【子育て】「良かれと思って」の罠
子供のためを思って
あれこれと手を焼いたり
口出ししたり
心配するのは
愛情深さの証。
でも、やっぱり、
何を言うにしても
何をするにしても
それが、今、目の前にいる
子供にとって
本当に良きことなのかは
常に吟味する必要があります。
「良かれと思って」
言うこと、することが
子供を傷つけていることがあるから。
大人側から見ると
子供を助けている「つもり」だから
子供がそれを実際に
どう受け止めているかに
意識が向きにくい。
自分の言動が
いい結果につながると
信じ込んでいるから
相手の本当の気持ちを知ろうという
姿勢を無くしがち。
ここ、本当に要注意。
私の幼稚園時代の記憶は
かなり薄れてしまって
あまり思い出せないんですが
(もう半世紀も前のことだし)
いくつか強烈に
覚えていることがあります。
そのうちの一つが、
先生が良かれと思ってしたことが
私をものすごく傷つけた記憶です。
年長の時だったと思う。
粘土で恐竜を作ることになって、
もともと粘土が大好きだった私は
とっても張り切っていて
しかも恐竜とか昆虫とか
男の子の好きなものが好きだったので
母にお願いして
恐竜図鑑を買ってもらい、
毎日眺めては
どの恐竜を作ろうかなって
ワクワクしていました。
色々考えた末、
ブロントザウルスに決めました。
↓これね。画像はネットからお借りしました
幼稚園では
形を作るのも頑張ったし
特に最後の色塗りでは
図鑑で観た色を思い出して
鉛のような、
グレーと青が混じったような色を
自分なりに工夫して混ぜて作って
塗りむらのないように
丁寧に塗りました。
色塗りに
ものすごい時間をかけた記憶が
残っています。
完成した時、
図鑑で観たイメージと
ばっちりあった
最高のブロントザウルスができた
と思って、
とっても嬉しくて、
ご機嫌で先生のところに
見せに行きました。
そこで、
先生は「良かれと思って」
何をしたかと思いますか?
何これ?
一色じゃ、つまんないじゃない!
と言って
先生が準備していた
絵の具を使って
あっという間に
私のブロントザウルスに
赤や黄色、青の
水玉を入れてしまったんです。
その後の記憶はありません。
泣くことさえ、
できなかったのかも知れません。
ただ、ショックの感情しか
思い出せないです。
毎日図鑑をみては
色や形を観察していた時間や
丁寧に作っていた時間が
先生の「良かれと思った」対応で
全部消えてしまった、
そんな空虚な感じしか
思い出せません。
半世紀たった今更、
先生を責めるつもりは無いですが
もしも私の恐竜の色に
違和感を感じてたとしたら
うわあ、丁寧に塗れているね!
綺麗な色だね!
どうしてこの色にしたのか、
教えてくれる?
って言って欲しかった。
私にも、話させて欲しかった。
子供がすることや言うことには
大人にはわからない背景や
理由が隠れていることがあります。
それを汲み取る努力をせず
一方的に大人の「良かれ」を
押し付けることって
本当に子供のため?
口出し・手出ししたくなったら
一旦止まりましょう。
自分の気持ちと
相手の気持ちに
一瞬でもいいので
意識を向ける。
これだけでも
余計な「良かれ」を
止めることができますから。
マインドフルネスのお稽古で、
「一瞬止まる」、
「自分と相手の気持ちに意識を向ける」
ことができるようになります。
1月の瞑想会と1Day講座に
若干の空席がありますので、
ご興味のある方は是非
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