格安周波数カウンター - 手作りキットの実力 | プロムナード

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手軽に使える周波数カウンタが必要になったので組立キットを買ってみた。1600円。

組立に関する説明書はなく、一枚ペラな取り扱いに関するマニュアル、というか注意書きメモが同梱されているだけだが、部品点数は少ない上、マイクロインダクタの様に抵抗器と見間違いしそうな形状の部品も使われていないので、容易に組める。

 



 

この手のキットをはんだ付けする場合の基本、「背の低い部品から実装」していけば、初心者でもはんだ付けで失敗することはなさそうだ。

組んでから信号発生器からの出力をチェックさせたところ、写真の様に1000Hzが1000.012Hz、100kHzが100.0142kHz。そもそも使った信号発生器もかなり以前に作った組立モノなので、発生している波形の周波数表示が正しいかどうかもよくわからないのだが、使用目的としてはこの程度の精度でゼンゼンOKなので、これで良しとした。

 

 



注意点としては、動作させる場合、入力信号がないとすべてのLEDセグメントの中央に「‐」表示になること。電源投入してこれがでると、ちょっとアレ?っと思うだろう。また、入力最大振幅について「入力信号は30Vを超えないこと」と書いてものの、最小振幅値が書いてないこと。これも注意事項だ。最初に試験信号を流し込んだところ、その電圧が低いために「‐」表示のままだったので、かなり焦った。その後、試行錯誤した結果、4.7V以上入れると動作が始まることが分かった次第。また、周波数が高くなると4.7Vでも不安定となるのだが、5Vになると安定する。つまり、当初から5Vで入力すれば正しく働く。

この5Vというのは、信号ソースからすればかなり「高電圧」なので、必要に応じて信号をブーストさせる必要がありそうだ。ただし高周波になるとこの電圧変換に伴う信号劣化による周波数変動が起きそうなので、追随の良いアンプを用いる必要があるかもしれない。


それと、明るい環境下でのセブンセグメントのLEDの視認性があまりよくないので、赤いセロファンを被せた。これでかなり良くなったと思う。アクリル板を切って貼れば、さらに良くなるだろうが、これもこの程度でヨシとした。

最後に、電源供給に用いるUSB電源アダプタとケーブルと共に100均のケースに入れたところ、誂えたようにサイズがピッタリなのも特記事項だ

 

 

こんなものがわずか1600円で手に入るというのも、驚きでもある。