プロムナード -11ページ目

プロムナード

古いこと、新しいこと
いつでも、どこでも
思いつくまま、気の向くまま

100均にはいざというときに役に立つものがたくさんある、いわば庶民の味方的グッズの宝庫だ。

その中の一つに「モバイルバッテリー」という商品がある。これは、充電切れとなったスマホへの乾電池による緊急充電用のバッテリパックであるが、コンビニでも駅の売店など、どこでも調達可能な単三乾電池を用いるので、いざという時には有難い商品だ(さすがに乾電池は別売)。

 

ダイソー「モバイルバッテリー」

 



もちろん、充電専用のリチウムイオン型バッテリパックなどの様に満充電までは行えないものの、最低限の連絡などを取る程度のスマホへのサポートは可能だ。今回はこのモバイルバッテリの中身を見てみようと思い、分解してみた。

 


蓋を開けたところ
 

向かって上がUSBのメスコネクタ、下が乾電池端子。中央に見える黒い部品はインダクタ

 

蓋はストラップ用の小さな穴のところに小型のドライバを突っ込んでじわりじわりと開けていくと、パカッと開く。接着剤は使用されていない。蓋を開けると小さな基板が一つ。基板中央に鎮座しているのはB3P6CというDC/DCと思しきチップ。それとインダクタ、ショットキーダイオード、入出力キャパシタ各々1個ずつ。

とりあえず回路に落としてみる。ICの中身はブラックボックスだが、要は3V入力で5V出力の昇圧型コンバータであり、教科書通りの回路の様である。

 


モバイルバッテリ回路図
 

っで、キャパシタとかインダクタの値をチェックするのに基板から外さなきゃと思いつつB3P6Cの正体を探るべくググってみたのだが、これが出てこない...。

そこでぼちぼちとネットにあるいくつかの投稿を見ると、どうやらこれの同等品っぽいのがPFM方式のステップアップコンバータ「BL8530」というICらしく、見てみるとそのデータシートに書かれている参考回路が小生の書き取った回路と全く同じなので、B3P6CはBL8530のコンパチ品だと解釈できそうだ。

ところでこのDC/DCコンバータチップの出来はかなり良い。

実力をオシロで見ると、0.6Vinで既に5.07Voutとなり、その後3.0V入力まで出力はずっと5.0V+10%の範囲内、下は5.07Vだった。もちろん若干のリップルは観測されるが、充電目的だったら問題ない。

 



 

一方、電池を入れっぱなしにしたときの漏れ電流を調べるために回路内の電流値も調べてみたが、殆ど測定範囲外。BL8530のデータシートでも、<7μAmax以下とある。

 



 

これを使って何%まで回復させることが出来るかなども興味深いが、非常時の緊急通信が出来れば良しとしよう。なにせ100円だし。

 

先週日曜深夜に乃木坂46の次の新曲に関する選抜メンバーの発表があり、ネット上ではまさに百家争鳴状態となっている。

選抜メンバーは18人。

 

 

左から。
1列目は掘未央奈、賀喜遥香(初選抜)、遠藤さくら(初選抜/センター)、筒井あやめ(初選抜)、齋藤飛鳥。
2列目は山下美月、生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理、桜井玲香、与田祐希。
3列目は(左から)梅澤美波、北野日奈子、秋元真夏、久保史緒里、高山一実、星野みなみ、新内眞衣。

この様に、これまでのフロント常連だった白石麻衣が2列目になったこと、選抜メンバー数を前回の22名から18名にしたことにより前回の選抜メンバーから多くのメンバーが選抜されなかったこと、などもあるが、一番の争点は賀喜遥香、遠藤さくら、筒井あやめという4期生の3名が突如としてフロントに躍り出たこと、更に遠藤さくらがセンターを務めるという大抜擢があったことだろう。

白石に就いては、フロントから外すというより、5名フロントに4期生を3名抜擢する都合により、2列目にせざるを得なかったという事情もありそうだが、堀未央奈と齋藤飛鳥という若年で脇を固めた4期生の選抜組で構成させるという手法、つまり次世代への橋渡しとしての試金石という趣旨が強そうな気がする。

なお、選抜とアンダーとのボーダーラインメンバーについては、これまでにも同様の悲喜交々があり、ある意味毎度のことなのでここでは割愛する。

さて、4期。

4期のうち3名同時に、しかもフロントに抜擢したという理由はいたって単純で、すなわち当分の間は卒業というプロセスとは遠いメンバー達をメディアへ露出させて視聴者に認知させようという政策だろう。それでなくても主力メンバーの卒業がここ暫く続いている現状から、なんとか今の慣性モーメントを継続させるために若年世代を全面に出すという作戦を実践したということは十分理解できる。

