私の防災・その120 妄想(想像)力~デマとの向き合い方 | もえもえ育児ほぼ終了日記と障害児家族の防災ブログ

私の防災・その120 妄想(想像)力~デマとの向き合い方

先日「マツコの知らない世界」で防災がテーマになっていましたね。
ご覧になりました?ニコニコ

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非常時の備えしてくださいね!

特に災害弱者と呼ばれる方ほど備えは必要です。

防災記事まとめ・その1はこちら➡
防災記事まとめ・その2はこちら➡
自宅療養・感染対策まとめはこちら➡

先天性難病による障害児もえもえのことまとめてます。
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そこで、防災の専門家の方が一番大事だと言っていたのが
「妄想力」
でした。

要するに、どんな被害が起きるのかを細かな点まで具体的に妄想することで「じゃあ、それにはこう備えてこう行動しよう」が見えてくると。

これ、とても共感しました。

災害に限らず、仕事でも子育てでも、不測の事態に備えるにはまずどんなリスクがあるのかを洗い出して、その対応策を考えますよね。

リスクを洗い出すには
どこまで具体的かつ詳細に
あり得るパターンを可能な限り多く
想像できるか
がポイントだと思います。

子どもの誤嚥事故を防ぐには子どもの手が届く範囲にタバコなどの危険物を置かないようにしたりしますよね。
その場合も、単純に子どもの背の高さでは手が届かない高さというだけではなく、
子どもが椅子に上れるようになったら、椅子に乗っても届かない高さにするとか、
道具を使ったりテーブルを揺らして上のものを落とすようになったら、むき出しで置かずに子どもでは開けられない場所にしまうとか、
状況に応じてリスクは変化しますから、それを具体的にイメージすることで対策法が決まってきます。

防災も、例えば地震が起きるのが自宅のリビングにいる時、寝室でぐっすり眠っている時、それぞれが学校や仕事場にいる時、通勤や通学の最中、電車の中にいる時、車の運転をしている時、いつ起きるのかで対応策は変わりますよね。

勿論「想定外」の出来事が起きるのが災害ですし、全てのリスクに完璧備えることは出来ませんが、何もイメージ出来ていない状況で被災するより、少なくとも次の一手をどうするかが見えやすくなると思います。

そして、この「妄想力(想像力)」が大きな力を発揮するのが、大きな災害が起きたら必ず出てくるネット上のデマや謝った情報の対応だと思います。

熊本地震の時に「動物園のライオンが町の中に逃げ出した」というデマが流れたのを覚えていらっしゃる方も多いと思います。

皆さんはこのデマが自分のところに流れてきたらどう考えてどう対応しますか?

「どうせデマだから無視すれば良い」ですか?
「危険だからみんなに知らせなければ!」と拡散しますか?

私はどちらも間違っていると思います。

旦那ともこの事について話していたのですが、私たちなら

「ライオンが逃げ出したかどうかはわからないけど、ペットとして飼われていた土佐犬やドーベルマン、蛇などの危険動物が逃げ出す可能性はあるから、注意が必要。特に目がきかない夜道は出来るだけ出歩かないようにしよう」

と考えます。

ここで気を付けるべきは「ライオン」じゃないのです。

東日本大震災の時には「外国人窃盗団による盗難被害が被災地で起きている」というデマも流れました。

これも
「大きな災害の後は停電していたりして治安も悪くなるから、戸締まりとか貴重品の管理とか防犯にも注意しないと」
と考えます。

これも気を付けるべきは「外国人窃盗団」ではありません。
ここを間違うと罪のない善良な人を「外国人」というだけで傷付けてしまいかねません。

デマには必ず現実に起こり得ることをベースにして流されます。
だからこそ信じやすく騙されやすい。

大事なのは、流れてきた情報の底の部分に流れる「起こり得る現実」は何かを想像して具体的な対応策を考えることです。

そして、とりあえず情報の真偽がわからない内はそのまま情報を拡散しないようにします。
その情報が真実なら、複数の目撃情報や動物園等からの公式な発表が必ず出てきます。

別の番組で視たのですが、ネット上のデマの対応策として「だいふく」という言葉を覚えておくと良いそうです。

「だ」=が発信した情報か確認する
「い」=何時の情報か確認する
「ふく」=複数の情報を確認する

「誰」
信頼できる情報源、例えば公的な機関からの情報であれば、万が一間違っていたら大問題になるので、まず間違わないし、間違っても早い段階で訂正されます。
自治体等の公的なTwitterやLINE等をフォローしておく、防災情報アプリを入れておく等、信頼できる情報源を確保しておくと良いと思います。
更に情報発信者のプロフィールをその都度確認することで情報の信頼度もある程度測れます。

「何時」
災害発生後は刻一刻と状況が変わりますので、情報を発信した時点では正しくても、受け取った時には間違っている可能性があります。
情報の時間軸にも注意が必要です。

「複数」
先にも書いた通り、真実であれば、必ず複数の補足しあうような情報が出てきます。
どんなに真実味があっても、一つの情報が繰り返しリツイートされているだけなら、それは真実ではない可能性があります。

災害の後は情報も混乱します。
ネット上の情報は生の声がそのまま出るので、報道よりも早いですし、一方的に流される報道とは異なり検索すれば自分の知りたい情報にアクセスしやすいメリットがあります。
ですが、情報を出す側も災害の後は混乱していること、悪意があっても無くても真実ではない情報も混じっている可能性を頭にいれておく心構えは必要です。

デマや間違った情報であっても、それをきっかけに何をすべきか考えることは出来ます。

情報と正しく向き合うためにも
「妄想力(想像力)」
鍛えておいてくださいねウインク上差し