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造形作家 河野 甲さんの個展

皆さま、こんにちは。 

彫刻工房くさか 日下育子です。



本日も、ご訪問、ありがとうございました。


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今日は素敵な展覧会をご紹介いたします。



2011年11月に学び場美術館にご登場くださいました

皮革を造形作家 河野 甲さん  の個展です。


私が河野 甲さんを知ったのは、17年前のBS・NHK特集、

「生き物たちに神を見た」という、

東京大学・航空力学の東昭(あづまあきら)教授という方を取り上げた番組で、

河野さんとその作品が紹介されているのを見たことにあります。


その後仙台で、偶然、河野 甲さんの個展に行きあわせて

話かけさせて頂いたご縁で、学び場美術館にご登場頂きました。

皮革を素材に、甲虫や生き物を生き生きと描写された造形は

本当に息をのむほどに精緻に表現されています。



今回の河野 甲さんの個展は

仙台のギャラリー、杜間道(どうげんどう) では3回目だそうです。



河野 甲展 ー皮革工芸ー


10月26日(土)~11月4日(月)

11:30~18:30 (水曜日休廊、最終日17:00まで)

杜間道(どうげんどう)  にて


河野 甲さんは25~27日、最終日の4日に在廊予定とのことです。





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↓ クリックすると拡大してご覧頂けます。


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皆さまも、ぜひ、河野 甲さんの精緻な 皮革工芸の作品を

ご覧になってみてはいかがでしょうか。


造形作家 河野 甲さん

みなさん、おはようございます。

 毎週木曜日、「みんなの学び場美術館」担当の
「彫刻工房くさか」日下育子です。



 本日は素敵な作家をご紹介いたします。


 造形作家の河野甲さんです。


河野甲さんの作品のテーマ、制作方法、作品制作の思いについて

インタビュ―をもとにご紹介させて頂きます。


 お楽しみ頂けましたら、とても嬉しいです。


*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*



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「風の三作品」 ~ 『風を読む』



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「風の三作品」 ~ 『大気への託身』



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「風の三作品」 ~ 『突風』




日下
河野さんの制作テーマをお聴かせいただけますか?

また皮革を素材に作品を制作されるようになったきっかけをお聴かせいただけますでしょうか?



河野 甲さん
私は京都の美術短大を卒業後、皮革の立体造形で

独自の世界を表現していた叔父のもと弟子入りして一年間基礎を習いました。


その後、アルバイトをしたり会社に入ったりしたこともありましたが、

やっぱりこの道に行きたいと決心して制作するようになり、25年経ちました。


その師匠は皮革を素材にサイやゴリラなどの生き物を制作していました。

私も皮革の質感を活かしてそんな生物をモチーフに制作したかったのですが、

同じ素材を使い、同じモチーフで制作したのでは二番煎じになると思い、

まったく別の存在感を持っている生き物を作ろうと決心しました。

それで昆虫というモチーフがでてきました。



日下
河野さんの作品では、

皮革の素材と昆虫という生き物の質感がとてもマッチしてますね。



河野 甲さん

はい、そうですね。

手法としては写実なのですが、

身の回りにいるような生き物にとても惹かれています。



日下
河野さんの作品には、昆虫類など本当に写実的なものと、

私の好きなトンボの羽のついた人のように幻想的な作品があると思います。

そういう幻想的な作品を制作される時には

写実的なものとは違ったメッセージを込めて制作されているのでしょうか?



河野 甲さん
幻想性を取り込みたいということ、

そして心象的な生き物を作るという感じです。


なのでメッセージを込めるというよりは

心に浮かんで来るものを素直に表現するという感じです。
 
 写実ということについては、身の回りの生き物を簡略化せずに作るということがあります。

私が学生の時、油絵を描いていたのですが、その頃はそぎ落としていくことが大切であると教わりました。けれども私は作り込むことが楽しくて、むしろそぎ落として行くことにストレスを感じ、

シンプルな表現をしなければと考えるのは悩みでした。


しかしある時期、そぎ落とすということは、表現をシンプルにするということではなく、

自分の表現したい世界がより濃密になることなのだと思いいたるようになりました。

つまりシンプルでなく狂おしいほどに作り込んだとしても、

そこに作者のオリジナリティと模倣を超越したセンスが光っていれば、

その作品は十分そぎ落とされていると言えると思うのです。


翻って、自分の作るものがまだ十分その領域に達しているとは言えないのですが。




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『クロオオアリノカミ』


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『クロオオアリノカミ』 (部分アップ)




日下
5年ほど前に(仙台の個展で)河野さんの作品を初めて拝見した時には、

作品の作り込み方がとても素晴らしくて、

昆虫や生き物の形の関節が動くとかの機能までも感じさせるようですねと

お話をさせて頂いた記憶があります。



河野 甲さん
私は『風を読む』という作品で、膝やくるぶしに骨の堅いところが見えているような、

生き物の形態についてはお話をした記憶があります。


そういう骨などの形というのは、生きるのに必要なかたちに進化していて、

骨格にも意味のないかたちはないと思います。


『風を読む』という作品でも、人がしゃがんだ時に膝のお皿の部分が硬く見えますが、

その質感にこだわるというのはあります。

そういう硬いところは硬くという、質感の強弱はしっかりと作り込みたいと思っています。



日下
写実以上のイメージが加わった作品の場合、

例えば『風の三作品』などの場合は、

ご自身の飛びたいというような心の反映はあるのでしょうか?



河野 甲さん
『風の三作品』では、思考して作るというよりはひらめきかと思います。

この三点の作品はNHKの番組で、

『飛ぶ』ということに関連して番組のために三点制作したものです。

それは『風を読む』『大気への託身』『突風』というタイトルがついています。




NHKの番組ではその三つの作品が紹介されていましたね。(※)

私はそれを見てとても感動しました。


そうしたら5年ほど前に仙台で河野さんの個展が開かれていて、

実際に拝見して、さらに素晴らしいと思いました。


ところで素材的なお話もお聴かせ頂きたいのですが、

『風を読む』の作品は羽のところはどんな素材で作られているのでしょうか?



