「試験合格には、母親の信念が必要です。」
今回の英検1級に合格したMUさんですが、どうして高校3年生で合格したと思いますか?MUさんが、特別にIQが高いからでしょうか?もしそうなら、2次試験でも1発合格しているはずですね。では、他の理由は無いでしょうか?
私は、MUさんのお母様の心の強さが、今回の英検1級合格につながったのだと思っています。入試や英検の合格には、母親の強い気持ちが必要だと、つくづく思っています。
MUさんが英検1級の2次試験で、1回目の不合格を受け取った時に、私はこう言いました。
「MUさん、英検1級はいつでも受けられる。あなたはすでにTOEFL ITP570点を取っているから、英語力では合格点を出しているので、もはや英検1級を受けて合格しても、テンプル大学ジャパンの入学試験には、カウントされない。これから2回目の2次試験の受験は、MUさん自身が決めてください。テンプル大学ジャパンに合格して、2年生から3年生の時に英検1級を受けても合格しますから、英検の受験に、そんなに焦る必要もないです。」
そうしたら、MUさんから思いもよらぬ回答が来ました。
「でも、先生、もう2日前にお母さんが申し込みを済ませたと言っていました。」
「ええっ・・・・」
私は、その時にお母様の「信念」を感じました。
「どんなことが起ころうとも、絶対に英検1級に合格させる!」
(英語で言うと、” Whatever it takes." または、"No matter what it takes.")
「ああ、お母様は、絶対にMUさんを英検1級に合格させたいんだな。どんなことが起ころうと、絶対に合格してから『持田・ストロナク全額奨学金1200万円』に出願したいんだな。それ以外の選択肢を考えていないんだな。」
私は、MUさんのお母様の強いお気持ちを感じて、もう選択肢はないと諦め、一緒にこれからも英検1級の2次試験合格に向かうと決めなければなりませんでした。
「おっかないお母さんだな・・・」
正直そう思いました。それから、MUさんも私も一心不乱で英検合格に向けて突き進みました。そうして、3回目で合格を勝ち取りました。それは、お母様の変わらぬ思いがそうさせたからです。
私は今回の合格とう言う結果を見て、つくづく思ったことがあります。MUさんが小学生の頃にがんを発症してから、年月をかけて、その苦労を乗り越えてきた経験を見て、考えさせられました。
「絶対に娘のがんを克服させる。」
「絶対に娘には、英検1級を合格させる。」
「絶対に娘には、『持田・ストロナク全額奨学金1200万円』を手に入れさせる。」
どんなことが起こっても動じない、お母様の強い思いがMUさんの心を支えてきたのだと思いました。MUさんも弱気になる時もあります。英検1級の2次試験に落ちた時に、私にこう言ったのを今でも覚えています。
「先生、私は初めて試験に落ちました。今までは、すべて一発合格して来たんです。」
そのMUさんの落胆を見ても、お母様は気丈にふるまい、MUさんを励ましてきたのだと思います。だから、私も気弱になるわけにはいかなかったんです。
「お母さんは、子どもにしがみつかれて、なんぼの世界」
つまり、不安がる子供にしがみつかれるだけ、心の強いお母さんでいて欲しいのです。
「お母さんにしがみつけば、安心できるから。」
お子さんは、ちゃんとわかっているんです。お母さんは、どんなことがあっても、子どもの見方であって、いつでもしがみついてもいい、そして安心を与えてくれるって、子どもたちはわかっているんです。MUさんのお母様もそう言う「強いお母さん」なのです。だから、MUさんもずっとこうして生き延びてきたんだと思っています。
私の下に問い合わせをしてくださるお母様は、本当に多いです。そして、病弱なわが子や勉強のできないわが子に「おろおろする」お母様もいるんです。自分でどうすればいいかをわからないお母様なんです。
それを見ているお子さんは、お母さんをどう思っているのでしょうか?
「しがみつけないんじゃないんでしょうか?」
産まれたばかりの子に、おっぱいを上げていた頃とは違い、お母様がしがみつかれることに躊躇している。いつも、おろおろしている。だから、子どもは、不安だらけになる。
「お母さんは、一家の大黒柱です。そして、信念の人になって下さい。」
学歴がどうであろうと、経済力がどうであろうと、関係ないんです。そして、U君やSさんのお母様もしがみつかれても大丈夫なお母さんなんです。
「大黒柱であり、信念の人なんです。そして、肝っ玉母さんなんです。」
だから、お母様が一番大切な存在なんです。そのために、気丈にふるまっていただきたいです。お子さんの人生がかかっている大一番だからです。
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