ハウスカスプのサインのルーラーが、何ハウスに在室しているのかを見て、ハウスとハウスをつなぐネットワークを探るのがハウスコネクションです。
初歩的な見方はこちらの記事で↓
ハウスコネクションで壮大過ぎない具体的でリアルなリーディングを目指す
雑誌で賢龍雅人先生が執筆された記事では、もう一歩踏み込んだハウスコネクションの使い方が紹介されていたので、そちらについてまとめていこうと思います!
要点を先に説明すると、ハウスルーラーの天体がアスペクトを取っている場合は、その天体がどのハウスカスプのルーラーであるかを見ることで、更にハウスのつながりを広げる、と言う感じです。
雑誌記事ではスティーブジョブズ氏のチャートを例に解説があったので、そこに倣いたいと思います。
財産や収入を表す2ハウスからハウスコネクションでつながりを見ていきます。
①2ハウスカスプは天秤座なのでルーラーは金星
②金星は5ハウスにある(賢龍先生は5度前ルールを採用されているようです)
⇒収入(2ハウス)をクリエイティブ(5ハウス)な分野へ使っていく。
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ここからが応用編です
③金星は木星とタイトにオポジション
④木星をハウスルーラーとするのは4ハウス(射手座)と7ハウス(魚座)
⇒財産(2ハウス)は、家族やルーツ(4ハウス)、パートナー(7ハウス)にもつながりがあると見なせる。
実際のジョブズ氏の財産の築き方として、常に優れたビジネスパートナーが存在したことが紹介されていました。
賢龍先生の記事で勉強させていただき、新たな理論を知れたとともに、ルーラーシップを見るときに木星は射手座だけでなく魚座も見るのだというところも参考になりました。
あの有名な鏡先生の占星術の教科書Ⅰでは、ルーラーのページには
・火星をルーラーとするのは牡羊座
・木星をルーラーとするのは射手座
・土星を支配星とするのは山羊座
という形で紹介がありましたので。
ですが別ページにはきちんと、伝統的なルーラーについての解説も載っていました!
・火星をルーラーとするのは牡羊座と蠍座
・木星をルーラーとするのは射手座と魚座
・土星を支配星とするのは山羊座と水瓶座
5度前ルール含め、サインに対応するルーラーをどう見るかなど、少し余白を持ちながらいろんな角度でチャートを見て実証していけると良いなと思いました!
(少し調べてみると、ルーラーはトランスサタニアンではないものを優先してみるほうが現実的であるという見解をもつ先生が複数いらっしゃりました。)
せっかくなのでジョブズ氏のチャートでもう一か所このハウスコネクションの手法を使ってみてみます。
ジョブズ氏に関しては色んな情報があるものの、個人的に気になったのは知性の高さとコミュニケーションについて。
噂レベルでしか存じ上げないものの、IQが非常に高いということや、気難しさがあるということから注目しました。
知性やコミュニケーションを表す3ハウスカスプは蠍座です。
ルーラーは火星と冥王星かと思いますが、今回はさくっとみれそうな火星のみでw
火星を見ると8ハウスにあります。つまり知性やコミュニケーションは、遺伝的に受け継がれてきたことや、子どもや会社の後継者などに引き継がれていく可能性を考えられそうでしょうか。あれだけの功績を残された方であれば当然引き継がれているでしょうね。または他者との深いかかわりにより共有される物事と関連していく可能性などが挙げられそうです。
そしてその火星と一番タイトにアスペクトを取っているのは海王星。海王星をルーラーにする魚座をカスプに持つのは7ハウスです。よって3ハウスとつながりがあるのは8ハウスと7ハウスという事に。また7ハウス!
ジョブズ氏にとってパートナーシップに関わる活動はとても重要な意味をもたらしていたのでしょうか。7ハウスでのパートナーシップを経て、8ハウス的な深い交流へ発展し、その交流から得ていたものも少なくなかったのかもしれません。
特に8ハウス牡羊座火星なのでw
途中で気づいたのは、ルーラーを2つ持つサイン(例えば魚座なら海王星と木星)のカスプは二方向から流れを受けるので、より他のハウスとのコネクションが多くなりそうということ…
あとはこの手法で細かく見ようとする場合、天体同士のアスペクトが多ければ、あっちともこっちともつながるといった具合で収拾がつかないことにw
ジョブズ氏の場合、元々のチャートで天体が色んなハウスに散在していて、アスペクトも少なくないので、天体そのものの読みを深ぼる方が大切な気がしました
チャートで大まかな印象を掴みたいときと言うよりも、特定のハウスの活動を深堀したいとき、特に天体のないハウスについて深く読むためにはかなり有効に使えそうな技法だと思いました!