第45話)ちぐはぐな心 | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?


「小学生の息子は、おじいさんから譲り受けた古~い机を使っていた。お母さんは、息子を喜ばせようと考え、新しい机を注文した。机が届くと、さっそく古い机を新品の机に置きかえて、息子が学校から帰って新しい机を見つけるのを待った・・・」

この話しを聞いて、あなたはどう思いますか?よくある、「サプライズ!」ですよね。

実はこれ、「境界例と自己愛からの回復」 の中で、eggs.atushi さんが自分の子どものころの出来事として書いてあったものです。eggs.atushi さんにとっては、ハッピーサプライズではなく、惨めな思いだったというのです。その時の自分も思いが次のように書かれています。

私はそれ(新品の机)を見て、ショックでぼう然としてしまったのです。古い机は私なりに愛着を持って使っていたのに、私に何の相談もなく、親が勝手に机を替えてしまったのです。母が「新しい机を買ってやったのに、なんで喜ばないんだ」と言っているのが聞こえたのですが、私はショックで、ただぼう然としているだけでした。やがて、父と母は、あきれ果てて、「変わった子だ」と吐き捨てるように言って、それでこの机の話題は終わってしまったのです。
もしも、前もって「新しい机を買ってやろうか」と言ってくれれば、まったく違った展開になっていたことでしょう。そして、親子で一緒に机を買いに行っていたら、こんな惨めなことにはならなかったことでしょう。しかし、私の親はそういう発想が、まったく出来ないのです。子供との心の交流が、出来ないのです。そして、子供をまるで自分の延長のような存在として扱い、自己満足のために子供を利用しようとするのです。
(中略)今の私なら、親に言い返すことが出来ます。「変わっているのは、お前たちの方だ」と。しかし、当時の私は、せっかく新しい机を買ってもらったのに全然うれしくないのは、私が変わっているからなのだと、そう思うしかなかったのです。


こういう気持ちのすれ違いがあるということは、私にはちょっとショックでした。特に、自分の期待どおりに子どもが喜ばないのを見て、親が「変わった子だ」と吐き捨てるように言い、子どもは、「私が変わっているからうれしくないのだ」と自分を無理やり納得させるところが。

私もサプライズは好きでいろいろやっていましたから。もちろん、だいたいは成功して、まさに「ハッピーサプライズ」で終わるのですが、期待通りの反応がなくて、eggs.atushi さんの親のような気持ちになったことがあったような気がします。はっきりとした記憶ではありませんが・・・。

eggs.atushi さんは、次のように書いています。

こういう親子関係のちぐはぐさは、生活のあらゆる場面で発生していました。そして、私は、気持ちの通じない親、言葉の通じない親、なにを言っても理解してくれない親に苛立ちと絶望感を感じていったのです。

どうも親というのは、「自分が正しい」「子どもはXXであるべき」という風に、一方的に決めつける傾向があるようです。ですから、時々立ち止まって、「別の見方もあるのでは」「子どもが自分で決めればいい」と考える余裕、開き直る余裕を持ちたいものです。eggs.atushi さんの話しは、私に、「別の見方」があることを教えてくれました。

別の見方・・・あれ、これって、第17話「幸せの視点」 で書いた、高い視点、広い視野を持つことと同じかも。(46話へ つづく

 

 

 

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