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プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

定電圧電源装置にはピンキリの種類があるが、低価格のものはスタンバイスイッチのない、つまりプリセットタイプではないものなので、電源投入すると直ちに端子に電圧が現れる。そのとき、瞬間にデジタル表示される電圧値は、あらかじめ調整しておいた電圧値とは異なるバラバラの数字となることがある。

電源装置の使用方法としては、何も接続しない状態で電圧を設定しておき、一度電源を落として電圧を供給したい機器をケーブルで接続してから電源を投入するという手順になるのだが、この電源投入時に、一瞬であるが設定しておいた電圧値とは全然違う電圧値がLEDで示されるのだ。例えば、出力電圧を5.0Vと設定して電源を落とし、再投入するとLEDに表示される値は5.0Vではなく、数十Vなどの数字がアレコレと出てくるのである。

これは電源投入直後は表示回路などが不安定(非安定)なことからおかしな値が表示されてしまうということだけで、実際にそういう値が電源端子に発生していないということはオシロで確認しているのだが、使用する側としてみれば、あまり気持ちのいいものではない。まさかと思うのだが、一瞬といえどもおかしな値の電圧が発生しているとなると、命取りになりかねないし。

その点プリセットタイプの電源装置であれば、安定するのを待ってからスイッチを投入すれば問題なのだが、そのスイッチがない場合はどうしようもない。

そこで、外付けにスイッチを設けることにした。使うスイッチはこたつ用のスライド式中間スイッチ。これは便利だ。電源装置からのプラス側もマイナス側も併せて遮断できるので、スイッチオンにするまでは被供給側装置の電源は完全にフローティング状態となるので、極めて安全だ。

 



 

こたつスイッチ、価格は120円程度のものであるが、大変良い仕事をしてくれるし、精神衛生上も大変有難い。
 

日本人の「ゼロリスク信奉」は如何なものかという考えは以前からあって、工業製品の製造に於ける信頼性向上の原動力であると同時に、そこには、開発遅延を引き起こすというネガティブ要素もある。

今年は東日本大震災から10年という節目であり、3月11日を挟んでメディアでは様々な特集を放映してたが、当時の官民間に於けるバタつきや混乱を思い起こすと、被爆というリスクをどう避けるかという意味で、現在の新型コロナ騒動にも相通じるものがあるような気がする。

リスクに関する判断は、要は安全なのか安全ではないのかという二項対立からの選択なのだが、この間にはっきりとした閾値がないことがリスク評価の曖昧さを導く。民衆に対する非常時の行動制御を要請するためには、少なくとも信頼関係が必要だ。そもそも自分の立場や価値観などが異なる人同士が同じ考えを持つことは殆どないわけだから、要請する側とされる側のあいだに信頼関係が樹立されていなければ、要請は受理されないだろう。

新型コロナの場合、どうも専門家の考えが上手く説明できていない気がしてならない。行動抑制の必然性は理解できるのだが、それによる効果の説明が不十分なために、誤解を生んでいる。専門家は、専門外の人々に対して自分の主張がどのような意味があるのか、そしてそこにある限界を隠すことなく分かりやすく説明することを怠ると、そこに信頼関係がなければ伝わらないのだ。「あの人がいうのだから、従おう」と思わせなければ、伝わらない。そこを理解すべきだと思う。

答えがわからないときには答えを出すことは懸命ではない。だからといって試行錯誤中に、理由を伝えなければ疑心暗鬼になるだけだ。


専門家に必要な条件は、
   ・ 自分の専門を正確に若いやすく、専門外の人に説明できること
   ・ 自分の専門が社会的にどういう意味があるのかを語れること
   ・ 自分の専門にはどのような限界があるのか、制約があるのかを語れること


