【マンガ感想】
『君と僕。 9巻 (堀田きいち)』
君と僕。 9 (ガンガンコミックス)
堀田 きいち スクウェア・エニックス 2010-11-27 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻・2巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻
【あらすじ】
はんなり、修学旅行。高校生活最大のイベント、修学旅行が「キミボク。」にもやってきた!!いつもと違う街の、いつもと違う風景、でもやってることはいつもとおんなじ、気分まかせ!! そうだ、京都、行っちゃおう!! いつもとちょっとだけ違う9巻、登場!!
男の子5人と女の子1人の高校生活を描く脱力系の青春コメディーマンガ。
主な登場人物は、幼稚園の頃からの幼馴染の4人(突っ込み・ボケ・ボケ・受け)に、
下級生の女の子が加わり、さらに転校生(バカ)が加わり、現在に至ります。
作品傾向としては、大笑いするようなギャグマンガではなく、ニヤリとするようなコメディーマンガです。
キャラ同士の『やり取り』や『独特の間』で笑わせるという作者のセンス全開の作りなので、
作者の感性にピッタリと合う人ならば、これ以上に無いくらい面白い作品だと思います。
女性作家の作品ということで、キャラクターの線が細い点や、多少BLチックな話がある点など、
男性読者にとってはマイナス点になりそうな部分も多々ありますが、
キャラクター描写・ストーリー展開は秀逸でして、青春系が好きな方なら楽しめる作品だと思いますよ。
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ここからは、9巻の感想。
9巻では、8巻までのような学園生活が描かれつつも、修学旅行編(京都)がスタートしまして、
ますます盛り上がってきております。
そんな9巻のメインとなるのは、もちろん修学旅行編ですね。
このイベントは、その名の通り、メイン5人組の修学旅行(京都)の様子を描くイベントでして、
舞台を京都に移し、様々な観光場所に行ったり、舞妓さんに出会ったり、『浅羽祐希』と『橘千鶴』が
舞妓さんに化けたり、『塚原要』が逆ナンされてしまったり、『松岡春』に上記の舞妓さんとデートの
ようなイベントが起こってしまったりと、様々なイベントが描かれることとなりました。
(↑修学旅行の行き先は京都。 ちなみに、旅行時期は5月の連休以降の模様)
そんな修学旅行のイベントで一番面白かったのが、『浅羽祐希』と『橘千鶴』が舞妓さんに化けて、
『塚原要』が知らないお姉さん達に逆ナンされてしまうイベントですね。 このイベントは、修学旅行の
3日目の自由行動のときに起こったイベントでして、自由行動を良いことに『浅羽祐希』と『橘千鶴』が
本格的な舞妓さんのコスプレを披露することとなったというところから始まります。 男の子が女装する
こととなるわけですが、この2人は美少年(まあ、この作品の登場人物全員が美少年だけど)であるため、
笑えないレベルの美人さんに変身することとなってしまいました。 そんな状況の中、単独行動をしていた
『塚原要』が知らないお姉さん達に逆ナンされてしまうという事件(笑)が起こることとなりまして、色々と
すったもんだあって、『塚原要』が舞妓姿の『浅羽祐希』に助けられることとなりました(笑)。
この話の面白い部分は、やはり舞妓姿の『浅羽祐希』が『塚原要』を逆ナンから助けるべく、舞妓さんに
なりきり京都弁(?)を巧みに使いお姉さん達を追い払うシーンですね。 普通に助けようとしないところが
『浅羽祐希』らしさでありますし、女装した友人に助けられた『塚原要』の反応が素晴らしく良かったですね。
なんと言うか、幼馴染ならではやり取りなのでしょうね。 『橘千鶴』だと、同じ行動をしても『塚原要』を
からかうだけで終わってしまうでしょうし・・・。
いや~、面白かったですよ。
次巻も楽しみです。
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【総評】
安定していて面白いです(^^ゞ。
ちなみに、この修学旅行編は、次巻にも続くようでして、ナント、『松岡春』の恋愛話などが
描かれる予定であるようです。 でも、次巻は来年の9月だそうです。 遠いな~。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。