X(旧Twitter)にて現在“話題”の投稿が、こちらになります。

 

 

そう、あの「サナエトークン」の、あのお方です♪

 

この投稿はかなり巧妙に、

  • 医療
  • 自己決定
  • テクノロジー礼賛
  • ルッキズム
  • 広告責任
  • 適応外使用
  • 肥満治療
  • 美容痩身

を一つに混ぜて語っている文章です。

 

ですので一見もっともらしく見える一方で、論点がかなりズレています

 

例えば、この投稿で最も大きいのは、「マンジャロ=肥満治療」として話を進めている点です。

 

しかし実際に批判されている中心は、「標準体重〜軽度肥満レベルの人間に、美容痩身目的でGLP-1/GIP作動薬を大量にマーケティングしている」点です。

 

つまり、

  • 糖尿病
  • 高度肥満
  • 重篤な代謝異常

の治療と、

  • 「もっと細くなりたい」
  • 「SNS映えしたい」
  • 「短期間で痩せたい」

は、医学的リスクベネフィットが全然違います。

 

ところが投稿では、

  • インスリン
  • 抗うつ薬
  • ピル
  • AGA薬

などを並べまして、「副作用があっても社会は薬を使っている」という方向へ持っていっています

 

これは半分正しいのですが、半分ズレています。

 

と申しますのも医療では本来、「疾患の重さに応じて、許容される副作用リスクが変わる」からです。

 

例えば、

  • 命に関わる重度糖尿病
  • 重度肥満
  • 重症うつ病

でしたら、副作用リスクをある程度受け入れる合理性がございます。

 

しかし、「BMI正常範囲の美容目的」になりますと話が変わります。

 

ここで問題視されているのは、「本当にそこまでの薬理介入が必要なのか?」なんですね。

 

さらに違和感が出ますのは、「最終的に選ぶのは本人」という部分です。

 

もちろん自己決定は重要です。

 

ただし美容広告・美容マーケティングでは、

  • 情報の非対称性
  • SNSインフルエンサー効果
  • 若年女性への同調圧力
  • ルッキズム
  • “楽に痩せられる”幻想

が極めて強く働きます。

 

ですので単純な「自己責任論」では済まない訳です。      

 

特にGLP-1系は、

  • 消化器症状
  • 胆嚢疾患
  • 膵炎リスク
  • 筋肉量低下
  • 急激な体重減少
  • 長期安全性未確立部分

など、まだ慎重さが必要な薬です。

 

しかも投稿内でも、「標準BMIへの長期安全性データは十分ではない」と本人が認めています

 

にもかかわらず、「でも未来を創るテクノロジー」という“物語”で押し切ろうとしている訳です。

 

ここに“腑に落ちなさ”を感じる人は多いと思います。

 

あと、もう一つ大きいのは、「適応外使用は医療の歴史上普通」という論法です。

 

これは事実ではあります。

 

ただし重要な事は、「適応外使用だからダメ」なのではなく、「どのレベルのエビデンスで、誰に、どんな監督下で使うのか」です。

 

例えば、

  • 医師主導
  • 学会ガイドライン
  • 慎重な症例選択
  • 十分な説明

のある適応外使用と、SNSで「これで楽に痩せられる!」的な空気が形成される美容マーケティングは、全く別問題です。

 

そして多くの人が感じている違和感は、「医療的必要性の高い肥満治療」の話をしながら、実際には「美容市場・SNS市場」で拡大している点でしょう。

 

ですから批判が起きている訳です。

 

一方で、「広告モデル個人への過剰攻撃」につきましては、別問題として一定の理はあります。

 

企業や事業モデルへの批判と、個人への人格攻撃は分けるべき、という主張自体は理解できます。

 

ただ、その“切り分け”を強調するあまり、

  • 医療倫理
  • 過剰マーケティング
  • 若年層への影響

への批判まで、「保守派 vs 革新派」の話に変換している事は、かなり危うい構図だと思います。

 

その一方で、こちらの“ド正論”の投稿がございます。

 