 

そういう場合、現在のフロントメンバーよりも容姿やパフォーマンスが著しく劣る新人しかいないとなると、アイドルグループとしては致命的な障害となることが懸念されるが、幸い十分な逸材が揃っているので、そういう問題は全くない。

ところで、


何か新しいことを行う場合に、挑戦、冒険、無茶といった言葉で表されることが多いが、この三つは似て異なるもので、全く意味が異なる。

 

挑戦は勝算を以て敢行されるものであり、冒険は生存率50%の賭け、一方、無茶というのは負けると分かっていて戦争を仕掛ける国策の様な自殺行為を示す。

これまでアンダーであった子を試金石として突如フロントに大抜擢するという方法はこれまでも何回か行われ、結果はすべて成功となった歴史があるので、運営にとっては冒険ではなく挑戦だ。逆に言えばそういう挑戦を行わなければならない時期に来ているということになろう。

 

現在の卒業ラッシュを鑑み得れば、まさに待ったなしなのだ。

 

従って、今のうちから卒業間近い幾人かの主力メンバーの後釜となるべく教育を施し経験をさせ、ごく近い将来にもチームを牽引させるためにも、今やるしかいのだろう。

 

芸能界なんて、それこそ下りのエスカレータを駆け上っている様な業界だから、立ち止まれば立ちどころに下に落ちてしまう。

 

走りながら考えるしかないのだ。だからこそ、今はまだ4期生の起用は時期尚早などとは言っていられない台所事情があることをファンは理解しなくてはならない。つまり、3期生は更なる発展を遂げていくことに貢献させるための要員、一方、4期生は卒業していく主要メンバーの代替要員として指導していくという人事ではないかと思うのだ。

4期に就いては、小生、横浜アリーナで開催されたこのひとつ前のシングル発売に伴う「乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念 ~4期生ライブ~」に参戦したのだが、4期生たちの想像以上の出来に驚いたものだった。

 

 

 

つい先日まで、タダの素人だったとは思えない立ち振る舞いやクソ度胸、どれをとってもタダモノではないことがよく分かった。歌やダンスはもとより、MC回しなども多少もたつきがあるとはいえ、1~3期生のそれとあまり変わらない演出で会場を沸かせていたが、あの様な状況を見ると現在の主力メンバーの代替として一日も早く成長させたいと画策する運営の思惑は理解できる。その期待にきちんと回答を出す4期生達は、これからの乃木坂46を背負って立つ能力は十分にあると思う。

 

そういえばモーニング娘。の4期生は「辻加護、吉澤ひとみ、石川梨華」。今思えば筋金入りの、精神力強い子たちだった。


今回の選抜人事はこの様な台所事情が見え隠れする人事だ。これまで安定だった屋台骨だが、期せずして改修工事に入らざるを得ない状態にあり、待ったなしで新生代を全面に出す人事、しかしその人材を見る限り、失敗はなさそうである。

 

乃木坂46は生き延びようとする本能を持っている生命体である。ずっと応援しながらその動向を見守っていきたい。

 



ベトナムに就いては小生、米国在住ベトナム人の知り合いが何人かいるし、なにせ料理が美味いので米国出張中には必ずベトナム料理の店に行っている。

そんなことから、都内で開催されるベトナムフェスティバルには大抵出向く様にしているのだが、今年のフェスティバルではアイドルグループ「虹ユニバース」に遭遇、見事に釣られてしまった。

今回も、いつもの様に石段に座ってベトナムビール「333」を片手にベトナム料理を楽しんだ後、そろそろ帰ろうと原宿駅へ向かって歩き始めた時、ふと、近くにものすごいオーラを出している子がいることに気づいた。服装は、アキバに徘徊するメイドカフェ呼込嬢風のブリブリのアイドル服なのだが、とにかく笑顔が半端ない。見ると、数人の男性に向かって何か言っているのだが、手にはフライヤを持っているので何かの勧誘だということが分かった。どうやら、もう間もなくライブがあるので、是非見てくださいということらしい。フライヤをもらいながら破壊力のある笑顔に一発で撃沈、帰ることを即座に中止して中央ステージへと向かった。これがその時の写真だ。

 

 