河野 甲さん
私は皮革をメインの素材に制作していますが、

この作品では羽のところに合成樹脂を使ってあります。


日下
皮のところは確かFRPを土台にしているとお聴きしたかと思いますが。



河野 甲さん
はい、そうです。私の作品は、まずはじめに粘土でモデリングをして、

シリコンで雌型を取ります。

シリコンの型なので、後から何個か同じものを制作することができます。

その型にFRPを入れ、ある程度完成度のあるかたちをFRPで作った上で、

そこに皮を貼って制作していきます。

貼る皮の厚みは薄いもので0.3ミり、暑いもので2ミリ程度ありますが、

その厚みの中で出来る細工をモデラーというヘラを使って仕上げていきます。

この他に、オリジナルの粘土を中に仕込んで作る方法があります。

これは芯になる造形の上に、特殊な粘土を肉付けして、

そこにさらに皮を貼ってかたちを作るという方法です。


粘土の上に濡らした皮革を貼り、中の粘土と一緒に造形していく方法です。

そうやってかたちを作っていきます。

ですから、大きくは二種類の作り方で制作しています。



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『クロハナカミキリ』



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ペーパーウェイト 『オコゼ』




日下
河野さんの作品にはかなりの大作もおありのようですね。




河野 甲さん
はい。素材の牛革は畳一畳分の大きさがありますから

上手く貼れればかなりの大作も作れます。

私の作ったものでは高さ3mのものがありますし、

小さいものはブローチまでかなり幅広く作っています。


日下
制作時間はどのくらいかかるものなのでしょうか?



河野 甲さん
ペーパーウェイトのような小さなものは、型ができた時点で、

一日で3個ほど作ることができます。

大きいオブジェなどは半年ほどかかります。

いつも土日も休み無しで朝の9時から夜の9時10時までは制作しています。



日下
そうですか~。それはとてもすごいことだと思います。 

ところで、河野さんの今後の展覧会情報を教えて下さい。



河野 甲さん
来年は4か所で展覧会をすることが決まっています

例年4~5か所で個展をしますが、ここ数年は一年間に6~7回フル稼働で展覧会をしています。



日下
とても精力的でいらっしゃいますね。 

今日はお忙しい中、お話をお聴かせ下さいましてありがとうございました。



*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・

 

私が河野さんを知ったのはおよそ15年ほど前になるでしょうか。

テレビ番組のBS・NHK特集の「生き物たちに神を見た」で

東京大学・航空力学の東昭(あづまあきら)教授という方を取り上げた番組で、

河野さんとその作品が紹介されているのを見たことにあります。


 東教授は、航空力学でヘリコプターがなぜ飛ぶかということの数学理論を研究されている方です。

この番組では、東教授は子供のころからトンボ好きで、

その飛び方を数学理論で研究されていることが紹介されていました。


 またアイヌの神話で、満月の夜、ホタテ貝がその外套膜に風を受けて

海の上を帆掛け舟のように風で大移動するというお話があるそうなのですが、

番組中では東教授がそれが本当に可能かどうかを科学的に計算して、

可能だということを紹介していました。


 河野さんはこの番組の中で知人ディレクターの依頼で、

昆虫が飛ぶことをテーマに制作を依頼されたのだそうです。

その制作過程、作品が番組中で丁寧に紹介されました。
そこで河野さんが制作されたのが私が大好きな『風の三作品』なのだそうです。


 私はこの番組で河野さんの作品の素晴らしさを知りとても感動したのですが、

およそ5年ほど前、たまたま仙台のギャラリーで個展をされているのに遭遇して

話かけさせて頂きました。


 今回はそんな御縁でインタビューをさせて頂きました。

インタビューの頃は仙台のギャラリー杜間道で個展をしておられ、

直接お話を伺うこともできてとても嬉しかったです。

 今回は私が大好きな『風の三作品』を主に紹介させて頂きましたが、

河野さんは手で触れて愛でる作品、ペーパーウェイトなど、

大作から手のひらサイズのものまで幅広く制作されています。
 
 また河野さんの展覧会があるときは、このブログでお知らせをさせて頂きます。

 皆さんも河野さんの作品をぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。




◆ ギャラリー杜間道 での河野甲さんの個展・略歴についてはコチラ

  (※2013年10月現在の個展情報は↓こちらをご覧くださいませ。)
   ⇒  http://www.tougendo.jp/


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先回りし過ぎてゴメンね。

皆さま、こんにちは。 

彫刻工房くさか 日下育子です。



先週の月曜日、知人の熊谷留美子さん から

子育ての本のプレゼントを頂きました!!


というブログを書きました。



今日は、その後、本を読んでみての体験談です。


先週末から2歳の娘ユイは、風邪で40度の熱が2から3日続き、

その後も咳がおさまるまで、

私もほぼ1週間、べったりでお付き合いしました。



娘はまだ卒乳しておらず、
こんな時には、
普段の朝晩以外にも


頻繁におっぱいを
せがんでくるようになります。


その長いおっぱいの時間、 
本を手に取りながら


この頃、とっても強烈にスゴイ、
娘のだたっ子について


何か、できることはないか、

参考になることはないか、


本の中に助けを求めてみました。


↓ どちらの本も 
阿部秀雄さんという

   
教育心理学者で、子育て教室を主宰している専門家が著者でした。


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どちらの本も
要点は子どものイライラは、
どんな聞き分けのなさでも、おおよそ根っこは一つだと言っています。

