給食を食べない子だった。
私は、幼少期からよく食べる子ではなかった。
今の私からは想像できないかもしれないけれど(笑)
小学生の頃は、いつも給食を残していて『居残り』をさせられていた。
今は、『一人一人食べられる量が違う』とか『だらだら食べさせるのはダメ』という考えもあり、そんな事をさせる学校はないと思う。
でも、私が子供の頃は違った。
食器には、皆同じ量のご飯をよそわれる。
そして、それを少しでも『残す』と怒られた。
食べきれないと、机を一番後ろに持っていかれ…給食の時間が終わっても、そこで食べさせられた。
掃除の時間になって、皆が掃除をしていても。
午後の授業が始まっても…皆が帰っても…。
それでもずっと食べ終わるまで、そこに居されられた。
胃がお腹いっぱいでも、食べたくなくても。
食べ終わるまで、目の前から給食が片付けられる事はなかった。
『給食は残してはいけない』
それが、当たり前の時代だった。
全国どこでもそうだったのかは分からないけれど。
だから、給食袋に残したおかずを入れて、コッソリ持って帰ったりした事もあった。
机の奥にパンを押し込んで隠した事もある。
そして、数日経ってカピカピのパンが出てきたり(笑)
そんな思い出があるのは、私だけではないはず。
じゃあ…。
いつから私は『よく食べる子』になったのだろう?
そうして、思い出した。
これも小学校高学年の話。
同じアパートに住む同い年の女の子。
その子が『みかんゼリー』を作ってくれた。
ゼラチンとみかんの缶詰で作る、ちょっと固めのぷるんとしたゼリー。
(うわぁ…。なにこれ?綺麗!美味しそう!)
大きめのタッパーの中には、透き通ったゼリーとたくさんのミカンが入っていて、それはキラキラと輝いていた。
とても綺麗で、市販品とは別物に見えたのだ。
スプーンを入れた時『キュッ』と音が鳴り、なんとも言えない感触がして。
口に入れると、すごく美味しくて…。
『オイシイ!』
夢中で食べて、気が付いたら全部食べていた。
(全部…食べちゃった…)
いつも家でも学校でもご飯を残していて、『完食』した事がなかった。
(全部食べられた!)
それなのに、完食した。
それが嬉しかったのを覚えている。
『全部食べられた』という事が嬉しかった。
そこから、私は『食べるコト』がとても好きになった。
でも、その後も給食は完食していなかった気がするけれど(笑)
そして、私は『ぷるぷる』とか『ぷるん』とか、そういうものが大好き。
今のブログやインスタグラム、昔のブログを見ても分かるかもしれないけれど。
ゼリー、水ようかん、くずまんじゅうとか寒天もの、プリン、ババロアとか『ぷるぷる』したモノが大好き。
ついでに、透明感があるモノも大好き。
そういう物に、すごく惹かれる。
それは、もしかしたら…昔食べたあの『みかんゼリー』が原点なんじゃないかな?と思った。
たぶん、あそこから始まっている。
あと…。
私にはもう一つ昔からすごく惹かれるものがある。
それは…。
『綺麗な女の人』と『可愛い女の人』
自分が『魅力的』だなと思う人。
魅力的だと思う人は、性別問わず惹かれるけれど。
その事は、自分ではそんなに気にしていなかった。
でも、『あたし』に言われた事がある。
『ねぇ?異常に綺麗な女の人好きじゃない?(笑)』
それを言われてから意識したのだけれど、確かにそうかもしれない。
『…』
どうして、私はこんなにも綺麗な人や可愛い人に惹かれるのだろうか?