 

私がこの投稿を“ド正論”と感じました理由は、この投稿は本質的に、「痩せること」ではなく、「痩せた後に維持できる生活習慣を作れるか」を問題にしているからです。

 

これはダイエット論としましては、非常に重要な視点です。

 

特に印象的な言葉は、「ダイエット=自分の取扱説明書を作る作業」という部分ですね。

 

これは比喩としてかなり上手いです。

 

つまり、

  • 自分は何で太るのか?
  • どの食事なら継続できるのか?
  • どの運動なら習慣化できるのか?
  • ストレス時にどう崩れるのか?

を理解して、長期的に回る生活を構築するのが本来のダイエットだ、という話です。

 

そしてこの人は、「薬で食欲を抑えている間は、その学習が起きない」と主張している訳です。

 

これは一定の説得力がございます。

 

実際、マンジャロの様な薬は、

  • 食欲低下
  • 満腹感増加

によって体重を落としますが、薬をやめた後に、

  • 元の食習慣
  • 元の報酬系
  • 元の生活

へ戻りますと、リバウンドは十分起こり得ます。

 

ですから、「薬だけでは生活習慣そのものは自動で変わらない」という指摘はかなり重要です。

 

また、「標準体重以下で使うのは違うだろ」という部分も、多くの医療者が比較的共有している感覚に近いと思います。

 

特に、

  • 低BMI
  • 痩せ願望
  • SNSルッキズム
  • 若年女性

が絡みますと、医療というより美容市場化し易いからです。

 

一方で、この投稿にも「言い過ぎ」になり易い部分はございます。

 

例えば、「努力すれば誰でも痩せられる」を強く言い切る部分ですね。

 

これは現実には個人差がかなりございます。

 

肥満には、

  • 遺伝
  • 内分泌
  • 食欲調節
  • 精神状態
  • 家庭環境
  • 睡眠
  • 貧困
  • 発達特性

などが強く関与します。

 

そのため、「人間らしい生活をすれば痩せられる」は、ある意味では正しいのですが、実際にはその「普通の生活」が難しい人もいる訳です。

 

ですから医学的には、「根性論だけ」で全部を説明するのも危険です。

 

ただ、この投稿が“ド正論”易い理由は、「薬で痩せる」ことへの違和感だけではなく、「努力・習慣形成・自己管理というプロセスを飛ばしてよいのか?」という倫理観に触れているからだと、私は思います。

 

更に申しますと、この投稿は「痩せること」自体を否定しているのではなく、「美容市場が“楽して痩せる”を煽っていること」への反発なんですね。

 

そこが、私が「まとも」に感じる理由だと思います。

 

「ただ“痩せる”ためだけに『マンジャロ』を使用するのはバカがやる事」と、私は思います。

 

「瘦せる」のでしたら、健康的に痩せましょう。

 

痩せた時の体形が、全く違います。

 

 

 

 

さて、来たる6月21日(日曜日)、愛知県津島市の東海プロレス道場に足を向けてみて下さい♪

 

そして7月12日(日曜日)、もしお時間がございましたら、栃木県小山市文化センター小ホールに足を運んでみて下さい。

 

先日、元同志社大学大学院の浅野健一氏の発言とスタンスにつきまして、考察してみたYouTube動画をアップ致しました。

 

 

よろしかったら、ご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のGøtzsche氏に対する、BMJ側からの反論を取り上げたいと思います。
 
全体としまして、このBMJ側の反論はかなり堅実でして、方法論的にもオーソドックスです。
 
少なくとも、「都合の悪いデータを無視している」というよりは、「エビデンス階層と因果推定の厳密性を重視している」タイプの反論です。
 
特に重要な事は、この反論が一貫して、「アルミニウムアジュバント単独の因果効果」を問題にしている点です。
 
これは、Gøtzsche博士側の議論との“ズレ”をかなり明確にしています。
 
整理してみましょう。
 

① BMJ側の中心論点

BMJ側は繰り返し、「アルミニウムアジュバント単独の効果を評価できる設計か?」を重視しています。
 
つまり、「9価 VS 4価」では、
  • 抗原数
  • 抗原量
  • 製剤全体
が違いますので、「差をアルミニウムに帰属できない」という主張です。
 
これはかなり正当な方法論です。
 

② Gøtzsche博士側との“論点のズレ”

