プログレスの月のハウス②【6~12ハウス】 | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

前回記事の続きです!

プログレスの月のハウス①【1~5ハウス】

 

 

 

 

6ハウス【ライフスタイルを再調整する時期】

多忙となりストレスが多くなる可能性があり、健康問題が表面化しやすい時期。そのような中で、必要なものとそうでないものを整理し、自分の生活リズムを再調整することが重要となる。悪しき習慣を改めるには良い時期であるとも捉えられる。5ハウスで感じられた無敵感を手放して自分を律する方向性にエネルギーを注ぐことができれば、その後の人生がより健康的なものとなり、生産性も上げられることとなる。

 

7ハウス【他者との絆にフォーカスする時期】

感情が他者に対してオープンになり、自分自身の気持ちを大切な人と交流させていく時期。他者に対して、自分と同じようでありながらも、別の心の動きを持っている存在として、対等な視点をもって絆を確かめ合ような心の働きが起こる。その絆の裏には、非合理、不条理なこともあるが、それこそが他者が「もの」ではなく「人」である証明でもある。具体的には、結婚や人生上の重要な人物と出会う可能性もある。

 

8ハウス【陰を見つめる時期】

人生の中の「陰」の面、普段は目をふさいでいる部分に目を向ける時期。自分自身や大切な人の隠れた面を見つめ、表ざたにはしがたい感情や欲望、問題が浮かび上がってくる可能性がある。具体的には、死や遺産に関すること、性的なこと、オカルトや精神分析、セラピーに関わることなど、幅広い事象として経験される。それらの経験は、人生の深みを知ることに繋がり、暗さやネガティブなことを内包した上で生きていく強さを獲得する可能性となる。

 

9ハウス【世界の広さを肌身で感じ、跳躍する時期】

8ハウスでは沈潜の雰囲気があったのに対し、9ハウスでは高みに向かい跳躍する時期。精神的にも物理的にも活動範囲を広げ、実体験を通して、これまで自分がいた世界の狭さを知っていくこととなる。古典的解釈では知的活動を通して益が得られる「幸運の時期」とされていた。新しいことにチャレンジすることが重要。

 

10ハウス【社会における地位・役割と、自身の満足感をすり合わせる時期】

社会的な地位や役割と、生活の満足度が合致する可能性がある時期。またはその二つを合致させることが必要な時期。人々からの注目や賞賛が高まり、古典的には人生の一つのピークであり高い地位についたり出世や成功がある時期とされてきた。一方で周囲のニーズに流されるだけでは不足感が生じるため、本当に自分が得たいものが何なのかを考えるべき時でもある。社会の中における役割を再認識させられるタイミングとなることも。

 

11ハウス【多様な価値観を受容し、ネットワークを広げる時期】

友人関係に焦点が当たる時期。多様な価値観の人との出会いから、良くも悪くも刺激を受けることもあるが、そのような経験から自分の世界を広げ人生を豊かにする可能性がある。ウェットで情緒的な関係だけではなく、相手を尊重して適切な距離感を図る感覚や術を身に着けることにもつながる。新たなつながりやネットワークの形成から、10ハウスで掴んだステイタスを次のステージへつなげていく側面も。

 

12ハウス【新しいスタートに向けた、振り返り、手放し、休息の時期】

これまでの月の20数年におけるサイクルを見返し、ペースダウンして休息をとる、充電期間。積極的な活動には気持ちがのらない傾向があるが、このブランクの時期が、新たなサイクルを迎えるための英気を養うときでもある。直観力が冴える時期でもあるが、自他境界線が曖昧になりやすい側面もあり、他者と共依存関係に陥らないように注意する必要がある。月が12ハウスを抜けてアセンダントを通過するとき、新しい人生のスタートを感じられる。

 

 

 

プログレスの月のハウスをたどるだけでも、なかなかインパクトのある表現で解説されている部分がありますね。

私もこの記事をまとめながら自分のプログレスの月を見直してみましたが、一概に解説通りの雰囲気ではないなということも結構ありました。

2~3年単位でハウスが切り替わっていくので、人生を俯瞰的に捉えなければ見えてこない部分の方が大きいかもしれません。

 

とはいえ体験した出来事の「人生における意味」を考えてみると、解説の内容とリンクする部分が浮かび上がってきます。

 

鏡先生の表現は、抽象度が高く、解釈に幅を持たせてくれる要素がちりばめられているので、私の場合はさらっと読むだけではピンとこないこともある一方で、実際に自分が経験した出来事も一度抽象化して、その前後の流れも踏まえて客観的に捉えてみるとしっくりくることばかりです。

「抽象度を上げる」という作業は、占星術を学ぶ上でも、人生を切り拓く上でも非常に重要だと再認識できました!

 

 

また、印象に残っている出来事が起こるタイミングは、プログレスの月と他の天体の「アスペクト」がある時期が目立っており、やはりホロスコープの精密さには驚かされるばかりです。

とはいえアスペクトがあったけど何もなかったな、ということももちろんあるのですが。

 

それはいくら良いとされる時期がきたとしても、それまでに何の種も蒔かず、水やりなどの手入れもせずであれば、収穫できるものがないから仕方ないといえるでしょう。周囲の声や常識に囚われていれば、自分にとってのチャンスが来ていても気づかず通り過ぎていることもあるかもしれません。

悪いとされる時期でも、普段から自分の心の深淵にあるものを無下にせず、かつリアリティをもって自分を律して過ごしていれば、表面化してくるネガティブな事象は小さくなるのではないでしょうか。

 

 

ホロスコープにはプログレス以外にも見どころはありますので、もし解説にネガティブなことがあっても気を落とす必要はないと思いました!目をそらず向き合う必要はあると思いますが泣き笑い

 

 

 

ちなみに私はプログレスの月10ハウス進行中にリストラに合いましたw

プログレスの月がリストラの気配を表していた【10ハウス】