それは子供の心の根っこが苦しくっていること。

そして良くないのは、子供の心に
なにかしらの歯止めがかかって
泣くに泣けない状態になっていることだと言います。

それを抱っこで癒やしながら、
原因を突き止めて、
ちゃんと泣けるように
涙で発散させてあげて
さらに癒やしていくというのが
主旨でした。


ユイのだだっ子というのは、
例えば、DVDをみるときに
しまじろうをかけたかと思うと
すぐにミッキーマウス、
かと思ったら、ぞうさんと
次々にあれこれと言って
どれにも満足しないのです。

また、食事の後は歯磨きね、
と言って、その段になると
激しくイヤイヤで出来ず、
じゃあ、○○をしたらね、
と言ってもまたできず、
前もってお話してもなかなか
出来ないのです。

本を読んでみて、
ユイの反応を見ながら
抱っこしながらの語りかけを
してみて思いあたることが
ありました。

私は、ユイにはあらかじめ
することを前もってお話して
おくように心がけています。

乳児期にそれをすることで上手く
乗り切れることが多かったので、
出来るだけ続けていました。

ただ、ユイが言葉を覚えて 
いろんな行動がとれるようになってから、事前のお話の中に
あれしないでね、とか
○○すると△△になっちゃうからね
というような、禁止やネガティブの
内容も無意識のうちに
多くなっていました。

どうもそういうことで、
のびのびとさせているつもりが
どこかでユイをコントロール
しようとしてしまっていたのかもしれません。


ユイは、泣くに泣けないところまで
深刻ではなかったとは想います。

ただ、抱っこと語りかけで
私自身が原因かと思えたので
その日1日、事前になにかを
あらかじめお話したり
つぎにこれやろうねと
指切りさせたりするのを
控えてみました。

そうしたら、ユイはかえって
とっても素直に楽しそうに
してほしくないことはせずに
過ごすことができたのです。

この反応の違いには
正直言って驚きました。

これから、抱っこでの
スキンシップと
ユイの心の引っかかりを
解きほぐすような語りかけを
ユイが必要そうにしているときに
していこうと想いました。

ユイたん、
いろいろ先回りして
言い過ぎちゃってごめんね。


私の小さな体験談ですが、
子育てしていらっしゃる方の
参考になるようでしたら
幸いです。










本日も、ご訪問、ありがとうございました。


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鈴木 典生さん出品の ART SESSION TUKUBA 2013展


皆さま、こんにちは。  

彫刻工房くさか 日下育子です。


2011年に学び場美術館にご登場くださいました

石の彫刻家 鈴木典生さん  が出品される展覧会が

今日から開催されます。



*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*


  ART SESSION TUKUBA 2013展

       磁場ー地場


  会期 2013年10月19日(土)~11月24日(土)
      9:30AM~16:30PM  
 

  会場 TX研究都市学園駅前公園
     
  会期中無休・入場無料
   
  参加作家

   飯島 桃代  石井琢郎  大和田詠美  岡本敦生  小野養豚ん  
   國安孝昌   小林耕二郎  坂井田武志  
鈴木典生   中山庄太郎

   横田典子   吉野辰海


 

  問合せ (公財) つくば都市振興財団
       茨城県つくば市竹園11-10-1 つくばカピオ内 
       TEL 029-856-7007

       HP ⇒ http://www.tsukubacity.or.jp  
  


↓ クリックすると拡大してご覧頂けます。
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↓ 交通・アクセス

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皆さまも、ぜひ彫刻のある空間の魅力を

体験されてみてはいかがでしょうか。


本日も、ご訪問、ありがとうございました。


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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館




(文:日下育子)

ものはいいよう 1



広告においてコピーライティングが重要なことは言うまでもありません。


「ものは言いよう」

とはよく言ったもので、

アプローチの仕方で、売れるものも売れなくなり、
売れなかったものが売れるようになります。

売れるものが売れなくなるのはこの際どうでもいいですね。

売れなかったものが売れるようになるにはどうしたらいいか、
そこにみなさんご興味があると思います。

そもそも商品が売れなかったのはなぜでしょうか?

商品やサービスが悪いというのは論外です。

ここでは、それなりに価値のある商品であるとします。

その場合に売れなかった理由として考えられるのは
たいてい価値を伝えられていないから。

「価値を伝える」

というと、

「いや伝えていますよ。商品のすばらしさは
きちんと伝えています」

という人がいますが、商品の価値を一生懸命伝えても

たいていの場合、伝わっていません。

なぜなら、お客様はあなたの商品に興味などないからです。

聞いているふりをして聞いていません。

読まれているだろうと思っても読まれていません。

では、そんなお客様に商品の価値を分かってもらうには
どうしたらいいのでしょうか?

それについては、次回くわしく書きたいと思います。



彫刻家 笠原 鉄明さん 第3回 ~ 作品制作の想い、人と人の狭間について ~作品「蒼い月」~

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の笠原 鉄明さんです。



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

笠原 鉄明さん(ポートレイト)


前回登場の渡辺 忍さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 渡辺 忍さん  第1回  第2回  第3回  第4回  第5回  第6回   



彫刻家 笠原 鉄明さん   1回 ~ 共鳴できるものを探ってみたい~
第3回の今日は、作品制作の想い、空間について
特に、人物全体から顔に凝縮した表現に移行された頃の作品「蒼い月」
を取り上げてお話をお聴かせ頂きました。

                  第2回   ~自分の原風景からテーマを探る~  


                  


どうぞお楽しみ頂ければ幸いです。


************************



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-光さす彼方へ
光さす彼方へ
H223cm×W90cm×D90cm
樟(クス)・アクリル彩色
2011年




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-蒼い筐
蒼い筐
H115cm×W115cm×D115cm
樟(クス)・アクリル彩色
2010年