そして…。
記憶は中学の頃に移動する…。
『制服のスカート嫌だ。ズボンがいい』
母親に、そう言った事がある。
ブログでも載せた事があるけれど、私は『スカート』が苦手だ。
股がスースーするから(笑)
ワンピースを着る時には、下にスパッツやレギンスを履く。マキシ丈のスカートを真夏に履くのは、かろうじて…という感じかな。
でも、『リアル』の私を知る人がコレを聞いたら、きっとこう思うだろう。
『スカート履いてるじゃん?』
そう。
履く時もあるから。レギンス無しで。
でも、それは私ではない。
『あたし』だ。
特に昔は、その辺の感情の『差』が激しかった。
ゆとりあるデニムを履きたい私と履きたくないあたし。
ミニスカートを履きたいあたしと履きたくない私。
でも、昔その感情がなんなのかよく分かっていなかった時期もあったかな。
どっちも『自分』だったから。
そして。
中学生の時にも、それと『同じ』感情を持っていた事を思い出した。
急に制服のスカートが嫌で、『ズボンを履きたくなる自分』と『やっぱりスカートがいい自分』…。
これもどこかに載せたけれど、いつも髪型はロングとショートを交互に繰り返していた。
『長い髪が好きな自分』と『すっきり短い髪が好きな自分』
学生時代のショートヘアは、襟足やモミアゲを刈り上げていたりもした(笑)
髪の毛が伸びるのが早いから、すぐにセミロングくらいになっていたかな。
あとは、伸ばしている途中で、急に切りたい衝動に駆られ、その感情と格闘していたり。
それから…。
『俺』
私は中学生の時に、一時期自分の事をそう呼んでいた。
一つ年上の女の先輩に、自分の事を『俺』と言っている人がいた。
見た目がマイケル・J・フォックスみたいで、すごくカッコ良くて。
それに、憧れてそう言ってた気もする(笑)
でも…。
たぶん、それだけではなかった。
ちょうどその頃、『らんま1/2』というアニメが流行っていて、テレビアニメ化もされた時期だったと思う。
そして、それを観ていて思った。
(なんか…私みたい…)
主人公は男だけれど、水をかぶると女に変身してしまう。お湯をかぶると男に戻る。
『女』になったり『男』になったり、それを『自分』みたいだと感じた。
なんで、そう思ったのだろうか…?
私は、中学二年の時に初めて『彼氏』ができた。
告白されて、『いいよ』と付き合う事になった。
その人が好きだったのか?興味本位だったのか?
それは、覚えていない。分からない…。
でも、手を繋ぐ事もデートをする事もなく、すぐに別れた。
『別れたい』と言ったのは私の方。
『彼氏がいる』『男の人と付き合う』ということに、『違和感』を感じたから。
その時も葛藤はあった…。
『デートをしてもといいと思っている自分』と『付き合う事に違和感を感じている自分』。
結局は、違和感を感じた『自分』が勝ったのだけれど。
それから、記憶は一旦…そこから約10年後の私の記憶に飛ぶ。
『この漫画面白いよ』
母親にそう言われ、読んだ漫画がある。
『IS(インターセクシャル、またはインターセックス)』
こういう人達が存在する事を知っているだろうか?
今では『性分化疾患(DSD)』というのが、正式名称みたい。
これは、染色体などが『男』でも『女』でもない状態で生まれてくる人達の事だ。
『卵巣』と『精巣』の両方を持ったまま産まれてきたり…。
性別を持たない…持てない人達の事。
六花チヨさんが描く『IS(アイエス)〜男でも女でもない性〜』という漫画。
そのタイトルが思い出せなくて、調べたらどうやら連載後にドラマ化もされていたらしい。
覚えているようないないような…。
主人公の一人は、ある年齢になると『どっちの性別になるか』の決断を迫られてしまう。
先の事を考えて、手術や薬でどちらかの性別にならなくてはいけなくなる。
『男』か『女』か?
それを読んだ時に思った。
『私だったら…?』
当然『女』を選ぶ。
『…』
そして、この時少しだけ記憶が甦った事を思い出した。
(そういえば…)
中学や高校の時に、私は『自分の性別』に違和感を感じていた事があった。
でも、それはいつもではなかった。
(あれは…なんだった?…)
『自分』なのに『自分じゃない』感覚と似ていたかもしれない…。
私は女?…男?…。
その感情で、いつも葛藤していた気がする。
あの頃の私が、この漫画を読んでいたら『男』になりたいと思っていたかもしれない?
(でも…)
今はそんな事思わないし、『葛藤』する事もない。
だったら…。
あの『感情』は、一体どこへいったのだろう…?
一体…なんだったのだろうか…?
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本日のモッピーはお休み。
本当は、『前編、後編』で終わる予定だった。
でも、終わりそうにないから『中編』を入れたけれど、まだまとまらない(笑)
そんなわけで、まだ続く。
そして、次の記憶へ…。
でわ、どろん!
* 空 *
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