これがおろそかになっているから民衆との間の信頼関係が稀有であり、いきおい、専門家による行動抑制行動要請に対して疑心暗鬼になっている気がしてならない。

閾値についてもそうだ。具体的な数字で表し難い、あるいは表現し難いということもあると思うが、どうも聞き手のイメージに任せているために閾値のレベルが極めて曖昧だ。三密というのもそれ。もちろん回避すべきことは確かだが、三密になっているかどうかの閾値がないから自己判断にお任せとなっているのだ。だから、自分基準が他人と異なれば、そこに摩擦が生じる。それでなくても、例えばスピード違反の様に明確な閾値が示されていても、現実的には若干のマージンが許されているから閾値が曖昧になっている。だから「この程度の速度オーバーは許されるかな」といった気持ちが生まれるのは無理もない。

ところが、閾値のない三密の場合には、この曖昧さが桁違いだろう。だから自分的に厳しい値を持つ人から見ると、閾値の緩い人を許せないことになるのだ。

今、巷はまさに桜満開の季節となっている。テレビなどでは連日、「先週に比べると、多くの人が出ている」と喚く。また、感染者についても、なんとか「以前と比べて多く見える比較データ」を持ち出して拡大しているように見せる。「同じ曜日の中では」とか、「月初めの日としては」とか、その比較方法の抽出には呆れるほどだ。そのうち、「満月の日の中では」とか、「大安の日の中では」などという比較が出てきそうだ。




上野恩賜公園

 

そうしたなか、現在の桜並木を散歩している人を見ると、ほぼ100%の人がマスクを着用し、一方通行の動線を守って通行しているし、もちろん宴会なんぞしていない。にも拘らず「平日にも拘らずこれだけ人が出ている」と魔女狩りするように報道するのはいかがなものかと思う。どう考えても、空気感染しない限り、あの状態であれば感染リスクは低いはずだが、そうは言わないのだ。しかも、よく考えてみれば、平日にそれだけ人が出ているということは、テレワーク浸透によって週末の混雑が分散化されている効果とみてもよいはずだ。

このような報道の見直しと、先に述べた専門家との間の不信感をできるだけ早く是正してほしいものだ。

今からおよそ5年ほど前に、コンサートなどで使う多色型サイリウム、いわゆるマルチカラータイプのペンライトの発色別電流値を測定してブログで紹介したことがあったが、その後発売された商品ではいくつか改善された点がある様なので、新製品を調達して電流値を再測定した。

以前の投稿に掲載した比較グラフなどは、これまでSNSなどを通じて仮名の件数でシェアされているが、今回の投稿はこれらの改訂版となる。
 

過去の投稿は次の通り。

 

 

 

この手の商品は商品カテゴリが曖昧なのか、包装パッケージにはサイリウムともペンライトとも書かれていない。つまり、家電でいえば冷蔵庫とか掃除機といったようなカテゴリーが書かれていないのだ。なので、家電量販店などの販売員にこの商品が陳列されている売り場を聞く場合、「冷蔵庫はどこにありますか」といった様な質問ができず、「コンサートとかライブで、ほら、客先で振るLEDのライトって、ありますよね?あれ、どこにあります?」みたいな尋ね方になってしまうのだ。

因みにWikipediaを見ると、

ペンライト:
「ペンライト (penlight) は、ペン型の懐中電灯である。狭義には本物のペンの大きさの先だけが光るものを指すが、他にもさまざまな形態・方式のものがある。広義には、ライトスティック (lightstick) と呼ばれる、やや大型の広い範囲が光る器具を含む。小型軽量で携帯性に優れているため、機械設備や工事関係をはじめ、医療・福祉分野まで幅広く利用されている。」

とあり、かなり漠然とした商品化カテゴリなイメージだ。

一方、サイリウムは本来の意味では化学発光による照明器具の総称であるが、
「サイリュームは商品名で、世界初のケミカルライトであり、ケミカルライト全般をサイリュームと呼ぶことが多く、これらの代名詞となっている。サイリウムと表記されることも多いが、これはサイリウムという商標は(ケミカルライトの商標としては)登録されておらず、他社製品をサイリュームとして売ると商標権侵害になるためで、販売メーカーもあえてサイリウムとして売ることがある。」

つまり、サイリュームとかサイリウムとか、実はペンライトの一つなのだが、商品に対するネーミングとしてはかなりややこしい。そのため、包装パッケージには商品カテゴリが記載されていないのかもしれない。

