金曜日に、京都に出張に行った。
仕事が終わったあと観光にでも行こうかと思ったけれど、あまりの暑さにあまり気が乗らなかった。そもそも午後4時といえば京都のほとんどの神社仏閣は閉まってしまうものらしい。
清水寺だけは6時まで開いているというので、それでもということでタクシーに乗って見に行った。
清水寺を見るのも中学生以来だ。
中学生の修学旅行のとき、清水寺に行く坂の途中で、試食のシナモン味の八ツ橋を食べていたら先生に怒られたことを思い出す。
苦々しい思いがこみ上げて来る。
僕は「中学生が神社仏閣に興味あるわけない」と中学生のときに思っていた。興味を持つのはきっと大人になってからだ。
実際に、その通りだ。
「うぐいす張りなんて言われてもあんまりピンとこなかったよねえ。俺の友達の家の廊下の方がすごい音がするよ。なんて感じだったもん。」
一緒に行った年配の女性とそんなことを話しながら清水寺まで汗を垂らしながら歩く。
浴衣を着た若い女の子が「写真を撮ってください」とカメラを渡しにくる。ものすごくかわいい女の子の2人組だった。
「俺、世界一写真撮るの下手なんだけどなあ」と心の中でつぶやく。
おばさんたちに「ちゃんと撮ってあげなよ。」などとからかわれながら、それでも頑張って撮った。
ちょっとピントが甘かったような気がしたけれど、きっと気のせいだと思う。
※手前の物体にピントが合ってしまい、もう何が写っているんだかわけがわからない素敵な写真になりました。
途中でビールが飲みたくなったけれど、もうビールを売っている店も閉まっていた。
京都はオーストラリア並みに店が閉まるのが早いことを知った。
ホテルに戻り、それからおばさんたちと食事をしてビールを飲んだ。
3軒ほどはしごをしてビール、日本酒、黒ビール、ウイスキーをチャンポンして飲んでいたら、飲み過ぎてしまい、土曜日はまだ仕事が残っていたのに、かなり苦しい思いをした。
土曜日に、具合が悪いなか、おそるおそる記憶をたどってみる。
京都出身のミュージシャンだからと、スナックで沢田研二を歌っていたことを思い出して、「ああ、俺は本当にバカだ」と思って、それ以上記憶をたどるのをやめにした。
出張のなかで、東口高志先生の講演を聞いた。
とてもいい講演で、初めて伊藤真の憲法の講義を聞いたときと同じくらいよかった。
演題は「NSTの果たすべき役割と今後の課題」というマニアックなもので、僕のような素人にはそもそも「NST」がわからない。新しいプロレス団体か?なんて思ったりもしたけれど、そうではなく、「栄養サポートチーム」のことをNSTというらしい。
予備知識が全くなく聞いたのだけど、要約すると「もっと患者に栄養を与えなくてはいけない」ということだった。
患者に適切な栄養を与えると、回復も早まるし、感染症・合併症にかかりづらくなるというのだ。
芸能人やスポーツ界にも顔が広く、冗談交じりで「楽天の山崎に2冠を取らせたのは私です」なんて話しも面白かった。
疲労回復や皮膚の再生に効くというアバンドやインナーパワーといった栄養補助食品を、僕も飲んでみようと思ったりもした。
土曜日は、あまりの暑さと二日酔いで観光をする気は全くなく、4時頃には名古屋まで戻ってきた。
それから姪の病院に行き、面会時間の7時になるまで本を読んで過ごした。
姪の病室は、今は時間制限がある。姪の病室では、45分間ほどまだ意識の戻らない姪を見舞った。彼女の意識は今、どうなっているのか、考えると悲しくなってくる。
それから銭湯で風呂に入ったりしながら、中津川経由で実家に戻った。着いたときにはもう午後11時を過ぎていた。
姪の面会時間まで読んでいた本はジェフリー・アーチャーの「15のわけあり小説」(新潮文庫)だった。
僕のなかでは、ジェフリー・アーチャーは「チェルシーテラスへの道」以降、あまり興味のある作家ではなくなっていた。
でも、久しぶりにこの「15のわけあり小説」を読んで、「俺はやっぱり、この作家が好きなんだ」と思った。
最近読んだ「夜行観覧車」や「箱庭図書館」には、なかなか感情移入できる、応援したくなるような登場人物がいなくて、どこか無理矢理読まされている感があったが、そういう応援したくなる魅力的な人物が、ジェフリーアーチャーの本のなかには出てくる。
この本は短編集だが、バラエティに富んでいる。
僕が気に入ったのは「メンバーズ・オンリー」というゴルフ・クラブの物語と「外交手腕のない外交官」という優秀な外交官一家に生まれながら、優秀すぎるために失言を繰り返し、外交官としては三流の男が人生の逆転を図ろうとする話しだった。
彼の本には「希望」がある。主人公が成功するか失敗するかは問題ではない。
