100均LEDでわかったこと - 出荷テストでは弾けない製造品質問題 | プロムナード

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久しぶりの100均ネタ。

いつも庶民の味方である100均商品、日常使用しているもので、日夜大活躍している100均製品はたくさんある。もちろん、多少のがたつきやばらつき、或いは期待値以下の性能であることもあるが、「100円でしょ?」という自問に屈服することが殆どである。

更にオドロキは、消耗品ではなく耐久品であっても継続使用に対して十分対応するものもたくさんあることで、同等性能で値段の高い商品に対して、これまでどんだけ余計な金を費やしてきたんだろうと、今更ながら思うことも多い。

100均電子機器の回路を見ると、究極のコストダウンを追及するための、驚くべき工夫による電子回路技術が駆使されていて勉強になることもしばしばだ。以前ここで紹介した、コンデンサ分圧理論による降圧を用いたLED型常夜灯などもその一例である。機器の外装に就いても、それも品質の一つとしてこだわる日本人の国民性を意識してか、粗悪な外装品も殆ど見ない。もちろん耐久度など関しては難点のあるものもあるにはあるが、そこはしょせん100円なので、耐久性を求めるのであればそれなりの対価を払うべき、ということで合点が行く。

この様に100均製品には、商品としての価値が高い製品もたくさんあるのだが、問題は製造方法である。

今回、ここで紹介するのはボタン電池4個で白色LEDを点灯させるキーホルダ付きライトなのだが、ここ暫く、LEDが付いたり消えたりするようになってきた。
買ってからそれほど経過していないので、電極部分の接触不良というのはあまり考え難いし、そもそも付属している電池はお試し用となっているのがお決まりなので、電池を替えるべくキャップを外して電池を取り出してみたところ、なんと写真の様に電池の入れ方が変なのである。

 


 

電池は透明な薄い樹脂のケースに4つ直列に入っており、そのままLEDのケースへ挿入する様になっているので、電池の取り出しや挿入時に電池がバラバラにならずに便利なのだが、よく見ると、写真向かって一番右側の電池の向きが逆となっていたのだ。この状態だと、電池全体の起電力は3個分となるので、電池が少しへたると白色のLEDを点灯させるための閾値ぎりぎりの電圧になるため、それを若干でも下回れば消灯してしまう。

そこで、この電池の向きを正しい方向に入れ替えたところ、当然のことだがLEDはきっちりと点灯した。

これ、つまり製造時に電池の向きを逆にして透明ケースへ挿入してしまったということなのだろう。これが1個だけ正しい向きで3個が逆という場合であれば、出荷テスト時に点灯しないので出荷前に弾くことが可能だが、3個が正しいという場合だとテストはパスとなる。その出荷品がこちらに回ってきたというところだろう。そこから、恐らく製造は人が組み立てているのだろうということが想像できる。

ところで、この逆挿入の弊害は、電圧が足りないことによって消灯までの時間が短いという問題だけではない。それは逆方向に挿入された、充電池ではないボタン電池に対して逆バイアスによる充電作用が働き、そのまま連続点灯させていると発熱や液漏れなどの二次災害が発生するという危険性があるということなのだ。

出荷テストをパスするということと、正しく組み立てられているということは別だ。この様なことは名だたるメーカー品では起きないと考えたいが、人手によって製造されている場合には皆無ではない。100均の様な、極端にコストダウンを追及している製品であればなおのこと、購入した時は、電池の状態くらいはチェックした方がいいのかもしれない。