Gøtzsche博士側は途中から、「9価の方が有害事象が多い」という“ワクチン全体”の話へ寄っています。
 
一方、BMJ側は、「アルミニウムアジュバント単独毒性」を問題にしています。
 
つまり両者は、
  • Gøtzsche側…「製剤全体として問題では?」
  • 編集側…「アルミ単独因果は示されていない」
微妙に違う話をしています。
 
これはかなり重要です。
 

③ 「探索解析」への指摘

BMJ側は、exploratory analysis(探索的分析)である事を強調しています。
 
これは統計学的にはかなり大切です。
 
探索解析は仮説生成 には役立ちますが、確証的エビデンスとしては弱い訳ですね。
 
つまりBMJ側は、
  • 「シグナルは否定しない」
  • しかし「因果確定には足りない」
という立場です。
 
これは主流疫学としてかなり標準的です。
 

④ Henry Ford研究への反論

BMJ側は、「未接種 vs 接種」比較には、
  • residual confounding(残留交絡)
  • healthy user bias(健康者バイアス)
  • healthcare-seeking bias(医療受診バイアス)
などが入り易いと指摘しています。
 
これはワクチン疫学では非常に重要です。
 
特に、未接種群はランダムに存在しておりませんので、単純比較はかなり危険です。
 
この点はBMJ側の方が、疫学的方法論としては強いです。

 

⑤ デンマーク研究への擁護

BMJ側は、「未接種 VS 接種」ではなく、「累積アルミ曝露量」を見る dose-response(用量反応)設計を評価しています。
 
これは、
  • comparator bias
  • selection bias
を減らそうとする設計思想であり、疫学的には比較的合理的です。
 
もちろん完全ではございませんが、少なくとも「単純な未接種比較より洗練されている」とは言えます。
 

⑥ かなり重要なポイント

BMJ側は最後に、「継続的安全性監視は必要」とも書いています。
 
つまり、「完全に議論終了♪」とは言っていません
 
これは科学的には健全な姿勢です。
  • シグナル検討
  • pharmacovigilance(医薬品完全監視)
  • transparency(透明性)
の必要性は認めていらっしゃいます。
 

⑦ 総合評価

このBMJ側によります反論は、方法論的にはかなり強いです。
 
特に、
  • 因果推定
  • comparator設計
  • exploratory解析
  • residual confounding
  • エビデンス統合
を丁寧に整理しています。
 
一方で、Gøtzsche博士側の問題提起(CSR透明性、シグナル監視)を全否定している訳でもございません。
 
つまり編集者側は、
  • 「シグナルは検討する」
  • しかし、「現時点でアルミニウム因果は確立していない」
という、かなりオーソドックスな立場です。
 
科学的方法論としては、BMJ側の方が現在の主流に近く、全体として説得力は強いと思われます。

 

 
 
 

さて、来たる6月21日(日曜日)、愛知県津島市の東海プロレス道場に足を向けてみて下さい♪

 

 

そして7月12日(日曜日)、もしお時間がございましたら、栃木県小山市文化センター小ホールに足を運んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

あと先日、元同志社大学大学院の浅野健一氏の発言とスタンスにつきまして、考察してみましたYouTube動画をアップ致しました。

 

 

よろしかったら、ご覧下さい。

 

 

先の沖縄県名護市辺野古沖抗議船転覆16名死傷事故を受けまして文部科学省が22日、調査結果を公表されました。

 


その調査報告書が、こちらになります。

https://www.mext.go.jp/content/202600525-ope_dev02-000050128_1.pdf

 

概要をザックリと整理しましょう。

 

