トモダチゲーム劇場版 | これ観た

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基本アマプラ、ネトフリから観た映画やドラマの感想。9割邦画。作品より役者寄り。なるべくネタバレ避。演者名は認識できる人のみ、制作側名は気になる時のみ記載。★は5段階評価。たまに書籍音楽役者舞台についても。

『トモダチゲーム劇場版&FINAL』(2017映画全2本)

 

TVドラマ版は配信サイト違うんで映画で我慢した。
TVドラマの続編になるらしい。
 
ノリは人狼ゲームとかカイジとかライアーゲームとかと同じ心理戦。友達(チーム)をどこまで信じられるか。陥れられるか。
漫画原作。
 
劇場版は学校の屋上で個人戦のスゴロクゲーム。そこで負けた者が次のゲームへ強制参加となる。
FINALはチーム戦で、山のロッジでのかくれんぼゲーム。運営、参加者の事情や過去やらも暴かれていく。
 
萌えポイント有りで、意外と面白かった。
 
吉沢亮、山田裕貴、大倉土門、内田理央、シルクロード、久保田悠来、浦上晟周、他。
 
でも、山田裕貴はハイロー鬼邪高の村山が一番だし、ハイローと言えば、達磨一家の日向(林遣都)、ルードのスモーキー(窪田正孝)最高だし、こうしてみるとハマりのキャラクターってあるなぁ。
金子大地は腐女子の安藤だと思うし、山田孝之はクローズの芹沢だと思うし、佐藤健はるろ剣。
吉沢亮はリバの山田だろうか。
 
★★★(★)
 
 
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ここからちょっと詳細付け足し(ネタバレ:20220411テキスト追加)

※ドラマ版がトモダチゲームの第一ゲームとなっている。劇場版が第二ゲーム、劇場版FINALが第三ゲーム。

予告編

 

 

第二ゲームは陰口スゴロクゲーム

友達の隠し事を暴露して友達をおとしてめていく。誰が何を書いたかわからないようボックスに入って3分のうちにそれぞれ陰口ペーパーに暴露ネタを書く。白紙も有りだ。判断するのはトモダチゲームを見ている人たちの投票の数。投票数が高いほど進めるマスが多いが、一番にゴールすると借金を背負ったまま過酷な第三ゲームに参加することとなり、ゴールしなかった人が借金チャラになる。先にゴールしたら逆に負けということだ。ここでこのゲームが配信されていて視聴者がいることがわかる。嘘を書いたら神罰ルールという特枠もある。

このゲームでは友達と行動を共にすることのデメリットに耐えられるかどうかがキモとなる。また、暴露しあうわけで、各々の過去が少しずつ明らかになっていく。

 

美笠天智(山田裕貴)沢良宜志法(内田理央)は父親が検察官と警察官で、家族ぐるみのつきあいがあり二人は幼馴染みだった。親同士が許嫁みたいに見ていたことから、美笠は志法を好きだったと告白がある。実は四部誠(大倉士門)も志法が好き、でも志法は片切友一(吉沢亮)が好き、心木ゆとり(根本凪)は友一が好き、という関係性が見え、志法を中心に関係がギスギスしていく。

 

第一ゲームで志法が狙われているとふんだ友一は、初っ端から、ゲームに申し込んだのは誰なのか、裏切り者のあぶり出しにかかり、志法のゴール直前19ピリオドで友一が神罰ルールを使い、他の4人を救うかたちでゴールする。

しかして、犯人は美笠だった。最初こそ志法が好きだったからと言っていたが、実は恨みを持っていたと言う…。

 

第三ゲームに進むことになった友一は、実は人を3人殺してると告白する。友達の存在が自分がまともに生きるためのストッパーになっていたんだと言う。でもこれで本気が出せる、このくだらないトモダチゲームの運営、闇を潰しに行くと言う。理由はどうあれ、許されるかたちになった美笠もまた嘘をついて神罰ルールのもと、友一と共に第三ゲームへ進むことにする。ここで二人に信頼関係が生まれる。

 

ここ、美笠が本当に好きなのは志法ではなく友一だとキスをするシーンあり。(これが無駄に萌えるポイント)

 

