クライマックスシリーズファイナルステージ
第4戦
10/23
B4-3C
勝 ウィーランド
負 薮田
S 山﨑康


ベイスターズ先発は、ハマの二刀流 ジョー・ウィーランド。
1回裏、いきなり3失点されるも立ち直り5回までカープに追加点を許さない。

4回表、キャプテン筒香嘉智のホームランで流れが変わる。

5回表、見事な集中打で逆転。

6回裏のノーアウト1,2塁のピンチでは、ウィーランドをリリーフした、砂田毅樹、三上朋也、エドウィン・エスコバーが無失点リレー。

そして7回裏。
ピッチャー交代が告げられ、この男がマウンドに向かう。
マツダスタジアムはどよめきに包まれた。



2016年10月15日。
マツダスタジアム。
クライマックスシリーズファイナルステージ第4戦。
カープ相手に3勝1敗と王手をかけられたベイスターズの先発のマウンドにいたのも彼だった。

1回裏。
きわどいコースを悉くボールと判定され、連打をくらい6失点。この回でノックアウト。

3アウトを取るのに48球。
結局この試合に敗れ、彼はベンチ裏で涙に暮れた。

そして誓う。
必ずリベンジすると。
また、この場所に帰ってくるのだと。


2017年シーズン、先発の柱としてチームトップの11勝。
2年連続クライマックスシリーズ進出の大きな原動力となった。

ファイナルステージでは、雨で2日間試合が順延。
先発予定が中継ぎ待機となり、この日の登板となった。


闘志溢れるピッチング。
凛々しい表情。
27球の大熱投。
セ・リーグ一の破壊力を誇るカープ打線相手に、2イニングをパーフェクトピッチング。

ベイスターズが掴んだ流れを確実なものにした。


「去年やられたときは自分自身のリベンジと思っていた。でもそうじゃなくて、チームがリベンジできるかどうか。そういう気持ちでマウンドに上がった」

「つないでくれていた人たちの思いを自分も背負って投げることができた」。

「投げる哲学者」との異名を取るほどのコメント力。
常に反省と研究を繰り返す真摯な姿勢。
そして、燃え上がる負けじ魂。

皆の力が一つになって、今日も王者相手の接戦を勝ち抜いた。


左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太

横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。


逆転のカープ相手に、見事な逆転勝ち。
19年ぶりの日本シリーズ進出に、遂に王手をかけた。
ここまで来たなら、一気に駆け抜けよう!

OUR TIME is N.O.W.


クライマックスシリーズファイナルステージ
第3戦
10/20
B1-0C
勝 井納
負 ジョンソン
S 山﨑康
 
ベイスターズ先発は、ハマの宇宙人 井納翔一。
カープ先発は、昨年の沢村賞左腕 クリス・ジョンソン。
 
2回表ベイスターズの攻撃。
ピッチャー井納のタイムリーで、ベイスターズは1点を先制。
 
両投手の好投で、緊迫の投手戦が続く。
 
追加点が取れないベイスターズ。
逆転のカープは再三のチャンスをものに出来ない。
 
6回裏カープの攻撃。
1アウト1、2塁となったところで、ベイスターズは継投策に入る。
 
ザビエル・バティスタには、三上朋也。
松山竜平には、砂田毅樹。
ブラッド・エルドレッドには、須田幸太。
 
3アウトを見事勝ち取った須田は、拳を天高く突き上げた。
 
7回は、エドウィン・エスコバー。
8回途中からは、スペンサー・パットン。
 
苦しいシーズンを戦い抜いてきた、ハマのブルペン陣の合言葉。
「康晃に繋げ」
「俺たちのストッパーは康晃」
 
彼は今シーズン、苦しみに苦しみ抜いてきた。
 
結果が出せない春先には、セットアッパーへの配置転換もあった。
 
大事な試合で、打ち込まれたこともあった。
 
25年間で535試合172勝184敗。
昨年引退したハマの番長・三浦大輔が、そんな彼に言葉をかける。
 
「おれを見ていただろう。打たれて、打たれて、やり返せ」
 
「すごい言葉でした。三浦さんのおかげで、不安要素がうそのように消えましたよ」
 
勝負の夏から決着の秋へ。
見違えるような安定ぶりで、チームを2年連続クライマックスシリーズ進出に導く大きな原動力の一つとなった。
 
少年時代、同じ東京都荒川区出身の森本稀哲からもらったサインがきっかけで、プロ野球選手を志したという。
 
「ファンサービスにスランプがあってはいけない」
「サインをしている時、その人のために一生忘れられない思い出になりますように、と5秒間、念じながら、心を込めています」
 
ファンを大切にし、仲間を大切にする好青年。
 
マウンドで見せる凛々しい表情は、この日もまた輝いた。
 
横浜DeNAベイスターズ。
背番号19。
山﨑康晃。
 
セ・リーグ最終決戦は、続いていく。
乾坤一擲の戦いを勝ち抜こう!
OUR TME is N.O.W.
 