開演までの間、もらったフライヤを見るとこのグループについて、「ベトナム初日本式アイドル」と書いてある。日本式か。メイド系というかアキバ系というか、あのスタイルも日本式として既に海外でも有名の様だ。

待つこと40分。ステージ脇からメンバーのうちの3名が登場。文字通り日本式に、若さ爆発で飛んだり跳ねたりしながら歌って踊り、笑顔直球なあっという間の30分のライブステージであった。初期のころのモーニング娘。とかAKB48辺りのエッセンスが凝縮している様な、そんな感じだった。

MCによると、日本式という銘打っているものの、何と初来日なんだそうである。日本が大好きで日本にあこがれ、日本式アイドルを目標にこれからもずっと頑張るという。何と健気なことか。

 

 



ベトナムと日本の信頼関係は古くからあるもの。その関係があればこそ、「日本大好き」という言葉にウソは感じない。一方、残念なことだが、国によってはそういう発言がウソっぽく感じる場合もあることは確かだ。日本と国際関係や経済協力などがぎくしゃくしている国へ行き「ワタシはこの国が大好きなんです」と言っても、その言葉を100%信じる人は期待するほどは多くないだろう。

ところで、この写真の様な屈託のない笑顔と渾身のファンサ。まさにアイドルの王道であり、教科書通りな優等生アイドルと言える。

ともすれば最近の日本アイドルに欠落しつつある基本だ。こうしている間に日本式海外アイドルが逆輸入され、いつのまにか「日本古来の技術を持った海外勢が日本を凌駕していく」もありそうだ。実は科学技術の産業界では既に起きていることなのだ。

お家芸、確かに歴史や経験があってなのだが、きちんとメインテナンスしないと、いずれ越されてしまう。ベトナム初日本式というアイドルのパフォーマンスを見ながら、そんな憂いも感じた。

このグループ、まだ日本でのデビューはしていない様だ。知る人ぞ知るグループということだが、今回のライブで多くの人に見つけてもらっていることだろう。どういったプロモーション展開をするかはプロデューサの腕次第だが、タレントとしての素養は十分ある。まだ片言の一部程度の日本語だったが、それもまたカワイさのスパイスでもある。

今後の動向を見守り、来日があるならば是非参戦したい。その前に若干でもベトナム語を勉強しておくことも必要か。

駅弁の中でも人気の高い、米沢名物「牛肉どまん中」。駅弁は冷えたまま食べるのがデフォルトであるが、この弁当はそういう状況を想定して味付けしてあるし、値段も1250円と、リーズナブルな値付けとなっている点も人気なのだろう。

 



 

ところでこの弁当、名前だけ見ると「山形県名産『米沢牛』と山形県銘米の『どまんなか』のコラボ弁当」を彷彿させるネーミングだが、弁当箱の横に書かれた仕様書を見ると、牛肉とご飯は国産牛と国産米となっており、くだんの固有名詞の記載はない。

 



 

表書きの米沢名物も「この弁当は米沢の名物の一つ」と表しているだけで、この弁当と米沢牛とは有機的な結合はしていないということなのだろう。

また、米についても、米の銘柄は「どまんなか」であるが、この弁当の名前は「どまん中」である。米の銘柄に就いては牛肉の銘柄ほど浸透していないものの、知っている人にはピンとくるネーミングとなっている。

こうした名称の付け方は見る人の思い込みを利用するという手法であり、偽りさえなければ上手なネーミングと言ってよいだろう。ただ、結構な割合の人たちは勘違いする可能性は否めない。とはいえ、買った当人が満足していれば問題はないのだろうが。
 

久しぶりの100均ネタ。

いつも庶民の味方である100均商品、日常使用しているもので、日夜大活躍している100均製品はたくさんある。もちろん、多少のがたつきやばらつき、或いは期待値以下の性能であることもあるが、「100円でしょ?」という自問に屈服することが殆どである。

更にオドロキは、消耗品ではなく耐久品であっても継続使用に対して十分対応するものもたくさんあることで、同等性能で値段の高い商品に対して、これまでどんだけ余計な金を費やしてきたんだろうと、今更ながら思うことも多い。

100均電子機器の回路を見ると、究極のコストダウンを追及するための、驚くべき工夫による電子回路技術が駆使されていて勉強になることもしばしばだ。以前ここで紹介した、コンデンサ分圧理論による降圧を用いたLED型常夜灯などもその一例である。機器の外装に就いても、それも品質の一つとしてこだわる日本人の国民性を意識してか、粗悪な外装品も殆ど見ない。もちろん耐久度など関しては難点のあるものもあるにはあるが、そこはしょせん100円なので、耐久性を求めるのであればそれなりの対価を払うべき、ということで合点が行く。

