主演:シモーナ・ブラウン、トム・ベイトマン、イヴ・ヒューソン
精神科医の上司と関係を持ちながら、彼のミステリアスな妻とも密かに親しくなっていくシングルマザーが、倒錯した危険なマインドゲームへと引きずり込まれていく。(公式)
だから関わるなと言ったのに
これはここ最近でも、
考えうる限り最悪のラストだった。
もちろん衝撃的でもあるので、
最悪=駄作 ではない。
でも、ルイーズには幸せな道を歩んで欲しかったし、
息子のアダムの今後の人生を考えると、
やるせなさが半端じゃなかった。
グッと来た点
①張り巡らされた伏線
伏線は随所に張り巡らされていた。
幽体離脱を使った体の入れ替え。
これがこのドラマの肝。
ロブとアデルが肉体を交換し、
アデルの心を持ったロブの肉体が井戸に落とされ殺される。
そして、ラストでロブはさらにルイーズの体を乗っ取り、
ディビッドを自分の元に取り戻す。
もう最悪の展開。
でも、ロブの書いた赤い本をルイーズに読ませて幽体離脱が出来るようにしていたし、
最悪のラストはあらゆる箇所に示されていたのだった。
このラストは起こるべくして起こっていたわけだ。
②後半の怒涛のたたみかけ
6話中、5話は伏線。
ラストの6話で一気に回収というスタイル。
5話までもやもやした気持ちは、
ラストで絶望という形で炸裂する。
この構成にはしっかりやられた。
6話で伏線回収を一気だししたのは正解で、
お陰で衝撃が半端じゃなかった。
惜しい点
①子供の未来が、、、
ルイーズはアダムを愛していたし、
アダムも母親を愛していた。
なのに、ロブがルイーズを乗っ取ってしまった。
これによってアダムは本物の母親を生涯失ってしまったわけだ。
仮にフォロー出来るとしたら、
父親との関係しかない。
父親とアダムは間違いなく信頼しあっている。
なので、アダムには今すぐに父親のもとに走っていって欲しい。
ドラマではあるが、
子供がいる親としてはかなりキツイ展開だった。
②幽体離脱がショボく見える
幽体離脱のシーンでは、
色の付いた魂が浮遊する。
分かりやすいっちゃ、分かりやすいが、
究極のどんでん返しの軸になる要素なので、
もうちょっとかっこいい見せ方なら良かった。
感想
6話は電車の移動で鑑賞していたが、
最後の地獄の展開に、
思わず駅を乗り過ごすところだった。
嫌ミス好きではあるが、
親子の愛情が引き裂かれるのは辛い。
衝撃こそあれど、
素直に受け止めることが出来なかった。
ただ、ルイーズも自業自得。
だって、関わるなと言われてたんだから。
結果、他人の家の事情に飛び込んでしまったおかげで、
最愛の息子と2度と会えなくなるという最悪の結果となってしまった。
とても後味が悪く、
最悪な気分にさせられたが、
意地悪みたいに張り巡らされた伏線に、
言い返す言葉がなく、
そのままコテンパンにされた。
子を持つ親にはしんどい作品だが、
一見の価値はある作品だった。