大手企業の内定者出身大学を見ると、東大、一橋、早慶、MARCH・・・と並ぶ。

 

 

 

 

これを見る限りだと「やっぱり高学歴でないと就職は難しいんだ」「学歴フィルターは存在するんだ」と思う人が多いのも仕方ないように思えるが、実際に2022年度に就活を経験した身から言わせてもらうと、企業はさほど学歴を気にしていない。

 

 

 

 

嘘だと思うかもしれないが、マジだ。

 

 

 

 

もちろんエントリーシート(以下ES)に学歴は記載するし、外資系企業や日本有数のトップレベルの大手(商社など)はある程度のレベルの大学でないとESを通さないという一定の決まりはあるのだろうが、正直な話そこそこ大手〜中小企業ではよほどのことがない限りESを通す際に学歴だけで判断することはあまりない。

 

 

(ちなみにESさえ通ればあとは学歴で落とされる可能性は一切なくなる)

 

 

 

 

 

 

では、なぜ高学歴の方が内定をもらいやすいのか?

 

 

 

 

 

結論から言うと、高学歴は見栄っ張りだからだ。

 

 

 

 

高校生の頃から「レベルの高い大学に行きたい」と考えているような連中は、よく言えば「向上心が高い」、悪く言えば「見栄っ張り」だ。

 

 

 

だから見事大学に入学してからも、色々な資格を取ったり、海外留学に行ったり、ボランティア活動をしたり、インターンに行ったり、部活でスポーツに励んだり、塾講師などの高レベルなバイトをしたり、自分でビジネスをやってみたり、サークルやゼミで功績を残したりと、とにかく精力的に活動する。

 

 

もちろんそのような活動そのものを楽しんんでいる人もいれば、大手に就職するため(これも見栄っぱりだからだ)に行っている人もいるだろう。

 

 

 

従って、ESや面接でアピールすることがたくさんできるし、企業もそういう人を気に入って積極的に採用する。

 

 

 

 

 

 

企業は、大学の単位取得という受動的な活動だけでなく自ら能動的に動ける人物を欲している

ため、高学歴の見栄っ張りな性格とは相性がいい。

 

 

 

 

 

逆に低学歴(と、ここでは失礼を承知で記載する)は、レベルの低い大学に進んで進学していることからそこまで見栄っ張りではないのだろう。悪く言えば向上心が低い。

 

 

 

 

見栄っ張りでないため、学生生活で資格取得や海外留学、インターン、ボランティアといった見栄っ張り高学歴と企業が好む活動をほとんど行わない。

 

 

 

従って、ESや面接でもアピールポイントが無い「こいつ単位取得以外何にもやってねぇな」と不採用にされる。

 

 

 

 

 

 

逆に言えば、低学歴でも見栄っ張り高学歴と企業が好む上記活動を精力的に行ってきた就活生はそこそこ大手〜中堅企業から普通に内定をもらうことができる。

 

稀にいる「底辺大学から大手に内定をもらった」という人はそれが原因だ。

 

 

 

 

ただ、精力的な活動内容は人によって違うため、共通項である「出身大学」のみがクローズアップされ就活サイトや企業HPに記載される。

 

 

 

 

それを見た人は、企業があたかも大学名だけで採用を決めているように見えてしまうため、大手内定者=高学歴という印象を抱く。

 

 

 

 

 

誤解のないよう一言断っておくと「大手内定者=高学歴」であることはもちろん事実だ。

 

 

しかしながら「内定の原因=高学歴」というわけではなく、あくまでも

「企業=能動的行動者求む」

     &

「高学歴=見栄っ張り」

     ↓

「内定の原因=精力的活動内容」

 

という構図が成り立っているわけだ。

 

 

 

 

まとめると、タイトルにもあるように高学歴に大手内定者が多いのは学歴そのものが原因ではない。

 

 

逆に、低学歴が就職に苦労するのも学歴そのものが原因ではない。

 

 

高校の頃から「高学歴になりたい」と考え死ぬ気で勉強するほど根っからの見栄っ張りな性格により行われる大学時代の精力的活動が企業を惹きつけているのだ。

 

 

 

 

だから、高学歴という立場に甘んじて大学時代に何もやらなかった人は、学歴が高くても採用をもらえない。

 

 

 

 

バブル期のように高学歴というだけで採用をもらえていた時期もあったのだろうが、昔のように上から言われたことを正確にできる人が好まれる時代ではなく、自ら考えイノベーションを起こせる学生を企業は欲しているため、現代において高学歴だからどこでも採用をもらえる、もしくは低学歴だから就職に苦労するという単純な時代ではなくなっている。