この様に100均製品には、商品としての価値が高い製品もたくさんあるのだが、問題は製造方法である。

今回、ここで紹介するのはボタン電池4個で白色LEDを点灯させるキーホルダ付きライトなのだが、ここ暫く、LEDが付いたり消えたりするようになってきた。
買ってからそれほど経過していないので、電極部分の接触不良というのはあまり考え難いし、そもそも付属している電池はお試し用となっているのがお決まりなので、電池を替えるべくキャップを外して電池を取り出してみたところ、なんと写真の様に電池の入れ方が変なのである。

 


 

電池は透明な薄い樹脂のケースに4つ直列に入っており、そのままLEDのケースへ挿入する様になっているので、電池の取り出しや挿入時に電池がバラバラにならずに便利なのだが、よく見ると、写真向かって一番右側の電池の向きが逆となっていたのだ。この状態だと、電池全体の起電力は3個分となるので、電池が少しへたると白色のLEDを点灯させるための閾値ぎりぎりの電圧になるため、それを若干でも下回れば消灯してしまう。

そこで、この電池の向きを正しい方向に入れ替えたところ、当然のことだがLEDはきっちりと点灯した。

これ、つまり製造時に電池の向きを逆にして透明ケースへ挿入してしまったということなのだろう。これが1個だけ正しい向きで3個が逆という場合であれば、出荷テスト時に点灯しないので出荷前に弾くことが可能だが、3個が正しいという場合だとテストはパスとなる。その出荷品がこちらに回ってきたというところだろう。そこから、恐らく製造は人が組み立てているのだろうということが想像できる。

ところで、この逆挿入の弊害は、電圧が足りないことによって消灯までの時間が短いという問題だけではない。それは逆方向に挿入された、充電池ではないボタン電池に対して逆バイアスによる充電作用が働き、そのまま連続点灯させていると発熱や液漏れなどの二次災害が発生するという危険性があるということなのだ。

出荷テストをパスするということと、正しく組み立てられているということは別だ。この様なことは名だたるメーカー品では起きないと考えたいが、人手によって製造されている場合には皆無ではない。100均の様な、極端にコストダウンを追及している製品であればなおのこと、購入した時は、電池の状態くらいはチェックした方がいいのかもしれない。
 

松井玲奈の処女作短編集「カモフラージュ」を読んた。小生、もともと小説って殆ど読まないのだが、松井に就いてはマジすか学園のゲキカラ役の妙演に鳥肌立って以来、また鉄ヲタトークもステキだったので、迷うことなく購入した。

 


内容に触れるとネタバレとなってしまうので書かないが、「誰もが化けの皮を被って生きている」という副題がある様に、およそアイドルとしてはタブーともいえる不倫の様な男女関係や、容姿外形に関するコンプレックス、家族間の心理的な暴力といった、深層にある「静かに潜む凶暴性と向き合う」というテーマに、真っ向から挑戦した作品である。

しかしこのようなテーマ、実はアイドルにとっても、ものすごく身近なことなのだろう。

華やかな大都会の一角に、その歪みでスラム街が発生するのは、どの国でもどの民族でも同じ。それがストレスのはけ口。だから自治体も、それを監視こそしていても、完全に撲滅させようとはしない。なぜならゼッタイに無くならないし、無理やり廃絶させようとすると、地下専行が進んで管理が出来なくなるからだ。
同様に、派手なアイドル業界にも暗黒地帯があって当たり前だし、アイドル達もよほどのポンコツでない限りはみなそれを知っているはず。

松井も、それをしっかりと見て聞いて、あるいは実際に体験してということなんだろうと思う。しかも天性な感受性を持ってそういう暗黒な部分を見てきたのだろう。

 

そう思うと、カバーを外したハードカバーの外装がシュールに見えてくる。

 


 

 

かつて大島優子が「松井玲奈の写真集を出すならロケ地は海外の砂浜とかそういうんじゃなく、団地がいい」と言っていたことがあったが、まさにそれ。
生活臭とか言った様な人間らしさがあるからこそ、こういうテーマで小説が書ける。この感性を鈍化させることなく、昇華させていって欲しい。

