万博が終わって、ようやく行けた展覧会

 

神戸市立博物館で開催中の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」を見に行ってきました。
 

実はこの展覧会、会期が始まる前に前売りを買っていましたが、ずっと万博通いで忙しく、落ち着いたら行こうと思っていました。ようやく時間ができて、満を持しての鑑賞です。

 

 

 

  混雑具合:予約していてもなかなかの人

 

行ったのは休日の午前10時半。入場は予約制だったのですが、すでに入口から人が多い。


中に入ってみると、絵の前には二重、三重、ところによっては四重の人だかり。「予約制なのにこんなに?」と思わず声が出そうでした。せっかく時間を区切っているなら、もう少し人数を絞ってもいいのでは…というのが正直な感想です。


今回の展覧会は、オランダ・クレラー=ミュラー美術館の所蔵品を中心にした展示で、《夜のカフェテラス》が約20年ぶりに日本で見られるというもの。
 

ゴッホだし、有名な作品が来ているし、「それは混むよなぁ」と思いながら、列の合間をぬって進みました。

 

 

  予想外にうれしかったのは、ミレーやモネ、ルノワール

 

ゴッホ展だと思って来たら、意外にもミレーやルノワール、モネの作品も並んでいてびっくり。展示内容を事前に確認していなかったので、これはうれしい驚きでした。


印象派の流れの中で、ゴッホがどう変化していったのかがよくわかる構成でした。
展示を順に追っていくと、最初の暗いトーンから、だんだん色が明るくなっていくのが感じられます。

 

 

 

  《夜のカフェテラス》は撮影OK

 

展示の中には写真撮影が許可されている作品もあり、特に《夜のカフェテラス》の前では、「撮影したい人」と「鑑賞だけしたい人」で列が分けられていました。

 

ただ、鑑賞専用の列は真正面から見ることができず、結局「写真列」に並ぶ方が正面で見られるという不思議な構造。

 

私も並んで写真を撮りましたが、わざわざ美術館に本物の絵を見に行くのに、写真を撮るための列があるって、なんだか本末転倒な感じがするんですが…。

 

《夜のカフェテラス》自体は、夜空の青とカフェの黄色がまぶしくて、すごく美しい絵でした。

 

 

 

 

  心を惹かれた一枚:《レストランの内部》

 

目玉はもちろん《夜のカフェテラス》ですが、個人的に一番心に残ったのは《レストランの内部》です。


テーブルの上の赤と黄、そして奥の緑の壁。明るくて温かみがあって、思わず立ち止まってしまいました。

 

室内は照明が暗くしてあるので、写真では肉眼で見るほどの色味が出ていませんね。露出を調整したほうがよかったのかも。

 
 

外に出るころには、入場列がさらに伸びていました。

記念品売り場もなかなかの混雑でしたが、ピンバッチとポストカードを購入しました。

 

もう少しだけ人数を抑えてもらえるとありがたいなぁ…というのが本音ですが、《夜のカフェテラス》のあの青と黄色を実物で見られたことは、やっぱり特別な時間だったと思います。