先週日曜深夜に乃木坂46の次の新曲に関する選抜メンバーの発表があり、ネット上ではまさに百家争鳴状態となっている。
選抜メンバーは18人。
左から。
1列目は掘未央奈、賀喜遥香(初選抜)、遠藤さくら(初選抜/センター)、筒井あやめ(初選抜)、齋藤飛鳥。
2列目は山下美月、生田絵梨花、白石麻衣、松村沙友理、桜井玲香、与田祐希。
3列目は(左から)梅澤美波、北野日奈子、秋元真夏、久保史緒里、高山一実、星野みなみ、新内眞衣。
この様に、これまでのフロント常連だった白石麻衣が2列目になったこと、選抜メンバー数を前回の22名から18名にしたことにより前回の選抜メンバーから多くのメンバーが選抜されなかったこと、などもあるが、一番の争点は賀喜遥香、遠藤さくら、筒井あやめという4期生の3名が突如としてフロントに躍り出たこと、更に遠藤さくらがセンターを務めるという大抜擢があったことだろう。
白石に就いては、フロントから外すというより、5名フロントに4期生を3名抜擢する都合により、2列目にせざるを得なかったという事情もありそうだが、堀未央奈と齋藤飛鳥という若年で脇を固めた4期生の選抜組で構成させるという手法、つまり次世代への橋渡しとしての試金石という趣旨が強そうな気がする。
なお、選抜とアンダーとのボーダーラインメンバーについては、これまでにも同様の悲喜交々があり、ある意味毎度のことなのでここでは割愛する。
さて、4期。
4期のうち3名同時に、しかもフロントに抜擢したという理由はいたって単純で、すなわち当分の間は卒業というプロセスとは遠いメンバー達をメディアへ露出させて視聴者に認知させようという政策だろう。それでなくても主力メンバーの卒業がここ暫く続いている現状から、なんとか今の慣性モーメントを継続させるために若年世代を全面に出すという作戦を実践したということは十分理解できる。
そういう場合、現在のフロントメンバーよりも容姿やパフォーマンスが著しく劣る新人しかいないとなると、アイドルグループとしては致命的な障害となることが懸念されるが、幸い十分な逸材が揃っているので、そういう問題は全くない。
ところで、
何か新しいことを行う場合に、挑戦、冒険、無茶といった言葉で表されることが多いが、この三つは似て異なるもので、全く意味が異なる。
挑戦は勝算を以て敢行されるものであり、冒険は生存率50%の賭け、一方、無茶というのは負けると分かっていて戦争を仕掛ける国策の様な自殺行為を示す。
これまでアンダーであった子を試金石として突如フロントに大抜擢するという方法はこれまでも何回か行われ、結果はすべて成功となった歴史があるので、運営にとっては冒険ではなく挑戦だ。逆に言えばそういう挑戦を行わなければならない時期に来ているということになろう。
現在の卒業ラッシュを鑑み得れば、まさに待ったなしなのだ。
従って、今のうちから卒業間近い幾人かの主力メンバーの後釜となるべく教育を施し経験をさせ、ごく近い将来にもチームを牽引させるためにも、今やるしかいのだろう。
芸能界なんて、それこそ下りのエスカレータを駆け上っている様な業界だから、立ち止まれば立ちどころに下に落ちてしまう。
走りながら考えるしかないのだ。だからこそ、今はまだ4期生の起用は時期尚早などとは言っていられない台所事情があることをファンは理解しなくてはならない。つまり、3期生は更なる発展を遂げていくことに貢献させるための要員、一方、4期生は卒業していく主要メンバーの代替要員として指導していくという人事ではないかと思うのだ。
4期に就いては、小生、横浜アリーナで開催されたこのひとつ前のシングル発売に伴う「乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」発売記念 ~4期生ライブ~」に参戦したのだが、4期生たちの想像以上の出来に驚いたものだった。
つい先日まで、タダの素人だったとは思えない立ち振る舞いやクソ度胸、どれをとってもタダモノではないことがよく分かった。歌やダンスはもとより、MC回しなども多少もたつきがあるとはいえ、1~3期生のそれとあまり変わらない演出で会場を沸かせていたが、あの様な状況を見ると現在の主力メンバーの代替として一日も早く成長させたいと画策する運営の思惑は理解できる。その期待にきちんと回答を出す4期生達は、これからの乃木坂46を背負って立つ能力は十分にあると思う。
そういえばモーニング娘。の4期生は「辻加護、吉澤ひとみ、石川梨華」。今思えば筋金入りの、精神力強い子たちだった。
今回の選抜人事はこの様な台所事情が見え隠れする人事だ。これまで安定だった屋台骨だが、期せずして改修工事に入らざるを得ない状態にあり、待ったなしで新生代を全面に出す人事、しかしその人材を見る限り、失敗はなさそうである。
乃木坂46は生き延びようとする本能を持っている生命体である。ずっと応援しながらその動向を見守っていきたい。