今回評価する商品はライブ会場で客席で振るペンライトのことなので、本稿ではペンライトといわず、サイリウムと称することとする。

前回の評価商品は株式会社ルミカの「ルミエース2」というサイリウムであったが、今回の評価は、その改良版らしいルミエース2オメガ(以下、オメガと略す)という商品とルミエース2の比較である。

 


上がルミエース2オメガ、下がルミエース2
 

オメガの改善点は、ルミエース2が発色数12色であったことに対し、オメガはデフォルトの12色+カスタム12色という色数となっていることや、電池残量インディケータが搭載されていることなどがあるが、最大の改善点は白色LEDが搭載されていることだ。

白色の発光方法は、ルミエース2の発色はRGB(赤、緑、青)‐LEDの混色で作っていることに対し、オメガでは混色LEDのほかに白色LEDを独立して搭載していることだ。そのことを明言すべく商品パッケージに「4LED(RGBW)搭載」と謳っている。

RGB混色型での問題点は、電池がヘタってきて起電圧が降下してくると、単色のRGB(赤、緑、青)だけしか発光しなくなってしまうことにある。電池のヘタりに伴って白色がピンク色に変わり、最後にはダイオードの順方向電圧降下の閾値が最も低い赤だけが残ることから、白色だったサイリウムが赤くなってしまうということがあるのだ。

ライブが終盤になり、白一色で埋め尽くすといったフィナーレの時に、自分のサイリウムだけ赤いという、なんとも残念な参戦となることもあるのだが、白色が独立していればその様なことはなくなるはずだ。そういった期待から、このルミエース2オメガの発色別消費電力状態を確かめることにした。

ルミエース2もオメガも同じルミカ製で、外観やボタンの配置などは全く同じで、重量も手に持つ感覚ではほぼ同じだ。

まず、オメガの電流を測定してみた。次いでに以前のルミエース2の方も併せて測定した。今回は定電圧印加での電流と、実際の使用状態を想定した乾電池使用での電流を測定した。乾電池は内部抵抗が大きいことから電流を引き出すと電圧降下が生じるため、定電圧電源での測定とは値が異なってくる。いきおい、乾電池での測定結果は電圧値と電流値の併記が必要となるのだが、その様な煩雑な表記だと直感的には分かり難いため、今回は電圧と電流による計算値としての電力の値でグラフ化した。


測定条件は次の通り。

定電圧電源: 商品仕様は単四型乾電池三本使用となっているので、4.5Vとした。
乾電池電源: 乾電池はテクノロジ―によって様々な種類があり、値段相応といわれるように、商品によって電池容量が異なる。本製品の「ご使用方法」にはアルカリ乾電池の使用を推奨していると書かれているのだが、アルカリ乾電池も商品によって電池容量が異なることから、今回はその中から低価格で入手性の良いダイソーの単四型乾電池を用いた。

測定方法は、定電圧電源の場合は電流の値を電源装置に表示されている電流値とし、乾電池の場合は自作の電圧電流パネルメータの表示データを電流値とした。このパネルメータはデジタル式LED表示となっているので若干のドライブ電流が自己消費されているが、今回の測定は各色別の相対値を見るので、メータのドライブ電流は無視して比較する。

 

定電圧電源を用いた計測

自作の電圧電流メータを用いた計測

 


これらの測定結果を次に示す。

 

まず定電流印加に於けるルミエース2とオメガの比較だ。棒グラフの上段がルミエース2、下段がオメガである。

 

機種別・色別消費電力ベンチ―マーク(定電圧電源)

 

機種別・色別電流値(定電圧電源)


この図で明らかになったことは、オメガの白色での消費電力が大きいことだ。これは意外であった。これまで、白色LEDは青色LEDに青色の補色である黄色の蛍光体を被せて色を作ってあると理解していたので、消費電力は青色並みだろうと思っていたのだが、定電圧電源供給での結果は、RGB混色による白色発光と同様に大きな電力を消費していた。


