池上彰氏の日本の債務危機に対する誤認と実際にはどうなってるかのお話 | moltoke_Rumia1pのブログ

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ツイッタ―の経済クラスタの記録。
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それでも今日、リンゴの苗を植えていこうの精神で色々と書いていきます。



池上彰氏が日本の借金に警鐘 国のサービスを受けられなくなる?

#ldnews

http://news.livedoor.com/article/detail/9557217/


(・ワ・) さて、選挙前にあんまりに愚かな言説が出回っているので

ちょっと触れてみましょう。


(・w・) 池上氏によると国債膨張により日本国債が買い手がいなくなる

んだそうです。ここで実際に債務危機に陥った際のスペインやイタリア

の国債金利変動を見てみましょうか?


スペイン2012年~2014年長期金利

最悪期には7%超えてます


tradingeconomics.com
より

イタリア長期金利 最悪期には7%超えています。


(・w・) 両国とも国際金融頼りでの資金調達しています。

この場合、池上氏の指摘は正しくなりますね。彼らは債務

残高や経済状態でしか物をみていないため、格付け会社的な

ものの見方と言えます。


コラム:日本格下げ、量的緩和の新時代にはそぐわず

| コラム | Reuters

http://jp.reuters.com/article/jp_column/idJPKCN0JG02920141202


(。Д。) まぁ、時代遅れの見解なのですけどね。これって。

中央銀行による国債購入って視点が抜けているので。


欧州ではドイツの反対があって実施できない中央銀行による

国債買取って手段を量的緩和策として実施できないため、日本

では政治的な混乱がなければ南欧みたいな債務危機にはなりま

せん。


(=w=;) おまけにこの副作用で起きるはずのインフレもまだ物価

上昇が本格化していないためまだまだ起きない始末。


IMFの緊縮策要求は誤りだった-金融危機後の対応で報告書

- Bloomberg

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NEJRPR6K50Y101.html


(。Д。) IMFですら、景気後退時期に緊縮財政策を先進国に

要求し、それが景気の二番底を起こすことになったことを認め

ざるを得なくなってる現状もありますしね。


(。Д。) 別に気にする必要はないのです。日本が円で発行して

いる国債はその気になれば通貨発行でインフレを起こすことで

薄めて行けてしまう代物です。




国債発行額の推移(実質ベース) 財務省HPより

https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/hakkou01.pdf


(・w・) 東日本大震災の震災復興国債で増加した平成24年

以来、新発国債は減らしていってるのですけどね。


景気回復による税収増で景気対策やっているため、自公政権の

政権復帰以降、累積債務がーって喚く人々には都合の悪いこと

ですが平均的に見てしまえば民主党政権下の方が新発国債は

多いのです。


(。Д。) 単純に池上氏のようなIMFや格付け会社の人々が

考える国債って、いずれは投資家が買うからって前提になって

います。じゃあ、中央銀行が買ってしまえば?


需給関係からくる金利暴騰が発生せずに、債務不履行とか

なり得ないんですよね。もう20年くらい前から同じような

進歩のない近い将来債務不履行がーってお話が出てますが

実情が見えていないのでしょう。




財務省HPより


(・w・) 一方、景気の回復により税収は拡大して行っています。

つまり、景気回復を続け経済成長を続け、それにより所得税や

法人税収入を自然増させ続けれ行けばいいというお話。


(・Д・)<痛みなんていらない解決策


(。Д。) まだまだ都市部に比べて地方の経済の回復は

遅れています。住宅や設備投資も回復が本格化している

訳ではないのです。


(・w・) まだまだ伸ばせる部門は多いため、そうした成長を

通じて税収を増やし、社会保障も維持していけばいいという

だけのお話。


(・Д・) 議会がねじれて公債特別法案が通らなかったり、財政

責任法みたいな新規国債発行に枷が嵌った状態で、国際的な

金融危機が起き、対策が打てない、そんな事態でなければ

問題ないというお話です。


(=w=;) おまけにドイツが回復したーって話をしてますが、

あれは債務危機で苦しんでる南欧がユーロの相場を下落させ

域外輸出に励めたため。


加えてユーロという統一通貨のため、貿易収支による通貨変動

(本来ならドイツの輸出増で起きる通貨高、それによる輸出品の

割高さと輸出減少が起きる自動安定化機能)を無視して域内に

輸出を増やせたため。


(・w・) つまり、ドイツの財政回復は単純にユーロ圏内の犠牲が

あればこその代物にすぎません。挙句に財政均衡が目的化して

しまい、インフラの老朽化や景気に対する懸念まで起きてる始末。


(。Д。) 確かに池上氏が前提としている中では、ああした結論は

起きそうなものですが、通貨の価値は希釈できるものですし、

日銀による国債買取というファクターを無視してる時点で空論に

過ぎないというのが結論だったりします。


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日本の財政破綻論は現実にあるインフレを起こせる、日銀による

国債買取って要素を無視して書かれているため、いつまでも現実

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PS:日本が債務危機になるとすれば、債務残高によるもの

ではなく、ドイツやアメリカのような債務上限に制限が起きる

財政健全化法みたいなものが出来るか、議会がねじれて

公債特例法案が通らない事態が起きるかどちらかです


(・w・) なので、政治的安定は本当に大事です。

真面目に。