乃木坂46 4thアルバム発売記念ミニトークショー ー 握手会に関する個人的見解 | プロムナード

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平成時代が終わって令和時代幕開けとなる数日前、大宮ステラタウンで開催された乃木坂46 4thアルバム「今が思い出になるまで」発売記念 "4期生ミニトーク&ミニ握手会”というイベントに参戦した。

 

 
 

このイベントは、4期生たちが東京・埼玉・愛知・大阪などに分かれて行うイベントで、その場でCDを購入すればトークショーのみならず握手会に参加できるというもの。ステラタウンでのイベント参加メンバーは、4期生のうちの「遠藤さくら」と「早川聖来」がステージに上がった。


13:00pmのスタートだったが、30分前には200人ぐらいが集まった。トークショーは主催者によるインタビューへの回答という形で進行し、15分くらいで終了したが、終始新人らしい初々しさが感じられる、ほのぼのとしたトークショーになっていたと思う。

トークショーが終了すると、次は握手会となる。小生は握手会というイベントは未経験だし、今後も参加しようという気はないのだが、どういうものなのかは見ておきたいと思っていたので、終了までの間、外野から見物してみた。

 


 

握手会は、ステージ上に立つ二人と一人当たり約5秒で握手を行い、その間に短い会話を行うというもの。握手相手は最初が早川聖来で、次が遠藤さくらという順番。五秒経つといわゆる「剥がし」が肩を叩き、場合によっては強制的に移動させる。CD一枚に就き握手が一回なので、CDを数枚購入した人は再びループの後ろへ並んで再握手を行うというシステムになっていた。

時間が経つに連れてループは少しずつ小さくなるため、握手間隔は次第に短縮されていくので、イベント後半になれば早く順番が回ってくるということになる。見た限りでは、4~5回くらいループしている人も大勢いた様だ。最初から並ぶよりも少し経ってから並んだ方が待ち行列での待機時間は少なく、握手間隔も短くなる。

握手会はおよそ1時間半ぐらいの時間で終了。その間、遠藤さくらと早川聖来は終始笑顔で接し、時にはピョンピョン跳ねてファンサービスに励んでいたのは立派だった。相当疲れたことだろうと思う。今回の握手会はミニなので、本番の握手会は更に過酷なものなんだろう。何時間も並ぶファンのみならず、メンバーの疲労も並みではないことは想像に難くない。。

さて、握手会について。

小生は、どうも握手会というイベントには参加したいとは思わないのである。古い人間だからかもしれないが、そもそもアイドルとは「偶像」の意であるが如く、アイドルは本来の意味での偶像であってしかるべきで、自ずからアイドルとファンの間にはある程度の厚みを持つ壁が必要だと思うのだ。

もしもその壁がなく同じ次元にいるとなると、アイドルとファンとの間にあるべき不可侵条約が破られる危険があると考えているので、握手会に対する抵抗感があるのかもしれない。

もちろん、握手会でこちらの気持ちを伝えたいということや、アイドルがその気持ちを糧に頑張って行こうと決意するという気持ちは十分に理解できるのだが、ある一線を超えてしまうと、それまでは飽くまでも疑似的であったはずの恋愛感情がリアルなものへと変貌し、それに伴って相手を束縛したいという感情が湧いてくる可能性はないだろうか。これが危険なのだ。特に若い人は、そういう妄想に捉われる可能性がありそうだ。

と言っても握手会を否定するということではないのだが、握手に来たファンは正常な神経を持ち、常識的な行動をとる人ばかりではないだろう。そういう輩が起こしかねない不適切な行動を主催者が完全に防ぐことは困難ということを鑑みれば、果たして性善説を取ってよいものなのかという疑問が起きる。それに対する明確な解はまだなさそうだ。

それと、握手会でループするという行動は、アイドルに認知されるためなのだろうと思う。認知してもらえるということがウレシイことであるということは十分理解できるが、小生の場合はアイドルに認知してもらいたいという欲求は起きず、なぜ認知してもらいたいのかよく分からない。これが、相手が呑み屋のおねーさんだったら、むしろ認知してもらいたいという欲求は起きる。それは認知してもらうことにより、例えば仕事上で客を接待する場合など、店のおねーさんがこちらを認知している店であれば、接待された人は「ここはxxさん行きつけらしいので、安全な店なのね」といった安心感持つことが出来るからだ。また、認知されていればこちらの依頼などに対して色々と融通も効かせてもらえるというもの。つまり認知してもらうということは、たぶんに打算的なものなのである。おねーさんとしても固定客を掴むことができるわけだから、お互いの間にWin-Winの構造が構築されるというもの。

一方、アイドルとの握手会は、そういう利害関係は発生し難く、しかも1対1ではなく1対多数の関係にあるから、認知してもらえるようになるためには多額の代償を払い、多くの時間を費やす必要がある。しかも例え認知してもらっても、こちらがそれを活用する機会は殆どないのだから、相当に割りの合わない作業なのだが、それでも握手会では長蛇の列を作って握手会に臨む。ものすごいパワーであるし、金も時間もかかる大プロジェクトなのだが、それが出来るというのは献身的なファンだからなのだろうか。いや、そういう輩ばかりではないという危惧もしているのだが。この辺りもなかなか解が出ないところでもある。

まぁそれはともかく、今回のミニトークでは、4期生の一部、しかも時間にすれば15分程度のトークショーだったが、4期オーディションからあまり時間も経っていないにも拘らずステージに立てるということは、やはり只者ではないということなのだろう。今後、どの様に成長していくのか、見守っていきたい。