しかしながら、次示す乾電池駆動での値を見ると、乾電池駆動の場合には白色の電力がルミエース2よりも削減されていることがわかる。つまり、他の発色よりは大きいことは変わりないのだが、ライブなどでの乾電池使用時には定電圧での消費電力よりは小さいことになる。

 

機種別・色別消費電力ベンチ―マーク(乾電池電源)

 

機種別・色別消費電流値データ(乾電池電源)


このような消費電力問題とは別に、オメガのメリットは写真の様に電源電圧が降下しても白色を保ち続けることが挙げられる。このメリットは極めて大きく、たとえ輝度が弱くなっても白は白として維持できるので、自分だけ色違いという状態は回避できる。

 

ルミエース2で電池起電力が落ちた時の白色の状態

 

ルミエース2オメガで電池起電力が落ちた時の白色の状態


次にルミエース2とオメガの相対電力比について、定電圧源及び乾電池供給の比較を次に示す。

 

定電圧電源、機種別・色別レーダーチャート

 

乾電池電源、機種別・色別レーダーチャート


ここで確認できることは、黄色及びサクラピンクといった色の商品電力はオメガの方がルミエース2を上回っていることだ。この辺りの色を点けたままにしておくことは、電池の浪費を高めることになるので留意しておきたいところである。

一方、オメガの紫色はルミエース2よりも消費電力が小さいことも特徴の一つだ。乃木坂46のチームカラーは紫で、アンコール最後の曲である「乃木坂46の詩」ではサイリウムを紫にするというのが定番中の定番。その時、電池がヘタっていると紫色は赤っぽくなってしまうのだが、もともとの消費電量が少なければ曲の途中から色が変わってしまうということも回避できよう。

なお、光の三原色であるRGB(赤、緑、青)についてはルミエース2、オメガ、ともにLED単色発光であるので、消費電力は小さい。ライブに於いて特に色の統一の必要がない場合には、この三色のどれかにしておけば電池の消費を軽減できる。

その他、機能としてカラーリザーブ機能、「好きな発光色に一発チェンジ」とあるが、これは電源オフ時の色設定を維持する機能のことで、ルミエース2から継続している機能だ。但し、電池を抜くといった様な電源にシャットダウンするとリセットされる。これは、電池交換しない限り電源をオフにする直前の色が保持されているのでされているので、便利な機能である。

更にオメガには電池残量インジケータ搭載という機能が追加されている。これは「電池残量が少なくなると、センサーボタンが赤色で点滅する」とあり、オメガの新機能だ。電源電圧を下げていくと、およそ2.7Vまで電源電圧が降下した時点で点滅する。ただし、一度点滅すると電源電圧が復帰しても点滅は解消せず、電源オフするまで点滅は消灯しない。

なお、デフォルトの12色以外のカスタム12色については、ルミエース2にはない機能なので今回の比較では省略したが、大体デフォルト12色に近い消費電力であると想像できる。

以上がチェック結果であるが、ルミエース2に比べてオメガの最大の特徴は、電池が消耗して供給電力が減少しても白色は保持されていることであり、これは有難いメリットである。

オメガの特徴を踏まえ、推奨される使用方法は次の通り。

・ 白色LEDが独立しているので、電池容量が低下しても白色を維持する
・ 但し、白色LEDの消費電力は大きいので、必要意外ではなるべく使わない方がよい
・ 紫の消費電力がルミエース2よりも大幅に小さくなっているので使いやすい
・ パステルカラー系はルミエース2よりも若干消費電量が大きいので、使用時には注意する
・ ルミエース2と同様、特に色指定がない場合には赤、緑、青の三原色を使用しておくと電池の消費が少ない


現在、新型コロナ禍にあってライブはネット配信がデフォルトになってしまっているが、早期のリアルライブの再開を期待したい。

 

なお、これらのグラフはどんどんシェア頂き、ライブ参戦中に電池消耗による色変化などの事故が起きないように電力プランを作成する上での参考になれば幸いである。

昨年、新型コロナの死亡率が欧米に比べると異常に低いことが話題になったが、今日付のジョンズ・ホプキンス大学の統計資料を見ると、現在は必ずしもそうではなく、むしろ死者数が飛びぬけている米国やインドの死亡率よりも日本の方が高い様だ。