何の変哲もなさそうな日常の中に潜む仮面を被る自分。副題にある「化けの皮」は、深層心理に切り込むことで明るみに出る、価値観に対する二面性を表しており、この短編集は、まるで自分の事だと錯覚させる様なリアルワールドを舞台に、その仮面と向き合う心の葛藤が描かれている。まさに想定内も想定外もある物語の展開。やっぱ松井玲奈は「ぼ~~っと生きているんじゃないな」と感じさせる。

 

今後の活躍を大いに期待します。

 

ただ、惜しむべくは、本の背表紙のタイトルが著しく見難いこと。写真はある本屋で並んでいる状態だが、このピンクの帯の上部に書かれたタイトルが読めない。これは如何なものかと思った。

 




 

昨今、話題となっている酸化ガリウムに関して最近知ったことなどを交え、間違った解釈もあると思うが覚書としてまとめておく。飽くまでも自分用なので、文責はないです、為念(^^

 

酸化ガリウム概要
III族のガリウムとVI族酸素の化合物である酸化ガリウム(Ga2O3)は、結晶系としてα、β、γ、σ及びεという五つの異なる結晶をとるが、α‐Ga2O3は、結晶格子定数による結晶構造が同じで化学成分が異なる2種以上の物質が互いに混合して形成される「混晶」構造が作り易く、いきおい、酸化ガリウムと同等のコランダム構造を呈するサファイア(酸化アルミニウム:Al2O3)基板上に酸化ガリウムの薄膜をエピタキシャル成長させ易いというメリットがあるという。
                    
その結果、10μm以下の薄膜形成が可能となって熱抵抗が低くなるため、SiCの熱抵抗とほぼ同等の値となっている。以下は、TO220パッケージタイプSBDでの熱抵抗比較の値である。

           
                      α‐Ga2O3       13.9℃/W
                        SiC:           12.5℃/W

この値だけを見るとSiCよりも熱抵抗が高く見えるが、チップサイズはSiCよりも小さなサイズであることからSiCとの比較で遜色のない値が得られるらしい(ただし、それぞれのチップサイズの具体的な値は不明)。

サファイアを用いることで、コスト負担はないか気になるところだが、サファイア基板に酸化ガリウムを霧状にして吹き付けるミストドライCVD法によって製造可能なため、高価な製造設備を必要とせず、さらに低温の融液成長法によってバルクの製造が可能であることから、大口径で高品質な基板が低コストで得られるという。さらに、このサファイアは酸化ガリウム結晶を成長させるためだけに使われるので、結晶成長後に除去し、再利用することについても研究を進めるとのことであった。また、今後はGaO‐On‐GaOの研究によってサファイアを用いない製造も目指すため、さらなるコストダウンが期待できるそうだ。


酸化ガリウムの物性定数を次に示す(これらの値は研究機関によって若干の差異がある)。


          
(*1):酸化ガリウムに就いてはαの数字が不明なので、結晶系の異なるβの数字を記載するが、物性としては同等と思われる。
(*2):電子移動度はバルクの状態での移動度を表す。


1.酸化ガリウムの最も大きな特徴は、価電子帯と伝導帯との間に存在する禁制帯(バンドギャップ)が大きいことにあり、それに伴って絶縁破壊電界の値も大きい。パワー半導体で重要な要素であるオン抵抗は、ドリフト層の濃度と厚さに依存することから耐圧とトレードオフの関係にあるが、次式に示す通りオン抵抗は絶縁破壊電界の3乗に反比例するため、絶縁破壊電界が大きいということは即ちオン抵抗の値が小さいということになるので、高変換効率や低発熱システムの構築が可能といえる。


          
 
               WD: 電極からの距離(電界が生じている幅)
                   Ec: 絶縁破壊電界(絶縁体が電流を流すようになる電界の強さ)
                    電圧が半導体デバイスの耐圧(Vb)になった時の最大電界強度
                   q: 電荷素量
                   ε: 半導体の誘電率
                  ND: 不純物イオン密度
                  μe: 電子移動度


また、バンドギャップが大きければ高温での動作が可能である。シリコンなどの様にバンドギャップの狭いデバイスは、高温になると結晶を構成している電子が熱で励起されて自由電子となることから電気抵抗が一気に下がり、いわゆる熱暴走をきたすことがあるが、酸化ガリウムの場合には、その様な現象は起き難いのではないかと考えられる。

2.電子移動度は電子が結晶中を移動する速度(Electron Mobility)を示す値であるが、ドーピングや薄膜化を経ると、これらの値は表中の数字よりも小さなものとなり、スイッチング速度などに直接影響する。酸化ガリウムの場合にはこの値が他の半導体よりも小さな値となっており、スイッチングなどのアプリケーションに於いては同じワイドバンドギャップであるSiCやGaNよりもTon/Toffは劣る。 