主題は、同志社国際高等学校の沖縄研修旅行(辺野古関連プログラムを含む)につきまして、

  • 学校運営
  • 安全管理
  • 教育内容の中立性
  • 生徒・保護者への説明
  • ガバナンス

などを、文科省が調査・整理したものです。

 

主に以下の内容です。

 

① 文科省が問題視した中心点

文書全体を見る限りにおきましては、文科省は「辺野古を扱ったこと自体」を直接問題視している訳ではございません

 

むしろ問題視しているのは、

  • 学校側の安全配慮
  • 研修内容の構成
  • 特定立場への偏り
  • 保護者説明不足
  • 学校ガバナンス

です。

 

② 安全管理上の問題

特に強く指摘されていらっしゃいます事が、辺野古沖でのボート乗船を伴う活動です。

 

文科省は、

  • 海上活動の安全確認
  • 引率体制
  • リスク評価
  • 緊急時対応

などが十分だったのかを問題視しています。

 

また、

  • 生徒
  • 保護者

への事前説明が不十分だった点も指摘されています。

 

③ 「多面的・多角的視点」が不足していたとの指摘

文科省は、

  • 沖縄基地問題
  • 辺野古移設問題

の扱いにつきまして、一定方向の価値観・視点に偏っていた可能性を示唆しています。

 

つまり、

  • 賛成側
  • 反対側
  • 安保政策
  • 地域経済
  • 地政学

などを含めた多面的学習になっていたのか、という問題提起です。

 

これは「政治的中立性」や「教育基本法上の配慮」に関係する論点です。

 

④ 学校側の説明責任・ガバナンス

文科省は、

  • 校内での意思決定
  • 教職員間共有
  • 理事会との関係
  • 旅行計画の審査

などにつきましても、不備を指摘しています。

 

特に、

  • 誰が企画したのか?
  • どの様にな教育目的だったのか?
  • 安全審査を誰がしたのか?

曖昧だった点が問題視されています。

 

⑤ 文科省の立場

文科省は、「平和学習」自体を否定している訳ではないという立場です。

 

一方で、

  • 特定政治的立場への偏り
  • 安全軽視
  • 保護者説明不足

があった場合には学校運営上問題がある、という整理になっています。

 

⑥ この文書の特徴

この文書は、

  • 処分通知
  • 違法認定
  • 刑事捜査資料

ではなく、「文科省としての行政的見解・整理」という性格が強い文書です。

 

つまり、

  • 事実関係
  • 学校側説明
  • 文科省評価

を並べた「行政レビュー」に近い位置付けです。

 

要するに、この文書は、「辺野古学習そのもの」よりも、

 

  • 学校教育として適切だったか?
  • 安全管理や説明責任が十分だったか?

 

を中心に検証した文書、と理解すると全体像が掴み易いと思います。

 

この文科省の裁定に対しまして、『全日本教職員組合』が、こちらの声明を発表されました。

 

全日本教職員組合』というのは、日本共産党と“協力関係にある”団体ですね。

 