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-蒼い月2

蒼い月 2
H94cm
樟(クス)・アクリル彩色
2006年







アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-水に浮かぶ月

水に浮かぶ月
H180cm×W235cm×D80cm
樟(クス)・アクリル彩色
2004年





アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-楽園へ
楽園へ
H120cm(6体)
樟(クス)・アクリル彩色
2001年





アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-楽園へ2
楽園へ

(6体のうちの1点)








日下
笠原さんが表現されている世界には独特なものがあって
とても素晴らしいと想います。
そういう人間を彫る描写というのは、きちんと彫る技術をともなってこそ
伝わってくるものかなと思います。



笠原 鉄明さん
僕はあまり技術は無いのですけれど。
主に木を彫っていますが、
やはりある程度彫る技術がないと、素材を思うように出来ないですよね。
その辺のところは隠れて見えないところですが、とても大切だなと思います。


素材が持っている良さは、彫り方によって作品にも出てきます。
それがすごいところだと思うんです。



日下
それから笠原さんは一つの作品でも群像というか何点かで一組の作品を
多く作られていますよね。



笠原 鉄明さん
はい、初めの頃は一体で完成する作品を彫っていたんですが。
例えば「楽園へ」という作品は、等身で7体位の作品の一部だったんです。
たくさんの人を作ってみたいという気持ちにかられまして。
ところが、完成まで3年ほどかかってしまいました。



日下
それはすごい時間ですよね。



笠原 鉄明さん
一時期、人を、人を、と思って、もっと人間を強く出せないものかと思っていました。
人の思いを表したいときに、顔や手はその人の思いが強く出るので、
たくさんの思いを出せるんじゃないかと作ってみました。



日下
そうでいらしたんですか~。
例えば「蒼い月」などですと、木口にこういう風に、顔を彫っていくのって
すごく大変じゃないかと想うんですけど。



笠原 鉄明さん
そうですね。
この頃から水のイメージが強くなってきたんです。
道にポコンとある水たまりや、池でもそうなんですが、
水底からポコポコ湧いてくる泡がありますが、
絶えず生まれ、消えるところがなんだか人間の思いと重なる気がして、
いろんな思いの交錯する人間をたくさん作ってみたいと思いました。


それで、木口に顔、表情だけいっぱい作ってみたらどうだろうと思って、
顔をたくさん作りました。



日下
そうですか~。



笠原 鉄明さん
「蒼い月」は、個展の時に二体組で作ったんですね。
で、一つの切り株に年輪のように4つから5つの顔を彫り込んでいったんです。



日下
やはり、顔だけに絞って表現されたということで印象がより強いですよね。



笠原 鉄明さん
そうですね。人体を一体作るよりも、
よりその表情や思いが強く出せるような気がしまして。
うまくいっているかどうかわからないんですけど。
この時はこの方がいいのかなと思い、作ったんですけど。



日下
素晴らしいですね。
また、この眼なんかはすごくリアリティーがありますよね。
本当に濡れた瞳のような感じで。



笠原 鉄明さん
眼は絵具で描いて、光らせているんです。
より人間の表情が出るように。


眼ってすごいなと思ったのは、表情がやはり強いんですよね。
初めは眼なんかって思って入れなかったんです。
でも何か説得力が無くて。
眼を入れみると、微妙ですが彫刻とはまた違う表現も出て、
面白いと思い始めました。



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-蒼い月1

蒼い月 1

H94cm
樟(クス)・アクリル彩色
2006年




日下
私は今「蒼い月 1」の写真を拝見しています。



笠原 鉄明さん
これは2006年の個展のものなんです。
「見えない月」と「蒼い月」両方の作品を出したかったのですが、
画廊の空間を生かしたくて、二つの作品を一つにしてもいいのかなと思い
8点一組の「蒼い月」の真ん中に
「見えない月」の一部を加え展示したんです。
手前の作品は国展に出品した作品です。


日下
作品の立ち方が微妙に垂直ではない立ち方で、そこに揺らぎを感じます。


笠原 鉄明さん
一番悩んだのは、空間の持っているそれぞれの「ま」でした。
作品の置く位置を、会場に持って行ってからすごく悩みました。


置き方でどんなふうにもなるんですね。
そういう面白さもいいと思うのですけれど、
展示するにはどこかで決めなければいけないので、
会場で何回も並べ替えてみたりしました。


こういう作品を作り始めてから、
展示する空間の持っている「ま」の面白さというものがとても
大事だとと思い始めました。



日下
とっても面白いですね。
彫刻でもあり、インスタレーションでもあり。


作品の中に鑑賞者が入り込んでいけるというところが
会場で見たら本当に面白いでしょうね。



笠原 鉄明さん
そうですね。
人が中に入り込める空間というのか。
そういう意味では、
現実の空間に重ねてみることが出来たらいいなというふうに感じた作品です。
そういう場も必要だなという感じがしますね。


だから木が割れていようが節があろうが、そういうことはあまり気にならなくて。
そこに何かがあることに、
インスピレーションが生まれてくる機会になるのかなということを
この個展で感じました。



日下
こういう個展に見にいらっしゃる方々のご反応というのはいかがでしょうか。



笠原 鉄明さん
そうですね。
興味をもって頂けたらうれしいですね。



日下
はい、とても独特で素晴らしいと想います。
次回のお話もとっても楽しみです。
ありがとうございました。



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-ペルソナ

ペルソナ
H70cm×W40cm×D40cm
樟(クス)・アクリル彩色・金箔
2004年




**********************************


今回、渡辺 忍さんのご紹介で
初めて、笠原 鉄明さんをさせて頂きました。


私は、以前、国画会展を見ていた時に笠原 鉄明さんの作品を拝見していました。
ご自身の肖像なのかな、と想像されるような人物像が
生活の一場面を切り取ったようなプレゼンテーションで印象に残っていました。