3.絶縁破壊限界は、バンドギャップに依存し、この値が大きいほどデバイスの小型化が可能となる。 

4.バリガ性能指数は、パワー半導体に於けるFOM(Figure Of Merit)指標の一つで、電子移動度、誘電率及び絶縁破壊電界強度の積で表される材料固有の限界性能指標を示す。この指数が大きいと、同じ耐圧で比較した場合に、よりオン抵抗の小さなバイスの製造が可能となる。

5.熱伝導率は熱の伝わり方を示す値で、値が大きいほど放熱効果がある。酸化ガリウムの熱伝導率は、酸化物であることから表に示される様に、低い値となっている。値が小さいということは、放熱し難いことを示し、即ち熱抵抗は大きいということを示す。従ってパワー半導体として用いる場合には、何等かの放熱対策、即ちヒートシンクを用いるなどの熱設計が必要と思われるが、他の化合物半導体よりも低オン抵抗であることにより熱損失が小さいため、熱伝導率問題は相殺されるかもしれない。また、バンドギャップが大きいので高温動作すると思われるが、保証温度はまだ公表されていない様だ。

研究機関に於ける酸化ガリウムの位置
米国研究機関での研究動向によると、大学及び国立研究機関に対する国家予算はGaNから酸化ガリウムへとシフトしているという。その理由は、既にGaNの研究開発は民間、即ち商売ベースへとステップアップしているため。このことにより、米国ではこれまでの窒化ガリウム研究者がこぞって酸化ガリウムへと「鞍替え」しているらしいが、これもまた興味深い変遷だ。

ビジネスポテンシャル
SBDはスイッチング特性がよく、逆回復時間が短いことから様々なアプリケーションで使用されているが、酸化ガリウムによるSBDはシリコンのSBDよりも逆回復時間が短いことにより、リンギングの収束が急速であることから高速なスイッチング動作が可能としている。これらのことから、モーターアプリケーションに於ける高効率化へのソリューションを提供できる可能性はあると思われる。

一方、これまではN型のみで製品化可能なSBDに対し、酸化イリジウムを使ってP型層を作ることに成功しため、今後はFETの製造も可能となったという。
              

                 
 

そのFETがノーマリオフ(エンハンスメントモード)であるならば、

            GaN:      高速スイッチング
       酸化ガリウム:  高効率

という具合にパワーエレクトロニクスを棲み分けすることが出来ると思われる。

因みに、富士経済が昨年3月にまとめた「世代パワーデバイスに関する市場予測」によれば、2030年段階での酸化ガリウムパワーデバイスの市場規模は1450億円と、そのポテンシャルを高く評価している。

 

平成時代が終わって令和時代幕開けとなる数日前、大宮ステラタウンで開催された乃木坂46 4thアルバム「今が思い出になるまで」発売記念 "4期生ミニトーク&ミニ握手会”というイベントに参戦した。

 

 
 

このイベントは、4期生たちが東京・埼玉・愛知・大阪などに分かれて行うイベントで、その場でCDを購入すればトークショーのみならず握手会に参加できるというもの。ステラタウンでのイベント参加メンバーは、4期生のうちの「遠藤さくら」と「早川聖来」がステージに上がった。


13:00pmのスタートだったが、30分前には200人ぐらいが集まった。トークショーは主催者によるインタビューへの回答という形で進行し、15分くらいで終了したが、終始新人らしい初々しさが感じられる、ほのぼのとしたトークショーになっていたと思う。

トークショーが終了すると、次は握手会となる。小生は握手会というイベントは未経験だし、今後も参加しようという気はないのだが、どういうものなのかは見ておきたいと思っていたので、終了までの間、外野から見物してみた。

 


 

握手会は、ステージ上に立つ二人と一人当たり約5秒で握手を行い、その間に短い会話を行うというもの。握手相手は最初が早川聖来で、次が遠藤さくらという順番。五秒経つといわゆる「剥がし」が肩を叩き、場合によっては強制的に移動させる。CD一枚に就き握手が一回なので、CDを数枚購入した人は再びループの後ろへ並んで再握手を行うというシステムになっていた。

時間が経つに連れてループは少しずつ小さくなるため、握手間隔は次第に短縮されていくので、イベント後半になれば早く順番が回ってくるということになる。見た限りでは、4~5回くらいループしている人も大勢いた様だ。最初から並ぶよりも少し経ってから並んだ方が待ち行列での待機時間は少なく、握手間隔も短くなる。