 
クライマックスシリーズファイナルステージ
第2戦
10/19
B6-2C
勝 濱口
負 野村

ベイスターズ0勝2敗(アドバンテージ含む)で迎えたこの試合。

攻めては、常に先手を取る果敢な攻撃。
投げては、先発のルーキー10勝左腕濱口遥大が7回1失点128球の大熱投。

ファイナルステージ初勝利をもぎ取った。

3回表に2点先制するも、すぐさま4回裏に1点差に追い上げられる嫌な展開。
勝負の大きなポイントとなったのは、5回表。

2アウト満塁の大チャンス。
先発左腕と相性抜群のキャッチャー高城俊人に、代打が告げられる。

打席に向かったのはのは、指揮官が「代打の切り札」と絶賛する、この男。

カープ野村祐輔の初球を積極果敢に攻め、2点タイムリーツーベースヒット。

勝利を大きく引き寄せた。

1994年1月6日生まれ。
福井県出身。
幼い頃から横浜で育った。

父は、アイスホッケー選手だったアメリカ人。
恵まれたポテンシャルと、端整な顔立ち。
そして、何よりも温かい人柄と、その誠実さ。

横浜高校の2学年先輩の筒香嘉智とは、公私ともに時間を分かち合う兄弟のような絆がある。

「常に謙虚でいることを教えてくださった。プロに入っても、野球人である前に、人は謙虚でいなければならない」

2011年ドラフト5位で憧れのベイスターズに入団。
一軍初出場は、2014年5月31日、マリーンズ戦(マリンスタジアム)。
初打席初ホームランを放ち鮮烈なデビューを飾る。

チームがどん底の時に入団し、チームが実力を少しづつ付ける中で台頭してきた。

今シーズン、外野のレギュラーが固定されたために、代打や守備固めでの出場が多かったが、常に大事な舞台を想定して、きっちりと準備していた。

走・攻・守に心・技・体を兼ね備えた彼は、甲子園での1stステージに続いてわずか一振りで結果を出した。

大きな流れをベイスターズに呼び込む、運と実力が備わっている。

痺れる闘いを勝ち抜く切り札だ。

彼こそが、横浜の一番星と輝く。

Oh 横浜の誇り 胸に抱いて
道を切り開け ニコ
走れ 飛ばせ 乙坂智!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号33。
乙坂智。

最終決戦はいよいよ面白くなってきた。
このまま走り抜こう!

OUR TIME is N.O.W.


クライマックスシリーズファイナルステージ
第1戦
10/18
B0-3×C(5回裏雨天コールド)
勝 薮田
負 石田

舞台を広島に移して、セ・リーグ最終決戦がスタート。
雨が降り続くマツダスタジアムに、定刻通りプレイボールがかかる。

ベイスターズ先発は、開幕投手の石田健大。
カープ先発は、最高勝率の薮田和樹。

両先発の好投が続く中、雨は強くなり止むことがない。

5回裏のチャンスをカープがものにしたところで、無念の雨天コールド。

悔しい敗戦となった。

「たら」「れば」は、勝負の世界に禁物。

だから、今日勝つしかない。
勝てばまた、流れがこちらにやってくる。

紆余曲折、一喜一憂、喜怒哀楽を繰り返し戦ってきた2017年シーズン。

ベイスターズはどんな状況になっても、最後の最後まで勝利の執念を魅せて戦い抜いてきた。

息を呑む投手戦があった。
息をもつかせぬ乱打戦があった。
そして、歓喜が爆発するサヨナラ勝ちがあった。

そこに、我々ファンは痺れた。
皆一丸となって、声援を送り続けた。

崖っぷちに何度も追い込まれながらも、昨秋悔し涙を流したマツダスタジアムにたどり着いたのだ。

この程度のことで、挫けるわけにはいかない。

心をひとつに 共に歩もう
すべての力合わせて 共に闘おう
どんな時も夢めざし 共に輝こう
心をひとつに
心をひとつに

We☆YOKOHAMA
We☆YOKOHAMA
We☆YOKOHAMA No.1

最終決戦は、始まったばかり。
ここからが、本当の勝負だ。

OUR TIME is N.O.W.


