新日本フィルハーモニー交響楽団 マーラー特別演奏会 in ウェスタ川越 | 音楽って素敵 ₍₍¶(ू⁄›˅̮‹ू∖)⁋₎₎ ♪♬

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クラシック音楽のコンサートなどなど拙い文章ですが、気侭に綴っています♪

テーマ:

マーラー

交響曲第6番イ短調『悲劇的』
 
指揮:上岡敏之
コンサートマスター:崔 文洙(チェ・ムンス)
 
先月聴いたパーヴォN響の鉄壁の演奏もまだ記憶に新しい中(パーヴォN響の悲劇的)、今日は、NJPのシェフ上岡敏之さんの指揮で、マーラーの交響曲第6番「悲劇的」を聴いて来ました♪
 
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このコンサート前日(3.11)、すみだトリフォニーホール開館20周年記念すみだ平和祈念コンサート2017と同一プログラム(と言っても1曲のみですが)になります♪
 
因みに今日3.12は、ミューザでウルバンスキNDR(アリスちゃんも一緒)、府中では、広上&日本フィルのカルミナ・ブラーナ(こちらは府中芸術の森開館25周年記念、奥村さんのヴァイオリンもあり)、渋谷オーチャードでは、バッティ&東フィルの悲愴(華音ちゃんのラフ2あり)など、オケ好きには悩める日曜日となりましたが、初心貫徹、上岡さんとNJPを聴きに川越までやって来ました(多分、過去最長の遠出^^;)!!
 
Twitterでは、前日のすみだ平和祈念コンサートの上岡さんNJPの演奏かなり好意的な意見多かったのですが、本日の演奏は、先月聴いたパーヴォが楷書体の演奏なら、今日の上岡流マーラーは、草書体の演奏♪
チラシの謳いに
刺激的なまでに「悲劇的」とありましたが、
マーラーの毒気をデフォルメした上岡流の悲劇的♪
 
第1楽章出だしを聴いて
ホールの影響か厚めのオケのわりには、かなりタイトに聴こえ、重量感が貧しく思えたのは、ちょっと残念。
ザッザッって出だしが、軽く感じ、もう少し重量感あった方が迫力あり好みな演奏(パーヴォはこっち)。
しかし、これって上岡さんわざと狙った感もあり。
第1楽章は、進むにつれて、指揮姿も熱く、上岡節炸裂。
ここ溜めるの??って発見多し!!
テンポを早めたり遅くしたりと、マーラーが聴いたら怒りそう(*^^*)
楽譜にそんな指示書いてないってね(笑)
重量感ない分、細かい音が聴こえ、余計上岡流の仕掛けが聴こえて面白い。
第1楽章の叩かけもここぞと仕掛け捲り!!
これでズドーンって重量感あれば、感涙してました♪
(舞台裏のカウペルは、一階席中央下手側に設置されてました)
 
第1楽章終わったあと、上岡さんが第一ヴァイオリンに向かい何かを話しかけ、それがまるで伝言ゲームのように順々に後列に伝わっていく場面あったけど…あれは何だったのか分からずじまい…気になるなぁ( ´・∞・)ウーム…
 
第二楽章は、
マーラー協会に準拠したアンダンテ。
パーヴォとは逆。
個人的には、パーヴォの時に書いたけど、座りの良いスケルツォ→アンダンテの順が好み。
アンダンテ→スケルツォは、何となく落ち着かない感あり。
そんな訳で、居心地悪さもあったのか、今ひとつこの甘い調べに陶酔できず。
いや上岡さん敢えてサラッと演奏しているような。
陶酔しそうになるとテンポを弄り、ハッと現実に戻すみたいな演奏。
パーヴォとN響は、意外とアンダンテは、熱かったので、そこは対照的かも。
但し、オーボエ(古部さんかな??)の美しさは、天国から一筋の光が刺すような美しさで、聴き惚れてしまいました。
 
第三楽章、スケルツォ
上岡さんらしく攻撃的な演奏。
オケは、少し粗くなり、そこは残念。
ここも厚みが欲しいとこ。
 
第四楽章、フィナーレ
上岡流の仕掛けどころも満載!!
壮絶さは、パーヴォ以上だけど、オケに重量感がないので、壮絶感が今ひとつ伝わらないもどかしさを感じつつも、上岡さんのアグレッシブな指揮姿(本当に個性的な指揮をされる)にこちらも絆され、熱量の凄さに圧倒!!
NJPも昨日も演奏して、疲れはあるんだろうけど、心配していたほど、意外とオケの崩れはなし。
寧ろ良い状態のNJPだったと思います。
ただ重量感の無さ(特に打楽器、低弦)や弦に潤いが感じられず個人的には昨夜のTwitterでの高評価に繋がらず、モヤモヤ感は残ったのも事実。
上岡さんの仕掛けは、楽しめたけど、凄く良かった的な感動はなかったです。
パーヴォN響のインパクト強すぎたのかな(アンチパーヴォです^^;)…
但し、木管はとても良かったです。

あとオケの体力温存の為か、楽章間の間は、かなり長めに取ってました。
 
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昨夜の3.11の特別な日の演奏と今日とでは、また違ったのかも知れません。
すみだで聴いてれば感涙していた可能性もあり。
 
マイクも立っていたので、後日、オクタヴィアレコードからCD化される可能性もあるので、それを聴くとまた違った印象になるかもです。
 
会場は、8割ほど入っていたので、NJPのコンサートにしては、入りが良かった方ではないでしょうか(上岡人気??)。
しかも皆さん静かに聴いていて、最後も指揮者が振り下ろすまで、ブラブラ、フラ拍手なし。
環境的にはめちゃくちゃ良かったです。
 
やっぱり音の厚みに欠けたのは、今にして思えばホールの特性(このコンビのみなとみらいの演奏会では、厚みに欠ける不満は感じたことないです)によるものが大きかった様な気がします。
   【参考】

見た目では、音響効果めちゃくちゃ良さそうなんですが、ウェスタ川越の音響は、オーチャードで聴くのに似てるような、音にもどかしさを感じました。

パーヴォvs.上岡
聴いていて面白かったのは、上岡さんNJP
トータル的な感動では、パーヴォN響かな。
但し、前述のとおり、ホールの音響や聴いた日では、上岡さんが圧勝した可能性は、あります。

 
さて
上岡&NJP
この大曲のあとにアンコールが!!
あまりマーラーの交響曲の後にアンコールって聞かないような(1番や5番は、来日した海外オケでは、あるけど)…
昨夜のTwitterですみだでは、アンコールあったのは、知っていましたが…そちらは、震災への鎮魂の意味もあり、分かるのですが、果たして、今日もアンコールは必要だったのか…ちょっと疑問(๑• •๑)?
個人的には、悲劇的のみで終わった方が良いと感じましたが、さらっと流した悲劇的のアンダンテとは、対照的な濃厚なアダージェットは、それはそれで魅力的な演奏だったので、( ´・∞・)ウーム…、やっぱり聴けてよかったのかな。
 
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2017.3.12(SUN)
14:00
ウェスタ川越大ホール
 
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移動時間:7時間半
コンサート:2時間
食事等:1時間
殆ど移動に費やしました(。•́•̀。)
過去、最多の移動時間だけのことはあります(これで疲れたのかな??)。

モヤモヤ感が残り、高関氏と音大合同オケの悲劇的も聴きたい気分…暫くはコンサート通いお休み予定だったので、チケットは取ってません…でもマーラーに拘る高関氏の演奏(しかも若い学生たちのフレッシュなオケ)は、気になるなぁ( ˘•_•˘ ).。oஇ