こんにちは!
このブログにお立ち寄り頂き、有難うございます。
育児・仕事・人間関係に疲れたあなたの心に
暖かい風を送る
アドラー心理学&マインドフルネスコーチ、
ジュバ智子です。
今までもブログに何度か
「今ここにある豊かさ」に気づくには
意識して五感を使いましょう
と書いてきました。
五感の中でも、私が好んで使うのは、
聴覚。
ちょっと心がざわめいているな、
頭の中で生きているな、と
思ったら、
目を閉じて、
何回かゆっくり深呼吸をして、
呼吸を感じながら
耳を澄ませます。
聴覚に意識をしっかり持っていくと、
ビックリするほど色々な音が
身の回りにあることに気づきます。
時計の秒針の音。
それも近くから聞こえるものと、
すこし離れたところから聞こえるもの。
自動車のエンジン音が
近づいて遠くなり、
エンジン音が消えると聞こえる
かすかな風の音と、
誰かがかけている音楽。
遠くでやっている工事の音。
鳥の声に重なって
家の誰かが流したトイレの音が
ちょっとくぐもった感じに聞こえる。
友達と電話し
笑っている娘の声が
壁越しに少しだけ聞こえてくる。
5分くらい集中して
ただただ音を聴いていると、
呼吸をしている私を
音が包み込んでいる感じがしてきます。
「今ここ」に包まれている感じです。
音には良いも悪いも無く、
ただ音は生まれ、いずれは
消えていきます。
変わらないものなど
何一つないのです。
「今ここ」の音に包まれている私も、
これら音と同じように
常に変化し、
泣いたり笑ったり、
悲しい日や嬉しい日を過ごしながら
いつの日か消えていく。
こんな風に「聴く瞑想」をすると
日常でのごたごたや慌ただしさで
「やらなければならないこと」
「まだ終わっていないこと」が溜まり
ささくれ立った心が
だんだんと丸くなり、
静かになっていきます。
マインドフルネスの合宿に行って
歩行瞑想をした時、
10分ほど歩いては立ち止まり、
その都度、聴く瞑想をしたことがあります。
ちょうど今のような季節で
あちこちで木蓮の花が満開でした。
それでも空気は冷たくて
風がとても強い日で、
5分間立ち止まっているのが
つらいくらいでした。
たまたま立ち止まったのが
見上げるほど大きな木蓮の木の下。
耳を切るほど冷たい風にあたりながら
耳を澄ませると、
木蓮の音が聞えました。
木蓮の音は、木蓮の花同士が
風でぶつかり合う音。
軽いプラスチックの容器が
ぶつかり合うような、
ポコポコ、という優しい音。
小さな音なのだけど、
木に咲いている木蓮が
一斉にその音を出しているので
木の下にいると
木蓮の音に包まれているような感じ。
木蓮の花は
ポコポコという音を立てながら
風に逆らうことなく
散っていました。
その姿が
とても美しくて、少し涙がでたのを
覚えています。
慌ただしい日常に漬かり続けていると
見えなくなってくる風景が、
生き生きした感性が、
ほんの5分ほど耳を澄ませるだけで
戻ってきます。
「聴く瞑想」、試していただければ嬉しいです。
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