今回、お話をお聞かせ頂いて、それが笠原 鉄明さんの
自分がそこに介在したものがあるという捉え方をして制作をされたい
という想いから来ていたのだと分かりました。


笠原 鉄明さんは、本当に真摯な姿勢で制作をなさっていて
作品を作ったご自身のお気持ちと鑑賞者のお気持ちが
お互い接するものがあれば面白いな、と仰っていたのが
印象に残りました。


皆さまも笠原 鉄明さんの作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


**********************************


笠原 鉄明さんのホームページ
 


◆笠原 鉄明さんの展覧会情報


◇国画会彫刻部の秋季展
 10 月29日(火 )~11月6日(水)
  9:30~17:30 (入場は17:00まで)

  ※初日は13:00~17:30、 最終日は入場は13:30まで、14:00閉会

 

 休館日 11月5日(火)  入場料 無料

  東京都美術館 です。

  先にご登場下さった原 透さん、渡辺 忍さん も出品されます。

 

◇笠原 鉄明さん 個展
  2014年9月15日(月)~20日(土)
 
GALERIE SOL 
 
 東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F

  笠原 鉄明さんHPの展覧会案内


◆笠原 鉄明さんの登場するWEBページ

 ◇国画会 
 

うしく現代美術展公式ホームページ

 (笠原 鉄明さんは第2,3回展にご出品されました。)




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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

次回、学び場美術館ご登場の彫刻家 岡村 光哲さん出品の展覧会です。

皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。

今日は素敵な展覧会のご紹介です.

只今、学び場美術館の作家インタビューにご登場の彫刻家 笠原 鉄明 さんからのリレーで、

次回、11月14日から登場予定の彫刻家 岡村 光哲さん が出品されている展覧会二つです。


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主な展示品:
木彫、石彫、ガラス、金属、陶など(作品図録も差し上げております)
     
期 間:

平成22年10月11日(月)~11月19日(金)
11月12日(土)~11月13日(日)は常磐祭です


時 間:

10:00~16:00 ※日曜・祝祭日も開催します


入場料: 

無料 どなたでもご覧いただけます


会 場:  実践女子短期大学キャンパス構内(野外・校舎ロビー)
お問合せ:   実践女子短期大学
TEL:042-584-5000 (月~金10:00~16:00 土:10:00~13:00

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


2013/10/15(火) ~ 2013/10/20(日)

開始:13:00
終了:20:00(最終日18:00まで)


〒113-0022   東京都 文京区 千駄木2-49-10

電話番号:050-7573-7890
最寄駅 千駄木/根津


出品作家は10名いらっしゃいますが、岡村 光哲さんのほか、

以前学び場美術館にご登場下さった青野正さんもご出品されています。




皆さまも、ぜひ芸術の秋、東京散策に岡村 光哲さんの展覧会
ご覧になってみてはいかがでしょうか?


本日もご訪問、ありがとうございました。

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★☆ アーカイブス ☆★

学び場美術館登場作家リスト ←※ 彫刻家 青野正さんインタビューはコチラからどうぞ。


学び場美術館登場作家リストⅡ


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さつま芋が採れました 


皆様、こんにちは


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。



先週までは、関東では残暑というか蒸し暑い日が続きましたが


今週あたりから、少しは涼しくなるといいですね。


本当に近年は、異常気象を肌で感じます。



雨の降り方も、一時期に集中的に降ったり


降らない日が続いたり…


農業をやっている方は、作物への影響が心配なんじゃないかと思います。



私の畑でも、先週芋ほりをやりましたよ~


素人な上、たまにしか畑に行けないので期待はしていませんでしたが


6月に植えた「べにあづま」が30kgほど収穫できました。



創業145年【下総屋茶舗】5代目、茶の匠 金久保俊也が伝える◆美味しくて安心な食と健康の関心を見つめ直す【医食同源ブログ】

掘ってみると、大きいのもありましたが


少し残念なおイモちゃん達も目につきました。


畑の先生に聞いたら、マメに弦返しをしないと、大きくならないんだそうです。



もっとマメに畑に通って、弦返しをするんだったなぁ…


やはり、自然界は原因と結果の法則がそのままでますね(汗)


なまけた分だけの結果を頂いたと、感謝と反省です。


あとは天日に干して、お天道様に甘~くしてもらいます。


お天気次第でしょうが、10日間くらい干せばいいのかな?


掘ったあとの始末も大変そうです。弦の量の多いこと!


畑で乾燥させてから何とかしないといけません。



やっと秋らしくなる陽気の下で、ほっこり甘くておいしいお芋ちゃんが


食べれるのを楽しみにしている食いしん坊の私です。



自分で初めて作った無農薬栽培のサツマイモ、なんか愛おしいけど


お世話になってる人たちにおすそ分けして、喜んでもらえたら嬉しいな~


焼き芋や大学芋と温かいお茶も、相性がいいですね♪


あ~日本人に生まれて良かった


今日も命と自然の恵みに感謝。




 










創業145年下総屋の医食同源ブログ

金属造形作家 伊藤嘉英さんが「輝く人」を神戸ビエンナーレに出品中です!


皆さま、こんにちは。  
彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な展覧会を紹介いたします。


神戸ビエンナーレ2013 の企画の一つ神戸港・海上アート です。

以前、学び場美術館にご登場下さった、金属造形作家の伊藤嘉英さん 

ご出品され、審査員特別賞を受賞されました!!


「伊藤嘉英さん、おめでとうございます!!」


伊藤さんは2011年の神戸ビエンナーレ しつらいアート展にも入賞されています。

その時の作品は、「輝く人」 という9体の人体のオブジェで、

それが夜になると輝きだすものでした。


今回、同じ神戸ビエンナーレの海上アート展で、伊藤さんが受賞されたのは、

「輝く人」


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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館
  

  

(伊藤嘉英さんのFBより)

スゴイ大きさですね。高さ8Mだそうです!!



