小学校高学年の頃だったと思う。
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学校の帰り道に長い坂道があって。私はそこを下りながら、『誰か』と話をしていた。
一人だったのに。
それは、『ゴッコ遊び』の延長や頭の中で他の人物を勝手に作り出して、勝手にやり取りをする『一人遊び』だったような気がしていた。
『パシャンッ…パシャン』
でも、あれも…。
今思えば、脳の中で本当に誰かと話をしていたんじゃない？
(誰かと話していた気がする。本当に)
『あたし』は、あの頃から『私の中』に居たのかもしれない。
でも、声がハッキリ聞こえるようになったのは…。
たぶん、カラダを売り始めてからだ。一番最初になんて言われたのかは忘れてしまったけれど。
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『秘密(私とあたし)』より
小説の中に出てくるこの部分。
『誰かと話をしていた』
そう。長い坂道を下りながら…。
私は確かに『誰か』と話をしていた。
そして。
それは…一人ではなかった。
それが、甦った記憶の一つだ。
『彼女たち』の名前は『マミ』と『パル』。
他の子もいたけれど、その子の名前は思い出せない。
マミは『クリーミーマミ』に似ていたから、私がそう呼んでいた事も思い出した。
子供なのに化粧をしていて、ふんわりボリュームのあるセミロング。
いつもピンクのリップを塗っていて、おませな感じで…。
そして、言いたい事をハッキリ言う女の子だった。
『脳内』にその姿が映っていた。
これを思い出した時に、『あたし』に話したのだけれど…。
最初は『なにそれ？(笑)』みたいな感じだった。
でも、数日経った頃に、あたしにこう言われた。
『そういえば、あたし昔マミって呼ばれてた気がするわ』
それを言われた時に、ちょっと鳥肌が立った(汗)
そして、いろいろ話をしているうちに、どんどん思い出していった。
『パル』の顔は『のっぺらぼう』で、『声』は男の子。
『あたし』もパルを思い出したらしいのだけれど、あたしの記憶のパルは『綺麗な顔立ち』をしていたそう。
『でも確か生意気な感じだったわ。クソガキて感じ』
そう言っていたけれど、私から見たら、あたしも相当生意気だった気がする(笑)
名前は、なんでパルなのかは不明。
私が付けたのか？自分で名乗ったのか？
どっちだろう？
そして。
他にも『女の子』がいた。
でも、その子の名前は私も『あたし』も覚えていない。覚えていないのか、名前が無かったのか…。
それは分からないけれど、その子はとても落ち着いていて、いつも冷静な感じだった。
脳内では、いつも椅子に座っていて、白いキャンバスに『絵』を描いていた。
絵の具や油絵で『抽象画』のような絵を描いている時もあれば、『鉛筆』でまるで写真のような絵を描いている時もあった。
すごく強く思い出したのは、『猫』の絵。
当時飼っていた黒猫にソックリな絵だった。
だから彼女は、いつも絵を描きながら『会話』に参加していた。
学校帰りに、長い坂道をゆっくり下りながら、私はいつも『皆』と話をしながら帰っていた。
その日にあった事を話したり、何か皆で一緒に『考えたり』『意見をし合ったり』…そんな感じ。
クラスの子が変なアダ名を付けられて嫌がっていた。
それについてどう思ったか？とか(笑)
今で言う『脳内会議』というやつだ。
仲が良い友達と帰る事もあったけれど、その時は会話をしていなかった気がする。
たぶん、『一人』の時だけ。
あと、私は覚えていないのだけれど。
『あたし』が言うには、他にもう一人いたそう。
私やパルや絵を描く子は同じくらいの歳なのに、その子だけ小さかったって…。
いつも皆より遠くにいて、体操座りして丸まったり、うつむいていたらしい。
『全然喋ってなかったかな？大人しそうな女の子だよ？覚えてない？』
私はその子を覚えていない。
小さな女の子…？
どうして、その子だけ小さいのだろうか？
『疑問』は、いくつも出てきた。
そして…。
一体いつからだっただろうか？…。
『彼女たち』と会話をしなくなったのは…？
それも覚えていない。
いつから話し合いをしなくなった？
いつから彼女たちはいなくなった？
いなくなった？…。
消えた？
『あたし』だけを残して？
一体…皆どこへ行ったのだろうか…？
さて。
ここまで読んで、どう思っただろうか？
私と『同じ事』を思った人もいるのかな？
そう。たぶん、そうなのかなと。
私は、ずっと『あたし』と二人だけだと思っていた。
でも、そうではなくて。
子供の頃には、他の『人格』もいた。
たぶん。
それが、とりあえず『最初』の私の推測。
そんなわけで…。
本日のモッピーはお休み。
そして、次の『記憶』へ…。
でわ、どろん！
＊ 空 ＊
『モモと空』
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『子どもの頃、映画館でさきいかを食べいた記憶。そして、記憶を無くした話。この時は、まだ「あたし」が戻ってきていなかったと思う。なのに、記憶無くしているっぽい、汗。今は自覚しているけれど、やっぱり記憶障害あるんだな、汗。よく生活してんな、私』↓
『記憶の整理は確かにめんどくさい、汗。この時は２週間くらいだったな』↓
私とあたしのルーム始めました。
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