クライマックスシリーズ1stステージ
第3戦
10/17
B6-1T
勝 ウィーランド
負 能見


第1戦は完封負け。

第2戦は雨と泥の中の勝利。

そして、雨天中止を1日はさんだ第3戦。

澄んだ夜空。
最高の調整が行き届いた甲子園のグラウンド。

激しいシーズンを戦い抜いた両チームが、ダイヤモンドに散っていく。

泣いても笑っても、ベイスターズとタイガースの対戦は、この日が今シーズン最後。


1回表。
タイガース先発能見篤史に、ベイスターズ打線が襲いかかる。
3点を先制し、誰もが予想しなかった1回途中ノックアウト。

最高の形で先手を取った。


4回表に更に3点を追加。

守っては、先発ジョー・ウィーランドが7回1失点の快投。
8回は、スペンサー・パットン。
9回は、山﨑康晃の完璧なリリーフ。


クライマックスシリーズファイナルステージへの切符を見事に手に入れた。


カープとベイスターズの対戦は、2年連続。

数年前まで長期間にわたってBクラスにあえいでいた両チーム。
誰がこの日の来るのを予想できただろうか。


休む間もなく、今日から最終決戦。

だが、借金2で何とか勝ち上がった昨年とは違う。

先発投手陣も、開幕投手の石田健大、ルーキーにして10勝左腕の濱口遥大がまだ残っている。
3戦目以降には、1stステージで登板した、井納翔一、今永昇太、ジョー・ウィーランドをつぎ込める。

野手のレギュラー陣も固定された。
守備も打撃も、最高の状態。

代打には未来の大砲・細川成也もいる。


セ・リーグの中で、王者カープに唯一勝ち越しているのがベイスターズ。

戦いはやってみなければわからない。

ここまで来たら、行けるところまで行こう!


我らの星 ヨコハマ
闘え 誇りを胸に
我らの星 ヨコハマ
今こそ攻めまくれ!

誰も見たことのない戦いが、更に続いていく。
OUR TIME is N.O.W.



クライマックスシリーズ1stステージ
第1戦
10/14
B0-2T
勝 メッセンジャー
負 井納
S ドリス

第2戦
10/15
B13-6T
勝 三上
負 桑原

第3戦
10/16
B-T
試合前中止。
※10/17に順延。


プロ野球秋の陣。
ポストシーズンが幕を開けた。

雨の甲子園球場。
第1戦は両先発がヒットを打たれながらも、要所を締める投手戦。
6回裏、タイガースの4番福留孝介が、ベイスターズ先発の井納翔一のストレートをバックスクリーンに運ぶ大アーチ放ち、勝負あり。

