DAIのブログ -28ページ目

スター・トレック

めちゃくちゃ「スター・トレック」ファンという訳ではないけど、
過去の映画やTVシリーズは楽しんで見てました。

最初は「今さらスター・トレックかよ」と思いながらも、
評判の良さを聞くにつけ、期待度もアップ。
そんな中、観てきました。

評判の良さもうなづける出来映えでした。
というのも、今までのスター・トレックファンも、
そして今回初めて見る観客も楽しめるよう、
いいバランスで仕上がってます。

新たなカークやスポック、マッコイなど主要登場人物も、
今までのイメージの延長線上にあり、
出て来た瞬間に「新しい××××」かなと、わかるほど。
(ただ、チェコフだけはちょっと違ったかな)
そして物語中頃には、
元祖スポックのレナード・ニモイの登場。
オールドファンには感無量です。

ストーリーとしては強引な所もあるけど、
SFエンターテイメントとしては許容範囲。
ファンにはおなじみのコバヤシマルの
エピソードまで盛り込まれていて、抜け目がない。

ロジックよりエモーション。
自分としては、このメッセージが
いい意味で引っかかった。
カークに対して「無鉄砲な奴がいなくなった」
(だから、君が必要だという意味で)
と、言葉をかけるシーンが出てくるが、
今の世の中にも同じ事が言えてるかもしれない。
スポックが「成功率が4.3%」と言われても、
成功を信じて突っ走る情熱。
成熟した社会が失ったものかもしれない。

とにかく楽しめる作品です。

子どもへの投資

格差社会と言われて久しいが、この格差によって一番の被害を被るのは子どもたちだろう。家庭の経済状況によって、教育の機会が奪われたりするためだ。『天才!成功する人々の法則』著者:マルコム・グラッドウェルを読んだ。この本に書かれている事は「どんなに才があっても機会に恵まれないと、その才は開花しない」「また機会さえあれば、努力によって才を身につける事が出来る」という内容だ。今の日本はどうなのだろう?

北欧では教育費の公的負担が圧倒的に多い。北欧諸国では実に95%以上は公的負担だ。高等教育までは、ほとんど無料だ。一方、日本はと言えば先進国の中でも圧倒的に低い。おそらく子どもの教育は家庭の問題という事なのだろう。仮説だが、この辺に官僚行政の弊害が出ているのではないか。裕福な家庭に育ち、有名大学を経て官僚になった人にとっては、それほど興味ある問題でもないだろうし、また中流以下の家庭に育って官僚になった人から言えば、その状況で努力して当たり前という事になるのだろう。個人的なレベルでは、それでいいのかもしれない。

私の父親は7人兄弟の家に生まれ、しかも農家という事もあって裕福ではなかったそうだ。その中で、私の父だけが大学受験を許された、それは兄弟の中で大学に行ける可能性が高かった事と、本人が大学進学を強く望んだからだ。日本で一番安い入学金と授業料の大学を探したらしい。無事、大学へ進学した。一方、弟たちは進学を選ばなかった。やはり家庭の負担等を考え、さすがに二人も大学には無理という判断をしたらしい。もし、北欧のような大学進学への支援が十分だったら、このような事は起こらなかったろう。

話を戻そう。やはり教育の機会は公平にあるべきだ。個人的な感情だけでなく、国という視点からも必要だろう。政治家や官僚は、もっと広い視野の上にたって考えて欲しい。開花する資質があった人たちをみすみす捨ててしまっていいのか?もっと子どもたちに視野を向けるべきだろう。


天才! 成功する人々の法則/マルコム・グラッドウェル

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六義園

昨日は、あまり天気は良くなかったのですが、駒込にある「六義園」へ。今までいくつも都内にある、庭園へ行ったけど、ここは今まで行った中では1、2を争うほど心地よかった。ちょうどアジサイも咲いていて、綺麗でした。六義園に行く前に、花屋さんをのぞいていたら、お店の人がヤマアジサイについて教えてくれて、ちょうど予備知識がついていてバッチリでした。この六義園は、江戸時代に柳沢吉保はこの『古今和歌集』に出てくる和歌を庭園で再現しようとしたもので、完成当時は、小石川後楽園と並び二大庭園と称されたとの事。なかなか見所満載です。


