頭に流れてくる歌の出番が来た
ここ3ヶ月ほどなぜか いつも頭に流れる曲があった。音痴の私が ずっと口ずさみ鼻歌で歌っていた。ニッコリ笑うニッコリ笑う明日 天気になあーれ これ、なんの歌だろう なんか 父の笑顔を願う歌みたい。私も変わったよなぁ介護で実家に戻ってから勘違いで勝手に怒った父から同じことばかりしつこくしつこく説教されたり怒りをあらわにした父に追いかけられたことで父を毛嫌いしてたというのに 父が怒りを制御できなくなった時は外に飛び出して家に入らずかといって手ぶらで出てきたので行くところもなく外でウロウロ歩き回って過ごしたこともあった 泣きながら ケアマネさんに電話したこともあった。タイムラインセラピーの効果で父のことを笑顔で話せるようになり父の嫌なところではなく父のよかったところだけ思い出せるようになってきた。そうしたらその歌が頭に流れ始めた。なんか嫌な予感は少ししていた。お通夜の前にまたまた その曲が頭に流れてくる。なんの歌か きちんと歌詞も調べてみようと検索してみた。うちのお父さん汗をかいたので 一休みマキ割りは疲れますね お父さんもうすぐ日が暮れる カラスが飛んでゆく一番星光るまで もうひとガンバリ汗を拭いて お茶を飲んで腰を伸ばせば お父さんニッコリ笑う ニッコリ笑う明日天気になあれ今日は渡辺さんの結婚式でうちのお父さんは仲人でめでたい めでたい 鯛のお頭付き酒は飲め飲め 花嫁さん膝をくずし お皿たたいて歌をうなれば お父さんニッコリ笑う ニッコリ笑う明日天気になあれセーター姿が似合いますたまにはオシャレしたら お父さん今度 お母さんが街に出る時に真っ赤な蝶ネクタイを買ってもらったら春になって さがり梅の花が咲きます お父さんニッコリ笑う ニッコリ笑う明日天気になあれ春になって さがり梅の花が咲きます お父さんニッコリ笑う ニッコリ笑う明日天気になあれ作詞 作曲:南こうせつ歌:かぐや姫又は歌:坂本九びっくりした まるで父のことだ。父は会社員だったが 趣味で果樹園もしていた。部下の面倒見が良く仲人の機会が多いので 詩吟まで習って お風呂で唸っていた。無骨な人でおしゃれとは縁遠く 母によく怒られていた。さがり梅というのは枝垂れ桜のことだそうで調べながらあと少しで桜も見られたのにと号泣 よし決めた‼️出棺の時の曲にしよう 老人ホームに入居してからも散髪と髭剃りが何よりの楽しみだった父。趣味の道具以外では物欲は少なかったが電気シェーバーだけはいつも一番高いのを買ってきてくれと言った。なので湯灌をお願いした。綺麗な女性による丁寧な丁寧なマッサージにエステに髭剃りや顔剃りはすごく喜んでくれたと思う。棺の中の父はツヤツヤになりとても若々しく男前に仕上がった。湯灌は絶対に頼むべしだ遺言に書き残そうと思った 葬儀会場は母の時と同じところがうまく空いていて油絵、陶芸、デッサン、水彩画たくさんの作品を並べておいて皆さんにもらってもらえた。家にはまだまだ作品がある。喜んで持って帰ってもらえて父も喜ぶなぁ。父の出棺の際に無事にこの曲が流れた。二男の婚約者がまたまた片道5時間かけて来てくれ結婚式の招待状を棺に入れてくれた。その優しい気持ちに 号泣私のミッションはまた一つ 遂行できたように思う。