さて、この声明ですが、

  • 法解釈
  • 教育論
だけ見ましても、この声明には幾つか飛躍がございます。
 
最大のポイントは、「政治的中立性」と「政治的争点を扱う事」を、かなり混同している様に見える点です。
 
整理してみましょう。
 

① 文科省は「辺野古を扱うな」とは言っていない

まず重要な事は、今回の文科省文書は「辺野古問題を授業で扱う事自体」を禁止している訳ではないという点です。
 
むしろ問題視しております事は、
  • 特定立場への偏り
  • 多面的視点不足
  • 教師側の価値誘導
  • 実践活動との結合
です。
 
つまり、
  • 基地問題を学ぶ
  • 沖縄戦を学ぶ
  • 安全保障を議論する
事そのものは否定されていません。
 
しかし全教声明では、「辺野古を扱う事への国家介入」の様に描いています
 
ここに論点のズレが存在します。
 

② 「政治的中立性」の理解が狭い

声明では、
  • 「辺野古反対は県民世論」
  • 「特定政党支持ではない」
  • だから政治的中立性違反ではない
という論法を取っています。
 
しかし教育基本法14条の論点は、「政党支持」だけではございません
 
例えば、
  • 特定政策への誘導
  • 特定運動への参加促進
  • 特定価値観の一方向提示
も問題になり得ます。
 
つまり、「政党色が無いから政治的ではない」という主張は、かなり無理がございます
 

③ 「現地体験=中立」ではない

声明では、「現実の社会問題を現地で学ぶ」事の重要性を強調しています。
 
これは教育論としては理解できます。
 
しかし今回問題になっております事は単なる見学ではなく、
  • 抗議活動との距離
  • 運動参加的要素
  • 海上抗議現場への接近
などです。
 
つまり、「現地学習」と「特定運動への心理的一体化」の境界が問われています。
 
この点を声明は、そういった事をほぼ扱っておりません。
 

④ 「国家介入」論が強過ぎる

声明は、「教育内容への国家介入」を非常に強く警戒しています。
 
確かに戦前教育への反省から、日本ではこの感覚は強いです。
 
ただし今回のケースは公立学校の一般授業ではなく、死亡事故を伴う校外活動です。
 
しかも、
  • 安全管理
  • 活動内容
  • 教育目的
  • 引率判断
が行政レビュー対象になっています。
 
そのため、「国家権力による思想統制」レベルまで話を拡大させますと、かなり飛躍して見えます
 

⑤ 一番違和感が出る部分

恐らく多くの人が最も引っかかる部分は、「辺野古反対運動を、ほぼ価値中立的な市民活動として扱っている」点です。
 
しかし実際には、
  • 安保政策
  • 日米同盟
  • 基地反対
  • 政権批判
と深く結び付いた、極めて政治性の高いテーマです。
 
そのため、「それを高校教育で実践的に扱うなら、 中立性への慎重配慮は必要では?」と感じる人は多いでしょう。
 
ここで全教声明は、「政治性そのもの」をかなり過小評価している印象があります。
 
結局、左翼が教育界にのさばり、
  • 自由
  • 平和
という“美名”の下で好き勝手やってきた“ツケ”だと私は考えますが、皆さんは如何でしょうか?
 
 
 

さて、来たる6月21日(日曜日)、愛知県津島市の東海プロレス道場に足を向けてみて下さい♪

 

そして7月12日(日曜日)、もしお時間がございましたら、栃木県小山市文化センター小ホールに足を運んでみて下さい。

 

 

 

先日、元同志社大学大学院の浅野健一氏の発言とスタンスにつきまして、考察してみたYouTube動画をアップ致しました。

よろしかったら、ご覧下さい。

 

長年言われておりました、ワクチンのアジュバントの危険性に関しまして、こちらの論文が出ました。

https://www.bmj.com/content/393/bmj-2025-088921

 

簡単に申しますと、「ワクチンに含まれるアルミニウムアジュバントは重篤な有害事象リスクを増加させない」というものですね。

 

それに対しまして、こちらの方が異を唱えられました。

 

 

 

 

この様な意見を提出されまして、編集部より返答を貰っております。
 
まず、こちらのGøtzsche氏の“意見”を見てみますと、結論から申しますと、「部分的には妥当な論点を含む」一方で、「証拠の重み付け・解釈にかなり偏りがある」という評価になります。
 

① 「Gardasil9で重篤有害事象が増えた」

これは“数字自体”は概ね事実です。
 
引用元は、New England Journal of Medicine の2015年試験です
  • Gardasil9群…Serious adverse events 約3.3%
  • Gardasil群…約2.6%
差は統計学的に有意でした。
 