 

 

最近の研究では、重篤化する確率は男性の方が高いことが統計から判明、その理由は免疫という抵抗力が女性の方が高いということらしい。人間の遺伝子数が他の動物よりも異常に多いのは、これまで幾多の病原体と戦ってきたからだとされているそうなので、女性は妊娠出産を営むことから病原体に対する抵抗するための自然免疫情報が、男性よりも遺伝子に多く記録されているということかもしれない。

また、重篤化の原因はこれまでサイトカインストームによる免疫攪乱だとされていたが、インターロイキン(IL-6)などのサイトカインを抑制する薬、トシリズマブ(アクテムラ)などが思うほどには奏功してないことから、最近の研究によるとサイトカインとともに「ブラジキニン」の暴走、すなわちブラジキニンストームによるものも大きいのではないかとされている様だ。

この辺りのことは、昨年執筆された著書には書かれていない新しい情報。最近、新型コロナに関する書物も多く出版されているが、今年発刊された本でも昨年に執筆されているものはすでに情報が古いこともあり、最新情報についてはWebでの情報に頼るしかなさそうだ。

感染してしまったら治療薬に頼るしかないのだが、さりとて治療法もまだ途上だし、ウイルスが消えた後の後遺症として手足の切断とか、最近の研究によると脳神経細胞の受容体とも結合することがわかり、すなわち脳障害をも引き起こすということもあるので、やはり感染しないことが絶対必要だろう。

いまだに新型コロナはインフルエンザと同じようなものとうそぶく輩、しかも学識者がいる様だが、その説が正しいかどうか判定するのは先送りし、正規分布から逸脱した意見は参考にする程度として引き続き公衆衛生行動をとりながら、ワクチン投与などによる集団免疫形成を待つしかなさそうである。

手軽に使える周波数カウンタが必要になったので組立キットを買ってみた。1600円。

組立に関する説明書はなく、一枚ペラな取り扱いに関するマニュアル、というか注意書きメモが同梱されているだけだが、部品点数は少ない上、マイクロインダクタの様に抵抗器と見間違いしそうな形状の部品も使われていないので、容易に組める。

 



 

この手のキットをはんだ付けする場合の基本、「背の低い部品から実装」していけば、初心者でもはんだ付けで失敗することはなさそうだ。

組んでから信号発生器からの出力をチェックさせたところ、写真の様に1000Hzが1000.012Hz、100kHzが100.0142kHz。そもそも使った信号発生器もかなり以前に作った組立モノなので、発生している波形の周波数表示が正しいかどうかもよくわからないのだが、使用目的としてはこの程度の精度でゼンゼンOKなので、これで良しとした。

 

 



注意点としては、動作させる場合、入力信号がないとすべてのLEDセグメントの中央に「‐」表示になること。電源投入してこれがでると、ちょっとアレ?っと思うだろう。また、入力最大振幅について「入力信号は30Vを超えないこと」と書いてものの、最小振幅値が書いてないこと。これも注意事項だ。最初に試験信号を流し込んだところ、その電圧が低いために「‐」表示のままだったので、かなり焦った。その後、試行錯誤した結果、4.7V以上入れると動作が始まることが分かった次第。また、周波数が高くなると4.7Vでも不安定となるのだが、5Vになると安定する。つまり、当初から5Vで入力すれば正しく働く。

この5Vというのは、信号ソースからすればかなり「高電圧」なので、必要に応じて信号をブーストさせる必要がありそうだ。ただし高周波になるとこの電圧変換に伴う信号劣化による周波数変動が起きそうなので、追随の良いアンプを用いる必要があるかもしれない。


それと、明るい環境下でのセブンセグメントのLEDの視認性があまりよくないので、赤いセロファンを被せた。これでかなり良くなったと思う。アクリル板を切って貼れば、さらに良くなるだろうが、これもこの程度でヨシとした。

最後に、電源供給に用いるUSB電源アダプタとケーブルと共に100均のケースに入れたところ、誂えたようにサイズがピッタリなのも特記事項だ

 