この神戸港・海上アート展 海上アート展  とは・・・


神戸ビエンナーレ2013 HPの神戸港・海上アート展 海上アート展     ■募集内容  より


神戸ビエンナーレ2013では、神戸の持つ最大の資源である港を舞台とした「海上アート」作品を募集します。神戸港遊覧船の既存の航路上の、埠頭ならびに突堤に作品を設置し、既存遊覧船から作品鑑賞していただきます。海、山、街並みと同時に作品鑑賞できる「海上アート」作品は、具象・抽象・モニュメント・インスタレーションその他作品の分野は問いません。神戸の街と海を見渡せる最大の資源である海を最大限に生かした空間創造を提案してください。


・・・という、趣旨で開催されている展覧会です。



宮城県石巻市ご出身の伊藤嘉英さん、

この作品で、多くの方々に希望を伝えてくださって、

ありがとうございます!!

この展覧会の作品設置場所は、こちらをご覧ください。

神戸港・海上アートコンペティション候補地【pdf/4.7MB】




伊藤嘉英さんたち、アーティストのおかげで

大盛況の様子です。




神戸ビエンナーレ2013 開催概要


■名称 ~港で出合う芸術祭~ 神戸ビエンナーレ2013
■テーマ さく “saku”
■会期

2013年10月1日(火)~12月1日(日)(62日間) 

会期中無休

■会場 メリケンパーク・神戸港エリア
兵庫県立美術館・ミュージアムロードエリア
三宮・元町エリア 他

■乗船券付き入場券 1800円




皆さまも、ぜひ間近で伊藤嘉英さんの「輝く人」をご覧になってみてはいかがでしょうか?


本日もご訪問、ありがとうございました。

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みんなの学び場美術館 金属造形作家 伊藤嘉英さん

みなさん、おはようございます。

毎週木曜日、「みんなの学び場美術館」担当の
「彫刻工房くさか」日下育子です。



 本日は素敵な作家をご紹介いたします。


 特殊金属造形研究所、代表の伊藤嘉英さんです。


前回登場の彫刻家 高家 理さん からのリレーでご登場頂きます。


伊藤嘉英さんの作品のテーマ、作品制作の思いについて

インタビュ―をもとにご紹介させて頂きます。



 お楽しみ頂けましたら、とても嬉しいです。


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東京ドーム 帆船



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東京ドーム ペガサス・ユニコーン



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デックスお台場ハート型



日下
はじめまして。どうぞよろしくお願いいたします。

前回登場の高家さんからは伊藤さんは、鍛金の作家さんと伺っておりました。

伊藤さんの特殊金属造形研究所のホームページを拝見しました。

ホームページの写真の中には、店舗内装、鍛造ゲート、鍛造看板のほか、

イルミネーションなどがありました。

幅広く制作をされているのですね。


伊藤嘉英さん

はい。10年前にそれまで勤めていたモニュメント会社を辞めて、自分で仕事を始めました。

依頼のあるものをすべて断らないでやっていたら

イルミネーションの仕事が増えていったという感じです。

鍛金看板は、学生の頃から作っていました。

独立して10年位やっています。

ここ2カ月はイルミ(イルミネーション)の仕事が多いです。

 

イルミの仕事というのは、代理店3、4社でコンペをしてデザインが決定し、

それをこちらに投げて来るわけです。

私はそれを設計・制作・施工するということをしています。
通常は代理店→デザイン会社→設計会社→制作会社→施工会社。


私の場合はデザインを渡されて、図面から起して制作、設置、撤去まで面倒診ます!

他のところでは図面が無いとできないような仕事をやっています。


そういう仕事は締切ギリギリで初めて仕事を投げて来られるので、

2週間位というような通常では考えられない短期間で完成までもっていったり、

昼間作って夜施工ということも結構あるんですよ。

 

今年は震災の影響で仕事が減るのかと思いきや、

ビカビカのものは無いにしても、花を乗せたり、

昼間は太陽光発電で蓄電し、ためた電気で夜になると点灯するとかそういう形で

あまり減らされずに、周りの様子を伺ってぎりぎりで発注された物件が多いです。


日下
伊藤さんは、図面を書き起こすところからなされるのですね。

デザインだけ見て、それを図面に起すというのは結構大変な作業だと思うのですが。

すごいですよね。



伊藤嘉英さん
本当はすごくないんですよ!図面にしないと怖いんですよね!

図面書いてる最中に問題を一つ一つ解決して安心して、制作する。


私は大学を卒業後、モニュメント会社に勤めていて、

そこでいつの間にか設計、制作、施工をしていました。

そこを出て独立したのですが、

私は金属を扱える人の目線で図面を書くことが出来ます。


一般的に永久設置される構造物というのは、

図面を書く人と構造計算をする人というのは普通は必ず別なんです。

イルミのような仮設の作品には構造計算が不要で、

その2ヶ月間、安全に設置していられればOKなのです。

ただし事故があれば問題にはなると思いますが、

これまでにはそういうことはありませんでした。

デザイン画だけ渡されてもそこから図面を起せるというのは私の特化したところですね。

でも、例えば東京ドームのイルミなどでも、帆船、ペガサス・ユニコーンなどでは予算度外視して、自分の造形力を発揮しちゃって作っているものもあります。」
 
 

日下
そうですか。素晴らしいですね。

イルミネーションの作品は、それだけのお仕事を一人でなさっているのでしょうか。
 
 
伊藤嘉英さん
基本的に一人ですが、イルミの時期は同年代の彫刻家、学生アルバイト(助っ人)も頼みます。

私は、中央工学校という専門学校で伝統工芸の鍛金を教えているのでその学生がきてくれます。

学生たちにはチューブライトの巻きつけなど誰でもできることを頼んでいます。
今週末から来週にかけては日立海浜公園と東京ドームのブラケットの設置の仕事が入っています。