ここまでは事実です。
 
しかし重要な事は、「重篤有害事象(SAE)」=「ワクチン由来重篤障害」ではないという点です。
 
臨床試験のSAEには、
  • 入院
  • 妊娠関連事象
  • 外傷
  • 偶発疾患
なども含まれます。
 
そして元論文では、「ワクチン関連と判断された重篤有害事象は稀」とされています。
 
つまり、
  • 「SAE差があった」は事実
  • しかし「アルミニウム増量が原因」は推論
です。
 
ここは論理の飛躍がございます。
 

② 「アルミニウム増量が原因と考えるのが自然」

これはかなり弱い推論です。
 
と申しますのもGardasil9では、
  • HPV抗原が追加
  • 抗原量増加
  • 免疫刺激性全体の変化
も同時に起きているからです。
 
つまり、「アルミニウムが原因」を単独で示すデータではございません
 
因果の切り分けが出来ておりませんね。
 

③ 「POTS症例が省略されていた」

ここは慎重に見る必要がございます
 
Gøtzsche氏らは、CSR(clinical study reports)と論文化版の差異を問題視しています。
 
これは完全に的外れではございません。
 
実際、
  • CSRの方が詳細
  • 論文化で情報圧縮
  • 有害事象表現が簡略化
は製薬試験でよくあります。
 
この点は、European Medicines Agency(EMA)なども透明性向上を進めてきました。
 
ただし重要な事は、「症例記載が少ない」と「因果関係が証明された」は別問題です。
 
EMA自身はPOTS問題を検討した上で、HPVワクチンとの因果関係を支持する証拠は不十分と結論しています。
 
ですので、
  • 「症例議論が存在した」→事実
  • 「隠蔽が証明された」→かなり強い表現
です。
 

④ 「神経系障害 RR…1.49」

これは2020年レビュー由来ですね。
ただし、このレビューはかなり議論がございます。
 

◎ 問題点

  • exploratory analysis(探索解析)
  • 多重比較
  • endpoint事後設定
  • absolute risk が小さい
など。
 
実際、著者ら自身も「探索的」としていらっしゃいます。
 
つまり、“仮説生成”としては意味がございますが、“因果確定”には弱いという事ですね。
 
ここを本文ではやや強く解釈しています。
 

⑤ 「Henry Ford研究」

問題は、“査読出版されていない”点です。
 
しかも情報源が、
  • 上院公聴会
  • Brownstone Journal
中心です。
 
特にBrownstone Journalは、Covid期以降かなり強いワクチン懐疑論媒体として知られています。
 
つまり、
  • 仮説提起資料 としては見られる
  • しかし高品質エビデンス扱いは難しい
です。
 
しかも、「未接種群の方が自己免疫疾患が5〜6倍少ない」レベルの巨大効果量は、疫学的にはむしろ慎重になるべき数字です。
 
巨大効果量ほど、
  • healthy user bias
  • 医療アクセス差
  • socio-economic confounding
  • 診断バイアス
を疑います
 

⑥ デンマーク研究批判

これは部分的には妥当です。
 
観察研究では、
  • comparator設定
  • exposure grouping
  • residual confounding
は非常に重要です。
 
ですので、「未接種群をどう扱ったか」は正当な批判ポイントです。
 
しかし一方でGøtzsche氏側は、未調整解析をかなり重視していらっしゃいます。
 
ここには問題がございます。
 
と申しますのも未調整解析は、
  • 家庭環境
  • 医療受診行動
  • 教育水準
  • 基礎疾患
の影響を強く受けるからです。
 
ワクチン疫学では特に、“未接種群はランダムに存在していない”という問題がございます。
 
つまり、「未調整で差が出た」だけでは、因果推定はかなり危険です。
 

⑦ 総合評価

この批判文は、
 

◎ 妥当な部分

  • CSRと論文化差異への問題提起
  • 観察研究の交絡問題
  • comparator設定への疑義
  • exploratory signal の存在
は、一定の合理性がございます。
 

◎ 問題点

  • “シグナル”を“因果確定”寄りに語る
  • 未査読資料への依存
  • Brownstone等への依存
  • exploratory解析の強調
  • 未調整解析を重視し過ぎ
がございます。
 
