米沢名物弁当「牛肉どまん中」とは? - 商品のネーミング考 | プロムナード

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駅弁の中でも人気の高い、米沢名物「牛肉どまん中」。駅弁は冷えたまま食べるのがデフォルトであるが、この弁当はそういう状況を想定して味付けしてあるし、値段も1250円と、リーズナブルな値付けとなっている点も人気なのだろう。

 



 

ところでこの弁当、名前だけ見ると「山形県名産『米沢牛』と山形県銘米の『どまんなか』のコラボ弁当」を彷彿させるネーミングだが、弁当箱の横に書かれた仕様書を見ると、牛肉とご飯は国産牛と国産米となっており、くだんの固有名詞の記載はない。

 



 

表書きの米沢名物も「この弁当は米沢の名物の一つ」と表しているだけで、この弁当と米沢牛とは有機的な結合はしていないということなのだろう。

また、米についても、米の銘柄は「どまんなか」であるが、この弁当の名前は「どまん中」である。米の銘柄に就いては牛肉の銘柄ほど浸透していないものの、知っている人にはピンとくるネーミングとなっている。

こうした名称の付け方は見る人の思い込みを利用するという手法であり、偽りさえなければ上手なネーミングと言ってよいだろう。ただ、結構な割合の人たちは勘違いする可能性は否めない。とはいえ、買った当人が満足していれば問題はないのだろうが。