自分を優しく見つめられない人へ・マインドフルネスと好奇心
昨日の記事で、マインドフルネスには
自分をジャッジしない、優しい心が必要です
ということをお話しました。
昨日の記事はこちら↓
そうは言っても、
自分に優しい言葉をかけられない、
自分が思うこと・感じることを
優しい目で観られない
という方は少なくないと思います。
私も、そうだったので。
怒りが湧いてくると
心のどこかで「怒っちゃいけない」
悲しみが湧いてくると
心のどこかで「ネガティブは良くない」
ブラックな私はダメ
めそめそしている私はダメ
そんな風に感じてしまって
自分を観る眼が厳しくなったり
自分に対して呆れたり
自分を冷たく突き放したり
してしまいがちで、
優しい目で自分を見るなんて
とてもできない。
そんな私を助けてくれたのが、
私のマインドフルネスの先生の
自分に
優しい目が向けられないなら
好奇心の目を向けなさい
という言葉。
皆さんも小さい時、
石ころとか虫とか
葉っぱなどを見て
うわあ!
面白い!
すごい!
と思ったこと、ありますよね。
大人から見たら
当たり前のものごとを
新鮮な好奇心の目で観る、
そんなことが自然にできた。
テントウムシは羽の下に薄い羽があるんだ!
夕方になると鳴く蝉が変わるんだ!
ドライアイスの煙は重くて下に沈むんだ!
と発見して感嘆する時、
そこに
テントウムシの羽が二重なのは変だ
いつも同じ蝉が鳴かないといけない
ドライアイスの煙が重いのは良くない
といった判断はありませんね。
ただ、
「そっか、こういう状態なんだ!」
「そっか、そういうものなんだ!」
「へえ、面白いなあ!」
という、驚きと納得があるだけです。
そんな好奇心の目で、
自分の感情・思考を観てみましょう。
今、怒っているんだな!
今、投げやりな気持ちなんだな!
今、泣きたいくらい悔しいんだな!
今の私って、こうなんだ!
へえ、面白いな!
良いも悪いもありません。
私たちのひとりひとりが、
とても面白い、未知の生き物です。
私は今でも、自分に対して
優しい言葉をかけるのは
どちらかと言うと、苦手です。
でも、好奇心の目で
自分をニュートラルに観察するのは
大好きです。
イライラしている時、
嫉妬に苦しむとき、
全てが嫌になる時、
「ああ、そうなんだ!」
「こういう状態なんだ!」
…と、自分をそのまんま、眺めています。
子供のころ、誰もが持っていた好奇心。
思い出してください。
最後に、金子みすゞの詩を。
ふしぎ
わたしはふしぎでたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。
わたしはふしぎでたまらない、
青いくわの葉たべている、
かいこが白くなることが。
わたしはふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が
ひとりでぱらりと開くのが。
わたしはふしぎでたまらない、
たれにきいてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。
出典:
金子みすゞ童話集「私と小鳥とすずと」
JULA出版局
SNSやっています。フォロー大歓迎!
ブログでは書かないドイツの日常生活、日々の気づきを書いています。Facebook
Twitter