ですので科学的には「完全にデマ」ではない一方、「現在の主流エビデンスを覆した」とも言い難い、という評価が妥当です。
 
その後に続きます編集部からのリアクションが、本当にまともです。
 
 
 

さて、来たる6月21日(日曜日)、愛知県津島市の東海プロレス道場に足を向けてみて下さい♪

 

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あと、昨日YouTube動画をアップ致しました。

元同志社大学大学院の浅野健一氏の発言とスタンスにつきまして、考察してみました。

 

よろしかったら、ご覧下さい。

『HPVワクチン薬害訴訟』の傍聴記の第一人者と申しますと、私は産婦人科医のたぬきち氏を挙げます。

 

そのたぬきち氏の傍聴記に、異を唱えられました方が、こちらになります。

 


簡単に記しますと、

 

「たぬきち氏の“傍聴記”は、裁判記録と違うから捏造だ!」とするブログ記事ですね。

 

という事で、「法廷の『裁判記録』」と「議会の『議事録』」を比較しながら、見てみたいと思います。

 

実は一見どちらも「文字起こし」に見えますが、

  • 何を目的にしているか
  • どこまで整形するか
  • “空気”を残すか

が大きく違います。

 

整理してみましょう。

 

① 法廷の「裁判記録(反訳・調書)」の特徴

法廷記録は、基本的には「証拠として使えるレベルで、発言内容を整理する」事が重視されます。

 

そのため、

  • 発言の重複
  • 被せ
  • 怒鳴り気味
  • 苦笑
  • ざわつき
  • 皮肉っぽい口調

などは、かなり削ぎ落とされます

 

例えば実際には、「いや、だからですね…!」と強めの口調で発言されましても、記録上は単に、「それは前提が違います」程度に整えられる事がございます。

 

つまり、“空気感”より、“意味内容”を優先します。

 

② 一方、議会の「議事録」は政治的文脈が強い

議会の議事録は、

  • 誰が何を主張したか
  • 政治的責任
  • 後日の検証

が非常に重要です。

 

そのため、

  • ヤジ
  • 拍手
  • 「騒然」
  • 「笑声」
  • 「発言する者あり」

などが比較的残ります

 

国会議事録では、「〔発言する者あり〕」 「〔笑声〕」 「〔騒然〕」の様な記述を見た事が有る方も、いらっしゃるかも知れません。

 

つまり、「場の状況」も記録対象になっているのです。

 

③ だから、「反訳に怒号がない」≠「険悪ではなかった」

ここが今回の論点にも関わります。

 

裁判記録は、

  • 法廷の“温度”
  • “圧”
  • “遮り”
  • “険悪さ”

をかなり平坦化します。

 

ですので、傍聴人には「かなり揉めている」様に見えましても、反訳では淡々として見える事は普通にあり得ます。

 

更に申しますと、実は私も名古屋訴訟を傍聴しまして、似た様な事例(原告側弁護人が被告側証人に対して「Yes」「No」の二択を高圧的に迫る)を目の当たりにした事がございます。

 

実際、専門家証人尋問では、

  • 弁護士側は「Yes / No」で答えさせたがる
  • 証人側は「条件付き」「前提次第」と説明したがる

という衝突は珍しくはありません

 

特に医学・疫学・統計の証言では、「単純化すると誤解を招く」としまして、証人が補足説明を入れたがる事は非常によくあります

 

そのため、

  • 原告側弁護士が「質問に答えてください」と強く求める
  • 証人側が「前提説明が必要です」と抵抗する
  • 法廷の空気が緊張する

という構図自体は、十分あり得る話です。

 

④ 結論

田頭氏が、たぬきち氏の傍聴記と『裁判記録』との差異を指摘されます事は妥当です。

 

しかし、その二つの差異を以て「捏造」と断ずるのは、早漏でしたね♪

 

 

 

 

さて、来たる6月21日(日曜日)、愛知県津島市の東海プロレス道場に足を向けてみて下さい♪

 

そして7月12日(日曜日)、もしお時間がございましたら、栃木県小山市文化センター小ホールに足を運んでみて下さい。