第101話)我が子が不登校に・・・ | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?


ブログを見ますと、子育てや反抗期に関する悩みの中でも、子どもの不登校に悩んでいるお母さん、お父さん方がとても多いことがわかります。

文部科学省の調査では、昨年度不登校となった中学生は約10万5千人、小学生は約2万4千人でした。中学生では、34人に1人が不登校だったことになります。

子どもが不登校になったら、いったいどうすればいいのでしょうか?私が尊敬する、明橋大二先生の教えに、私自身の反抗期の記憶や、2人の息子の子育ての経験を重ねあわせながら、どう接すればいいかを考えてみたいと思います。不登校の我が子への接し方を考えることは、反抗期や思春期の我が子への接し方を考えることにもつながると思います。

「不登校になった子どもを、無理に学校に行かせようとしてはいけない」という話はよく聞きます。でも、なぜ無理に行かせようとしてはいけないのかは、意外と知られていないようです。

不登校の子は、「行かない」のではなく、「行けない」のです。辛くって、それを我慢して、頑張って・・・そして限界に達して、学校に行けなくなっているのです。それを見ている親も辛いのですが、子どもはそれ以上に辛いのです。

不登校の子はみんな、学校に行った方がいいと分かっているし、皆と同じように学校生活を送りたいと思っています。そういう子は、「学校に行け」と言われても、行けない自分がよけいにみじめになるだけです。そして、誰も自分の気持ちを分かってくれないと、怒りを感じるようになります。

ですから、無理に行かせようとすると、暴力が激しくなったり、引きこもりになったりと、逆効果になるのです。

では、「学校に行け」と言わなければそれでいいのかというと、そう単純でもありません。

まず、何よりも重要なことは、親が気持ちを楽に、おおらかな気持ちになることです。なかなかむずかしい事ですが・・・。

親が心の中で、「どういうつもりだ」「いつまで休むつもりだ」と思っていると、子どもは、自分に対するそういった非難や怒りの気持ちを敏感に感じます。それに、親としても、不安やいらいらを感じながら子どもを見守るのは、苦痛です。

そこで、まず、子どもの今の状態を100%認めてみてください。次のように考えてみてはどうでしょう。

◆学校に行かなくたって、わが子はわが子。いいところは、いっぱいある。
◆サボって「行かない」わけじゃない。「行けない」のだ。
◆親が信じてやれなくて、誰が信じてやれる。
◆子どもの人生は長い。あせる必要はない。
◆学校に行かなくても、いろいろ道はある。
◆不登校の子も、ちゃんと社会で自立している。高校を卒業しなくても、大検を受ければ、大学にも進学できる。
◆人は人、わが子はわが子。

思春期になれば、もう半分オトナです。オトナになろうともがいているのです。親から見ると、なんとも頼りないのですが・・・。

オトナになるということは、学校に通い、学校を卒業することではありません。これまで、先生や親の言うとおりにしていればよかったのが、これからは自分で考えて、自分で行動するということです。もう、親が無理やり子どもを変えることなんてできません。できるのは、手助けだけです。

そう考えて、まず、お母さんとお父さんが、我が子のありのままを認めて、信じて、楽になってください。それが、これからお話しする、「接し方」の ベースです。

明橋先生も言っています・・・「親が肩の力を抜くと、親が楽になります。親が楽になれば、子どもも楽になります」( 第102話 につづく)

<子育て関連記事>
◆第6話)いじめる方が100%悪いんだよ
◆第24話)リストカットは生きたいという心の叫び
◆第25話)自分がいやになったら
◆第26話)子育てってむずかしい?
◆第27話)ほめることは難しい
◆第28話)子どもを傷つけないしかり方
◆第29話)子育てハッピーアドバイス
◆第30話)子育てから学んだこと
◆第31話)私には親の資格がない?
◆第32話)いじめがありました
◆第33話)過保護、過干渉
◆第34話)子どもが振り向いた時
◆第35話)子どもの反抗期
◆第36話)勉強なんかするもんか!
◆第37話)優等生が突然、家庭内暴力を・・・
◆第38話)次男からの突然のお願い
◆第39話)反抗期のない育て方?
◆(番外編)勉強しろって言われた覚えがない
◆第40話)親に見捨てられる恐怖
◆第41話)辛すぎる底なしの寂しさ
◆第42話)自分は愛される価値のない人間
◆第43話)希望~生まれながらの力
◆番外編)見捨てられ感とサリン事件
◆第44話)子どものままでいてほしい・・・
◆第45話)ちぐはぐな心
◆第46話)母子対面・・・「かわいい」
◆第47話)お前が生まれてきて本当によかった
◆第48話)障害があるからといって特別じゃありません
◆第49話)世界で一つだけの花
◆第86話)子どもが家出をしたら・・・
◆第87話)子育ては人類の平和に通じる?

<子育て~不登校関連記事>
◆第101話)我が子が不登校に・・・
◆第102話)不登校の子にどう接すればいい?
◆第103話)不登校になったら学校との関係は?
◆第104話)不登校からの脱出
◆第105話)不登校、信じて見守って!
◆第106話)不登校、子どもを信じ続けるには

 

 

◆ 子育てに関連する記事一覧
親も子も輝いて生きるためには、どうすればいいのでしょう……そんな記事を集めました。

 

 

◆ 心に寄り添うメッセージ集~シリーズ「君へ」
生きる希望を探している子どもたちに贈る、私からのメッセージ集です。

 

 

◆ バックナンバーへようこそ
過去記事をカテゴリーに分けて、読みたい記事を見つけやすくしてあります。

 

 

◆講演のご依頼をお受けします
子育て講演、PTA講演、生きがい講演、中高生向けのキャリア講演をうけたまわります。心あたたまる感動と、やさしい気持と、夢と希望をお届けします。

講演の詳細はこちら
講演に関連する記事一覧はこちら
講演のご依頼方法はこちら

 

 

◆少しでも多くの人に見てもらえるよう「人気ブログランキング」に登録しています。
ここをクリックして応援(投票)してもらえるとうれしいです。

 

 

◆みやた あきらの facebook はこちら