超短期決戦は、まずはタイガースが王手をかけた。


迎えた第2戦。
雨は降り続け、止むことがない。

試合開始を1時間延期し、阪神園芸の皆さんの必死のグラウンド調整で、プレイボールにこぎ着けた。


ベイスターズ先発は、今永昇太。
タイガース先発は、秋山拓巳。

懸命のグラウンド調整にもかかわらず、悪化していく甲子園のダイヤモンド。

二人とも本来のピッチングが出来ずに、揃って3回で降板。
リリーフ陣に後を託す。

引き分けならば、タイガースがファイナルステージに進出。
ベイスターズは勝つしかない。

5回裏の攻防が終われば、試合は成立してしまう。


雨の中、泥の中、取って取られての攻防に、甲子園球場に集った両軍のファンは一喜一憂する。


「コンディションは相手も一緒。自分たちの野球をするだけでした」

5回表。
3-3の同点。
2アウト1塁。
打席には、我らがハマのキャプテン、侍ジャパンの4番。

ここで凡退して5回で試合がコールドで成立してしまえば、ベイスターズの2017年シーズンは、終わってしまう。


「戦いなので。遊び事じゃない。向こうも必死に本気できているし、こっちも本気だよということです。生ぬるいことはできないと思いました」

タイガース石崎剛が内角に投じたボールが、顔面付近をかすめてしまう。
必死によけ、のけぞるキャプテン。

ぬかるんだ足元にバランスを崩し、泥まみれのグラウンドに転倒してしまう。

ユニフォームは泥だらけ。
ただし、武士にとっての刀ともいえるバットは守り抜いた。

そして、勝負師の顔が一段と強さと怖さと鋭さを増した。

繰り返すフルスイング。


執念の一打は、1,2塁間を破るクリーンヒットとなり、宮﨑敏郎の勝ち越しタイムリーへと繋がった。


間違いなくこのシーンが、この試合のハイライト。

雨と泥にまみれた主砲の戦う姿に、魂を揺さぶられた。

泥の中に咲く蓮華のように、困難をものともしない力強さがあった。


7回表には、兄弟のように横浜高校から連れ添う乙坂智に3ランホームランが飛び出し勝負あり。


ベイスターズは、ファイナルステージへ逆王手をかけた。


「もう勝つしかない。明日勝って、広島(ファイナルステージ進出)を決めれるようにがんばる」
キャプテンの言葉は、金剛のように力強い。

横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ 筒香
さあ打て 筒香
飛ばせ 空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせ ホームラン
GO GO TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。


栄光目指して、心を一つに。
I☆YOKOHAMA!


10/4
B2-1D
勝 濵口
負 阿知羅
S エスコバー

横浜DeNAベイスターズの2017年レギュラーシーズンが終了した。

73勝65敗5引き分け。
セントラルリーグ第3位。

2年連続のクライマックスシリーズ進出を果たした。

10月14日開幕のポストシーズンに向けて、チームは調整期間に入ることになる。


頂点を目指してスタートした2017年シーズン。
しかし、19年ぶりの優勝は逃した。
ホームでのCS開催も後一歩で届かなかった。


今永昇太が11勝。ジョー・ウィーランドが10勝。この日先発勝利した濵口遥大が10勝。

宮﨑敏郎が打率.323で首位打者を、ホセ・ロペスが105打点で打点王をそれぞれ確実にしている。

彼らを筆頭に戦力が整い、シーズン終盤には野手のポジションもほぼレギュラー化された。

倉本寿彦、桑原将志は全試合出場。

飯塚悟史、綾部翔、平良拳太郎といった若き先発投手がプロ初勝利を上げた。

スペンサー・パットン、田中健二朗、三上朋也、砂田毅樹らが60試合以上に登板。ブルペン陣が痺れる場面で投げ続けた。

クローザーの山﨑康晃は、どん底から這い上がり、ストッパーのポジションを確立した。

そして、我らがキャプテン、侍ジャパンの主砲、筒香嘉智が年間を通じてチームを鼓舞し、先頭に立って戦い抜いてきた。

先発メンバーの平均年齢は、12球団でもトップクラスの若さ。

ベテランに頼りがちの他球団が、その若さを脅威に感じるほどでチーム力を上げてきた。


そして何よりも特筆されるのは、ファンの熱と力。
2012年新球団発足後からの本拠地での観客動員アップ率は、ダントツ。

満員御礼のハマスタに、ファンの声援が轟き続けた。


「ファンがいなければ僕らの仕事は成り立たない」

頼れる主砲は、常々こう語りシーズンを駆け抜けてきた。


我らの星ヨコハマ 闘え 誇りを胸に
我らの星 ヨコハマ 今こそ攻めまくれ!


秋になっても、プロ野球を楽しむことが出来る喜び。
それを、勝ち抜いた歓喜の思い出にしたい。

OUR TIME is N.O.W.


