娘は摂食障害の治療のため、専門病院に長期入院していました

 

2020年6月~2021年2月まで。

一時帰宅や短期帰宅もありましたが、

今、改めて考えても長い入院生活だったと思います

 

コロナ禍だった事もあり、面会が出来ない時期も長かったです

連絡をとる手段が手紙だけの時期もありました

 

この長期入院が、良かったのか悪かったのか、未だにわかりません

同じ摂食障害の入院でも病院によってはもっと短期間の場合もあるし

短期間でも何度も入退院を繰り返すこともあるし

 

第一、摂食障害で入院した場合、退院がゴールではないことが多いので

入院期間が長くても、短くても退院後がまた新たなスタート地点になるのだと

思います。。。長い長い道のりです。。。

 

娘の場合、この入院でお世話になった看護師Kさんをものすごく信頼し、尊敬し・・・

どちらかというと依存してしまっている状態でした

 

娘がお世話になった病院では、入院病棟の看護師とは退院後は基本

会ってはいけない(コロナ感染予防もあり)ルールがあり

外来で病院に行った時も会えることはなく、退院してから一度も会っていません

 

なので退院してからも、お手紙を書いては返事を心待ちにするという日々が

続きました

学校で嫌な事があると、そのKさんからのお手紙をぎゅっと抱きしめて

よく泣いてました

 

 

そんなKさんから先日、私の携帯に電話がきました

 

 

現在娘は約半年に1度、外来を受診しています

ちょうど夏休みということもあり、8月に受診予定でしたが

父が亡くなって私がバタバタしていたため、受診予約をキャンセルしたままの

状態でしたので・・・その件、かな~なんて思いながら電話にでました

 

お世話になっていた3年前を一気に思い出すような懐かしいKさんの

声と喋り方を聞いて、涙ぐんでしまいました

 

辛い記憶の方が断然多いですが、いつでも支えとなってくれていたKさんの

存在は私にとっても、とても大きな存在でした

 

 

電話の内容はとても意外な内容で。。。

 

ざっくり言うと、娘に摂食障害で入院していたころの話を聞きたい、

というものでした

 

Kさん、現在、病棟勤務から少し離れ、摂食障害専門のナースを指導する

立場であるとのこと

そのため、自分が関わってきた患者さんの記録を見直し、自分自身の

経験をまとめているそうです

 

ここ数年で摂食障害の患者さんは1.5倍に増え、若年層の患者も目立つそうです

圧倒的に病院と専門知識をもったナースが不足しているそうです

 

なんだかとっても悲しい現状

こんなに苦しい病を患う子どもが増えているなんて悲しすぎる・・・

 

更に意外だったのは、私が知らない間に娘がKさんとコンタクトを取って

いたのです(といっても手紙を書いて出していただけです)

 

今までは娘が書いた手紙を私が切手を貼って郵便に出していたのですが

どうやらここ最近は自分で切手も買って郵送していたようです

まぁ、高校生ですから。現金も持たせてるし、手紙を出すくらいできるので

しょうが、、、私的には少し驚きでした

 

娘の出した手紙を読んでるうちにKさん、本人と話したいと強く思ったようです

 

どんな内容を書いたのかはわかりませんが

Kさんからは「しっかり前に進んでいる」というお言葉を頂き再び涙でした

 

娘の経験談が、今、苦しんでいる方たちの何らかの役に立つのならば

是非、協力したいと私は思いました

 

娘にKさんからの依頼を伝えると即OKの返事が返ってきました

娘にとってはKさんに会える、Kさんと話せる、Kさんの役に立てる

といったプラスでしかない依頼だったようです

 

ただ、果たして、入院していた当時のことを娘がどの程度覚えているのか・・・

そして、できれば、私も当時の娘が感じていたこと、考えていたことを

知りたい・・・怖いけど、知りたいです

 

どのような形でKさんとの対談(!?)が予定されるかはまだ未定ですが

このことが、苦しむ方たちのお役にたてれば嬉しい限りです。