DAIのブログ-六義園

DAIのブログ-六義園2

なかなか収益が上がらない

「ゆびとま」が5月初めから突然停止したり、バラエティ・ジャパンが6月30日でサイトを閉鎖すると発表したり、何かと騒がしい。お金がかかるわりに収益があがらないというのがネットの現状なのだろう。もちろん金融不況も影響しているだろう。今後もこのような状況が続くのか?とにかく個人情報の流失だけには気をつけてもらいたいものだ。

自信のない人がブランドを作る

ある雑誌を読んでいた時に、目にとまった文章があった。「人の名前で引っ張るタイプの本は、自分に自信がない人が読む本。自分で評価する自信がなければ、この著者はいいという評判を頼るしかない。」なるほど、その通りだろう。これを逆さにしてみると、「自分に自信のない人は、人の名前で本を選ぶ」という事だ。すなわち、ブランドで選ぶという事だ。これは本だけではなく、ファッションなども同じだろう。ファッションセンスに自信のない人がブランドを買う、と。するとこんな仮説が成り立つのでは。「現代において、自信のない人が増えれば増えるほど、ブランド力がものを言う」。

重力ピエロ

今年に入って、どんどん公開されていく
伊坂幸太郎原作の映画作品。

自分も今まで「アヒルと鴨の~」「フィッシュストーリー」などの
映画作品を観ているが、実は伊坂幸太郎原作は、
映画にするには、相当ハードルが高いのではないかと思う。

というのも構成の複雑さや、複雑で繊細に描かれいる
キャラクターや人間関係。
かなり腕のある脚本家や監督が力を振り絞らないと
可も無く不可も無くの作品しか出来ないのではないかと思う。

今回の作品、自分は原作は未読。
そこで感じたのは俳優陣もいいし、
描こうとしている世界感も好きだ。
でも、何かが物足りない。

分かりやすく描こうとして、
原作と設定を変えたりしているのが、
どうも消化不良を起こしてるように思う。
謎解きの部分で言えば、途中でだいたい察しがつく。
これはタネが分かってしまった手品を
見させられるようで、ちょっと辛い。
どうもテレビの2時間ドラマっぽい
作りになってしまっている。

自分が原作を読んだら、
「なるほど、こうするしかなかったのか」
と思うのかもしれないが、
今の時点では、もっといい解決方法が
あったのではないかと思う。

とにかく「もったない!」気がした。

地獄の沙汰も金次第?

小室哲哉の判決が確定する。懲役3年、執行猶予5年を言い渡した大阪地裁判決について、大阪地検が控訴しないことを決めたからだ。大方の予想は実刑判決だったが、見事にはずれた形だ。専門家の話によれば、関東と関西を比べると、関西の方が刑が軽くなる傾向だとか。そんな事が実際にあるのかと、不思議な感じがありますが・・・。

まぁ、そんな専門家の話はともかく、一般人の感覚から言えば、今回の判決ほど「結局、お金があればなんとかなっちゃうものなんだね」と思わずにはいられなかった。というのも、どんなに被告が反省していたとしても、5億円の弁済と慰謝料1億円が支払われていなかったら実刑になっていたからだ。通常、自分の遊ぶ金欲しさに5億円だまし取って使ってしまった人が、トータル6億円の弁済など出来るはずがない。ましてや、そのような人にお金を貸す人もいないだろう。今回は、たまたま立て替えてくれる人が現れた、という事だけなのだ。それで罪が軽くなってしまっていいのか。もし、同じような事件で被告を更正を信じる人がいても、6億円の弁済を立て替えられなければ、実刑判決が出ていただろう。反省度<弁済、という事か。だとしたら弁済を肩代わりしてくれるような仲間がいる人が、同じ犯罪をしても有利という事。法の下の平等なんて絵空事でしかないようだ。こわい、こわい。

