新型コロナウイルスは本当に「敵」?/”勝ち負け”のない世界への転換 | おかあさんとこどものための自然療法ホメオパシー「一粒で笑顔に」

おかあさんとこどものための自然療法ホメオパシー「一粒で笑顔に」

クラシカルホメオパシーのホメオパス・今井美香子のブログ。英国、米国、シンガポールで暮らし、三人の子どもを育てて来た豊富な育児経験から、
家庭で手軽に使える自然療法をご紹介します。健やかな時も病気の時も、笑顔で我が子を見守りたいおかあさんのために!

最近、いやずっと前からですが、

「コロナとの戦いに負けない」とか

「新型コロナに勝つ!」

「ウイルスは目に見えない敵だ」

みたいなスローガンに違和感を感じています

 

 

こういう勇ましいスローガンに接すると、

リアルな戦争を彷彿とさせるのですが

 

実際、

マスメディアだけでなくSNSでも

「新型コロナウイルスは『人類の敵』であり、

我々はパンデミックという『戦争状態』にある」

という表現をよく見ます

 

 

 

そういった勇ましいスローガンを見聞きするたびに

”おいおい、ちょっと待ってよ〜

ウイルスって敵だっけ?

戦う相手だっけ?”と思うのです

 

 

 

そもそも感染力の非常に強い、

ヒトの細胞で繁殖していくような

言いかえれば、

ヒトのふんどしで相撲をとるような

たくましい相手に”勝とう”なんて無理ですって

 

 

「都市封鎖」や「外出規制」で

ウイルスを「完全に」封じ込められるのでしょうか

 

 

「ソーシャルディスタンシング」で

他人と2m距離を置いても

ウイルスは8mは軽く飛ぶという説もあります

 

 

 

 

また、ウイルスだけでなく

ガンや病気全般も「敵」と見なされがちですが、

 

これにも「ガンに勝つ!」とか

「闘病」という表現がありますね

 

 

 

でも、

ガンや病気は、

食事をはじめとするそれまでの生活全般に問題があって、

その人の”歪んだあり方”が体に現れて

”あんた、いい加減にしなはれ〜”とか

”こんなこと続けておったらあかんで〜”(なんで関西弁?)

と「メッセージ」を送っているものです

 

 

なので、

語弊を招くかもしれませんが

ガンや病気自体は”悪者”ではないです

さらにはウイルスも

 

 

 

とかく”ウイルスによって”病気になった

と考えられがちですが、

ウイルスは病気の原因であるよりも、

むしろ結果です

 

 

ウィルスにはそれぞれ

一番住みやすい固有の環境があるそうです

 

 

薬や栄養不足、または食べすぎ、

酸化物またはストレスなどによって、

人の細胞や組織が病的になった時に

ウィルスは自然発生するといいます

 

 

細菌やウイルスが血液や体内に入って

炎症を起こすのは、

血液や体内が汚れているという証拠であり、

 

細菌やウイルスは汚れた血液や組織の

”掃除”をしてくれていると言う見方もあります

 

 

 

まぁ、そこまで細菌やウイルスを

持ち上げるか否かは

人それぞれでしょうが、

 

ひとつ言えるのは、

細菌やウイルス、さらにはガンなどの病気は

単純に「敵」と見なせるものではないということ

 

 

 

先ほど、

「ウイルスには一番住みやすい固有の環境がある」

と言いましたが、

 

 

環境ジャーナリストで「感染症の世界史」の著者でもある

石弘之さんは、

感染症が多発する原因の第一に、人間による自然破壊を挙げなければならない。

 

人は天然資源を求め、森林をはじめとした大規模な自然破壊を続けている。

人間と離れて静かに暮らしていた野生生物たちが、すみかや餌うぃ失い、生態系(生物とそれを取り巻く環境)を乱されて人の生活圏に出没するようになった。

 

それは明確だった人と野生動物との境界が曖昧になり、野生動物が人間の近くにいる動物(家畜、ペット)などを仲介して、新たなウイルスを拡散させるのだ。

 

さらに

 

世界各国での都市化による人口集中で、過密社会になったことが、感染症の急増に拍車をかけている。

 

英国では18世紀後半からの産業革命で、多くの人が大都市に住むようになり、人口の過密化が始まった。

 

工業都市には地方から労働者が流れ込んできたが、住宅、水道、ゴミ処理などの都市機能が追いつかず、各地にスラム街ができた。非衛生な過密環境が感染症を蔓延させた。

 

 

これって、

「非衛生な都市」=「バランスのよくない生活習慣の人」

に置き換えられませんか?

 

 

要は、

「ウイルスが悪者なのではない」ということ

 

 

 

今回の新型コロナウイルスのパンデミックが

従来の感染症と大きく違うのは、

その規模の大きさでや社会への衝撃の強さです

 

 

 

世界中の大都市がロックダウンされ、

世界の人口の半分が外出自粛を求められるなんて

人類史上これまでにあったでしょうか

 

 

考えてみると、

すごい話しですよね

まるでSF小説か漫画のよう

 

 

 

ガンや病気が、

それまでの生活の歪みを伝えるものであるように

 

今回の新型コロナも

これまでの都市生活や経済活動がパンデミックを

引き起こしたと言えるかもしれません

 

 

 

だとすれば、

「ウイルスに勝つ!」とか

「コロナに負けない」

というのはあまり意味がないわけで、

 

そういう戦闘モードで行けば行くほど

空回りになってしまう

 

 

 

ウイルスが生態系のバランスの乱れ、

さらには、わたしたち一人ひとりの生き方の歪み

みたいなものから生じているなら、

 

それを「警告」として受け止め、

彼らと(居心地が悪くても)共生できるよう

適応していくことが求められているのではないでしょうか

 

 

 

 

哲学者の内田樹先生と感染症内科医の岩田健太郎氏は

こう述べています

岩田:感染症はそのように「人類と共生する」結末を迎えることが珍しくありません。新型コロナもこの先とことん広がれば、「感染すれば8割は軽い症状で済むけれど、2割程度は重症化し、高齢者を中心に1~2%は命を落とす」ことを人類が受け入れる可能性はあります。
 

内田:かつての日本なら「コロナを殲滅する」というシナリオA以外思いつかなかったでしょう。でも、100年後の僕らは、限りある資源を活用し、適切に分配しながら、「未知の感染症と気まずく共生しつつ、負け幅を何とか小さくする」という後退戦のシナリオの方が現実的だと思います。
AERA 2020年4月20日号より抜粋)

 

 

 

いやぁ、それにしても

これって大変なことですよね

 

 

これまでの

「邪魔者は排除する」とか

「自分にとって不都合なものは悪者」

みたいな価値観を転換していくわけですから

 

 

もっと言えば、

「自分の欲しいものは勝ち取る」

「諦めたら負け」

といった発想ではとてもやっていけない

 

 

「共生」と「分かち合い」「シンプルな諦め」

がキーワードになっていくのではないでしょうか

 

 

それにしても、

すごい時代に遭遇したもんだ

と思わずにいられません

 

 

 

不遜な言い方で、

語弊を招くかもしれませんが(これで今日2回目)、

これから到来する時代にワクワクしています

 

 

 

 

 

 

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