プログレス月のリーディングポイント | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

「1年1日法」とも呼ばれるプログレス。プログレスの場合、全体的に天体の動きが遅いので年単位での変化をみるのに適しているチャートですが、月は1か月で1度動きがあり、数か月単位で見どころが現れることがあります。

今回も鏡リュウジ先生の「占星術の教科書Ⅲ」を参考にプログレスの月についてまとめていこうと思います!

 

 

ホロスコープにおける「月」は人間の一番敏感で反応しやすい部分を表しており、非常に重要視されているポイントです。「心」や「深層心理」などを表すため、客観的には捉えにくい側面を持っています。だからこそ、ホロスコープから定期的に月の状態の傾向を知っておくことで対処できる手段を増やすことにもつながりますニコニコ

 

 

ネイタルの月は、心と身体で何を希求しているのか、何に安心できるのか、あるいは何に囚われやすいのかということを教えてくれるのに対し、プログレスの月は、そのような心の状態が人生の中でどのように変容し成熟していくかを示すと言われています。

 

 

プログレスの月に関してみるポイントは、大きく以下の3点です。

 

【サイン】

その時の感情のパターンやムードを示す。

 

【ハウス】

その時に最も敏感になり傷つきやすくなっていると同時に、新しい形で安心感を得ることができる可能性を持つ人生のエリアを象徴。一つのハウスを2~4年ほどで動き、エネルギーを注ぎ注意を向けなければならない領域を示す。

 

【アスペクト】

その時のサインやハウスの状態にある月にアスペクトが加わるタイミングで、実際の出来事として顕在化しやすい。特に太陽ととる角度は「ルネーション」と呼び8パターンに分類することができ、メジャーアスペクトを取っていない場合も注目度が高い。

 

 

 

特にプログレスの月のハウスは、その時における人生のエネルギーを注ぐべきエリアであると同時に成功しやすい分野を示すという側面があり重要度が高いとされているようです!

私は1年程前からプログレス月が10ハウスにあり、平たい解釈では「人生のピーク、出世や成功のある時期」などといった表現もされているようですが、もちろんハッピーだけではない時期だと思います泣き笑い

私自身、プログレス月が10ハウス進行中ですが、仕事に関しては苦しさを感じるほうが多いのが現状です。

 

鏡先生のご著書でも、

プログレスの月の入るハウスが示す領域は、その期間に大いに心を砕くことになるテーマ、成功しやすい分野を示す一方で、自分の傷つきやすさや不完全さを直視し、全能感を手放していく働きが起こる。

といった解説もなさえれていました…現状の自分にドンピシャすぎる表現です泣き笑いww

 

 

成功や成長の裏には、何らかの痛みや労力が伴って当然だと気づかされます。

逆に、苦しい時辛い時に、それをどう捉え何を学ぶかによって成長につなげることが可能であるとも言えると思います。

月が表す「心」の成長であれば、特に感情の揺れ動きは大きいでしょう。

 

ホロスコープの概念では「月ではなく太陽で生きることが大事」といった捉え方がありますが、「心のありよう」次第で、目に見える景色=現実に対する見方や受け止め方すら変わってしまいます。

太陽の表すものを目指すだけではなくて、「月の成長」は人間が避けて通れない事であると思います。痛みや苦しみの意味を、向き合うべき分野を、そして与えられている成長の機会を、プログレスの月から知ることができるのではないかと思います。

 

ネガティブなことからは避けられないともとれるような表現で書いてしまいましたが、「心」が成長するにつれて、感情の扱い方が上手くなったり、よりスムーズな対処法を心得ることにもつながると思います。

そのようなことから、辛いこと・苦しいことが直接的に減るというよりは、辛く「感じる」こと・苦しく「感じる」ことが結果として減らせるようになるのではないかと思います。

 

誰しも経験がある、幼い頃若い頃の悩みを振り返って「あの時は若かったな…」なんて一笑できるようになる背景の一要素には、プログレス月の軌跡から獲得した成長もあるのではないでしょうか。