― DHA&EPA ―DHAやEPAはイワシやサバ、アジなど背の青い魚の脂肪に含まれる
オメガ3系不飽和脂肪酸のことです。
DHA(ドコサヘキサエン酸)は能や神経、網膜の生成に関与しており、脳の情報伝達の
促進や精神の安定、視力を良くするなどといった作用があります。
EPA(エイコサペンタエン酸)は中性脂肪を減らして悪玉コレステロール値を抑える
働きがあります。
DHA&EPAの発見!約1000人のイヌイットが暮らすグリーンランド西海岸の小島、UmamaK。
この町の人々は狩猟や漁業を営んでおり、アザラシや海鳥、クジラやカレイ、
そしてサケなどを好んで食べ、芋類と野菜はまったく食べません。
1972年、デンマークの研究者がここで暮らすイヌイットから採血し、その血中脂質を
デンマーク人の316名の血中脂質と比較しました。
すると、すべての年齢層で、デンマーク人よりもイヌイットの方が血中脂質が低い
ことが判明しました。
また、血中コレステロールや血中トリグリセリドも各年齢層でイヌイットの方が
デンマーク人よりも低いことが判明しました。
さらにイヌイットとデンマーク人の羅漢率の比較では、急性心筋梗塞、多発性硬化症、
乾せん、糖尿病による羅漢率がデンマーク人と比べてイヌイットは低いことがわかりました。
つまり、肉食習慣のイヌイットは西欧型食習慣のデンマーク人よりも血中脂質レベルが低く、
冠動脈心疾患などの循環器系疾患にかかりづらいということが判明しました。
デンマークの研究者はさらに研究を続け、イヌイットの食事に含まれる脂肪成分を詳細に
調べ、DHAやEPAなどの多価不飽和脂肪酸がイヌイットの食事に多く含まれていて、
血中脂質を低下させ、循環器系疾患の危険率を低下させている可能性が示唆され、
DHAやEPAといった不飽和脂肪酸の研究が、世界各国で行われるようになりました。
1989年には、イギリスの栄養学者が日本人の子供たちのIQの高さを、日本人が良く
食べている魚に含まれるDHAの作用によるものだと発表し、日本でもDHAは
頭がよくなる成分として知られるようになりました。
DHA&EPAの効能!①動脈硬化の原因となる血液中の脂質、LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪
を低下させる
②血栓を予防する
③血液中のHDL(善玉)コレステロールの増加
悪者になりやすいコレステロールですが、適量であれば血管を強くする働きが
あるため大切な成分です。
コレステロールには細胞にコレステロールを運ぶLDLコレステロールと、
細胞から余分なコレステロールを回収するHDLコレステロールがあります。
血中コレステロールが過剰だと、LDLが増えて血管壁に付着し、動脈硬化の
原因となります。
DHAの効能!・記憶学習能力の向上!ラットを用いた空間記憶学習能力実験において、DHAを摂取させた
ラットが目印を記憶し行動する能力が優れていたとの結果が報告されています。
また、オーストラリアの研究では、健康な乳児287名を対象とした二重盲検無作為化
プラセボ比較試験において、12ヶ月齢および18ヶ月齢時、言語発達評価項目に向上が
認められたとの報告がされています。
DHAは記憶や学習機能を司る脳細胞の海馬部分に多く存在しているため、
DHAを摂取することで、神経細胞の情報伝達がスムーズにするために記憶学習能力が
向上すると考えられています。
また、脳細胞は年齢を重ねるごとに減少します。
DHAは脳細胞を活性化するといわれており、老人性認知症の予防効果が期待されています。
・視力回復!網膜のリン脂質の中には約50%~60%のDHAが含まれています。
DHAの網膜細胞を柔らかくする働きが、網膜の反射機能を高めているため、
視力回復に有効だと考えられています。
EPAの効能!・脳梗塞や心筋梗塞の予防!EPAには血栓の生成を防ぐ効果があり、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に有効です。
また、高度飽和脂肪酸であるEPAは常温では固まりにくい性質のため、血液の粘度を
低下させ、血液をサラサラにし動脈硬化予防にも効果的です。
・アレルギー症状の緩和!EPAには炎症やアレルギーの原因となるプロスタグランジンという物質の量を
減少させる効果があり、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状の緩和に
効果的です。
過剰摂取に注意EPAは血液が固まってできる血栓を予防し、血液の流れをスムーズにする作用が
あります。
ただし、過剰に摂取してしまうと、血液を凝固する作用が低下し出血した際に血が
止まらなくなる恐れがあります。
サプリメントでEPAを摂取する場合には、過剰摂取に注意が必要です。
前立腺がんのリスク?DHAやEPAは、ガンの予防や治療に効果があるとされています。
しかし、医学誌『Journal of National Cancer Institute』の2013年7月10日号に
掲載された論文で、EPA、DHA、DPAの濃度が高いと、前立腺がんの発症リスクが43%
増加したことが発表されました。
フレッド・ハッチンソンがん研究センターの研究者らが行った研究では、
35500人の「セレン、ビタミンEがん予防臨床研究」の参加者のうち、
前立腺がんと診断された834人の男性と、前立腺がんではない1393人の男性が
調査の対象となりました。
その結果、EPA、DHA、DPAの濃度が高いと前立腺がんの発症リスクが43%増加し、
悪性度の高いタイプの前立腺がんの発症リスクは71%増加したということです。
この報告の共著者のlan Kristal博士は、「この研究は、栄養補助食品の使用は、
有害なことがあることを示しました」と述べています。
また、アメリカがん協会の栄養疫学のMarjorie McCullough博士は、
「ほとんどの健康の専門家は、病気の予防としてバランスの取れた食事を勧めています。
ですから、それが不可能な場合のみ、サプリメントの使用を考慮します。
サプリメントは、健康にとって部分的な利益しかありませんから。
アメリカがん協会は、男性に魚油サプリメントをお勧めしません」としています。
酸化に注意DHAやEPAは酸化すると過酸化物質という有害物質に変化してしまいます。
魚は新鮮なものを食べましょう。
健康のためには栄養バランスの良い食事と、適度な運動をしましょう!
運動で疲れた時には、もみ太朗へ!
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