 

こんなものがわずか1600円で手に入るというのも、驚きでもある。


 

6年間使い続けていたiPhone5S、電池の劣化が激しいので昨年1月に機種変。その後は外部電源接続のみでWiFi端末としてYoutubeとかAMAZON Prime Videoなどをテレビに映して使っていたのだが、劣化したバッテリーを交換すれば別の用途での端末としても使えると思い、街の業者に持ち込んで充電池を交換した。

ところが電池を交換しても改善が見れず、仕方がないので元に戻してもらったのだが、戻しても写真の様に満充電にも拘わらず電池残量が1%と出たり、充電中に何度もリブートしたりとか、もう全然使えなくなってしまった。交換作業をした店員に「かえって悪くなったようですが?」と理由を聞いたら「もう古いですからねぇ」の一点張り。

 



 

それではラチがあかないので、帰宅後にその会社のカスタマセンターにメールで「不具合現象に関する見解」について尋ねてみた。

すると、本部からその店の店長を紹介されたので電話し、女性の店長と色々議論した結果、「再度トライしてみたいので、持参して頂けたら検証させてください」とのこと。なので早速持ち込み。

結果的には改善が見られなかったが、検証の結果、

 

「プリント基板上の表面実装部品や微細なトレースラインも経年劣化を起こし、そこに新しいバッテリから大きな電力が供給されることで破損などの不具合が生じたのでは」

 

との結論となった。

これは自分が予想していた考えと一致、中国人の女性店長も一生懸命対応してくれたのでその説明でOKとした。もちろん、費用はなしである。とはいえ、何も手を加えなければ、まだ使える状態だったことは確かなので、ちょっと残念な結果でもある。

ということで、後日アキバにある中古品店に行き、電池交換費用とほぼ同じ価格の中古品を調達。液晶の四隅が若干黄ばんでいるとはいえテレビとの接続は問題ないし、電池寿命もまだありそうなので、これで終了。


スマホの様に高集積な機器は、搭載されている電子部品やPCBの寿命も電池とほぼ同等と考えた方がよさそうで

 

電池が瀕死の状態となった場合には、他の部品もヤバくなってる可能性もある様だ。

大混乱の2020年が暮れ、新しい年を迎えたが、新型コロナウイルスの感染拡大はとどまる様相を見せない。我々人類が立ち向かう上では、医学的研究によるワクチンや治療薬の開発が急がれているが、同時に公衆衛生の行動も極めて重要な要素となっている。

マスクの有効性については今も色々と議論されているが、少なくとも未装着よりは効果はあるとみるべきだろう。少し前までは、同調圧力的なプレッシャーであるとか、マナーの様なものと言った理由もあった様に思うが、装着の有効性が富岳の様なスパコンを用いたシミュレーション結果として科学的に立証されていることから、マスク装着はようやく常識化しつつある様だ。実際、最近はマスクをしないまま電車に乗っている人などはほとんど見かけなくなった。逆に、装着していない人を見ると、少しアレに見える今日この頃である。

その様な中で、使い捨てマスクについては昨年2月3月ごろに起きた転売による高騰現象は沈静化しているが、それに伴って様々なマスクが市場で販売されている。価格も200円から500円くらいの幅にほぼ安定してきた。

次の写真はこれらのマスクのうち、実際に調達した6種類のマスクだ。

 

 

 

これらの中から、190円マスクと498円マスクの比較をしてみる。

 

Fig1. 498円マスクの外箱とマスクの梱包状態
 

外箱に書かれている日本語表記は問題なし。50枚のマスクがビニール袋に梱包されている。

 

Fig2. 190円マスクの外箱とマスクの梱包状態
 

外箱に書かれている日本語表記は問題なし。50枚のマスクがビニール袋に梱包されいる。

 

 

Fig3. マスクの外観


サイズは共に17.5x9.5㎜。190円マスクは平ゴムを採用しているため、装着時の耳裏への圧迫を少ない。

 

Fig4. 顕微鏡で見る不織布(498円マスク)


