地元紙によると名古屋市にある、買い取り専門店の前社長の男性と、元役員の男性は、今年5月、出張先のタイのホテルで、当時、従業員だった男性に性的暴行を加えたとして、先月、逮捕・送検されていたそうです。
そして3日前の地元テレビ局の配信によると名古屋地検は、今月10日付けで、不起訴処分としたそうです。
以下9月の逮捕報道および不起訴を報じる各配信のリンクです。
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中日新聞Web 引用 ※被疑者(当時)が経営していた社名は伏せました
従業員に性的乱暴疑い、買い取り業「」社長と役員を逮捕
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逮捕容疑では、2人は共謀し、5月5日午前2時半~同3時ごろ、タイ・バンコクのホテルの一室で、同社の男性従業員に対し、要求に応じなければ、社内で不利益を受けるのではないかと不安を生じさせ、...
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(中京テレビNEWS) - Yahoo!ニュース 配信 引用
男性従業員への不同意性交容疑 買い取り専門店の前社長と元役員の男性を不起訴 名古屋地検
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理由は明らかにしていません。 逮捕当時、警察の調べに対し、2人は、いずれも容疑を否認していました。
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(東海テレビ) - Yahoo!ニュース 配信 引用 ※被疑者(当時)が経営していた社名は伏せました
男性従業員に自身の立場利用し乱暴した疑いで逮捕 買取専門店『』の元社長ら2人が不起訴処分に
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東海3県などで買取専門店を展開する「」の社長だった27歳と45歳の男性は先月、自身の立場を利用して従業員だった男性に乱暴をした不同意性交等の疑いで、愛知県警に逮捕されていました。 2人はその後、処分保留で釈放されていましたが、10日付けで不起訴処分となりました。名古屋地検は理由を明らかにしていません。
2人は警察の調べに対し、容疑を否認していました。
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海外で犯行があったとされたのが今年5月で逮捕が9月が自然な記事読解といったところでしょうか。
一連の報道では被害者とされる元従業員の年齢などは定かではありません。
そして当初の容疑否認のままであるなら、2人の元容疑者は不当逮捕・同拘束ということで官憲に法的措置を取る事も可能と私見しますが、どうされるのでしょうか?
もし冤罪であるなら処分保留で釈放されるまでの期間は心身ともに疲弊の極みを押し付けられたことになりましょう。
一般論としては、容疑を認めさせ示談に持ち込ませる代わりに起訴しないという検察の手法はあるようです。それが我が国における起訴事案への有罪率の突出した高さの主因と言えましょう。
今年6月19日にフジテレビ系でオンエアされた事例では金融機関での窃盗容疑を否認したまま起訴され、地裁、高裁でも冤罪判決が出て、逆転無罪率のほとんどない最高裁で冤罪が確定した広島の元ローカル局アナウンサー氏の事例を二つリンクしておきましょう。
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フジテレビ 奇跡体験!アンビリバボー 2024年6月19日オンエア文
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2017年10月14日 09時48分 【弁護士ドットコム】引用
「警察署に今も近づけない」最高裁で無罪の煙石博さん、残る冤罪のトラウマ
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「奇跡体験!アンビリバボー 」で広島地検は煙石さんに、(犯行を素直に認め示談にするなら起訴しない)と持ち掛ける場面を再現シーンで見た記憶があります。
自らの冤罪を確証する煙石さんはそれを突っぱねて起訴され以降、苦渋苦難の過程を経て最高裁で冤罪を勝ち取られました。
名古屋地検による今回の不起訴事案が、当初の否認どおり冤罪なのか、あるいは示談になったのかは私は知る術もありませんが、名古屋地検に限らず、検察は理由を明らかにしない不起訴事案は目立ちます。しかしながら不起訴にした理由を曖昧にしないことが検察、被送検者、被害親告者、メディア、世論(公益)のいわば五方五得となるのではないでしょうか。
追記
もしかして二つの事案は教え子生徒への性加害?三度逮捕の市立中学校教諭(熊本県山鹿市)