毎年イルミの秋冬の季節には、次から次に図面を起して制作、設置していくという感じです。

そして仕事が落ち着いている春から夏に自分の作品を作るという感じです。

そんな感じでやってきているので、自分の作品は一昨年がようやく初個展でした。

知人は何を今更とビックリしたと思います。
でも私は、大学卒業後、モニュメント会社に入って、そこから独立して

アトリエも10年経ってきてようやく落ち着いてきたので、

そういうことができるようになってきました。
 
なので周りの作家とはスタンスが違いますよね。

まわりの作家は卒業後、勢いよく個展などをたくさんやっていって、

続く人、段々大変にになってやめていく人、人それぞれですが、 

私の場合は自分の工場が何とか維持でき、落ちついてきて、

ようやく自分の作品に取り組めるようになったという感じです。


それから昨日、神戸に行ってきたのは、

神戸ビエンナーレのしつらいアートの撤去作業に行ってきたのです。

神戸ビエンナーレのしつらいアート国際コンペティションの応募要項に

イルミも可能とあるのを見つけて応募したところ、

展示される20作品の中に入選したのです。


先日まで野外に2ヶ月仮設という条件のものでした。

そのコンぺでは、大賞が300万円、特別賞が100万円他は制作費が30万円なんです。

私が神戸まで搬入すると片道だけでトラックやら何やらで10万円飛んでしまうのですが、

そういう自分の作品が展示できる機会も大事にしたいと思い参加してきました。
 
 
 ※伊藤さんはインタビューの前日から、神戸に行かれていました。

  その道中の様子をツイッターでつぶやいていらっしゃるのを見つけて

  私もフォローしておりました。


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神戸ビエンナーレ しつらいアート国際コンペティション

出品作品  『輝く人』



 
伊藤嘉英さん
この神戸ビエンナーレにはコンテナアート、

神戸の元町高架下の空き店舗を利用して作家が作品を作ったりするイベントなど

様々な企画があるのですが、しつらいアート国際コンペティションはその一つです。

しつらいとはおもてなしという意味です。


今回はイルミの作品と言ってもこのしつらいアートのために考えた作品を展示しました。

題名は『輝く人』と言って、9体の人型オブジェを会場全体に点在させてもらいました。
それが夜になるとLEDプレイライトで輝きだすという作品です。
 
この作品の制作の意図は

『未来に不安を感じるのはどの時代でも何歳であっても確かな感情だろう、

しかし未来に希望を感じる瞬間があればどんな状況下でも輝けるのだ。

(不安 恐怖 後悔 不満 嫉妬 怨み 苦しみ 悲しみ 怒り 絶望 空虚)を感じるからこそ、

(安心 安堵 先憂 満足 祝福 楽しみ 喜び 平穏 平和 希望 充実)を感じる事が出来る。

9体の人型のオブジェはエリア内の寂しそうな場所に点在し、皆何処か物憂げな表情をしている。

夜になると9体の人型オブジェが輝きだし、目にした人が其々の想いで 輝きだす。』

というものです。
 
普段は作家としての作品はステンレスを鏡面にして叩いた作品を作ったり、

銅板を叩いて人を作ったりというような、いわゆる鍛金というような制作をしています。



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『ロマンティスト』



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『存在の境界』



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『抱かれて眠る』


  
日下
伊藤さん個人の作品も、とても素晴らしいです。

鍛金というと私が見てきたことのあるものの経験上、

銅板や真鍮のイメージがありましたがステンレスの作品もあるのですね。
ステンレスも叩いて加工ができるということなのでしょうか?



伊藤嘉英さん
ステンレスも加工は硬くて大変ですが鉄同様に熱して絞ることが出来ます。



日下
とても詩的で観念的なタイトルが印象に残りました。
「No3ロマンティスト」、 「NO13存在の境界」などは

大きく作ればモニュメントとしてより大きな空間にふさわしいような

造形の緊張感と強さがあると思います。
これらの作品をモニュメント化することの意識というのはありますか?



伊藤嘉英さん
はい!機会があれば是非。

(個展の時にJRの設計室長が駅前広場に置きたいね、

と言ってくれましたが実現していません(笑い)



日下
一方で、「No1 抱かれて眠る」は、伊藤さんの手跡が感じられて温もりある作品ですね。

このボリューム感やかたちの柔らかさに私はとても惹かれます。



伊藤嘉英さん
私も好きな、作品です。銅板を絞ってアルゴン溶接で作っています。

自然に抱かれて一体になって安心して安らいでいるイメージです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


日下
神戸アートビエンナーレのしつらいアート国際コンペティション入選、おめでとうございました。

素晴らしいですね。
さて、伊藤さんのホームページではたくさんの仕事の記録がありますね。

イルミネーションのお仕事が多いというのも、そこに金属の骨組みが必要だからなのでしょうか。
 


伊藤嘉英さん
そうですね。日立海浜公園の仕事は高さが10mで、下の円形が直径5mの円錐形で、

そこにイルミのライトが24本あるものですが、「低予算で倒れないように作れ!」と指示があり、

単管ツリーの設計しました。


東京ドームの帆船なども「1カ月で作れ!予算こんだけ!」

普通ではあり得ない制作しています(笑い)。

またデックスお台場ハート型のイルミを作りましたが、

角パイプを酸素で徐々に曲げながらハートの曲線みたいに何アールもあるような造形しましたが、 

同業者にあれはどうやって曲げてるの?と質問されました!