プロ野球をタダ見

今年3月に完成した「マツダ ズーム・ズーム スタジアム広島」。日本で初めてのメジャーリーグのスタイルを意識した球場として話題を集めているとか。もう随分前に、NHKの番組でアメリカのボールパークの特集をしていた時「うらやましい」と思った。なぜかと言えば、野球ファンの立場にたって作られているからだ。その番組を観た数年後に、実際にアメリカのボールパークに行ったが、とても心地いい空間だった。

ファンサービスを考えて作るのは、当たり前と言えば当たり前なのだが、それが日本では出来ていない。あくまで球団の論理や多目的施設として使う施設管理者の論理で作られているのだ。さて話は広島に戻るが、いろんな施設がある中で自分が気に入ったのは「タダ見」が出来るスペースがレフトポール際にあるという事だ。毎試合チケットを手に入れる事が出来る人もいれば、出来ない人もいる。また、初めて見るのにちょっとだけ体験したい人もいる。そんな多様性にこたえているファンサービスは素敵だと思う。

おと・な・り

古いアパートの隣の部屋に住む、男女のお話。
今の世の中「白か黒か」とはっきりさせられる事が求められるが
、この映画ではその間にある「グレー」の部分が大切なんだ、
と気づかせてくれる作品です。

人気モデルの撮影に忙しい毎日を送りながらも、
進むべき道を模索するカメラマンの聡(岡田准一)と、
フラワーデザイナーを目指しながら
花屋でアルバイトに励む七緒(麻生久美子)が、
夢を追いたいのだけど、30歳となって
それが正しいのか葛藤している姿が描かれている。

おそらく10代の人や20代前半の人にはなかなか想像が出来ない、
心の揺れかもしれません。
この設定って、かなりハードルの高い設定で、
観客は簡単に「面白い」とか「つまらない」というけど、
かなり勇気をもって立ち向かわないといけない設定です。

その難しい作品に、演技に定評のある役者陣を
キャスティング出来たのは、この作品の成功の1つ。

今のテレビドラマや、テレビ映画に慣れてしまった人には、
テンポが遅く、イライラするのかもしれません。
しかしCMも無く、2時間映画館に隔離されて作品を見るので、
作り手側も作品全体を考えて、物語を作る事が出来る。
映画の醍醐味です。

五感を使って、
想像力を満足させてくれる作品でした。

究極の選択?

まだまだ新型インフルエンザに関して情報番組で扱っている。あるテレビタレントのコメンテーターが、最近の政治、行政の規制の緩和を批判していた。「人の命より経済が大事なのか!」と。おそらくテレビ用にエキセントリックに発言しているのだと思う。もし違うとしたら、とてもお寒い発言だ。

当たり前の話だと思うが、病気になって死ぬ人もいれば、経済が悪化して死ぬ人もいるのだ。いろんな理由が含まれているが、日本は毎年3万人を超す自殺者を出している自殺大国だ。リストラ、生活苦など、経済の悪化によって死を選ぶ人も少なくない。また自殺でなくても、経済の悪化などの影響によって死が訪れた人もいるだろう。要するに、今の新型インフルエンザが作り出してる状況は、テレビでコメンテーターが叫んでいた「人の命より経済が大事なのか!」というほど単純な話ではない。

これだけ人間社会が、いろんな要素によって複雑に絡んでいる現代社会では1つの事柄だけで判断すると、大きなミスに繋がりかねない。現代社会においてテレビの影響力は極めて大きい、もちろん日本人の気質にも関係しているが。当然、有名なタレントコメンテーターの発言も、かなりの影響力を持つ。しかしながら責任は問われない、はっきり言って無責任だ。本人も「専門家ではない」ので、責任は追求されないとわかっているのだろう、演出の一部だと。しかし専門家が、そのような発言をしミスリードしたならば、どういう形であれ責任はとらされる。もっとバランス感覚を持ったテレビ情報番組を作ってもらいたいと願っている。