春から小学2年生の
難聴の男の子の

お母さんからです。
(快諾くださりありがとうございます!!)


仕事復帰?地域の保育園で大丈夫? 

1回目は息子の難聴発覚までのことをかきました。

 

 

2回目は職場復帰~保育園探しについて

 

 

3回目は転勤、吃音?について

 


4回目は福島での出会いについて

 


5回目は転勤、新天地への不安について

 

 

6回目は荒れに荒れた息子さんのSOS

 


7回目は地域の小学校に入学するまでの流れ



1年間を過ごしてみて 

 

我が家の息子も2年生!1年間病気以外で休むこともなく通うことができました~

今回は1年通った難聴学級や交流級での学校生活について書いていこうと思います!

 

 

 

〇全校の取り組み(一部を紹介)

支援員さんは難聴児童に5名配置され、

難聴学級は2クラスあります。

 

〇難聴学級の先生が、定期的に全教職員向けに

難聴児の関わり方、ロジャーの使い方など勉強会を開催

 

〇入学前・進級前には、学校で集めた古靴下を

難聴児がいる教室の机といすに取り付けてくれます。
 

〇難聴児童の有無に関わらず、

体育館の全校集会ではかならず字幕をだす、

また、ズームの時は校長先生自ら台本をつくって、児童に渡すという対応をしている
 

〇高学年になると、UDトーク、支援員がパソコンでの書き取り補助。
高学年になると、隣に支援員がいるのを嫌がるお子さんも出てくるが、

画面は子供の近くに設置して、

離れた場所からでも書き取り作業の支援はしているそうです。
 

〇登壇している先生の中には、

声が聞きにくい先生もいるのですが、

直接、その先生にいうと先生間でもいろいろあるので、

先生の声がどう音声アプリに変換されているのか

その画面を先生の前にも置いたりしているそうです(笑)
 

〇プールには必ず支援員を配置するよう徹底

 

〇必要に応じて聴力検査も実施(高学年くらい)、

各検査も難聴学級の先生がされるそうです。(参考数値)
 

〇補聴器のこと、管理、コミュニケーション手段をどうするのか?

自分の取説を卒業の時には作る。
 


交流級での過ごしかた 

 

入学してすぐに、クラスの生徒全員に

難聴学級の先生から難聴についてお話をして下さります。

 

難聴児への声のかけ方、

補聴器やロジャーの扱い方、

難聴児にとって補聴器が大切であることなど

毎年、進級する度に

最初に難聴理解教室が開催されます。

 

2年生では、自分たちで原稿の確認

(この説明の仕方でいいか、もっと伝えてほしいことはないかとか)を行い、

集会を実施していました。

 

毎日、ロジャーを使用しますが、

ペアリングは最初は難聴学級の先生が行い、

その後は本人たちで行うようになり、自分で担任の先生に渡しています。

 

毎朝、難聴学級の先生がペアリングされているか、

体調はどうか確認にきてくれます。

 

ロジャーはお子さんによっては

頭が痛くなる!うるさいから使いたくない!ということもあるそうですが、

息子は特に嫌がることがなかったので

交流級では必ず使うようにしてもらっています。

 

基本的には

国語と算数を取り出しで授業、

それ以外は交流級で学習し、

支援員さんや難聴学級の先生が授業のサポートに入っています。

 

まだ、グループワークなどはないですが、

必要に応じてグループ発表の時は

他の生徒がロジャーを首にかけたり、

マイクを使ったりと自分で周囲にお願いするようにしていくようです。

 

やっぱり体育が好きな息子!

算数と国語の宿題は大変!!といいつつ、

頑張っています。

休み時間はサッカーやなわとびで遊んだりと

友達と仲良く遊ぶことができています。

 


難聴学級での過ごしかた 

 

息子の学年は、難聴学級に4人在籍しています。

2クラスに分かれているため、先生×児童2人の授業です。

授業時間、内容は交流級と同じですが

2人なので早く終わることもあり、

遊びを取り入れたりもしているようです。

 

基本的には国語と算数を難聴学級で学習していますが、

お子さんによっては音楽など

その子に合わせて授業内容を決めています。

 

年3~4回面談があり、

方針内容や支援してほしいことを相談しながら進めています。

 

息子は吃音もあるため、

音読のことや関わり方についてもお話し、対応をしてもらっています。

 

自立活動では、

補聴器の取り扱いから、電池がなくなった時の対応、

ロジャーの使い方を最初にしっかり学習します。

 

電池は必ず先生がいる時、難聴学級に交換するという

ルールをしっかり守り、

学校で電池が切れても自分で対応することができているようです。

 

他にも緊急時の対応や、

休み時間やトイレにいっているときなど、

放送が聞き取れない可能性があるためその時はどうする?など

4人で話し合う時間があります。

 

運動会やプールなど行事がある毎に、

こういう時はどうする?こんなことはない?

ピストルの音は大丈夫?などみんなで考え、

終わったら振り返りをするという活動を通して

自分はどういう場面で困るなど学ぶ機会となっています。

 

息子にとって交流級だけでなく

難聴学級があることで精神的にも落ち着ける場所となり

苦手なことは個別で宿題をだしてもらったり、

発音の練習をしたりと寄り添った支援をしてもらっています。

 

交流級ではみんなの声で話がわからない、

うるさいと感じることもあるようなので、

授業でもきっと聞き取れないことも多くあると思います。

 

なので、難聴学級での学習と

クラスで合奏したり工作をしたりとみんなで取り組むことができる交流級と

どちらも楽しんでいられてよかったと思います。

 


最後に… 

 

1年を振り返ってみると、

難聴学級のある地域の小学校に入学しよかったと思っています。

まだまだ、高学年になればいろいろな課題はでてくると思いますが、

親の会で先輩ママ達の情報を得られたり、

難聴サークルの大学生との交流があったりと

繋がりのある環境に助けられています。

 

今回で最後になりました。

この連載をきっかけに、出産~小学校入学まで息子との関わり方を

振り返る機会にもなりました。

この貴重の機会をいただきありがとうございます。

見て頂いた方に感謝の気持ちでいっぱいです。

少しでもお役にたつことができたら嬉しいです。

 

 

8年間の軌跡をありがとうございましたビックリマークビックリマーク

次回は5月24日(金)から新しい連載がスタートしますにっこりキラキラ
お楽しみに音符

 

 

 

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これまでの連載は

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もいもいに関わってくださった

お母さんがた、難聴の女子大生、社会人の

「その時の思いを書いてくださった」記録です。
 

ぜひお読みください鉛筆

 

参考までに…
 

●重複児を育てる保護者の連載
 

 


●ディナーテーブル症候群(家族との晩ごはんで聴覚障害児が疎外感を覚える、孤立するようなことを言います)

 

 


●こどもが就学するまで~

 

 


●補聴器を付けた赤ちゃんを抱っこして~

 

 

 

●ほかいろいろ…