日下
そうなんですね。それにしても、伊藤さんのイルミネーションは

都会の本当に多くの人が見るようなスポットのものをなさっていますね。


 

伊藤嘉英さん
振り返るとそうですね。

でもデザインはデザイナーやアーティストがやっていることが多いので、

私が制作、施工をやったとは一切表には出ません。

なのでホームページにも個別の作品の詳細は書かずにファイルみたいにしてあるのです。



日下
そうですか。

街の空間、公共空間に作品を設置されていますが、心がけていることはありますか?

それをご覧になる方へのメッセージはありますか?



伊藤嘉英さん
メッセージは特になく、事故がなく設置出来るかということを一番気をつけていますね。

設計責任のことがありますから。

それからデザインは別の人がやっているので、

そのデザインにより近づけているかどうかを心がけるようにしています。



日下
伊藤さんは東京芸術大学のご出身でいらっしゃいますが、

どんなきっかけで鍛金をはじめられたのでしょうか。



伊藤嘉英さん
芸大では、一年生、二年生の時はドサ回りと言って、とにかく全部の分野を一通り経験するんです。
その中で一番自由に作れて、自由な自分になれて、

厳しい先輩が居て! 切磋琢磨して!自分が向上する! 

それが、選択肢として鍛金だと感じたからです。


入学前は陶芸家と思ってました!

それなら食べていけるような感じはしたのですが、何だか逃げのような感じもその時しました。


その当時の先輩でも後輩でも純粋に鍛金をやり続けて生活している人は知る限りいません!

恩師すら続けてますが それだけでは食べていけてないです。

学生の時は自分の未来を知りたくて!芸大から離れて、何故かいろんな現場にいました!


私と同じ頃に、鍛金を学んで今でも続けている人というのは残念ながら少ないです。

現在の宮田亮平学長がその頃の鍛金の教授でしたが、

宮田先生は今は鋳造をメインとされています。

そのような感じで、先輩でも純粋に鍛金で食べれている人はいなかったですが、

私はもっと知りたいと思って、卒業後、彫刻家のアトリエ=モニュメント制作会社に8年いました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

伊藤嘉英さん
今回このインタビューをリレーして下さった高家さんとは、同じ小学校の幼馴染なんです。

昨年高家さんが新制作展で新作家賞を受賞された時に、

そこで30年ぶりぐらいの再開を果たしました。

高家さんの方が一年先輩で、いつも二人で、方眼紙でマジンガーZを作ったり、

日本凧作ったりした工作友達です!高家さんと私がこんななのも其処から来てる気がします!


日下
そうだったんですか。

伊藤さんのツイッターのプロフィールには、

アトリエコパン(※)で学んだということが書いてありましたね。

アトリエコパンは私も存知上げています。

所長の新妻健悦先生の子供たちへの美術教育はとても注目されていて、

私も素晴らしいと思っています。


 ※アトリエコパンは、宮城県石巻市の幼児、児童を対象とした美術造形教育の教室です。

  子供の造形能力を大きく引き出す、美術教育をされていてとても注目されています。



伊藤嘉英さん
はい、新妻先生のアトリエコパンは、

震災後の縁で12/14~CCAAアートプラザでアトリエコパン展(B言語の世界)を開催しています。

東京では初のコパン展で搬入お手伝い してきました!
B言語の世界観に圧倒されました。

当然今の私の人格形成における基礎がアトリエコパンです。

  



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

鍛造看板 横浜ニューデイズ



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館


鍛造看板 横浜ブックエクスプレス




日下
伊藤さんの今後の発表、設置の予定を教えていただけますか。



伊藤嘉英さん
今週末から日立海浜公園のイルミを設置してきます。

それと東京ドームのブラケット(ワイヤーイルミ)の仕事があります。

それから1月末にJR横浜の南改札内のエリアに鍛造看板を3店舗制作、設置します。

それが終わってから自分の作品に取り掛かります!



日下
伊藤さんから、次のリレーインタビューの作家をご紹介頂けますか。



伊藤嘉英さん
私から紹介するのは、松本秋則さんという不思議美術作家です。

(恩師と言う表現が合っていて、いっぱ逸話があります!

 今の私がこんななのも松本さんのせいです(笑))

松本さんは2011年12/10から2/12日まで川口市立科学館で 

「音戯の国の科学館」 を開催しています。

新作オブジェがいっぱいあります。

竹と和紙と音、素敵な作品を作られてます。

大変な時には必ず呼ばれて手伝いをする20年近くお世話になっている作家さんです。



日下
伊藤さん、今日はお忙しい中、お話をお聞かせくださいましてありがとうございました!



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伊藤義英さんには、前回の高家理さんからのリレーでご登場頂き、

初めてお話をさせて頂きました。


伊藤さんは特殊金属造形研究所代表として、その造形力と技術を活かして

幅広い実務制作に取り組んでいらっしゃいます。


そこでイルミネーションのお仕事されることが多いということ、

今は特にそれが多い季節ということもあり、それにまつわるお話を中心にお聴かせ頂きました。


お話を伺いながらも、とてもエネルギッシュで圧倒的なパワーを感じる作家さんでした。


皆さんもぜひ、伊藤嘉英さんの彫刻作品をご覧になってみてはいかがでしょうか。


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◆伊藤嘉英さんのホームページ
 特殊金属造形研究所


伊藤嘉英さんのブログ

伊藤嘉英さんのツイッター



◆伊藤嘉英さんが入選された神戸ビエンナーレ 

 しつらいアート国際コンペティションの入選作品


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※ 伊藤嘉英さんにご連絡を取られたい場合は、どうぞコチラまで

  特殊金属造形研究所
  代表 伊藤 嘉英
  工房 350-0152 埼玉県比企郡川島町大字上伊草960-1
  tel : 049-277-7421
  fax : 049-277-7423
  Mobile : 090-8433-7718
  E-mail : tokkin@kdn.biglobe.ne.jp


 



(文:日下育子)


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