実体顕微鏡による不織布の一部。190円マスクとの差は殆ど認められない。ただし、手触りは柔らかく、装着時のゴワつきはない。

 

Fig5. 顕微鏡で見る不織布(190円マスク)


実体顕微鏡による不織布の一部。498円マスクとの差はほとんど認められない。ただし、手触りは硬め。装着時にゴワつきがあるものの、痛みなどはないので慣れる。

 

Fig6. ノーズフィットワイヤーの形状


198円マスクの方が短い。

 

結論:

様々な格安(爆安)マスクがあるが、若干の使用感の違いはあれど、概ね使用上の問題はなさそうだ。

 

 

今年、新型コロナという災害が発生し、街角を歩く人々の様相はずいぶん変わり、今年の写真なのか以前の写真なのかを見分けるには、マスクをしている人の数ではっきりわかる。また、行列しているときの様子を見ると、ソーシャルディスタンシングとして距離を置いていることも今年の写真の見分け方の一つだ。

ことアキバでは、昨年までは日本人よりも外国人の方が多いのではと思えるほど外国人の多い街角だったら、今年は殆ど見かけない。いるのは日本住居者で、海外からの客はほぼ皆無である。

そんな具合に人々の変化はたった一年でも著しく変わることもあるが、建物などは大きな違いはわからないものの数十年というスパンで見ると、やはりそこにも変化が見えてくる。

そこで、秋葉原の古い写真と最近撮影した写真とで、同じ場所における定点観測をしてみた。いわば、左が秋葉原、右がアキバの風景である。

 

 

左は有名な、終戦後間もないころのアキバ、いや秋葉原の写真。ラジオデパートの踊り場にも掲載されている写真で、中央通りにある総武線ガード下だ。みるとラジオセンターとミツワ電機商会という看板がよく見えるが、これらは現在も健在だ(ミツワ電機商会は現在、ミツワ電機と社名変更)。

とはいえ、秋葉原の頃にはベコが闊歩しているのがオドロキである。

 

 

万世橋辺りから総武線陸橋を見たところ。左の写真にある「松波無線」は、現在のLaOXの前身。すなわち現在も同じ位置にあることがわかる。

この写真でのトピックスは20系統の都電が中央通りを走っているところだろう。実は小生も、この都電を利用して秋葉原で部品を買ったものだった。

 

 

こちらは、現在のベルサール秋葉原がある辺りから総武線陸橋を見たところだ。左が秋葉原、右がアキバである。現在のこの周辺はアニメ系がメインとなっている。

 

アキバはヲタクの集う街として名高い。電波少年、オーディオマニア、パソコン小僧からアニメヲタに至るまでがお互いに不可侵条約を結んで仲良く共存している。エレクトロニクス技術とアニメの世界。さらにそこへメイドカルチャーまで侵入して久しいが、間に軋轢はなさそうだ。ともすれば風俗系が街を席巻するという可能性もありうるのだが、今のところは自発的な自浄作用が奏功してか、少なくとも表面的には平和に歩んでいるように見える。

 

小生は専らエレクトロクス系だけしかアキバを利用していないが、この平和な状態がずっと続くことを祈っている。

今年突如として降って湧いてきた「新型コロナウイルス」によって、2月におっかなびっくり敢行されたナゴヤドームでのバースディライブ以外、乃木坂46のすべてのリアルライブは中止となった。小生はその2月ライブに参戦することが出来たが、今思えばある種「賭け」の様な感じはあった気がする。幸いにして参戦者からの発病は報道されていない様だ。

 


乃木坂468thバースデイライブ、ナゴヤドーム
 

その後Webによるライブなどは行われているが、リアルの方の再開はいまだ見通しは立たず、長い時間のライブロスによるストレスが蓄積している。

このリアルな観戦というのは、健康面に対しても様々なメリットがあるそうだ。

 

すなわち、観戦による感動や幸福感が健康効果に結びついてストレス発散になるというものだ。また、会場にいるファン同士で体験共有をすることによってコミュニティができ、観戦による効果が持続するようになることもあるという。実際、サイリウムを振りながらコールを打つ時などの抑揚感はリアルでないと得られないことは確かだ。更に、ライブ終了後のオフ会では何とも言えない心地よい美酒に酔うことができる。