握手会はおよそ1時間半ぐらいの時間で終了。その間、遠藤さくらと早川聖来は終始笑顔で接し、時にはピョンピョン跳ねてファンサービスに励んでいたのは立派だった。相当疲れたことだろうと思う。今回の握手会はミニなので、本番の握手会は更に過酷なものなんだろう。何時間も並ぶファンのみならず、メンバーの疲労も並みではないことは想像に難くない。。

さて、握手会について。

小生は、どうも握手会というイベントには参加したいとは思わないのである。古い人間だからかもしれないが、そもそもアイドルとは「偶像」の意であるが如く、アイドルは本来の意味での偶像であってしかるべきで、自ずからアイドルとファンの間にはある程度の厚みを持つ壁が必要だと思うのだ。

もしもその壁がなく同じ次元にいるとなると、アイドルとファンとの間にあるべき不可侵条約が破られる危険があると考えているので、握手会に対する抵抗感があるのかもしれない。

もちろん、握手会でこちらの気持ちを伝えたいということや、アイドルがその気持ちを糧に頑張って行こうと決意するという気持ちは十分に理解できるのだが、ある一線を超えてしまうと、それまでは飽くまでも疑似的であったはずの恋愛感情がリアルなものへと変貌し、それに伴って相手を束縛したいという感情が湧いてくる可能性はないだろうか。これが危険なのだ。特に若い人は、そういう妄想に捉われる可能性がありそうだ。

と言っても握手会を否定するということではないのだが、握手に来たファンは正常な神経を持ち、常識的な行動をとる人ばかりではないだろう。そういう輩が起こしかねない不適切な行動を主催者が完全に防ぐことは困難ということを鑑みれば、果たして性善説を取ってよいものなのかという疑問が起きる。それに対する明確な解はまだなさそうだ。

それと、握手会でループするという行動は、アイドルに認知されるためなのだろうと思う。認知してもらえるということがウレシイことであるということは十分理解できるが、小生の場合はアイドルに認知してもらいたいという欲求は起きず、なぜ認知してもらいたいのかよく分からない。これが、相手が呑み屋のおねーさんだったら、むしろ認知してもらいたいという欲求は起きる。それは認知してもらうことにより、例えば仕事上で客を接待する場合など、店のおねーさんがこちらを認知している店であれば、接待された人は「ここはxxさん行きつけらしいので、安全な店なのね」といった安心感持つことが出来るからだ。また、認知されていればこちらの依頼などに対して色々と融通も効かせてもらえるというもの。つまり認知してもらうということは、たぶんに打算的なものなのである。おねーさんとしても固定客を掴むことができるわけだから、お互いの間にWin-Winの構造が構築されるというもの。

一方、アイドルとの握手会は、そういう利害関係は発生し難く、しかも1対1ではなく1対多数の関係にあるから、認知してもらえるようになるためには多額の代償を払い、多くの時間を費やす必要がある。しかも例え認知してもらっても、こちらがそれを活用する機会は殆どないのだから、相当に割りの合わない作業なのだが、それでも握手会では長蛇の列を作って握手会に臨む。ものすごいパワーであるし、金も時間もかかる大プロジェクトなのだが、それが出来るというのは献身的なファンだからなのだろうか。いや、そういう輩ばかりではないという危惧もしているのだが。この辺りもなかなか解が出ないところでもある。

まぁそれはともかく、今回のミニトークでは、4期生の一部、しかも時間にすれば15分程度のトークショーだったが、4期オーディションからあまり時間も経っていないにも拘らずステージに立てるということは、やはり只者ではないということなのだろう。今後、どの様に成長していくのか、見守っていきたい。





 

3月22日~24日、東京ビッグサイトで開催された東京モーターサイクルショーにて、台湾メーカーから今後の電動バイク普及に於ける障壁克服の提案が展示されていた。

 

                    

 

電気自動車(EV)などのバッテリーによるモーター駆動車両の普及が遅々としている理由として、バッテリー駆動EV車両のエネルギー充電と、ガソリン型レシプロエンジン駆動車両のエネルギー充填との時間差や、インフラとしてのチャージスタンド整備が遅々としていることなどが、EVの普及を拒む問題の一つとなっていることはよく知られている。

