SNSを世界の全てだと思っている人
僕はSNSをやっていないのだが(このブログを含めないのならば)、SNSヘビーユーザーからしたら信じられないらしい。ただ、総務省が公表しているデータによると、日本全体で見た場合、SNSをやっていない人は全体の56%にのぼる。意外と多いと感じるだろうか?少し話は変わるが、人間というのは、自分が普段生活しているコミュニティ内での出来事やその集団の考え、境遇が、より広い範囲にも当てはまると考えてしまう傾向にある。例えば、選挙で毎回自民党が圧勝するたびに「なんで毎回自民党が勝つの?自分の周りで自民党に投票した人なんて見たことない」といった意見が散見されるが、これは自分の生活範囲内に自民党推しがいないだけであって、日本全国で見れば全く状況は異なるにも関わらず、広い視点で物事を見れていない人がこのような思考に陥ってしまう。これと同じことは、SNSにも当てはまる。基本的にSNS(特にTwitter)は、日常生活において不満に思ったり、イラッとした出来事に対して文句をぶちまける場として機能している。特に政治経済系統のものに関しては、どちらかと言えばカツカツな生活をしているような人達が、例えばYahoo!ニュースの「日本の物価が上昇した」というツイート記事に対して「物価が上がったのに賃金は一向に上がらず、国民はみんな窮困している。自民党を支持してる奴はアホ」といった具合の文句のリプライを送っている。だがデータを見てみると、日本において一億円以上の資産(不動産を除く金融資産等)を所有している世帯は148万世帯と、全体の2.8%、つまり40世帯につき1世帯の割合で存在する。意外と多いと感じるのではないか?少なくとも僕には、データ上日本人はメディアやSNS等で言われているほど数%の物価上昇で困っているようには見受けられない。株や仮想通貨で億り人(一億円以上の資産を築いた人)がそれこそSNS等で一時期話題になっていたが、そんな人は広い目で見れば割とザラにいるのだ。特にSNSは、自分が気に入った人のみをフォローしてタイムラインに表示させるため、自分の価値観や生活スタイルが似ている人だけで世界が完結しやすい。結果として、先の例と同じでその狭い世界での出来事や境遇が多くの人にも当てはまると思い込んでしまうようだ。だが、そもそも日本人の半数以上はSNSをやっていないという事実だけでも、SNS内で共有されているイデオロギーがいかに狭量なコミュニティで形成されたものであるか、また、それが国民全体の境遇をほとんど反映できていないものかを実感できるはずだ。