二人は林で目覚める。美笠がトモダチゲーム2回目であること、志法との過去を思わせぶりに語るところでバスケ部の5人と出会い、ファイナルへ続く…。

 

他にもゲームを開催してるし、運営の監視役東條レン(久保田悠来)は友一をかってた節があり、ゲームに観客がいることからも、完全に富裕層の遊びでしかないのがこの回でわかる。こういう世界、ほんとにあるらしいから怖い。

 


予告編FINAL

 

 

第三ゲームは友一と美笠のCーチームとバスケ部のKーチームに別れた友情かくれんぼゲーム

山の中のロッジを拠点に隠れ役が一人、あとは探す役。どちらか先に見つけた方が勝ちだが、その前に隠れ役がギブアップしたらそのチームの負けとなる。隠れ役に食料等を運ばねばならず、二人チームではハンデがあるので運営側から水瀬マリア(上野優華)がCチームに送られる。もちろん友一も美笠もKチームもはマリアが運営の人間とは知らされてない。また、メンバーの申し入れと受け入れの合意があればチームをスイッチすることができる。そしてチーム外の喧嘩はペナルティ。友達に対する信頼度が決め手となる。

 

ここで美笠が恨むことになった志法との過去が明かされる。中学生の頃、将来起業しようと友達三人で投資で稼いでいたが、志法に夢中になり始めた二人に裏切られる。トモダチゲームに参加することになり、はめられ、美笠の一人負けで2000万の借金を背負わされたのだった。しかもこれまで稼いでたお金が全部志法に送金されていたのが通帳で判明。父親に相談すると、話をしに行くと言って出かけたまま帰らぬ人となった。これが美笠が志法を恨んでる理由だが、真実はわからないため、それを探ろうとしていたのが本当のところ。(結局は美笠の父の死は志法とは無関係だった)

 

少なからずトモダチゲームに翻弄された身で、それををつぶすといった友一の言葉を信じてついてきた美笠。利害が一致してるのもあったが、もう一度友達を信じたかった。そして飲まず食わずで耐え抜き、友一の張った罠でぎりぎり勝つ。が、友達を大切に思っているからこそKチームは負けたとも言えるのがなんとも優しい。

マリアが運営だと気づいた友一は案内させ運営へ乗り込む。そこでレンによって友一の過去が明かされる。友一は実の両親に虐待を受けていた。そして借金のかたに売り飛ばされた先の新しい父親によって悪事を叩き込まれ、全てがお金でかたづくことを教えられる。恨んでいた実の両親、現状から逃れるため身売り先の父親を殺し、施設に入ることとなる。そこで育ての母親に引き取られ、やっと人間らしい生活に触れるが、育ての母親は病気で亡くなってしまったのだった。

 

一方高校に戻った四部は、不正がばれた父親が逮捕され、修学旅行費の200万をたてかえることができないばかりか危機に直面していた。志法に、四部がトモダチゲームの視聴会員であること、美笠の友達にトモダチゲームを紹介したことを知られてしまう。四部はゲーム賭博で借金をかかえ、知り合った美笠の友達をひっかけ取り込み、通帳偽造までし、美笠らの友情を壊した張本人だったのだ。

 

四部は、親の5億の借金のかたがわりにトモダチゲームの大人バージョンのコマとして連れていかれることになる。が、助けは求めず謝罪のみで最後の友情をみんなに示す。お金にとりつかれた四部にも友達を思う心はあるのが悲しい。ところが友一も参加を表明する。志法もゆとりも行くと名乗り出る。しかし美笠は全ての元凶だった四部を助ける理由がみつからない。そこへ友一が美笠に、友達としてお前の力を貸してくれ助けてくれ、と誘う。とんでもないメンバーだが、四部の力になり、かつ運営をつぶす、5人の絆は確固なものに。

 

ファイナルでの無駄に萌えるポイントは、友一がマリアの頬を舐めるシーンですね。キモ怖い。

 

レンの正体もわからないし、5人がまた集まったわけだから、実写版は終わりでも、話は続くわけで(^_^;)

 

原作は山口ミコト(作)✕佐藤友生(画)の漫画。

監督 永江二郎(『トモダチゲーム』シリーズ、他)

脚本 永江二郎、佐上佳嗣(よしつぐ)