その間、バイクの場合はバッテリー容量が小さくて軽いというメリットを活かし、台湾のKIMOCO(キムコ)が、昨年後半からガソリンの充填時間よりも短時間でエネルギー補充が可能なソリューションを訴求し始めた。それは、商用の電源系統からバッテリー充電を行うだけでなく、バッテリーそのものを交換する方法である。これは、家庭のアウトレットから100Vないし200Vで充電してもよいし、代替えのバッテリーが用意されているチャージスタンド(バッテリースタンド)で交換してもよいという、バッテリーの使用者がバッテリーを共同でシェアするという仕組み。つまり、バッテリーが切れそうになったらバッテリースタンドに置いてある満充電状態のバッテリーと交換する方法だ。バッテリーは交換しやすいようにモバイル型形状となっており、バイクの蓋を開けて取り出して交換するという作業のみであるため、ほんの数十秒でバッテリー交換が可能となる。バッテリー仕様を見ると、リチウムイオンの48V。13Aまで供給可能の様だ。この方法は、少なくとも電動バイクに対する現時点での最善策だと考えられる。また、バッテリースタンドの普及が進めば、ガソリン型を凌駕することもあり得そうだ。

       
                参考出品の電動バイクとバッテリー交換ステーション


上の写真左が電動バイクで、中央部分に見えるバッテリーには取っ手が付いていて簡単に脱着が可能である。右の写真はバッテリースタンドに用意されているバッテリー。ここにある充電済みのバッテリーと交換すればよいという仕組みである。交換後のバッテリーは、次のユーザー用としてスタンドで充電される。

キムコ(KYMCO)は台湾・高雄市三民区に本社を有するオートバイメーカーの一つで、主力製品は50〜700ccのスクーターだが、ATVやシニアカー、発電機の生産も行なっている。2018年現在、台湾国内で最も大きなオートバイメーカーであり、台湾国内の新車販売シェアは40%を超えている。同社によると、この電気バイクの販売台数は台湾南部にてバッテリースタンドの設置と共に着々と進んでいるという。今回の展示は、この様なソリューションがあるという訴求を行うために、日本でも参考展示を行ったとのことで、このスクーター型以外にロード型スポーツタイプの電動バイクとチャージステーションの展示も行っていた。

 

  

乃木坂46の妹分というかそんなのに「欅坂46」というグループがあり、さらにいろいろな事情から派生した「けやき坂46」というグループがある。欅とけやきを区別するために、「漢字欅」・「ひらがなけやき」と言い分けてはいるのだが煩雑なこともあるし、ひらがなの方は漢字の下部組織みたいなイメージを与えていることから、最近ようやく「ひらがなけやき」が改名され、「日向坂(ひなたざか)46」となった。何も知らない人が読むと何のことだかちっともわからないと思うが。

 

ところで、日向坂という地名は実際にある様だ。どうやら埼玉県にあるということを聞いたので、さっそくチェックし、現地検分を行ったのでここにメモっておこう。

 

場所は埼京線南与野駅の南西方向にある西堀というところで、埼京線のすぐ脇に流れる高沼用水西縁を標高最低値としてそこより小高く上った先にある「日向」という交差点を頂上とする坂が日向坂だ。尤も、坂と言っても前述の様に距離も短く高低差も小さいので坂とは気付かないかもしれない小さな坂である。ただし、交通量は比較的多かった。

 

 

位置:

埼玉県さいたま市桜区西堀8丁目21付近~埼玉県さいたま市桜区南元宿2丁目8付近まで

(Google Map 北緯35.861689, 東経139.630464~北緯35.861176, 東経139.628619)

 

日向坂全景

 

 

日向坂の標識

この写真にあるフリガナの様に、この坂の地名はひゅうざかではなく、グループ名称と同じ「ひなたざか」だ。

 

埼玉大学教育学部社会講座人文地理学、谷研究室によるWeb断面地図を基に計測すると、距離は200m、高低差は7.5mなので、傾斜角はarctan(7.5/200)=3.7°と、かなり緩やかである。

 

日向坂の断面

 

この坂の大きな特徴は、坂の両側が低くなっていて尾根の様になっていることだ。この地区、ミクロ的に見るとかなり複雑な地形となっている様である。


調べてみると、日向坂はここ以外にもある様だ。「ひなた」ではなく「ひゅうが」と読む坂もあるかもしれない。今はまだ誰も見向きもしない日向坂であるが、今後日向坂46という名前が知られてくる様になると、「聖地」として一度見ておこうとファンが訪れてくることも多くなりそうだ。それを見越して町興しよろしく、何かモニュメントなどを作るのもアリかもしれない。