私の防災・その125 逃げ道は2wayが望ましい | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その125 逃げ道は2wayが望ましい

大阪のクリニック放火事件、火災自体は短時間で鎮火したにもかかわらず多くの犠牲者が出てしまったことに心が痛みます。
犠牲者の方のご冥福と、その御家族へのお悔やみを申し上げます。

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非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。

防災記事まとめ・その1はこちら➡
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今回の放火事件の報道で20年前に青森県の消費者金融武富士で起きた強盗放火事件を思い出しました。

あの時は確か受付カウンター越しに油を撒かれて放火され、入り口側への逃げ道を失った人々が犠牲になったのだと記憶しています。

放火犯が火を着けるとき、わざわざ奥まで入り込んで火を着けようとは思わないのではないでしょうか。

誰かに制止されたり、思わぬ邪魔が入らないように急いで火を放つとしたら、出入り口付近で犯行に及ぶのが自然なのかもしれません。

しかし、出入り口しか逃げ道がない場合、入り口付近で火の手が上がれば唯一の避難経路が使えなくなります。
出入り口とは異なる方向への非常用の逃げ道を設けることは犠牲者を減らすためには必須だと思います。

雑居ビルの放火と言えば、新宿のビル火災も思い出されます。
あの時は非常階段が物で塞がっていたり、放火扉が閉まらなかったりと消防法に違反した問題点が幾つもあり、その後、消防法を守るように指導が入っていました。

しかし、今回のクリニックの入っていたビルはは消防法の基準はクリアしていたそうです。

消防法の基準はフロアの広さなどで決まっていますが、放火を前提としたものではなく、入り口付近で一気に大きな火の手が上がることは想定外なのでしょう。
基準はあくまでも最低限で、本気で命を守るには不充分だったと言わざるを得ないと思います。

今後は火災の原因として放火もあり得ると想定し、広さではなく、命を守るために何が必要なのかを念頭に置いた基準の見直しをしてもらいたいと切に願います。

今回の事件でも別の避難経路か、せめて奥の診察室に窓があれば、結果は違っていたのかもしれないととても残念に感じています。

多くの犠牲者が出た火災ではホテルニュージャパンの火災も忘れることが出来ません。
旅先で夜に寝ている時にも火災が起きることがあるのですよね。

私は旅行先や良く行く場所では必ず非常口や避難経路を確認しておくことにしています。
せめて部屋を出てどちらの方向に逃げれば良いのかだけでも頭に入れておけば、非常事態が起きた時に初動を間違わなくて済むと考えるからです。

ですが、今回のような雑居ビルの中のお店やクリニックだと入り口以外に逃げる方法が無いことが殆どのように感じています。

もえもえが通う眼科も雑居ビルの中にあり、そこではエレベーターと非常階段以外の避難方法として受付脇の窓に非常用の降下装置が設置されているのを確認してます。

ただし、受付脇ですので今回のように入ってすぐの場所に放火されたら、すく近くの降下装置を使って避難する方法も使えなくなります。

ですが、今回のクリニックとは異なり出入り口とは反対側にもそれなりの大きさの窓がありますので、そちら側への避難や呼吸の確保は出来るかも知れません。

常に万が一の時の避難経路や避難方法を意識しておくことが大切だと思います。

我が家を建てるとき、全ての居室から外へ直接出られるように作りました。

一階は庭かカーポート、二階はベランダへ直接出られるようにすることで、地震で閉じ込められたり、火災が起きても火の手から逃れることが出来るようにと考えたのです。

今回の事件でますます2方向への避難経路の大切さを感じましたから居室から外への出口を作って正解だったと思います。

そして、今回の放火事件では改めて煙と一酸化炭素中毒の怖さを思い知りました。

鎮火するまでの時間は短くても、真っ黒な煙であっという間に視界が奪われ、無色無臭の一酸化炭素で意識を失い、そのまま命まで失ってしまう怖さ。

煙も一酸化炭素も先ずは上に上がりますから、火災の時には身体を低くして視界と酸素を確保して逃げるのが原則です。

防災訓練などで煙からの脱出訓練が行われることがありますので、チャンスがあったら経験しておく方が良いと思います。

また、京都アニメーションの放火事件の後で京都市消防局によって作成された火災から命を守る避難の指針がありました。

避難の参考になると思います。

命を守るために自分がいる場所からの避難するための知識、情報を頭にいれておくことは大事ですね。