100均にはいざというときに役に立つものがたくさんある、いわば庶民の味方的グッズの宝庫だ。
その中の一つに「モバイルバッテリー」という商品がある。これは、充電切れとなったスマホへの乾電池による緊急充電用のバッテリパックであるが、コンビニでも駅の売店など、どこでも調達可能な単三乾電池を用いるので、いざという時には有難い商品だ(さすがに乾電池は別売)。
ダイソー「モバイルバッテリー」
もちろん、充電専用のリチウムイオン型バッテリパックなどの様に満充電までは行えないものの、最低限の連絡などを取る程度のスマホへのサポートは可能だ。今回はこのモバイルバッテリの中身を見てみようと思い、分解してみた。
向かって上がUSBのメスコネクタ、下が乾電池端子。中央に見える黒い部品はインダクタ
蓋はストラップ用の小さな穴のところに小型のドライバを突っ込んでじわりじわりと開けていくと、パカッと開く。接着剤は使用されていない。蓋を開けると小さな基板が一つ。基板中央に鎮座しているのはB3P6CというDC/DCと思しきチップ。それとインダクタ、ショットキーダイオード、入出力キャパシタ各々1個ずつ。
とりあえず回路に落としてみる。ICの中身はブラックボックスだが、要は3V入力で5V出力の昇圧型コンバータであり、教科書通りの回路の様である。
っで、キャパシタとかインダクタの値をチェックするのに基板から外さなきゃと思いつつB3P6Cの正体を探るべくググってみたのだが、これが出てこない...。
そこでぼちぼちとネットにあるいくつかの投稿を見ると、どうやらこれの同等品っぽいのがPFM方式のステップアップコンバータ「BL8530」というICらしく、見てみるとそのデータシートに書かれている参考回路が小生の書き取った回路と全く同じなので、B3P6CはBL8530のコンパチ品だと解釈できそうだ。
ところでこのDC/DCコンバータチップの出来はかなり良い。
実力をオシロで見ると、0.6Vinで既に5.07Voutとなり、その後3.0V入力まで出力はずっと5.0V+10%の範囲内、下は5.07Vだった。もちろん若干のリップルは観測されるが、充電目的だったら問題ない。
一方、電池を入れっぱなしにしたときの漏れ電流を調べるために回路内の電流値も調べてみたが、殆ど測定範囲外。BL8530のデータシートでも、<7μAmax以下とある。
これを使って何%まで回復させることが出来るかなども興味深いが、非常時の緊急通信が出来れば良しとしよう。なにせ100円だし。



