ライブ参戦で身体に対するメリットが得られる場面:

・ ライブ観戦場面
      自分の好きなアーティストを生で見ることが出来たとき

・ パフォーマンス場面
      アーティストの優れたパフォーマンスやグループ連携を見たとき

・ 共鳴・一体感場面
      アーティストに対する他の観客の応援を見て共感したとき

・ ヒューマニティ場面
      アーティストの人間としての豊かな情緒を感じさせたとき

・ 付加的要素場面
      美しく壮大なスタジアムを見たとき


観戦による感動や幸福感が健康効果にむすびつくのは、ストレス発散であるとともに、何等かのコミュニティが出来て、観戦による効果が持続することであって、Life Satisfaction(生活満足感)、QOL(生活質)、Health(健康)につながるとしている。

まだ先の見えない新型コロナだが、世界規模での蔓延に伴い、突如として人類の行動様式が変わった。ありえないことであるが仮にSARS-CoV-2が地上から消滅したとしても、公衆衛生を意識して行動するということが、他の疾病の予防にもなることが分かった以上、新たに形成されつつある現在の行動様式が完全に元に戻るとは思えない。それはよいことだと思うべきだろう。

とはいえ、リアルのライブは再開して欲しいし、たとえ再開したとしてもコール禁止と云った様な残念なライブは如何なものかという気はする。

国内では新総理が決まり、マスコミはその件で連日かまびすしい。

 

一方、なんとなく鳴りを潜めている新型コロナだが、確かに爆発的な感染拡大はしていないものの、9月以降、一人の感染者が何人に感染するかを示す実効再生産数が1.0を超えて少しずつ増加していることが不気味だ。次の図は8月と9月今日現在までの全国、東京及び大阪の実効再生産数の推移を示す。元データは東洋経済から発表されている数字を用いている。これを見る限り、経済復活と感染抑止というトレードオフの間にある中で、まだまだ楽観することはできず、気を緩ますことは危険だろう。

 

 

ところで、古い話だが、まだ大統領になる前のトランプ大統領が1999年に出した「敗者復活」に、道を歩いているときに突然見ず知らずの人から握手を求められることがあり、都度、風邪などの病原菌を持っているのではないかと考えてしまう、というようなことが書かれてあり、そういうことに関して、日本人の慣習について触れている。

 

一部を抜粋すると、

 

「日本人はいい。彼らは挨拶するとき、お互い少し離れて立ち、礼儀正しく、とても美しいお辞儀をする。これは古くからある習慣だ。たぶんはるか昔、私の様に病原菌を嫌う潔癖症の人によってもたらされたのではないかと思う。今でも、このような礼儀正しい挨拶をするのは、とてもスマートで賢いと思う。私はアメリカでもこのような習慣を取り入れてほしいと思っている。」

 

           「敗者復活 不動産王ドナルド・トランプの戦い」より

           1999年4月19日 小林龍司 訳 

           日経BP社

 

とある。

 

 

 

この分析はなかなか興味深い。これを読んだアメリカ人はどの様に感じただろう。大半の人は読み飛ばすとか、読んでも記憶にないのではないかと推測するのだが、発行から30年たった今、新型コロナ騒動が勃発し、日本人の死亡率などが欧米に比べて圧倒的に低い理由の一つに、公衆衛生概念が織り込まれた生活習慣にもあるといわれることから、このトランプ氏の分析話は、「復活」させてもいいと思う。

 

もちろん、日本の特異性は公衆衛生行動だけではなく、遺伝子による自然免疫や昨年末ごろから備わったらしき抗体や交差免疫など、様々な要素が考えらえるが、法律で規制されるような事態になることなくマスクの着用や手洗いの徹底、並びに自主的な三密回避行動など、他国では考えられない様な公衆概念が身についていることも大きな要素になっているようだ。

 

少なくとも公衆衛生行動によって感染が拡大するということはないのだから、現在の行動は継続させる必要がある。