「あなたの英語力は、商品価値があるのですか?」
この質問は、私の生徒さんのためにあります。そして、自問自答して自分の「慢心」「うぬぼれ」に気づいていただきたいです。それは、英語は言葉であって、英語の勉強はエンドレスだからです。
「英語は、武道と同じ。」
だから、これでいいということはないです。そして、使わなければ必ず「サビ」まず。そのためにも、毎日勉強し続けなければならないのです。そして、職場で使っている時でも、ある範囲内でしか使わないので、守備範囲が定まってしまい、固定されて、成長がなくなります。それを避ける意味でも、「日々精進」なのです。
私が生徒さんの英語力を評価する時には、はっきりと申し上げることにしています。それが、私の責任だと思うからです。
「あなたの英語力は、商品価値があるのですか?」
そう言われたら、あなたならどんな返事をするのでしょうか?
「あんたなんかに言われたくない!」
そう言い返されないように、私は指導の実績を積む必要があるのです。そして、この「あなたの英語力は、商品価値があるのですか?」という問いは、「あなたの英語は、売り物にならない」という言葉から来ています。
もうご存じですね。私の米国大学院留学する際に、私のエッセイを添削してくださったSさんが、同時通訳の養成所に入所して、ライティングの課題に対するレポートを採点されて、真っ赤になって返却された時に言われた言葉なのです。
Sさんがそこで自分の英語力に対する「うぬぼれ」に気づかされ、自分の英語を「売り物」にするべく努力をされて、ついには、CBSニュースの同時通訳を担当するまでになります。そのSさんの姿をいつもテレビで拝見していました。
同時通訳者トップ20位の中に入り、あの「アポロ宇宙計画」のスペースシャトル打ち上げを報道する、CBSニュースの同時通訳を担当するまでになります。そして、あの爆音とともに打ち上げられるスペースシャトルの姿が放映される中、その宇宙飛行士の声を爆音の中で拾い上げて、同時通訳するSさんを私はテレビで見ていました。
「あなたの英語は、売り物にならない。」
そして、私のエッセイがSさんによって添削されて返却された時に、私は初めて「売り物になる英語」の姿を見ることが出来ました。あの時に見ることが出来たことで、アメリカ留学での英語習得レベルを明確にすることが出来ました。
そして、Sさんにはっきりと「あなたの英語は売り物にならない」と言った教育担当のトレーナーのように、私もそう言える教官になりたいと強く思いました。
そして、私の今があります。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
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