2021年・2月に専門病院を退院した娘。
約1年後の2022年・1月には再び体重が減り、入院エントリーとなりました。
この頃の記録を見返すと、一番体重が減ってしまった時が34kgでした。
病院からは「ベットが空き次第、連絡します」と言われていました。
しかし、娘は入院することを強く拒否。絶対嫌だと。
身体的には入院が必要。これ以上体重が減っていけばどうなるのか。
一度経験してるのでよくわかってました。
もう一度、経管栄養になったり、起き上がれなくなったり、擦り傷さえ自力で
治せない体になってしまうのはどうしても避けたい。
それを思うと、入院させてもらったほうが安心できる。
でも、
入院を拒否している娘の気持ち、精神的なことを考えると、
強制的に入院させることが本当にいいのか・・・迷いがありました。
退院してから、馴染めないと泣きながらも学校へ登校し続けた娘。
体重は減少してしまったけど、学校へ通って頑張っていたことも確かだったのです。
娘の身体と心と。
どちらを優先にするべきなのか、毎日毎日考えました。
主治医とも相談し最終的には
「入院か、家で頑張るか、ご家族で相談してください。」となり
体重34kg、BMI14.1 この段階ではまだ家で頑張れる余地があるのか・・・?
と不安に感じながらも
娘には入院が嫌なら、食べて体重を増やすしかないこと。
もし、これ以上体重が減ってしまったら、迷わず入院を申し込むこと。
を話し、覚悟できるか、頑張れるのか、確認しました。
「頑張って食べる。頑張って体重を増やす。」
という娘の言葉を尊重して、この時の入院は回避しました。
ただ、ギリギリの体重だったため、入院エントリーはそのままにしてもらい、
何かあればすぐに病院に連絡するようにと言われました。
この病気になってから、娘はたくさん嘘をつきました。
ほとんどが「食べた」「食べる」の嘘でしたが、自分の本当の気持ちにも
嘘をついていることがありました。
本当は辛いのに「辛くない」
本当は苦しいのに「苦しくない」
本当は辞めたいのに「頑張る」
なのでこの時の
「頑張って食べて、体重増やす」も正直、信じることはできませんでした。
本当は学校も、食べる事も、辛くて病院に逃げ込みたいのではないか。
頑張ると言いつつ、また食べないのではないか。
無理して入院は嫌だと言い張っているのではないか。
嘘をつくことで余計に自分を追い込んでいくのに
嘘をついてしまう。本当の気持ちを吐き出せない。
この状況をつくってしまっているのは私なのかな・・・と悩みました。
娘が、娘らしく生きていくにはどうしてあげればいいのか。
母親として、どう接すればいいのか。
この頃の私のメンタルもかなりボロボロでした。
母親としての自信を失っていましたし、退院してからも一向に良くならない
娘にどう接すればいいのかわからなくなっていた時期でした。
今思うと、
そんな私の精神面も考慮しての入院エントリーだったのかもしれません。
だから「ご家族で話し合って」と言われたのかも・・・。
結論から言いますと、この入院回避以降から、娘は食べ始めました。
夜は絶対に食べなかったお米を食べるようになりました。
最初は30g、50g程度でしたが徐々に量を増やしていき
今では120g食べれるようになりました。
それと給食を食べきれなかった日は帰宅後、捕食を摂ること、
朝食でご飯を200g食べる事を自分で決めました。
その結果、
2022年・2月 34kg
2022年・3月 35kg
2022年・4月 36kg
2022年・5月 37kg
2022年・6月 37kg
2022年・7月 37kg
2022年・8月 38kg
2022年・9月 38kg
2022年・10月 38kg
そして今現在 2022年・11月 38.5kgまで体重が戻りました。
本当に少しづつ、少しづつ・・・・・・・・・・・・
じれったい数字が何か月も続いてますが。
でも大きく減ることはなく、ここまで来ています。
もちろん、ここまで来るのに何から書いて良いのかわからないほど
いろんな事がありました。
そして娘の体重回復の裏には、私たち家族の生活を大きく変える出来事も
ありました。私が全く予想していなかった想定外の事でした。
人生、何が起きるか。本当にわからないものですね。
娘の病気をきっかけに、私の人生は大きく方向が変わったと思います。
その辺の出来事を次回から記していこうと思います。