彼の本の後ろに「努力するんだ」「くじけるんじゃない」「弱音を吐くな」といった強いメッセージを感じる。
「頑張ろうとしているのは、おまえだけじゃない」ということを気づかせてくれる。
彼の本を読んで僕は力づけられたし、そして反省もした。
今週はほかにももう1冊、林望の「節約の王道」(日本経済新聞出版社)も読んだ。
全体として「俺(作者)のように生きるのが「節約の王道」だ」という本になっている。
作者は酒も飲まず、たばこも吸わず、家族を大切にし、賭け事はせず、ゴルフもせず、自分で料理をする男だ。
確かに、ごもっともで文句のつけようがない。
書いてあることは、それなりに道理が通っているし、例えば「節約をするのは、浮いたお金で自己研鑽をするためだ」といった内容には、大いに力づけられもした。
しかしながら、作者以外の人が興味を持つものは片っ端から「不要だ、無駄だ」と言いつつ、作者自身に興味があるものについては価値があるという決めつけはどんなものかと思う。
酒も飲まず、女遊びもせず、賭け事もしない。夢は日本文学の研究。そんな男に「俺についてこい」って言われたら、俺はすかさず「いってらっしゃい」って見送る。
確かに、節約に限らず、人生においても彼の生き方は王道なんだと思う。でも、俺は今までも回り道して来たんだし、そして後悔ばかりだけど、きっとこれからだって、いっぱい道草をする。そしてそれが俺の人生なんだって思っているからそれでいいと思う。
さて、21日にトヨタ ソーシャルアプリアウォードの発表があった。僕は、パソコンゲームの原案を考えて応募していたけれど、全くだめだった。
それはいいんだけど、トヨタが大広告主の電通がグランプリ受賞っていうのが、なんだかなあって気にさせられた。
友達に話すと、そんなものに応募していること自体が「くだらない」そうだ。
そうなのかもしれない。
そして必ずうまくいかない。俺の場合は。
**おまけ**
応募したパソコンゲームはこんな感じ。
PCゲーム「ドライビング・キャプチャー」
タイトル
「ドライビング・キャプチャー」
アプリコンセプト
従来、戦闘機ソフトにしかなかったドッグファイトを車でも可能にする。そしてそこに至る経緯のなかで、車の楽しみ方や、車の役立たせ方など車の持つ能力を再認識させる。車があることで人生がより豊かになることも実感として感じられるように様々なイベントも考えた。
概要
自分の車を運転し、ターゲットの車を見つけたら、背後に近づいて、シューター(レーダー発射装置)からレーダーを発射。
レーダーの射程範囲内にその車があれば、ロック・オン(レーダーで捕捉)された状態になる。
ロック・オンされた車に振り切られないように追走し、30秒間ロック・オンし続けられれば、キャプチャー・コンプリート(捕捉完了)。その車の装備品や所持金を手に入れることができる。
逆に、ほかの車にターゲットにされ、背後を取られてキャプチャー・コンプリートされると、装備品や所持金を取られてしまう。
最初は、弱い車しか出てこないが、だんだんと手強い車が現れるので、テクニックを磨き、車をパワーアップして、挑戦をしていく。
舞台は高速道路も含む日本全国の主要道路。ゲームをしながら、道路の名前や地方都市の名前、県の配置など自然に身につくようにする。
それぞれの地方都市で名産品を買い、高い値段でほかの都市で売ったりすることもできる。
また、地方都市で出会った仲間が装備をプレゼントしてくれる、知り合った女性(または男性)と一緒にドライブをする、災害時に、被災時に救援物資を届けるなどのイベントも充実させる。
特徴
全国をドライブし、名所・旧跡を訪ねるという「桃太郎電鉄」のような地理学習・ボードゲームの側面、車を改造するという育成シミュレーションゲームの側面、取引によってお金を稼ぐというビジネスゲームの側面、逃げられるかそれとも捕らえることができるかという釣りゲーム的な側面、車を素早く操作するドライビングゲームの側面、名所・旧跡等での出会い、それによって運・不運が左右されるという恋愛ゲームの側面を持ち、様々なゲームの面白さを複合したゲームである。
ラフデザイン
1 舞台
ゲームの舞台は日本全国の主要道路と高速道路。ただし、左側通行などの制約はない。
主要な港からはフェリーに乗って、沖縄や北海道に行くことも可能。フェリーに乗っている間は、攻撃されることもないし、攻撃することもできない。
走っているときに見える景色は、その土地らしく見えるようにしたい。
主な名所、旧跡では、車を降りて休むこともできる。また、その土地の市場では、その土地の代表的な産物を購入することもできる。