10/3
B3-1D
勝  綾部
負  笠原
S  エスコバー

セ・リーグ全球団の順位が確定したことによる、いわゆる消化試合。

主力選手の多くと入れ替わって、ファームから多くの選手がハマスタにやってきた。

クライマックスシリーズでの活躍を誓う選手に混じって、二人の青年が一軍デビューを果たした。

プロ初登板初先発右腕は、2015年ドラフト5位。
1997年4月25日生まれ。
茨城県霞ヶ浦高校出身。

恵まれた体格から思い切り腕を振って投げ下ろすストレートとチェンジアップ。
豪快かつ落ち着きのあるマウンドさばきで、5回無失点。

見事にプロ初勝利を飾った。


プロ初先発の大型外野手は、2016年ドラフト5位。
1998年8月4日生まれ。
茨城県明秀学園日立高校出身。

プロ初打席初スイングの打球を、バックスクリーンまで運ぶ豪快なプロ初ホームラン。高卒ルーキーがクリーンナップに座ってのこの記録は、プロ野球史上初。

ド派手なデビューを成し遂げた。

二人とも近い将来の中心選手にとの期待から、成績いかんに関わらずファームで起用され続けた。

圧巻のデビューは、ファームの指導者、スカウト、そして横須賀で共に汗を流してきた仲間たちの希望となった。

「引退された三浦さんのような長く活躍出来る投手になりたい」

「筒香選手のような、ああいうバッターになりたい」

三浦大輔の初勝利は、高卒2年目の最終盤。

筒香嘉智の初ホームランは、高卒1年目の最終試合。

偶然の一致とは思えない強運と可能性がこの二人にはある。

横浜DeNAベイスターズ。
背番号45。
綾部翔。

横浜DeNAベイスターズ。
背番号52。
細川成也。

横浜の夜空に、また新星登場。
ハマの未来を切り開け!

THIS  IS  MY  ERA.


10/1
B13-7C
勝  ウィーランド
負  中村祐

取って取られてのシーソーゲーム。
7-7となった5回裏。
我らの4番の豪快なアーチが、試合を決めた。

王者カープ相手にシーズン勝ち越し。
これでカープの完全優勝(全球団に勝ち越し)を阻止。

そして、2年連続のクライマックスシリーズ進出を果たした。

あの舞台に戻るチャンスを手にすることができたのだ。

2016年10月15日。
マツダスタジアム。
クライマックスシリーズファイナルステージ。

0-6から7-8まで追い上げる驚異の粘りで迎えた、9回表2アウト1塁。

バッターボックスに向かう途中、キャプテンの脳裏にふとある考えがよぎってしまう。

「俺、最後が多いな」

ほんの僅かな心のスキを突かれ、あえなく三振。

ギリギリまで追い上げながら、胴上げを見つめたベイスターズ。

「あの時の悔しさを忘れた事はない。今年は優勝しかない」

強い決意で臨んだ2017年シーズン。

WBC激闘の疲れ。
徹底した外角攻め。
思う様なバッティングが出来ない。

指揮官は不動の4番を3番に置く奇策に出る。

「暑いのは全く苦にならない。むしろ大好きです」

夏場から復調し、8月の月間MVPを獲得。

シーズン最終盤、残り5試合となったところで、4番復帰。

本来の実力を存分に発揮し、大事な試合で勝負を決めた。

優勝には手が届かなかった。
ホームでのCS開催も逃した。

歓喜の裏には、勝ちきれなかった悔しさがある。

レギュラーシーズンは、あと2試合。
ポストシーズンは、最大で16試合。

制度そのものに諸説があるクライマックスシリーズ。
だが、悪法も法なり(ソクラテス)。

これまでは、その悪法にかすりもしないで、プロ野球界の底辺をさまよっていたのだから。

キャプテンの彼も、選手達も、それを承知の上で、次なる戦いに進んでいく。

「必ず、甲子園、広島で勝ち抜いて横浜に帰ってきます」

横浜の空高く
ホームランかっ飛ばせ  筒香
さあ打て  筒香
飛ばせ空の彼方
横浜に輝く大砲
かっ飛ばせホームラン
GO GO TSUTSUGOH!

横浜DeNAベイスターズ。
背番号25。
筒香嘉智。

栄冠目指して勝ち進め!
OUR  TIME  is  N.O.W.


9/30
B1-5C(延長10回)
勝  今村
負  田中健

全力で戦い抜いた。
だが、延長戦で力尽きた。

悲願のホーム開催のクライマックスシリーズがなくなった。

ここまで140試合70勝65敗5引き分け。

快勝あり。
惜敗あり。
歓喜のサヨナラ勝ちあり。

上に行けそうで勝ちきれない。
ズルズル行きそうで踏みとどまる。

喜怒哀楽を繰り返しここまで戦ってきたのだ。
蜘蛛の糸を手繰るような僅かなチャンスしかないとしても、そこに挑戦出来るチャンスは残されている。

ベイスターズに残された公式戦は3試合。
その全てを超満員のハマスタで戦うことが出来る。

我らの星 ヨコハマ 闘え 誇りを胸に
我らの星 ヨコハマ 今こそ攻めまくれ

今こそ心を一つに。
I☆YOKOHAMA!