
大阪ヘルスケアパビリオンの展示物の一部が、Nakanoshima Qross(中之島クロス)に移設されたと聞き、足を運んできました。万博会場を離れたあとも、こうして展示に再会できる場があるのは、ありがたいことだなと感じます。
Nakanoshima Qrossを訪れるのは久しぶりでした。大阪の8月、次世代モビリティ「UNI-ONE」の試乗体験が万博会場以外でもできると聞いて訪れて以来です。建物の入り口前まで来ただけで、当時の空気や高揚感がよみがえり、懐かしい気持ちになりました。
ミャクミャクモニュメントとの再会
建物の2階に上がると、ミャクミャクのモニュメントがお出迎えしてくれます。どこで見たものだったか一瞬考えたのですが、「ディアモール大阪」の万博サポートデスクで見かけたものでした。ディアモールでは写真まで撮っていたのに、すっかり忘れていました。
平日の昼間でしたが、私のほかにも来場者が数名いて、展示やモニュメントをじっくり眺めたり、熱心に写真を撮ったりしている様子が印象的でした。万博が終わっても、こうして関心を持つ人がいることが、嬉しく感じられます。
「iPS Cells for the Future」展示の見どころ
今回展示されているのは、「iPS Cells for the Future」の一部で、3月まで公開されているそうです。iPS細胞についての基本的な解説に加え、万博会期中に録画されたiPS心筋シートが実際に動いている様子の映像が目を引きます。映像とはいえ、生命の鼓動を感じさせる内容ですね。
大阪・関西万博に関するミニ展示もパワーアップしており、大阪ヘルスケアパビリオン内部の様子を記録・編集した映像や、大阪大学と万博との関わりをまとめた冊子が新たに加わっていました。「いのちの未来」や新技術展示、ナショナルデーへの参加など、万博を支えた背景が改めて整理されていて、当時を振り返りながら読むのにちょうどよい内容です。
中之島という場所の“これから”
中之島といえば、新しい鉄道路線「なにわ筋線」が2031年に開通予定で、注目度が高まっているエリアのひとつです。訪れた日も、道路の一部を封鎖して工事が進められていました。完成すれば、特に新大阪からのアクセスが大きく向上するとのことで、今後の変化が楽しみです。
Nakanoshima Qrossも、未来の医療研究拠点として、これからさらに存在感を増していく場所なのでしょう。万博で示された「未来」が、現実の街の中で少しずつ形になっていく、その途中を見ているような気がしました。
万博の記憶をたどりながら
展示を見終えたあとは、京阪中之島線に乗って中之島駅から大江橋駅へ移動しました。大阪市役所で、万博スタッフのユニフォームの特別展示が始まったと聞いて、そちらも見ておきたかったからです。
「ガスパビリオン おばけワンダーランド」のユニフォームを目にした瞬間、子どもがどうしてももう一度行きたいと言い、閉幕日に当日予約を取って訪れた日のことを思い出しました。暑い中で長時間並んだこと、スタッフの方がとても優しく対応してくださったことなど、会期中のさまざまな場面がよみがえりました。
万博は終わりましたが、その展示や記憶は、こうして街のあちこちで生き続けています。中之島で再会した大阪ヘルスケアパビリオンの展示は、未来への期待と、あの時間の余韻を静かに思い出させてくれる場所でした。最新情報や展示内容の詳細は、今後も公式発表を確認しながら、また折を見て足を運んでみたいと思います。
































































