心の安定を得る時間。

決して奪ってはならないと改めて感じた日でした。

 

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