今宵の一枚は、
有名曲の編曲物。
ベルリオーズ
幻想交響曲 Op.14(アルテュール・ヴァンディエ編曲室内オーケストラ版 2013年)
アンサンブル・ル・バルコン
マクシム・パスカル(指揮)
録音時期:2016年7月5-9日
録音場所:パリ、フランス国立高等演劇学校
オーケストラ作品の編曲と言えば、リストのベートーヴェンの交響曲ピアノ版やシェーンベルクが主催した私的演奏会で同時代の作曲家マーラーやブルックナーなど大編成のオーケストラ曲を敢えて室内楽で演奏したものが、有名ですが、これはまだ録音技術がなかった時代や大編成の作品を経費をあまり掛けず紹介するなど、その時代の流れの中で必然的に生まれたもの。
さて今回のベルリオーズは、敢えて室内楽版で演奏する必要性のない現代の編曲。
そんな訳があるのか、原曲に忠実にって感じでなく、全く別物になってるところが、聴く側にどう感じるかってことになります。
室内楽化することの利点としては、大編成の場合より、シンプル化することで曲の作りがわかりやすいってのはありますが、今回の編曲はそうした視点での編曲ではなく、かなり好き放題
第2楽章の『舞踏会』は、ジャズバンド風だし、ベルリオーズが意図したものを表現するのではなく、幻想交響曲と言う素材を大胆にアレンジしたもの(ギターやドラムも登場)。
こうした大胆なアレンジ嫌いではないので、個人的には楽しめました
興味ある方は、是非。
結構面白いですよ