その土地での出会いも大切な要素。休んでいる間に、声をかけたり、声をかけられて一緒にドライブをすることも可能。装備等をプレゼントしてくれることもある。
災害のイベントでは、できるだけ早く災害現場まで、必要な物資を調達してたどり着くことが大切。それによって、運のパラメータが急速に上昇する。
2 車の改造
それぞれの地方都市には、特徴のある車の改造工場がある。地方によって、改造費用は違っている。
最初は、改造については、ノーマルなエンジンのチューンアップやエアロパーツの装着、タイヤの高性能化程度しかできない。
しかし所持金が増えてくると、シューター(レーダー発射装置)の高性能化(長距離まで届く、レーダーの捕捉する幅が広い、一回目のレーダー発射から次の発射までの間隔を短くするなど)や、ターゲットや迫ってくる敵の装備を解析するカーナビの高度化などの改造もできるようになる。また痛車塗装のように、性能的には無意味な塗装も可能になる。
そして、さらに所持金が増えると、ニトロスイッチを作って瞬間的な爆発的推進力を得たり、ターゲット車のカーナビに映りづらいステルス塗装などを手にいれたりすることも可能になる。
3 所持金を増やす
基本的には、ただ走っているだけで走行距離に応じて所持金が増えていく。しかし、それでは買えるものに限界がある。キャプチャーした相手の車の所持金を手に入れることができるほか、手に入れた装備品を工場に売ることができる(地方によって買い取り金額も違う)。
また、北海道で買った昆布を沖縄で売るなどして(容量に制限はあるが、実際に車に載るかどうかは無視)、稼ぐことができる。
全国にある名所旧跡・市場・工場などで、出会いがあり、装備品をプレゼントされることもある。
4 車をキャプチャーする
自分の車をターゲット車の後ろにつけて、シューター(レーダー発射装置)からレーダーを発射。最初は、シューターの距離も短く、幅も狭く、一回外してしまってから、エネルギーを再充填するまでに時間がかかる。改造を重ねることで、より高度なシューターを装備することが可能になる。
うまくレーダーで捕捉(ロック・オン)ができたら、その後、その車にぴったりと付いて追走しなければならない。ターゲット車は、ハンドルを左右に切って、ロック・オンした状態から逃げようとするので、逃げられないように自分もターゲット車に合わせてハンドルを左右に切って走る。
30秒間、ロック・オンし続けられると捕捉完了(キャプチャー・コンプリート)。相手の所持金や装備のすべてを没収することができる。
逆に、自分の車がターゲットとされ、ロック・オンされた場合には、ハンドルを左右に切って逃げる、急加速や急停車などを繰り返す、などをして30秒以内に相手のロック・オンを外さなければならない。
相手に狙われて、レーダーを外させることができた場合には、車をUターンさせ、今度はこちらが相手の車を狙って攻撃することもできる。
レーダー発射に差があれば、早い方がキャプチャーすることになるが、レーダーの発射が同タイミングの場合には、運のパラメーターのよい方がキャプチャーする。
超高速ドリフト・超高速スピン等、高度なドライビング・テクニックも使うことができる。
5 イベント
(1)出会いイベント
全国にある名所旧跡・市場・工場などで、車をきっかけに女性(ドライバーによっては男性)が近づいてきて、話次第では、それからいっしょにドライブすることもできる。また、ヒッチハイクなどでの出会いもある。女性(または男性)を連れてドライブしていると運の良さが大幅にアップあるいはダウンする。
また、多くの異性とドライブをするか、一人の異性とドライブするかなどの選択、季節に応じたドライブの目的地等の選択によって、運の良さやその後のイベントに差が出るようにしたい。
また、伝説のレーサーや地元の名士、レース仲間、芸能人などから、装備品などをプレゼントされるといったこともある。
(2)災害イベント
災害発生時に、例えば「長野市のスーパーが地震で崩壊。野菜が不足」といったテロップが流れる。ターゲット車を避けながら、できるだけ早く全国の市場で野菜を手に入れ、長野市に届けると新聞やテレビなどで大きく取り上げられ、運の良さが大幅にアップする。
ビジネスモデル
通常の販売方法でPCゲームとして販売する。その後、日程を決めて、県ごとのレースを行い、勝者はさらに全国大会に出場し、47台が激突する壮大な試合となる。
相手の車をキャプチャーできれば、相手の溜め込んだ金額や装備等を総取りできるため、勝ち進めると、モンスターマシンはますますモンスターとなり、性能、テクニックとも超絶なものとなるはず。
最終的には年度チャンピオンを決定。本物の車などをプレゼントして話題を盛り上げる。