アルゼンチン日記⑤
週明けの練習では1対1の練習をした。
そこで僕はまたアルゼンチンの文化を知る事になる。
何度か同じ相手と対戦し、僕のディフェンスの番。
スコーンと股を抜かれた。
すると、周りで見ていた選手、コーチも
「オーレ!!(Ole!!)」
と声を上げる。
なんだ?!
でも何か腹が立ったので、次こそは!と意気込んでボールを取りに行くと、またやられた。
股抜きだ。
連続だったので、さっきより大きな
「オーレ!!」
流石に悔しかった。
アルゼンチンでは股抜きを「カーニョ」と呼び、股抜きされた選手は自分の股を覗く様な情けない格好になったりするので
カーニョされると恥というアルゼンチンの老若男女共通の理解がある。
年上の選手にカーニョしようとすると「何調子乗ってんだ!」と普通にキレられる。
たとえそれが成功しなくても、トライした事にキレられる。笑
なので、いつもカーニョしようとしてくるし、DFは、されない為にステップを踏む。
カーニョがどれだけアルゼンチン人にとって屈辱的なものかを表す良い例が、2000年、アルゼンチンの2大チーム、ボカvsリーベルでの事。
国民の50%がどちらかのファンという、いつも必ず何かが起こる因縁の対決。
アルゼンチン全国民が観ているといっても過言ではないそんな試合で、当時若手のボカの司令塔リケルメが、リーベルのDFにエゲツないカーニョをしてしまった。
そのカーニョは20年経った今でも、あの伝説のカーニョ。と取り上げられています。
その映像がこれ。
ボカvsリーベルを振り返る番組では必ず今でも流れているでしょう。
カーニョされたシェペス選手も可愛そうですが、僕も一瞬シェペスと呼ばれた事がある…
シェペス=股抜きされた可哀想な奴
なんて事をしてくれたんだリケルメ…
と、一生の不名誉を負う程の威力がカーニョにはあるという事を14歳で学んだ。
しかしながらいつ見ても素晴らしい立ち姿ですね…
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